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魔王城 後編
344.聞こえる声
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「おりゃあああ」
俺は叫び、そしてエルキュリアへと攻撃を仕掛ける。そんな攻撃も見抜きもせず、ただ彼は笑っていた。
斬りに掛かった聖剣を受け止められ、辺りに風が走った。
「まだこんな力が残っているのか。我も見る目は落ちたものだ」
俺はそれを弾き、後ろへと一歩下がった。その後に俺はダッシュする。左手に短剣を生成し、連続で斬りに掛かる。
ちょっと、ほんのちょっとずつ後ろへと下がっているが、大打撃を与えられるほどの一撃は届いてない。
攻撃をしている時、エルキュリアが片手の掌を俺の顔に見せる。その後に俺は後ろへと飛ばされていた。地面に何回も当たりながら、そのまま転がって壁に激突した。
スピードを目で見て、手に溜めた魔力で発射してくる。格闘技の一種、発勁と似ている。
その一撃を顔面で受けた影響もあり、そう簡単には体が動かない。
「やはり、そんな程度だ。我には勝てん」
その通りだ。やれる範囲を全て実行に移した。スピードを上げるために加速、奇襲や幻影を使用した攻撃、更には短剣を用いた攻撃も全てが駄目だった。
先程の攻撃で脳にダメージが入ったらしく、体が動かない。一歩ずつ、彼は俺に向かって歩いてくる。
今の俺は言葉も体も動かない。ここ・・・までなのか・・・。
『――あなたはそれでいいのですか?』
突如と声が聞こえてくる。女性の声が聞こえてくる。その瞬間、辺りの景色がスローになったかのようにゆっくりとなっていた。頭に直接、声が届いてくる。
ただ、俺は何も言葉も体も動かない。これ以上抵抗しようがない。
『――それで、本当にいいのですか?』
心の囁きを聞いていたかのように頭に直接言ってくる。
まだ、俺に出来ることがあるのか。
『――あなたが望むなら、あなた自身の知らない力、それを今ここで開放させます』
俺自身の知らない力か・・・。俺に何が出来るってんだ。それになぜ俺にそこまで積極的に協力する。
『――あなたはまだ知らない。この世界、いえ、全世界を知る必要がある人。ここで死なれては全ては狂うでしょう。だから、私はあなたに力を貸します』
全世界・・・、この世界だけでなく、別の世界、それを全て知る権利か・・・。
『――だからこそ、私達は協力します。あなたが、あなたが世界を救ってくれるまで――』
なら、お前らが言う力、それを一瞬でいい。制御出来る範囲の出力を・・・。
『――あなたの願い、聞き入れます。我々はあなたの為、人類の為に、強力いたします。それが我々―――』
最後の言葉、何を言ったのか分からなかった。いや、その部分だけ聞こえないようになったんだろうか。
姿は見えないが、彼女らは俺に何の力を与えるつもりなんだ。死なれては困る事俺の存在は一体・・・。
すると、俺の周りから小さく、光り輝く球体状の魔力が上空へと上がっていく。それはこのフロアだけではなく、廊下、そして外、全てから魔力の球体が上空へと上がっていく。
「・・・一体何を」
エルキュリアは周りの状況から足を止めた。辺りを見ながら、ふと耳に何かが聞こえてくる。
「これは・・・歌か」
俺にもはっきりと聞こえてくる。歌う者もいなければ、そんな感じもしないこの場所で歌がはっきりと聞こえてくる。
すると、体が動かせるようになっていた。傷跡があった場所を見ると、次々とその跡が消えていっていた。
心の奥から何かが俺を奮い立たせた。俺はゆっくりとその場を立ち上がる。
「あの状態で立てるってのか」
俺を見て、彼は驚いていた。俺は立ち上がり、近くに落としていた聖剣を拾い上げる。
俺は聖剣を横へと振った後、エルキュリアの方へと見ながら、聖剣を構えた。
俺は叫び、そしてエルキュリアへと攻撃を仕掛ける。そんな攻撃も見抜きもせず、ただ彼は笑っていた。
斬りに掛かった聖剣を受け止められ、辺りに風が走った。
「まだこんな力が残っているのか。我も見る目は落ちたものだ」
俺はそれを弾き、後ろへと一歩下がった。その後に俺はダッシュする。左手に短剣を生成し、連続で斬りに掛かる。
ちょっと、ほんのちょっとずつ後ろへと下がっているが、大打撃を与えられるほどの一撃は届いてない。
攻撃をしている時、エルキュリアが片手の掌を俺の顔に見せる。その後に俺は後ろへと飛ばされていた。地面に何回も当たりながら、そのまま転がって壁に激突した。
スピードを目で見て、手に溜めた魔力で発射してくる。格闘技の一種、発勁と似ている。
その一撃を顔面で受けた影響もあり、そう簡単には体が動かない。
「やはり、そんな程度だ。我には勝てん」
その通りだ。やれる範囲を全て実行に移した。スピードを上げるために加速、奇襲や幻影を使用した攻撃、更には短剣を用いた攻撃も全てが駄目だった。
先程の攻撃で脳にダメージが入ったらしく、体が動かない。一歩ずつ、彼は俺に向かって歩いてくる。
今の俺は言葉も体も動かない。ここ・・・までなのか・・・。
『――あなたはそれでいいのですか?』
突如と声が聞こえてくる。女性の声が聞こえてくる。その瞬間、辺りの景色がスローになったかのようにゆっくりとなっていた。頭に直接、声が届いてくる。
ただ、俺は何も言葉も体も動かない。これ以上抵抗しようがない。
『――それで、本当にいいのですか?』
心の囁きを聞いていたかのように頭に直接言ってくる。
まだ、俺に出来ることがあるのか。
『――あなたが望むなら、あなた自身の知らない力、それを今ここで開放させます』
俺自身の知らない力か・・・。俺に何が出来るってんだ。それになぜ俺にそこまで積極的に協力する。
『――あなたはまだ知らない。この世界、いえ、全世界を知る必要がある人。ここで死なれては全ては狂うでしょう。だから、私はあなたに力を貸します』
全世界・・・、この世界だけでなく、別の世界、それを全て知る権利か・・・。
『――だからこそ、私達は協力します。あなたが、あなたが世界を救ってくれるまで――』
なら、お前らが言う力、それを一瞬でいい。制御出来る範囲の出力を・・・。
『――あなたの願い、聞き入れます。我々はあなたの為、人類の為に、強力いたします。それが我々―――』
最後の言葉、何を言ったのか分からなかった。いや、その部分だけ聞こえないようになったんだろうか。
姿は見えないが、彼女らは俺に何の力を与えるつもりなんだ。死なれては困る事俺の存在は一体・・・。
すると、俺の周りから小さく、光り輝く球体状の魔力が上空へと上がっていく。それはこのフロアだけではなく、廊下、そして外、全てから魔力の球体が上空へと上がっていく。
「・・・一体何を」
エルキュリアは周りの状況から足を止めた。辺りを見ながら、ふと耳に何かが聞こえてくる。
「これは・・・歌か」
俺にもはっきりと聞こえてくる。歌う者もいなければ、そんな感じもしないこの場所で歌がはっきりと聞こえてくる。
すると、体が動かせるようになっていた。傷跡があった場所を見ると、次々とその跡が消えていっていた。
心の奥から何かが俺を奮い立たせた。俺はゆっくりとその場を立ち上がる。
「あの状態で立てるってのか」
俺を見て、彼は驚いていた。俺は立ち上がり、近くに落としていた聖剣を拾い上げる。
俺は聖剣を横へと振った後、エルキュリアの方へと見ながら、聖剣を構えた。
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