勇者として召喚されたはずだけど、勇者として歓迎されませんでした

くノ一

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最後の砦攻略

249.動き出した計画

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「ガハ・・・」
「そんな程度で私に挑もうなんてね」

 今、目の前で起こっている光景は恐ろしい。
 たまたま敵の待機中の部隊を発見し、リーネがその担当をした。
 わずか5分だ。5分で全て終わらせたのだ。

「やっぱり、退屈ねえ。こんなのじゃちっとも楽しめない」

 重力系魔法やその他の魔法を行使する事の出来る彼女だ。
 ここの制圧は重力系魔法をフルに使用していた。
 骨を折ったり、重力計魔法で完全に心臓部分などを潰していた。

「く・・・くそ・・・化け物が・・・」

 それでも血を吐きながら生きている兵士はいた。だが、もう死に際に近い。
 本領発揮すれば、重力と同様に扱っている氷の魔法を行使するらしい。
 ここら辺は彼女が言っていたが、もし氷を使用してくるなら氷の宴になりそうだ。
 ま、それは置いときながら、俺は捜索を開始する。
 この百人程はいただろうテントの数だ。彼女指揮下にある騎士団とともにここに滞在していた目的を探る。
 だが、一向にその情報や巻物が見つからない。

「何が目的でここに配属されたのやら・・・」


「報告します。偵察部隊は壊滅しました」
「予想通りね。防衛網の強化をお願い」
「ハッ!」

 兵士が慌ただしく動いていた。魔王城の最短ルートにあるこの砦は、騎士団を待ち構えていた。
 前線に出した偵察部隊は連絡さえなく、全滅した。それも目標地点に到達した後にだ。

「予想以上に相手は動くわね」

 彼女は歯を食いしばりながら歩く。3人の幹部を突破し、ここまで来られてるのだ。彼女もかなり慌てている。

「一旦落ち着こうぜ。そんなにイライラしたって奴らはこっちに来る」
「バラガネッサ、私はそんなに苛立っているか?」
「一度惚れた女だ。今でも惚れてるが、いつも可愛らしい顔とは別に見たこと無い険しい顔になってるぜ」
「貴様は一度、私の剣の裁きを味わってもらわんといけんな」

 バラガネッサに腰に装着されていた鞘から光り輝く刃を少し出す。
 それと今の顔は非常にマッチしており、冷静さを保ったクールな女神にも見えた。

「おいおい、冗談だって」

 そして小さな声で『冗談じゃ無いんだよなあ』と呟く。それを逃さないようにアーメイヤは剣を抜き、彼の元へと急ぎ移動し、首元に剣を向ける。

「聞こえてるわよ」
「・・・冗談抜きでやろうとしないでや」

 彼女は剣をしまった後に彼女は元の場所へと戻って行った。

「では開始しますか。我々の強さを見せつけるのを」

 鞘へと収めた剣を地面へと置き、その上に手で押さえてからそう言うのだった。
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