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メインストーリー
11.デスマッチ1
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土曜にあった出来事から4日後、水曜の日に零と葵はいつも通りに学園に向かっていた。今の時間帯に学園に向かう生徒は多い。あの事件からは平穏な生活を送っていたと零は思っていた。
零と葵が一緒に教室に入ると、待っていたかのように教室にいたクラスメイトが零を押しのけて葵の元に集まっていた。
「東野月さん、今日の実技は私と組んでください」
「なんなら俺と組んでくれ!!」
本日ある実技のパートナー探しのようだった。クラスメイトに追い払われた零は席に着くと、そこに潤がやって来た、
「お前も災難だな」
潤は苦笑いしながら話しかけてきた。
「今日の実技はペアとか組まなくていいのにね…災難だ」
零は椅子に持たれながら、授業が始まるのを待った。
授業がなんらく進んだ。3時限目が実技に割り振られていた。二時限目が終わった後のHLの時に名虎先生が「校舎の入り口で待機」とだけ言って去って行った。
「零よ、これどこに行くか分かるか?」
潤が零いる机にやって来た。
「さあね。分かるとしたらバスでの移動じゃないかな」
零も今回どこに移動するかは分かってない。前先生が言っていた『FPWS』の練習をするのではないかと零は思っていた。
皆が外に待機していると一台のバスがやって来た。バスの中から煤久根先生が降りてきて、
「全員このバスである闘技場に行くから乗り込むように」
闘技場とだけ伝えてそのまま中に入って行った。
「あ、座席は決めてないので好きな人と乗ってもらって構いませんので」
名虎先生が慌ただしく告げてからバスに乗って行った。クラスメイト達がそれに続いて乗って行く。零の後ろではクラスの男女が葵の隣に座ろうと誘っていた。 葵はそれを必死に断っていた。
「葵さんは大変だなあ」
隣にいた潤が呟いていた。葵の所には男女合わせて五人はいた。可愛いとかもあるけど、隣の席の奪い合いでペアを取ろうという戦法なのだろう。
「あ、零く~ん」
聞き憶えのある声が聞こえてきた。零はそこの方へ振り向くと土曜の喫茶店で働いてた高梨早希が走ってやって来た。
「やっと会えたよ~。月曜とか火曜とか人集まりすぎて行けなかった」
息を切らしながら早希は語った。潤が首に腕を当てて、
「いつの間にこんなに可愛い子ちゃん捕まえてきたんだこんちくしょー」
「苦しいから!苦しいから!!」
思いっきり首を絞めてきた。零は潤の腕を叩きながら状況を楽しんでいた。彼女の言っていることは月曜と火曜に葵や零の所に他のクラスの生徒や先輩方が集まっていた。学園新聞で情報が瞬時に流れたからである。記事には『一年の新入生女子が暴走したユニットを破壊』と出ていた。それは葵のことである。実際は零が襲ってきた兵器を破壊したのだが、色々と面倒いので葵がその変わりを務めたのだ。
潤が首から腕を外してくれた。そして零の両肩を持って、
「俺にも女の子を紹介してくれよ!!」
揺らしてきた。
「お前にはあの北路さんいるんじゃないの…」
「あの女の子をくっ付けないでーー」
潤が泣きながら更に揺らした。
「あのー零さん、一つ聞いていいですか?」
高梨が喋ったので潤が零を揺らすのを止めた。零はその勢いで倒れたがすぐに立ち直った。
「なぜあのモールで派手にやれたんですか?」
どうやら彼女はあの場にいたようだった。零は少し考えて、
「葵はあれぐらいだと上出来だと思うのだけど」
「いえ、零さんがアーマー着用せずに全てを破壊していたので」
高梨の言葉に潤は驚きの顔を出していた。潤もあの新聞を見て葵が全てやっていたと信じていたようだった。
「あのユニットは全て俺がやった事だよ。ホントは葵にやらせても良かったけど、素早く片付ける方が良いと考えてな」
零はあった事を話した。もちろん来夏の事は出さなかった。今は姉弟の関係を出すわけにはいかないからだ。
「へえー、学園の人気者にその妹の学園のアイドルと会ってたなんてなあ」
「誤解だなあ、こっちだって会いたくて会ったわけじゃないんだけど」
潤の言葉に素早く零は返した。潤にしたら相当羨ましいのだろう。するとそこへ葵がやって来て、
「零、ほとんどが乗り込んだ事なので私達も乗りましょう」
葵はそれだけ言って零の手を握りながらバスに向かった。
「ホント何人もの男子を敵に回すやら」
潤はその場でポツリっと呟いた。
バスは学園を出発して約10分が経過した。バスの席では零の隣には葵が乗り、早希や潤は空いてた席に座ってた。
「それにしても最近バスの利用回数が多いのは気のせいでしょうか?」
こんな時に零に葵は聞いていた。
「気のせいじゃないかな、そもそもここじゃバス移動は普通みたいだからね」
「そういうものなのでしょうか」
零の回答に葵は指を唇に当てて考える素振りを見せた。零は葵の仕草を見ずに外の景色を見始めた。外には数々の演習場らしき場所があった。森のフィールドや大きなスタジアム。何かを想定して作られた道路沿いなどまで、色々とあった。
すると何かが肩に倒れるように感じた。それは葵が寝込んでそのまま零の肩に倒れ込んでいたのだ。零は葵の頭をそっと撫でて、そのまま着くまで寝かせたのだった。そんな時に放たれる殺気は怖いと零は直感的に感じたのだった。
バスがどこかのホールに着いた。それも学園の方にあったホールよりも大きい面積を誇っていた。
「ここがFPWSを練習する会場です。中には障害物やフィールド再現させる装置もあります」
装置の名は『迷彩再現装置」という分かりやすい名の再現装置がある。
(そんな名誰が付けたらそうなるんだ…)
ふと零の心ではそんなツッコミを入れていた。
現在は全員バスから降りて先生二人の解説を聞いていたところだ。先生が言うには今年は都市戦闘を想定したフィールドが使用されるそうだ。
「禁止事項は能力での攻撃は不可です。防御系能力者には有利な戦闘が可能と多数のスキル持ちも有利になります」
いわゆる銃撃戦と接近戦で仕留めろと言う事だ。能力での攻撃はダメだが防御として展開するのはありだそうだ。このゲームは零みたいな多数のスキルを同時に行使して戦うスタイルだと相当有利な状況になる。
スタジアムの中には第二にあった設備と似ていた。スーツと自分の耐久値と小さいマップが映ったモニターグラスを着用してスタジアムの中の入り口前で全員待機していた。すると目の前に広がっていたタイルが無数の光が出始めて、わずか1分で都市の建物や道路を作った。
さすがにほとんどの人は驚いた。こんなに早く再現マップを作ったのだ。すると音声が聞こえてきた。
『今から皆さんにはデスマッチ戦をしてもらいます。スーツには瞬時に転移移動が出来るように瞬時転移装置を装備させています。では今から移動しますのでじっとしててください』
音声は名虎先生のものだ。名虎先生がそう言った瞬間に景色がガラリと変わった。これが転移装置なのだろう。そして名虎先生が音声で、
『それではデスマッチを教えます。相手を銃で耐久値を減らして0にすれば勝ちです。それを最後の一人か制限時間が過ぎればそこで試合終了です』
試合はデスマッチで自分以外は全員敵になっている事になる。更に時間制限もあるため隠れてやり過ごすか、全員を倒す必要がある。
『禁止事項は先ほど言った通りに能力での攻撃は使用は不可です。スキルでの攻撃は許可されているので戦場でのスキルをどう扱うかが大事になってきます』
