216 / 358
戦争 終章
215.命懸けの脱出劇
しおりを挟む
先に進んでいたが、なかなか魔物の突破出来そうなポイントがない。
これはある意味予想外だ。
横へと広がる事で範囲を拡大にしている。
「迂回していたら、今日中には辿り着けない。突破するなら、薄い層を探すしかないか」
現在俺らがいるのは森だ。それも少々高い位置にある。
後方から攻めていた魔王軍の部隊は追ってこなくなった。
今は守りの薄そうな所を探して、突破するしかない。
「いい案はあったか?」
「まだ何も」
俺は次々と薄そうな所を探していく。すると、他の場所よりも魔物の数が少ない所を見つけた。
一応あったが、俺らがあそこを攻めると、逆に守りは硬くなるか。
そう考えた時、後ろにいる勇者達に話しかける。
「お前らの力が必要だ。やれるか?」
勇者達は頷く。俺は何も指示を出してないが、その場で走り出した。
これは元から指示を教えていた。もし、魔物による障壁があるなら、好きに暴れて進路を確保しろと言っていたのだ。
派手に暴れて片付けてくれれば、こちらとして助かる。
だが、爆破系の攻撃は避けるように言っている。他の所から来られてはこちらが不利になるためだ。
「今は彼らに任せるべきだな」
やることの一つである。それは罠の再設置だ。逃げ切れたとしても、まだ彼らは探しているだろう。
もしこちらに気付き、襲って来ても対処出来るようにする。
刃を作り出し、それを後方の草原にばら撒いていく。
後ろからまだ攻めてくる気配はないが、遠くには我々を探している兵士の姿が確認出来た。
「あいつらを警戒しておいて」
近くにいた兵士達に遠くにいる存在を指差し、見ていてもらう。
その後は俺は最前列へと戻り、勇者達の動向を見る。
派手に暴れてくれている。10人で約半分仕留めたか。
なら、そろそろ移動開始かもしれないな。
後ろにいた騎士達に合図を出し、我々はその場を飛び出すかのように駆け下りる。
その後は魔物が少ない所を強行突破する。
我々が襲ってくるのに驚いたのか、こちらへと視線を向けていた。
通るだけで次々と魔物を倒していく。
そしてそれを軽く突破するのと同時に、仕掛けた罠を爆破していく。
もし帰りに騎士達が引っ掛かると怖い。だから、それを防ぐ為に爆破させた。
その後、何もない大地を約1時間走り続けた。すると、
「あそこだ。あそこまで辿り着ければ俺らの勝ちだ」
今現在の西の騎士団がいる所に到達する事が出来た。
外の警戒をしながら、彼らを中へと入れたのだった。
これはある意味予想外だ。
横へと広がる事で範囲を拡大にしている。
「迂回していたら、今日中には辿り着けない。突破するなら、薄い層を探すしかないか」
現在俺らがいるのは森だ。それも少々高い位置にある。
後方から攻めていた魔王軍の部隊は追ってこなくなった。
今は守りの薄そうな所を探して、突破するしかない。
「いい案はあったか?」
「まだ何も」
俺は次々と薄そうな所を探していく。すると、他の場所よりも魔物の数が少ない所を見つけた。
一応あったが、俺らがあそこを攻めると、逆に守りは硬くなるか。
そう考えた時、後ろにいる勇者達に話しかける。
「お前らの力が必要だ。やれるか?」
勇者達は頷く。俺は何も指示を出してないが、その場で走り出した。
これは元から指示を教えていた。もし、魔物による障壁があるなら、好きに暴れて進路を確保しろと言っていたのだ。
派手に暴れて片付けてくれれば、こちらとして助かる。
だが、爆破系の攻撃は避けるように言っている。他の所から来られてはこちらが不利になるためだ。
「今は彼らに任せるべきだな」
やることの一つである。それは罠の再設置だ。逃げ切れたとしても、まだ彼らは探しているだろう。
もしこちらに気付き、襲って来ても対処出来るようにする。
刃を作り出し、それを後方の草原にばら撒いていく。
後ろからまだ攻めてくる気配はないが、遠くには我々を探している兵士の姿が確認出来た。
「あいつらを警戒しておいて」
近くにいた兵士達に遠くにいる存在を指差し、見ていてもらう。
その後は俺は最前列へと戻り、勇者達の動向を見る。
派手に暴れてくれている。10人で約半分仕留めたか。
なら、そろそろ移動開始かもしれないな。
後ろにいた騎士達に合図を出し、我々はその場を飛び出すかのように駆け下りる。
その後は魔物が少ない所を強行突破する。
我々が襲ってくるのに驚いたのか、こちらへと視線を向けていた。
通るだけで次々と魔物を倒していく。
そしてそれを軽く突破するのと同時に、仕掛けた罠を爆破していく。
もし帰りに騎士達が引っ掛かると怖い。だから、それを防ぐ為に爆破させた。
その後、何もない大地を約1時間走り続けた。すると、
「あそこだ。あそこまで辿り着ければ俺らの勝ちだ」
今現在の西の騎士団がいる所に到達する事が出来た。
外の警戒をしながら、彼らを中へと入れたのだった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。
後日譚追加【完結】冤罪で追放された俺、真実の魔法で無実を証明したら手のひら返しの嵐!! でももう遅い、王都ごと見捨てて自由に生きます
なみゆき
ファンタジー
魔王を討ったはずの俺は、冤罪で追放された。 功績は奪われ、婚約は破棄され、裏切り者の烙印を押された。 信じてくれる者は、誰一人いない——そう思っていた。
だが、辺境で出会った古代魔導と、ただ一人俺を信じてくれた彼女が、すべてを変えた。 婚礼と処刑が重なるその日、真実をつきつけ、俺は、王都に“ざまぁ”を叩きつける。
……でも、もう復讐には興味がない。 俺が欲しかったのは、名誉でも地位でもなく、信じてくれる人だった。
これは、ざまぁの果てに静かな勝利を選んだ、元英雄の物語。
雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!!
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」
僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。
その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。
曖昧なのには理由があった。
『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。
どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。
※小説家になろうにも随時転載中。
レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。
それでも皆はレンが勇者だと思っていた。
突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。
はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。
ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。
※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる