勇者として召喚されたはずだけど、勇者として歓迎されませんでした

くノ一

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魔王城への進行

289.魔王城の前まで来た時

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「もう騎士団が、そこまで迫って来ています!」
「もっと引き寄せろ。こちらも用意している物ぐらいはある」

 魔王城の外、壁の辺りではそんな声が飛び交う。
 外で迎撃に向かっていた兵士や魔物の軍勢は今もなお戦い続ける。一箇所だけ、一気に突破され、魔王城へと接近する者達がいた。
 そして今、魔王城の攻撃を避けながら、接近して来ていた。その為、魔王城に順次用意していた兵器を使い、彼らを仕留めようとしていた。

「ある程度近づけさせたら開かせろ!式は私が取る」

 ベレニアスが前へと出ながら、周りにいる兵士達に指示を送る。魔王城へと接近してくる騎士団を待ち続けた。
 騎士団が兵士達を相手しながらも、魔王城へと急接近していた。

「面白いねえ。俺様を足止めなんて無駄な事を」

 そこら辺にいた兵士達では彼らを止めることは出来ない。そして彼らを突破し、魔王城壁の前まで来ていた。

「以外といい眺めじゃねえか」

 壁を見ながら、マッシュラは呟いた。砦レベル以上の壁が建っている。砦の倍はあるであろう壁を彼らはどのように攻略するか、悩んでいた。

「さて、この絶壁をどう攻略するか」

 普通に登る事も、面積も広すぎるために回り込む事も出来ない。現在彼はそれで悩んでいた。

「遠くから見ていたとは違うな。まさか、これ以上に大きいなんてな」

 遠くから見てみれば普通の壁と変わらなかった。だが、進行にしていくうちに下り坂になっていた。そして下がっていくうちに、今の状況になっていた。
 そして立ち籠城しているうちに魔王軍が動き出した。
 壁から突如と次々と窓が出現していく。そしてそこからクロスボウが覗かせる。

「な・・・何が」
「――!!全員撤退しろ!罠だ!」

 その声とともに彼らは後ろへと下がっていく。すると、次々と彼らを矢が襲う。次々と壁内から矢が彼らを襲い掛かる。
 彼らが用意したのは、壁の防衛の為の迎撃方法だ。壁が大きい為の事だ。一番下にいたとしても槍が彼らを襲う。
 何百人の者がその矢の餌食となっていく。

「急げ!一人でも遠くに逃げるんだ!前衛は俺が切り抜ける。一気に突破を図る」

 前からも兵士達が道を塞ぐようにこちらへと迫っていた。マッシュラは片手に長剣を持ちながら、誰よりも前に出ながら、突っ込んだ。
 兵士達が守っていたとしても誰もが彼を止めることは出来ない。その者を追いかけるように騎士達はついて行った。
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