勇者として召喚されたはずだけど、勇者として歓迎されませんでした

くノ一

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龍の里

86.目的

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 龍の里からも続々と増援が降りてくる。今思えば、何故魔王軍共は上空から進行しないのだろうか。その答えは多分真上にある。俺の予想では結界、いわゆる上空侵入が出来ない何かがある。それが今でも守られているのだろう。
 だから、奴らは歩いてここまで来た。あとは予備として馬車などを用意している可能性がある。
 今回の目的はあくまで防衛だ。もし撤退するなら、深追いはしない方がいいだろう。

「くそ……我々の奇襲を予測して王都から刺客を送り込んでくるとは」
「勇者だ!潰せ」

 その声とともに兵士達が騒ぎ出した。こいつらは団結している。それも誰かが活気を入れれば更に団結力を見せるだろう。
 それに第三者の介入は予測は出来てなかった。俺らの奇襲はある意味予想してなかったと思われる。王都襲撃から12日は過ぎている。
 彼らはその期間に準備を進め、第二プランとしてこの龍の里を襲撃し、支配下におくのが目的だったのだろう。今の王都から軍は期待出来ないように、数多くの仲間を亡くしながらも王都の防衛システムを破壊しようとした連中だ。
 限りのある兵士の中から集めて、次の作戦に投入している。奴らの考えるとしたらそんなところだろう。

「大体の目的は分かったが、どれくらい数を減らせば撤退してくれるん・・・だね」

 俺らの攻撃に加え、龍の里の者からも攻撃が加わる。それにより多少は混乱が生まれるだろう。どっちを先に倒すか、状況打破するために俺らを狙ってくるだろう。

「み・・・見えねえ・・・、どこ嫌がる!!」
「う、後ろだ!」
「は・・・がは!」

 トルゥの光による姿を消し、襲いかかる。それに伴い探しだそうとしているが、見つけられず気付いた時には仲間がやられている。
 俺の方にも黙々と殴られに接近してくれてるので、ある意味ありがたい。今はクローとナックルを交互にしながらの戦闘だ。今回ので新たな経験値にもなったかもしれない。それに、俺にはまだまだ戦闘の技術が足りない。激しく殺りやっている朱雀とクジャクまでには至らない。そこは数多くの戦闘をくぐり抜けないと無理だろう。
 それにいつまでの下っ端共の相手はゴメンだ。俺も数多くの魔王軍を倒してきたが、少々疑問に思ったことがある。勇者があれほどいるのになぜ一向に魔王軍兵力が減らないのだろうか。謎は謎を呼ぶというのはこういうことを言うのだろう。

「やれやれ・・・私が相手しますぞ!」

 すると1人、俺の前へと立つ。明らかに他の兵士とは違う感覚が俺にも伝わってくる。

「いくらお前たちでも兵力を敵わない。ここは私が!お相手さし上げましょう」

 また濃いキャラ来たなこれ。魔王軍にはこういう喋り方しかしないのか。

「お前たちは計画通り魔物を投入しなさい。今の我々の魔物はかなり貴重な存在。それを投入してでもここを占拠するメリットはありますゆえ。クジャク様代理の私の指示です!的確に」
「は、はい」

 この軍の大将代理ってわけか。あのクジャクが大将でこいつはその側近を意味する。王都では翼竜を使った強襲を仕掛けていた。俺の知らないところで魔物部隊がほぼ壊滅まで追い込まれてたのかもしれない。
 何にせよ。この大将代理を倒さないといけないだろう
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