47 / 55
メインストーリー
46.開戦
しおりを挟む
※予約公開したはずでしたけど、非公開のままでした
申し訳ありません
「では、これにて作戦会議を終わりにします」
作戦を伝えたのちに、俺は一室の作戦会議部屋から外へと出た。今日から一回戦目の始まりだ。相手はD組、本気で潰しにかかってもすぐ終わるので、時間かけてゆっくりと誘導を行い各撃破を狙っていきたい。
先ほどの作戦が成功すればの話だが、
「……見れば見るほど悪の顔が目立ちますよ」
後ろから付いてきていた葵がため息をしながら言ってきた。
「そこまで出てた?」
「出ていました。笑顔という悪が」
「いや、関係ないだろそれ」
悪意のある顔は分かるが、悪の顔って何故そうなる。まあ、それくらい面白い作戦だし、やってみる作戦もある。
「それで作戦の目処はあるんですか?」
「五分五分、相手が予定通りに動いてくれれば確実にこちらに勝機が出てくる」
五分五分といっても、最終的に俺がそのように誘導する事になるから勝機は確実だろう。
首を左右に振りながら、準備運動前に動かす。試合開始は1時間後に開催。装備など各班に決めてもらっているがら実際は作戦に沿って装備を揃えないといけない。
今回の作戦は装備とかあまり関係ないから好きに使ってもらうように言っている。
「葵、例の装備は確実に持ち合わせておいてくれよ。一応あれは限定装備で各クラス1人しか装着出来ないから」
例の装備は強力な武器であるが、魔力の消費は他の武器よりも遥かに高い。戦略兵器と言える代物だ。
種類は一つだけではなく、複数個あるうちの一つだけ戦場に持っていける。
うちらの場合はチャージ式スナイパーライフルを選択している。
「一応4連装ミサイルも持った方がいい?」
「いや、今回は距離と分裂式の方がいいだろう。3連装の分離式をお願いしたい」
「分かったわ」
3連装の分裂式は、空中で更に分かれて追尾する。空中で分裂する為、飛距離は更に伸び、スピードも増す。その分破壊力は他のと比べると低い方になる。
今回の作戦は二人ペアの班を五つ、四人ペアの班を一つ、そして本隊でもある六人ペアの班を一つを作ってある。
何故か俺が指揮を任されている。まさかクラスで俺を指名してその後は投票で堂々の一位に輝いたせいでもある。
まあ、選ばれた以上やるしかないから今に至る。
「そろそろ装備の点検と準備を開始して」
長い一本道を歩きながら後ろへ着いてきていた葵にそう言った。
「はいはい。では後ほど」
そう言い残し、隣の転移装置へと足を運び、そのまま消えていった。
「ではこちらも準備に入るか」
この後の事を考えると、そろそろ準備をやり始めた方がいいだろう。
「くそ……、相手チームに誘導されている気分だぜ」
「人数は少ないが、遠距離からの支援射撃を含めると俺らが圧倒的不利に近い」
「また飛んできやがる。ここを離れるぞ」
『敵さんがホイホイと作戦通りに行動してくれています』
なら良し。場所がバレているとか誘導されているとかは相手さんも気付いてるだろう。
実際は俺が相手に向かって発砲してるに過ぎない。魔力の渦を通ってお相手チームの班に当たらないギリギリのところで届いている。その為遠距離からの攻撃と錯覚させつつ、誘導している。
今俺がいるのは屋上だ。
「右側に誘導させて、そしたら破壊砲で一気に仕留めるから」
『分かった。こっちは任せておけ』
「葵。準備完了したら撃ってしまって。味方巻き込んでもいいから」
『分かったわ』
『『俺ら捨て駒かよ!?』』
お前らの死を無駄にはしない。俺は内心だけ泣いたが瞬時に切り替える。
遠くから発射音が聞こえてきた後に爆発音が響いてくる。
『あとちょっとで巻き込まれるところだったぞ』
『ごめんなさい。次はちゃんと狙うから安心して』
『いや、殺す気で来ないで!』
何通信のやり取りで言い争ってるんだ。てか、狙ってたのか。まあ、これで誘導してきたのが確か四人。敵さんも徐々に減っていてこちらの戦力はほぼ残っている。
うーん。これで終わるのも物足りないなあ。
今頃相手の通信はパニックてるだろう。
零の思惑通り、相手チームの通信網はパニックが起こっていた。
『敵の誘導には乗らない方がいい。さっきからそれで釣られてやられている』
『さっきの爆発とこちらの生存人数からすると四人はやられたみたいね』
『いいから指揮官からの命令はなんだ』
『現状防衛に専念だと。もう十人足らずだからか、敵の侵攻してくる可能性もある』
『相手チームの戦略兵器がやばいな。一応戦略兵器も警戒して進んでくれ』
うちの班の通信係が近くまで来てから、報告を始めた。
「敵さんがまた小隊組んで来てると情報が入りました」