スタジアムに着いた時に名虎先生が言っていた事だ。スキルでの攻撃はありと言うのだ。
『それでは試合スタートです』
名虎先生が試合の合図を出した瞬間、笛がなった。
そしてデスマッチが始まったのだった。
零と葵が一緒に教室に入ると、待っていたかのように教室にいたクラスメイトが零を押しのけて葵の元に集まっていた。
「東野月さん、今日の実技は私と組んでください」
「なんなら俺と組んでくれ!!」
本日ある実技のパートナー探しのようだった。クラスメイトに追い払われた零は席に着くと、そこに潤がやって来た、
「お前も災難だな」
潤は苦笑いしながら話しかけてきた。
「今日の実技はペアとか組まなくていいのにね…災難だ」
零は椅子に持たれながら、授業が始まるのを待った。
授業がなんらく進んだ。3時限目が実技に割り振られていた。二時限目が終わった後のHLの時に名虎先生が「校舎の入り口で待機」とだけ言って去って行った。
「零よ、これどこに行くか分かるか?」
潤が零いる机にやって来た。
「さあね。分かるとしたらバスでの移動じゃないかな」
零も今回どこに移動するかは分かってない。前先生が言っていた『FPWS』の練習をするのではないかと零は思っていた。
皆が外に待機していると一台のバスがやって来た。バスの中から煤久根先生が降りてきて、
「全員このバスである闘技場に行くから乗り込むように」
闘技場とだけ伝えてそのまま中に入って行った。
「あ、座席は決めてないので好きな人と乗ってもらって構いませんので」
名虎先生が慌ただしく告げてからバスに乗って行った。クラスメイト達がそれに続いて乗って行く。零の後ろではクラスの男女が葵の隣に座ろうと誘っていた。 葵はそれを必死に断っていた。
「葵さんは大変だなあ」
隣にいた潤が呟いていた。葵の所には男女合わせて五人はいた。可愛いとかもあるけど、隣の席の奪い合いでペアを取ろうという戦法なのだろう。
「あ、零く~ん」
聞き憶えのある声が聞こえてきた。零はそこの方へ振り向くと土曜の喫茶店で働いてた高梨早希が走ってやって来た。
「やっと会えたよ~。月曜とか火曜とか人集まりすぎて行けなかった」
息を切らしながら早希は語った。潤が首に腕を当てて、
「いつの間にこんなに可愛い子ちゃん捕まえてきたんだこんちくしょー」
「苦しいから!苦しいから!!」
思いっきり首を絞めてきた。零は潤の腕を叩きながら状況を楽しんでいた。彼女の言っていることは月曜と火曜に葵や零の所に他のクラスの生徒や先輩方が集まっていた。学園新聞で情報が瞬時に流れたからである。記事には『一年の新入生女子が暴走したユニットを破壊』と出ていた。それは葵のことである。実際は零が襲ってきた兵器を破壊したのだが、色々と面倒いので葵がその変わりを務めたのだ。
潤が首から腕を外してくれた。そして零の両肩を持って、
「俺にも女の子を紹介してくれよ!!」
揺らしてきた。
「お前にはあの北路さんいるんじゃないの…」
「あの女の子をくっ付けないでーー」
潤が泣きながら更に揺らした。
「あのー零さん、一つ聞いていいですか?」
高梨が喋ったので潤が零を揺らすのを止めた。零はその勢いで倒れたがすぐに立ち直った。
「なぜあのモールで派手にやれたんですか?」
どうやら彼女はあの場にいたようだった。零は少し考えて、
「葵はあれぐらいだと上出来だと思うのだけど」
「いえ、零さんがアーマー着用せずに全てを破壊していたので」
高梨の言葉に潤は驚きの顔を出していた。潤もあの新聞を見て葵が全てやっていたと信じていたようだった。
「あのユニットは全て俺がやった事だよ。ホントは葵にやらせても良かったけど、素早く片付ける方が良いと考えてな」
零はあった事を話した。もちろん来夏の事は出さなかった。今は姉弟の関係を出すわけにはいかないからだ。
「へえー、学園の人気者にその妹の学園のアイドルと会ってたなんてなあ」
「誤解だなあ、こっちだって会いたくて会ったわけじゃないんだけど」
潤の言葉に素早く零は返した。潤にしたら相当羨ましいのだろう。するとそこへ葵がやって来て、
「零、ほとんどが乗り込んだ事なので私達も乗りましょう」
葵はそれだけ言って零の手を握りながらバスに向かった。
「ホント何人もの男子を敵に回すやら」
潤はその場でポツリっと呟いた。
バスは学園を出発して約10分が経過した。バスの席では零の隣には葵が乗り、早希や潤は空いてた席に座ってた。
「それにしても最近バスの利用回数が多いのは気のせいでしょうか?」
こんな時に零に葵は聞いていた。
「気のせいじゃないかな、そもそもここじゃバス移動は普通みたいだからね」
「そういうものなのでしょうか」
零の回答に葵は指を唇に当てて考える素振りを見せた。零は葵の仕草を見ずに外の景色を見始めた。外には数々の演習場らしき場所があった。森のフィールドや大きなスタジアム。何かを想定して作られた道路沿いなどまで、色々とあった。
すると何かが肩に倒れるように感じた。それは葵が寝込んでそのまま零の肩に倒れ込んでいたのだ。零は葵の頭をそっと撫でて、そのまま着くまで寝かせたのだった。そんな時に放たれる殺気は怖いと零は直感的に感じたのだった。
バスがどこかのホールに着いた。それも学園の方にあったホールよりも大きい面積を誇っていた。
「ここがFPWSを練習する会場です。中には障害物やフィールド再現させる装置もあります」
装置の名は『迷彩再現装置」という分かりやすい名の再現装置がある。
(そんな名誰が付けたらそうなるんだ…)
ふと零の心ではそんなツッコミを入れていた。
現在は全員バスから降りて先生二人の解説を聞いていたところだ。先生が言うには今年は都市戦闘を想定したフィールドが使用されるそうだ。
「禁止事項は能力での攻撃は不可です。防御系能力者には有利な戦闘が可能と多数のスキル持ちも有利になります」
いわゆる銃撃戦と接近戦で仕留めろと言う事だ。能力での攻撃はダメだが防御として展開するのはありだそうだ。このゲームは零みたいな多数のスキルを同時に行使して戦うスタイルだと相当有利な状況になる。
スタジアムの中には第二にあった設備と似ていた。スーツと自分の耐久値と小さいマップが映ったモニターグラスを着用してスタジアムの中の入り口前で全員待機していた。すると目の前に広がっていたタイルが無数の光が出始めて、わずか1分で都市の建物や道路を作った。
さすがにほとんどの人は驚いた。こんなに早く再現マップを作ったのだ。すると音声が聞こえてきた。
『今から皆さんにはデスマッチ戦をしてもらいます。スーツには瞬時に転移移動が出来るように瞬時転移装置を装備させています。では今から移動しますのでじっとしててください』
音声は名虎先生のものだ。名虎先生がそう言った瞬間に景色がガラリと変わった。これが転移装置なのだろう。そして名虎先生が音声で、
『それではデスマッチを教えます。相手を銃で耐久値を減らして0にすれば勝ちです。それを最後の一人か制限時間が過ぎればそこで試合終了です』
試合はデスマッチで自分以外は全員敵になっている事になる。更に時間制限もあるため隠れてやり過ごすか、全員を倒す必要がある。
『禁止事項は先ほど言った通りに能力での攻撃は使用は不可です。スキルでの攻撃は許可されているので戦場でのスキルをどう扱うかが大事になってきます』
スタジアムに着いた時に名虎先生が言っていた事だ。スキルでの攻撃はありと言うのだ。
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