勇者として召喚されたはずだけど、勇者として歓迎されませんでした

くノ一

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戦後の里

99.実戦後

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「うぅ、誰1人として勝てないとか……」

 生徒総勢20名が一気に襲ってくれば隙は微かに生まれる。その隙へと入れば一人一人を倒していけば軽く10分程度で終わる。
 これも多数の魔物との戦闘で覚えた行動なのだが、対人戦にも使えるとは思わなかった。
 気付いた時には、その場を見ていた教師や、教室で授業を受けていた生徒達の注目の的になっていた。俺個人としてはこういうやり方ぐらいしか出来ない。

「流石ですね。うちの生徒誰1人として勝てないとは」

 拍手しながら先程の教師が来る。今更だが、この人の名を聞いてなかったな。

「こういう事が前にもあったので、それよりあなたの名前を伺ってなかったのですが」
「あぁ、すみません。名はハゼ・ナルミと申します」

 日本人に近い感じの名だった。というより覚えやすいと例えた方が良いのだろうか。
 拍手しながらこちらへと近くまで来て、生徒を起こす。

「そういえば先程長からこれを受け取りました」

 いつの間に長が来たのか知らないけど、とりあえず手紙を受け取る。
『本日の夜に美味しい料理を用意しておくから2人が寝ているテラスに行くように』
 と書かれていた。夜までだからまだ講師としていないといけないだろう。それにそろそろ片方が目を覚ましているだろう。
 まあ、とりあえず教室へと戻るか。ナルミさんがあとしてくれるだろうから。

「ここは一旦私に任せて、先に教室へ戻っておいてください」
「そうさせてもらいます」

 予想通りに彼がこの場を対処するようだ。俺がいた所でどのように対処すればいいのか分からない。
 その場を俺は去った。

「たく皆さん本気で挑んでも彼には勝てなかったんですか」

 1人残ったナルミはため息を吐きながら、彼らの介護を始めた。
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