「なら、罠に掛けずに拡散しつつ、各個撃破を狙ってと伝えて」
「分かりました」
俺の班の連絡係の者がそれだけ聞くと去っていった。残り相手9人。そろそろこちらの罠は乗らないだろう。数もこちらが上だ。ゆっくりと仕留めに掛かれば勝機はある。
葵に場所移動と砲撃の指示を出しておく必要があった。
「葵、場所移動開始だ。敵さんも警戒してるだろうから慎重に。相手チームを発見するようならミサイルで仕留めればいい」
『分かった。次のポイントに移動開始します』
念の為、今の俺が通信チャンネルはクラスに設定している。ほとんどの者にいちいち切り替えるが時間の無駄だと認識した為だ。
傍受される事も無い為、非常に便利に活用させてもらっている。
『俺らはどうする?』
他の班からの連絡もはいってく入ってくる。他の人達はねえ……。
俺は少し考えたのちにそれを告げる。
「前衛の援護に向かってくれ。苦戦してるらしいから」
『了解』
通信を終えると、後ろの同じ班の連中の方へと振り向く。そして自信に満ちたかのようにこう告げた。
「俺らも前線に向かうぞ」
そして両手にマシンガンを持ち、屋上から飛び降りた。他のメンバーもそれに続き、移動を開始した。
「いやあ、楽しい試合だったな」
「敵さんもホイホイ乗ってくれて助かった」
クラス内からそんな声が上がる。試合は相手チームが全滅して終わった。時間ギリギリまで使って楽しみたかったが、次の対戦チームにバカにされそうだったので、即総攻撃に切り替えた。
案の定、相手チームもほぼ全員で突っ込んできてくれたおかげですぐに終わった。
控え室のソファーで休んでると鏡花と葵が一緒にやってきた。
「お疲れ。さっきこれ買ってきたけど、飲む?」
「お疲れさん。喉乾いてたから助かるよ」
葵から渡された飲み物を受け取る。試合終わってから十数分は経つ。まだ11時半ぐらいだが、今日は立て続けに試合が行われる。
「次の試合は2時間後か…」
試合が始まる前には昼食を取っておかないといけない。別に取らなくてもいいのだが、試合に影響が出る事だろう。
「てな訳でこれ作ってきたけど、食べる?」
鏡花がおにぎりが入った箱を何段にも積み上げ始めた。中にもちゃんとした形でぎっしりと詰められていた。
「よく作る時間あったな」
「徹夜越しでね。今は凄く眠いのよ」
手で口を隠しながら、あくびをしている。……今思えばよく作る気になったなこれ。そもそも試合に影響なかったのか。
「食べた後に少し寝たほうが良くない?」
「そうだね…、少し寝ようかしら」
葵の一言に鏡花は頷く。そんな体でよく試合やれたもんだ。
まあ、ちゃんと食事はとって次の試合の作戦でも考えるか。
申し訳ありません
「では、これにて作戦会議を終わりにします」
作戦を伝えたのちに、俺は一室の作戦会議部屋から外へと出た。今日から一回戦目の始まりだ。相手はD組、本気で潰しにかかってもすぐ終わるので、時間かけてゆっくりと誘導を行い各撃破を狙っていきたい。
先ほどの作戦が成功すればの話だが、
「……見れば見るほど悪の顔が目立ちますよ」
後ろから付いてきていた葵がため息をしながら言ってきた。
「そこまで出てた?」
「出ていました。笑顔という悪が」
「いや、関係ないだろそれ」
悪意のある顔は分かるが、悪の顔って何故そうなる。まあ、それくらい面白い作戦だし、やってみる作戦もある。
「それで作戦の目処はあるんですか?」
「五分五分、相手が予定通りに動いてくれれば確実にこちらに勝機が出てくる」
五分五分といっても、最終的に俺がそのように誘導する事になるから勝機は確実だろう。
首を左右に振りながら、準備運動前に動かす。試合開始は1時間後に開催。装備など各班に決めてもらっているがら実際は作戦に沿って装備を揃えないといけない。
今回の作戦は装備とかあまり関係ないから好きに使ってもらうように言っている。
「葵、例の装備は確実に持ち合わせておいてくれよ。一応あれは限定装備で各クラス1人しか装着出来ないから」
例の装備は強力な武器であるが、魔力の消費は他の武器よりも遥かに高い。戦略兵器と言える代物だ。
種類は一つだけではなく、複数個あるうちの一つだけ戦場に持っていける。
うちらの場合はチャージ式スナイパーライフルを選択している。
「一応4連装ミサイルも持った方がいい?」
「いや、今回は距離と分裂式の方がいいだろう。3連装の分離式をお願いしたい」
「分かったわ」
3連装の分裂式は、空中で更に分かれて追尾する。空中で分裂する為、飛距離は更に伸び、スピードも増す。その分破壊力は他のと比べると低い方になる。
