勇者として召喚されたはずだけど、勇者として歓迎されませんでした

くノ一

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戦後の里

98.目覚めた時

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「う……う~~ん」

 一室に布団が二つ敷かれていた。そこにトルゥとベラニアが横になっている。先の戦闘で魔力を限界まで使用したのだ。それに加えここまで歩いてきたのだから一気に疲れが出たのだろう。

「ここは……」

 トルゥが目を覚まし、辺りを見渡す。先程までとはいた所が違う事に気付く。

「確か……、疲れが出てそのまま倒れ込んだのか……」

 隣で寝ているベラニアを見て、彼女も私と同じくして寝込んでしまったのと理解をする。

「お疲れ様ベラニア……少し休んで下さい」

 トルゥがそう言った後、その場を立ち上がろうとするが、うまく立てなかった。魔力が全身へと戻り傾向はあるものの、まだ彼女は完全には回復してなかった。

「まだ動けそうにないか。あの時マナポーション飲んでおくんだった」

 トルゥは渋々布団へと寝転ぶ。その時、誰かが扉を開けて中へと入ってくる。

「おや、目が覚めたのか。一応ご飯持ってきたけど食べる?」
「あ、朱雀さんありがとうございます。頂きます」

 トルゥは起き上がり、彼女が持って来た料理を口へと運ぶ。その料理を口へと入れた時、

「おいしい……」

 彼女の顔は驚くような表情となっていた。朱雀がそれを見るなり、

「それは良かった。まあ、動けるまではゆっくりしていってよ」

 朱雀はそう言い残し、何かをやり残したように慌ててその場をその場をあとにした。
 トルゥはその料理を口へと運び続け、全て食べ終わる。

「それにしても……朱雀さんは何慌ててこの場を離れたんでしょうか」

 考えても答えは出なかったのでとりあえず寝る事にした。彼女自身今は動けないので、寝る以外にやる事はなかった。
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