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休息と影で動く存在
143.地上へ戻った後
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地上へは簡単に戻る事が出来た。この機械仕掛けのハルバードもなぜか俺が管理する事になっているのが分からんが、第一発見者って意味で押し付けてきたのだろう。
この装備はスレイラ辺りに使わせるとして、これからは王都へと帰還する事になるだろう。
「それで?僕達が奥へと行っている間に寄り道していたと?」
「ごめんなさいね。この子のいつもの癖で」
「……聞いていた通りなのね…」
千夜達にあったとしても、海外の人達は帰りにちらっと見た程度だ。俺が最下層にいる間、遺跡探索してたらしい。話は本人がしているのと道中で見かけたので多分本当の事だろうが、
「いやあ、ついつい宝箱に目が眩んで……痛っ」
「……あとで再教育しておきます」
「何を言って…、俺と歳なんてそんなに変わら…痛っ」
思いっきり頭を叩いている。あれも2人で活動をしている勇者組なのには変わりないか。さてと、俺らも休憩を終わらせてご飯でも食べに行こうかな。
そこから立ち上がり、誰も見てないうちにその場を離れる。トルゥは道中で回収した物の鑑定、ベラニアはスレイラとともに荷物の確認で千夜の家へと向かっていった。
俺自身もやる事といえば、このハルバードを背負ってるぐらいしかない。
「あいつらもご飯適当に食べておいてと伝えているし、食べには行っているだろうな。俺も適当な店でご飯を……」
角を曲がった時、フードを被った者と肩が当たった。
「おっと、ごめんよ。それじゃ」
フードを被った者はその言葉だけを言い残し、その場を去っていった。
なんだったんだあの人。それよりも最近会う人がフード被っているような記憶しかないようも……、そこら変はどこかに放置して忘れておくか。
角を曲がった先にちょうどお店があり、その中へと入っていく。
「てな訳で、回収したアイテムはざっとこんな物かな」
「必要がないと思ったアイテムは全部売ったのね」
飯を食べた後、3人に合流をした。トルゥに渡したアイテムの鑑定結果を聞くのと、ベラニア達が消費したポーション類の買い出しに行こうとしたけど、その前に俺がいポーション類のある程度買って持ってきていた。
一応数では足りるみたいなので、買い出しには行かないだろう。
「これで足りるかな」
「王都までは多分1本も使用しないとおもうけど…」
まあ、この数だと最低は残るだろうし、それにスレイラに王都まで戻っている最中でも危険はある。
空中での戦闘をする際はこの数は足りるだろう。
「あなた達、僕の部屋を勝手に宿代わりしているようにしか見えないのだけど」
「え?そうじゃないの?」
「まあ、僕は別に良いのだけど」
話している最中に千夜が戻って来た。そしてそのまま、ハルバードへと目を向ける。
「あれが例の機械仕掛けの…」
「あぁ、一応使える事は使えるよ」
千夜がハルバードを手へと持つ。あれ、腕凄くふるえているけど、大丈夫かな。
「重いなら無理しない方が…」
「だ、大丈夫よ。こ、これくらいは、持てるんだから」
声がかすれかすらになってるから、あんまり無理はしてほしくはないのだけど、彼女見た目通りに力があんまりないのだろう。
テーブルに並べられた使えそうな戦利品へと視線を向ける。今の所、このアイテムは使える事は使える。
案外楽が出来ると思うかもしれない。
「さて、迷宮攻略したし、一時の休憩をするか」
「「「おー」」」
とりあえず、体をゆっくりと休めてから王都へと帰還する事にするか。今は幾多の戦闘が多かったから体のあちこちで悲鳴が聞こえてきていた。
体を休めるのも冒険のうちだろうし、2日間ぐらいは休憩としておいても悪くはない。
この装備はスレイラ辺りに使わせるとして、これからは王都へと帰還する事になるだろう。
「それで?僕達が奥へと行っている間に寄り道していたと?」
「ごめんなさいね。この子のいつもの癖で」
「……聞いていた通りなのね…」
千夜達にあったとしても、海外の人達は帰りにちらっと見た程度だ。俺が最下層にいる間、遺跡探索してたらしい。話は本人がしているのと道中で見かけたので多分本当の事だろうが、
「いやあ、ついつい宝箱に目が眩んで……痛っ」
「……あとで再教育しておきます」
「何を言って…、俺と歳なんてそんなに変わら…痛っ」
思いっきり頭を叩いている。あれも2人で活動をしている勇者組なのには変わりないか。さてと、俺らも休憩を終わらせてご飯でも食べに行こうかな。
そこから立ち上がり、誰も見てないうちにその場を離れる。トルゥは道中で回収した物の鑑定、ベラニアはスレイラとともに荷物の確認で千夜の家へと向かっていった。
俺自身もやる事といえば、このハルバードを背負ってるぐらいしかない。
「あいつらもご飯適当に食べておいてと伝えているし、食べには行っているだろうな。俺も適当な店でご飯を……」
角を曲がった時、フードを被った者と肩が当たった。
「おっと、ごめんよ。それじゃ」
フードを被った者はその言葉だけを言い残し、その場を去っていった。
なんだったんだあの人。それよりも最近会う人がフード被っているような記憶しかないようも……、そこら変はどこかに放置して忘れておくか。
角を曲がった先にちょうどお店があり、その中へと入っていく。
「てな訳で、回収したアイテムはざっとこんな物かな」
「必要がないと思ったアイテムは全部売ったのね」
飯を食べた後、3人に合流をした。トルゥに渡したアイテムの鑑定結果を聞くのと、ベラニア達が消費したポーション類の買い出しに行こうとしたけど、その前に俺がいポーション類のある程度買って持ってきていた。
一応数では足りるみたいなので、買い出しには行かないだろう。
「これで足りるかな」
「王都までは多分1本も使用しないとおもうけど…」
まあ、この数だと最低は残るだろうし、それにスレイラに王都まで戻っている最中でも危険はある。
空中での戦闘をする際はこの数は足りるだろう。
「あなた達、僕の部屋を勝手に宿代わりしているようにしか見えないのだけど」
「え?そうじゃないの?」
「まあ、僕は別に良いのだけど」
話している最中に千夜が戻って来た。そしてそのまま、ハルバードへと目を向ける。
「あれが例の機械仕掛けの…」
「あぁ、一応使える事は使えるよ」
千夜がハルバードを手へと持つ。あれ、腕凄くふるえているけど、大丈夫かな。
「重いなら無理しない方が…」
「だ、大丈夫よ。こ、これくらいは、持てるんだから」
声がかすれかすらになってるから、あんまり無理はしてほしくはないのだけど、彼女見た目通りに力があんまりないのだろう。
テーブルに並べられた使えそうな戦利品へと視線を向ける。今の所、このアイテムは使える事は使える。
案外楽が出来ると思うかもしれない。
「さて、迷宮攻略したし、一時の休憩をするか」
「「「おー」」」
とりあえず、体をゆっくりと休めてから王都へと帰還する事にするか。今は幾多の戦闘が多かったから体のあちこちで悲鳴が聞こえてきていた。
体を休めるのも冒険のうちだろうし、2日間ぐらいは休憩としておいても悪くはない。
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