今回の作戦は二人ペアの班を五つ、四人ペアの班を一つ、そして本隊でもある六人ペアの班を一つを作ってある。
何故か俺が指揮を任されている。まさかクラスで俺を指名してその後は投票で堂々の一位に輝いたせいでもある。
まあ、選ばれた以上やるしかないから今に至る。
「そろそろ装備の点検と準備を開始して」
長い一本道を歩きながら後ろへ着いてきていた葵にそう言った。
「はいはい。では後ほど」
そう言い残し、隣の転移装置へと足を運び、そのまま消えていった。
「ではこちらも準備に入るか」
この後の事を考えると、そろそろ準備をやり始めた方がいいだろう。
「くそ……、相手チームに誘導されている気分だぜ」
「人数は少ないが、遠距離からの支援射撃を含めると俺らが圧倒的不利に近い」
「また飛んできやがる。ここを離れるぞ」
『敵さんがホイホイと作戦通りに行動してくれています』
なら良し。場所がバレているとか誘導されているとかは相手さんも気付いてるだろう。
実際は俺が相手に向かって発砲してるに過ぎない。魔力の渦を通ってお相手チームの班に当たらないギリギリのところで届いている。その為遠距離からの攻撃と錯覚させつつ、誘導している。
今俺がいるのは屋上だ。
「右側に誘導させて、そしたら破壊砲で一気に仕留めるから」
『分かった。こっちは任せておけ』
「葵。準備完了したら撃ってしまって。味方巻き込んでもいいから」
『分かったわ』
『『俺ら捨て駒かよ!?』』
お前らの死を無駄にはしない。俺は内心だけ泣いたが瞬時に切り替える。
遠くから発射音が聞こえてきた後に爆発音が響いてくる。
『あとちょっとで巻き込まれるところだったぞ』
『ごめんなさい。次はちゃんと狙うから安心して』
『いや、殺す気で来ないで!』
何通信のやり取りで言い争ってるんだ。てか、狙ってたのか。まあ、これで誘導してきたのが確か四人。敵さんも徐々に減っていてこちらの戦力はほぼ残っている。
うーん。これで終わるのも物足りないなあ。
今頃相手の通信はパニックてるだろう。
零の思惑通り、相手チームの通信網はパニックが起こっていた。
『敵の誘導には乗らない方がいい。さっきからそれで釣られてやられている』
『さっきの爆発とこちらの生存人数からすると四人はやられたみたいね』
『いいから指揮官からの命令はなんだ』
『現状防衛に専念だと。もう十人足らずだからか、敵の侵攻してくる可能性もある』
『相手チームの戦略兵器がやばいな。一応戦略兵器も警戒して進んでくれ』
うちの班の通信係が近くまで来てから、報告を始めた。
「敵さんがまた小隊組んで来てると情報が入りました」
「なら、罠に掛けずに拡散しつつ、各個撃破を狙ってと伝えて」
「分かりました」
俺の班の連絡係の者がそれだけ聞くと去っていった。残り相手9人。そろそろこちらの罠は乗らないだろう。数もこちらが上だ。ゆっくりと仕留めに掛かれば勝機はある。
葵に場所移動と砲撃の指示を出しておく必要があった。
「葵、場所移動開始だ。敵さんも警戒してるだろうから慎重に。相手チームを発見するようならミサイルで仕留めればいい」
『分かった。次のポイントに移動開始します』
念の為、今の俺が通信チャンネルはクラスに設定している。ほとんどの者にいちいち切り替えるが時間の無駄だと認識した為だ。
傍受される事も無い為、非常に便利に活用させてもらっている。
『俺らはどうする?』
他の班からの連絡もはいってく入ってくる。他の人達はねえ……。
俺は少し考えたのちにそれを告げる。
「前衛の援護に向かってくれ。苦戦してるらしいから」
『了解』
通信を終えると、後ろの同じ班の連中の方へと振り向く。そして自信に満ちたかのようにこう告げた。
「俺らも前線に向かうぞ」
そして両手にマシンガンを持ち、屋上から飛び降りた。他のメンバーもそれに続き、移動を開始した。
「いやあ、楽しい試合だったな」
「敵さんもホイホイ乗ってくれて助かった」
クラス内からそんな声が上がる。試合は相手チームが全滅して終わった。時間ギリギリまで使って楽しみたかったが、次の対戦チームにバカにされそうだったので、即総攻撃に切り替えた。
案の定、相手チームもほぼ全員で突っ込んできてくれたおかげですぐに終わった。
控え室のソファーで休んでると鏡花と葵が一緒にやってきた。
「お疲れ。さっきこれ買ってきたけど、飲む?」
「お疲れさん。喉乾いてたから助かるよ」
葵から渡された飲み物を受け取る。試合終わってから十数分は経つ。まだ11時半ぐらいだが、今日は立て続けに試合が行われる。
「次の試合は2時間後か…」
試合が始まる前には昼食を取っておかないといけない。別に取らなくてもいいのだが、試合に影響が出る事だろう。
「てな訳でこれ作ってきたけど、食べる?」
鏡花がおにぎりが入った箱を何段にも積み上げ始めた。中にもちゃんとした形でぎっしりと詰められていた。
「よく作る時間あったな」
「徹夜越しでね。今は凄く眠いのよ」
手で口を隠しながら、あくびをしている。……今思えばよく作る気になったなこれ。そもそも試合に影響なかったのか。
「食べた後に少し寝たほうが良くない?」
「そうだね…、少し寝ようかしら」
葵の一言に鏡花は頷く。そんな体でよく試合やれたもんだ。
まあ、ちゃんと食事はとって次の試合の作戦でも考えるか。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
弱いままの冒険者〜チートスキル持ちなのに使えるのはパーティーメンバーのみ?〜
秋元智也
ファンタジー
友人を庇った事からクラスではイジメの対象にされてしまう。
そんなある日、いきなり異世界へと召喚されてしまった。
クラス全員が一緒に召喚されるなんて悪夢としか思えなかった。
こんな嫌な連中と異世界なんて行きたく無い。
そう強く念じると、どこからか神の声が聞こえてきた。
そして、そこには自分とは全く別の姿の自分がいたのだった。
レベルは低いままだったが、あげればいい。
そう思っていたのに……。
一向に上がらない!?
それどころか、見た目はどう見ても女の子?
果たして、この世界で生きていけるのだろうか?
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
異世界転生旅日記〜生活魔法は無限大!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
農家の四男に転生したルイ。
そんなルイは、五歳の高熱を出した闘病中に、前世の記憶を思い出し、ステータスを見れることに気付き、自分の能力を自覚した。
農家の四男には未来はないと、家族に隠れて金策を開始する。
十歳の時に行われたスキル鑑定の儀で、スキル【生活魔法 Lv.∞】と【鑑定 Lv.3】を授かったが、親父に「家の役には立たない」と、家を追い出される。
家を追い出されるきっかけとなった【生活魔法】だが、転生あるある?の思わぬ展開を迎えることになる。
ルイの安寧の地を求めた旅が、今始まる!
見切り発車。不定期更新。
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
☆ほしい
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
誰からも食べられずに捨てられたおからクッキーは異世界転生して肥満令嬢を幸福へ導く!
ariya
ファンタジー
誰にも食べられずゴミ箱に捨てられた「おからクッキー」は、異世界で150kgの絶望令嬢・ロザリンドと出会う。
転生チートを武器に、88kgの減量を導く!
婚約破棄され「豚令嬢」と罵られたロザリンドは、
クッキーの叱咤と分裂で空腹を乗り越え、
薔薇のように美しく咲き変わる。
舞踏会での王太子へのスカッとする一撃、
父との涙の再会、
そして最後の別れ――
「僕を食べてくれて、ありがとう」
捨てられた一枚が紡いだ、奇跡のダイエット革命!
※カクヨム・小説家になろうでも同時掲載中
※表紙イラストはAIに作成していただきました。
異世界でも保育士やってます~転生先に希望条件が反映されてないんですが!?~
こじまき
ファンタジー
【読んでいただいて♡いただいて、ありがとうございます。王城編準備中のため、12月12日からしばらく更新お休みします。考えてた構成が「やっぱなんか違う」ってなり、慌てております…汗】
「こんな転生先だなんて聞いてないっ!」六年間付き合った彼氏に婚約を解消され、傷心のまま交通事故で亡くなった保育士・サチ。異世界転生するにあたり創造神に「能力はチートで、広い家で優しい旦那様と子だくさんの家庭を築きたい」とリクエストする。「任せといて!」と言われたから安心して異世界で目を覚ましたものの、そこはド田舎の山小屋。周囲は過疎高齢化していて結婚適齢期の男性なんていもしないし、チートな魔法も使えそうにない。創造神を恨みつつマニュアル通り街に出ると、そこで「魔力持ち」として忌み嫌われる子どもたちとの出会いが。「子どもには安心して楽しく過ごせる場所が必要」が信条のサチは、彼らを小屋に連れ帰ることを決め、異世界で保育士兼りんご農家生活を始める。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる