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メインストーリー
20.生徒会の仕事7
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零と葵が藤咲姉妹と交戦している時、他の所でも交戦が始まっていた。
「まさか姉妹を送り込んでその後に一斉攻撃か…」
「安堂さん、結構攻められているみたいです。防衛班もこの拠点からすぐ近くで交戦に入ったと連絡が入りました」
「迎撃班は何しているんだ。攻撃班も中心部付近で戦闘を始めてるし」
状況が悪くなっていく方だった。この拠点まで相手チームは攻めて来ているのだ。残り15分で生徒会長率いる『高等部チーム』が16人、『高等部編入生チーム』は14人だ。
零が仕掛けていたトラップも役に立っているが、足止めまでには至っていない。
「今動けるものは自軍地の防衛に当たってくれ!今の戦力じゃ押し負けるだけだ」
安堂は大きく声を張り上げた。最も『高等部編入生チーム』のリーダーは安堂だ。安堂は最善の手を尽くそうとしていた。
「D班との連絡が途絶えました」
「相手も油断にはなりませんね」
『高等部編入生チーム』の自軍地に向かっていた美濃会長に報告などが入っていた。
生徒会長は少し考え、
「今交戦中のE班を下げさせるべきね。あと共同で動いているG班とC班の4名も下げさせてこちらに合流を」
美濃会長は2名ずつで班を作り、そこへの伝達などを行っている。実質的にリーダーである。
後ろの2名が美濃会長を抜かして偵察に向かった。トラップなどが多く設置されているなどもあり、リーダーがやられると実質的敗北である為、確認に行っているのだ。
爆発の音や銃声が辺りに響いていた。
「相手はこの付近に防衛を展開しているようです」
「敵も必死って所ですか」
あと500m程の距離に近づいていたので、相手も必死の抵抗をしているのだ。美濃会長は少し考えて、考えをまとめた。
「相手がその気なら、私も考えがあります」
後ろに付いて来ていた生徒が背負っていたショットガンやアサルトを手に持ち替えを始めた。美濃会長は左手にある通信装置でチャンネルを全体チャンネルに合わしたら、
今からプランCに移行します。各自目的地まで移動せよ」
作戦名を上げて全体に通達した。後ろに残って付いて来ていた2人が先へと走って行った。
「ここからが面白い場面になるんですから」
美濃会長の両手にはアサルトライフルを手に持っていた。
そしてゆっくりと歩き出した。
2人の白い髪の少年少女が戦っていた。ぶつかり合って出来る火花が無数に飛び散っている間に次の攻撃を両者がとっていた。
どちらの剣術は互角とも言えた。そんな場面が続いていた。何回も何回も鳴り響く金属音が鳴り響く
「なかなか一本入れさせてくれない…わね」
雪が剣を横から振りに掛かり、零はそれを受け止めている最中に雪が言ってきた。
「これで倒れるならもうとっくに倒れてるよ!」
零は押し返した。その反動で雪が後ろに下がった。
雪は勢い良くダッシュした。同じくして零もダッシュをした。互いにダッシュしている時に大きな風を生み出して、そして刃と刃の激突で大きな暴風が辺りに吹き上げた。
次第に暴風は収まり、2人だけが立っていた。
「やっぱ魔力でコーティングを強化していたか…」
零は呟いた。そして同時に零の持っていた剣の刃の部分が折れ、地面に落下した。
零はバックするのと同時に折れた折りたたみ式の剣を投げ飛ばした。投げた刃物の速さは速いが雪は難なくと避けた。そして奥のビルに直撃し大きな爆発と砂煙りを立てた。
そして腰に装着していた予備の折りたたみの剣を取り出し、その剣を展開した。
「壊されると予想して用意してたのが幸いだったよ」
「壊す事前提での予備も欠かせないのね」
雪は特攻で斬りに掛かってきた。零はそれを防ぎながら、反撃で攻撃をする。
何回も金属音を鳴らしていた時、雪が零の左目につけていた眼帯を斬った。そして零の青色の目に対して、赤色の目をした左目が映し出された。
「!?」
雪は戸惑ってた。雪とは逆色の目をしていたのだ。零はその瞬間を逃さずに空中から斬りにかかった。
雪はその攻撃を見逃していたせいで避ける事も出来ずにそれを受け止めた。そして雪はその判断が間違いだったと受け止めた直後に思い知った。
雪周辺が円を描くように亀裂が走ったのだ。雪は身動きが取れない。取ろうとしても動かないのだ。
「まさか……、重力波!?」
そう、足が動けないのは重力による重みが増えた為だ。身体をどう強化しても重力の前では身動きが取れない。
「この瞬間を待っていたよ。いやあこの眼帯を斬られた時動揺すると思って装着していたんだ」
「なぜ……、あなたは私と同じ目になるのよ……」
雪は何とか耐えていたが徐々に座り始めた。
「さあ…、俺も修行していたら使えるようになったってところかな」
そして左手にハンドガンを取り出した。その銃口を雪に向けて、
「これで俺の勝利だよ」
数発撃ち込んだ。雪は避ける事も出来ずにそのまま戦場から離脱した。
「あっちは勝負付いたみたいだけど、これでもまだやるっているの?」
「あらー、雪油断した隙に捕まってしまったか…、美濃会長の言った通りになっちゃうのか」
零が雪に勝った時、そこから少々離れた所では来夏と葵が銃撃戦を繰り返していた。空中で無数に魔力弾がぶつかり合い散っていた。
一発でも外すと直撃コースで飛んでくるこの撃ち合いは続いた。だが徐々に葵が押されていた。
「葵ちゃんの実力はそんなものかしら?」
それに加え、来夏はまだまだ余裕がある表情をしていた。そして先に来夏が行動を起こした。
銃撃をしながらジャンプをしたのだ。そして一回転して地面につく時には左手で地面を殴ったのだ。
そこから来夏の目の前に壁が発生し、そしてそのまま真っ直ぐに葵に向かって何個の壁が盛り上がっていった。葵は何とかそれを回避したが、それを予知して来夏が近距離に近づき、
「それだけじゃやられるよ」
そう喋りながら拳を葵に目掛けて殴り、吹っ飛ばした。壁にぶつかり、そこに大きな穴を開けて止まった。何とか耐久値は残っているものの、相当なダメージ量を食らってしまっていた。
「なんて馬鹿力なの……」
葵は何とか立ち上がり、次の行動を取ろうとした。だが、
「そんな疲れだとまだまだね」
来夏は右手に持っていた銃器を捨ててから追尾するかのように近づいてくる。
(これが来姉のスキル『力』なのね…、計り知れないかも)
立てるのがやっとの葵にとってはこれは避ける事は困難だった。もう目の前に来た時、零が現れその攻撃を剣で防いだ。だがその威力が高かったのか防いだ時に折れてしまった。次の一手を取る為、来夏は後ろに下がった。
「2対1ってところか……、だけど零も相当な疲労感があるように見えるけど」
来夏は銃器を持たずに格闘戦で仕留めに掛かろうとしていた。格闘をやる時の来夏はスキルの『力』で発生させた風圧で魔力弾の進路を変えてしまう。それくらいは零も分かっていた。
「葵、立てるか?!」
「え……、ええ。少し待てば動けるようになるわ」
「俺が少しの間時間を稼ぐ。ここから離脱して自軍地に戻れるまで回復してくれ」
「分かった」
雷光の如く風圧で見えない攻撃をして来た。風で姿を覆い隠したのだ。
零の持つ『力』よりも来夏の持つ『力』の方が強力だ。零のは補佐と組み合わせを優先とするなら、来夏はメインの攻撃を優先する。それでも2人の『力』は他の人の『力』よりも強力には変わりない。
零は腰に装備させていた投げナイフを全て取り出し来夏に向けて投げた。風圧で全て弾かれるが、零の狙いはそこにあった。
そして目の前に来られた時に零は地面に力を込めて殴った。地面からいくつもの亀裂とともにコンクリートが壁として現れた。
来夏は表情を変えずにその壁を粉砕した。壁は来夏の攻撃を受け流す事を前提に地中から掘り出したのだが、かなりの厚さがあったにも関わらずに壁を一瞬で粉砕したのだ。力は計り知れな下がった。
地面に降る前に後ろから無数の投げナイフが飛んできた。さっき零が投げた投げナイフだ。来夏はそれを風圧で弾こうとしたが、二本程は擦り傷を負い、一本を肩に刺さった。耐久値は200程度しか削れないが、ダメージとしては蓄積される。何もしなければ回復されるだけだが攻撃を受けたり素早い回避行動をさせていたらそれはない。
「まさかの先程のナイフを返してくるなんてね」
「タイミングの問題じゃないかな」
「ナイフ事態に魔力でコーティングして、この一帯はあなたの『魔力の根』の範囲内。コーティングすれば自由に『魔力の根』の中を移動出来る。そして後は中へ入れて、その中の移動を操りながら同時に相手をする。そして最後にそこへ誘導してからナイフの気配を無くし、気付かれずに放つ。当たるギリギリで気付かれるが既に手遅れ。こんなものかしら」
来夏は零のやった行動を一目で見破っていた。だがそんなの零にとったら最初からそのつもりでの攻撃だった。来夏の風圧が無かったら気付かれるのは早かったとも言えるであろう。
「そこまで見破られているとは…」
零は再度構え直し、来夏も格闘から腰に装備していた零と同じ折りたたみ式の剣を取り出し展開した。零も最後の一本の折りたたみ式の剣を取り出し、展開した。その時ー、
『試合終了です。繰り返します。試合終了です。生き残っている生徒は1分後、自動的にワープします』
アナウンスが流れた。試合終了という事を言いながらだ。そして更に付け加えるように勝敗の結果も流れた。
『この試合は『高等部チーム』の勝利です』
実質的に零はチームとして負けたのだ。
~5分前~
「ここまでのようね」
「まさかここまでこられるとは」
『高等部編入生チーム』の自軍地に美濃会長と数名の生徒が攻めに入っていた。自軍地には安堂と5人ほどの生徒がいた。
道中には様々なトラップなどが仕掛けられていた。だが美濃会長はそれを回避してここに立っている。無論、防衛にあたっていた班は全滅してだ。
「今の人数は10対8って所か」
「ここには9対6しかいないですけど」
人数もトラップなどで減らしていたがそれでもこれだけ生き残っていた。
「私が先に倒れるか、あなたが先倒れるか……、ここからが本番よ」
そして美濃会長は右腕を上にあげった。それと同時に銃撃を始めた。新入生チームの生徒が次々と倒れていく。無論撃ち返した生徒もいたが、撃たれ耐久値を削り取られ消えていった。
「残るはリーダー1人だけ」
新入生チームの生き残りは安堂ただ1人だけであった。リーダー以外の生徒に撃つように最初から支持していたのだ。そして、
「あなたみたいな相手をしているとこちらの体力が持ちませんね…」
安堂は机の上に置いてあったアサルトを構えた。
「今回は結構私達もやばかった所はありましたよ」
美濃会長は一歩、そしてまた一歩、足を前へと運んだ。
「あの少年少女は非常に危険と感じたので、来夏さんの姉妹に相手をしてもらっていました」
そして10歩目のところで足を止めた。腰からハンドガンを取り出し、その銃口を安堂の方へと向けた。そして、
「チェックメイトですね」
発泡したと同時に後ろにいた生徒達も安堂に向けて撃ち込んだ。
試合は『高等部編入生チーム』のリーダー安堂紅が倒れた事により、試合終了となった。
「まさか姉妹を送り込んでその後に一斉攻撃か…」
「安堂さん、結構攻められているみたいです。防衛班もこの拠点からすぐ近くで交戦に入ったと連絡が入りました」
「迎撃班は何しているんだ。攻撃班も中心部付近で戦闘を始めてるし」
状況が悪くなっていく方だった。この拠点まで相手チームは攻めて来ているのだ。残り15分で生徒会長率いる『高等部チーム』が16人、『高等部編入生チーム』は14人だ。
零が仕掛けていたトラップも役に立っているが、足止めまでには至っていない。
「今動けるものは自軍地の防衛に当たってくれ!今の戦力じゃ押し負けるだけだ」
安堂は大きく声を張り上げた。最も『高等部編入生チーム』のリーダーは安堂だ。安堂は最善の手を尽くそうとしていた。
「D班との連絡が途絶えました」
「相手も油断にはなりませんね」
『高等部編入生チーム』の自軍地に向かっていた美濃会長に報告などが入っていた。
生徒会長は少し考え、
「今交戦中のE班を下げさせるべきね。あと共同で動いているG班とC班の4名も下げさせてこちらに合流を」
美濃会長は2名ずつで班を作り、そこへの伝達などを行っている。実質的にリーダーである。
後ろの2名が美濃会長を抜かして偵察に向かった。トラップなどが多く設置されているなどもあり、リーダーがやられると実質的敗北である為、確認に行っているのだ。
爆発の音や銃声が辺りに響いていた。
「相手はこの付近に防衛を展開しているようです」
「敵も必死って所ですか」
あと500m程の距離に近づいていたので、相手も必死の抵抗をしているのだ。美濃会長は少し考えて、考えをまとめた。
「相手がその気なら、私も考えがあります」
後ろに付いて来ていた生徒が背負っていたショットガンやアサルトを手に持ち替えを始めた。美濃会長は左手にある通信装置でチャンネルを全体チャンネルに合わしたら、
今からプランCに移行します。各自目的地まで移動せよ」
作戦名を上げて全体に通達した。後ろに残って付いて来ていた2人が先へと走って行った。
「ここからが面白い場面になるんですから」
美濃会長の両手にはアサルトライフルを手に持っていた。
そしてゆっくりと歩き出した。
2人の白い髪の少年少女が戦っていた。ぶつかり合って出来る火花が無数に飛び散っている間に次の攻撃を両者がとっていた。
どちらの剣術は互角とも言えた。そんな場面が続いていた。何回も何回も鳴り響く金属音が鳴り響く
「なかなか一本入れさせてくれない…わね」
雪が剣を横から振りに掛かり、零はそれを受け止めている最中に雪が言ってきた。
「これで倒れるならもうとっくに倒れてるよ!」
零は押し返した。その反動で雪が後ろに下がった。
雪は勢い良くダッシュした。同じくして零もダッシュをした。互いにダッシュしている時に大きな風を生み出して、そして刃と刃の激突で大きな暴風が辺りに吹き上げた。
次第に暴風は収まり、2人だけが立っていた。
「やっぱ魔力でコーティングを強化していたか…」
零は呟いた。そして同時に零の持っていた剣の刃の部分が折れ、地面に落下した。
零はバックするのと同時に折れた折りたたみ式の剣を投げ飛ばした。投げた刃物の速さは速いが雪は難なくと避けた。そして奥のビルに直撃し大きな爆発と砂煙りを立てた。
そして腰に装着していた予備の折りたたみの剣を取り出し、その剣を展開した。
「壊されると予想して用意してたのが幸いだったよ」
「壊す事前提での予備も欠かせないのね」
雪は特攻で斬りに掛かってきた。零はそれを防ぎながら、反撃で攻撃をする。
何回も金属音を鳴らしていた時、雪が零の左目につけていた眼帯を斬った。そして零の青色の目に対して、赤色の目をした左目が映し出された。
「!?」
雪は戸惑ってた。雪とは逆色の目をしていたのだ。零はその瞬間を逃さずに空中から斬りにかかった。
雪はその攻撃を見逃していたせいで避ける事も出来ずにそれを受け止めた。そして雪はその判断が間違いだったと受け止めた直後に思い知った。
雪周辺が円を描くように亀裂が走ったのだ。雪は身動きが取れない。取ろうとしても動かないのだ。
「まさか……、重力波!?」
そう、足が動けないのは重力による重みが増えた為だ。身体をどう強化しても重力の前では身動きが取れない。
「この瞬間を待っていたよ。いやあこの眼帯を斬られた時動揺すると思って装着していたんだ」
「なぜ……、あなたは私と同じ目になるのよ……」
雪は何とか耐えていたが徐々に座り始めた。
「さあ…、俺も修行していたら使えるようになったってところかな」
そして左手にハンドガンを取り出した。その銃口を雪に向けて、
「これで俺の勝利だよ」
数発撃ち込んだ。雪は避ける事も出来ずにそのまま戦場から離脱した。
「あっちは勝負付いたみたいだけど、これでもまだやるっているの?」
「あらー、雪油断した隙に捕まってしまったか…、美濃会長の言った通りになっちゃうのか」
零が雪に勝った時、そこから少々離れた所では来夏と葵が銃撃戦を繰り返していた。空中で無数に魔力弾がぶつかり合い散っていた。
一発でも外すと直撃コースで飛んでくるこの撃ち合いは続いた。だが徐々に葵が押されていた。
「葵ちゃんの実力はそんなものかしら?」
それに加え、来夏はまだまだ余裕がある表情をしていた。そして先に来夏が行動を起こした。
銃撃をしながらジャンプをしたのだ。そして一回転して地面につく時には左手で地面を殴ったのだ。
そこから来夏の目の前に壁が発生し、そしてそのまま真っ直ぐに葵に向かって何個の壁が盛り上がっていった。葵は何とかそれを回避したが、それを予知して来夏が近距離に近づき、
「それだけじゃやられるよ」
そう喋りながら拳を葵に目掛けて殴り、吹っ飛ばした。壁にぶつかり、そこに大きな穴を開けて止まった。何とか耐久値は残っているものの、相当なダメージ量を食らってしまっていた。
「なんて馬鹿力なの……」
葵は何とか立ち上がり、次の行動を取ろうとした。だが、
「そんな疲れだとまだまだね」
来夏は右手に持っていた銃器を捨ててから追尾するかのように近づいてくる。
(これが来姉のスキル『力』なのね…、計り知れないかも)
立てるのがやっとの葵にとってはこれは避ける事は困難だった。もう目の前に来た時、零が現れその攻撃を剣で防いだ。だがその威力が高かったのか防いだ時に折れてしまった。次の一手を取る為、来夏は後ろに下がった。
「2対1ってところか……、だけど零も相当な疲労感があるように見えるけど」
来夏は銃器を持たずに格闘戦で仕留めに掛かろうとしていた。格闘をやる時の来夏はスキルの『力』で発生させた風圧で魔力弾の進路を変えてしまう。それくらいは零も分かっていた。
「葵、立てるか?!」
「え……、ええ。少し待てば動けるようになるわ」
「俺が少しの間時間を稼ぐ。ここから離脱して自軍地に戻れるまで回復してくれ」
「分かった」
雷光の如く風圧で見えない攻撃をして来た。風で姿を覆い隠したのだ。
零の持つ『力』よりも来夏の持つ『力』の方が強力だ。零のは補佐と組み合わせを優先とするなら、来夏はメインの攻撃を優先する。それでも2人の『力』は他の人の『力』よりも強力には変わりない。
零は腰に装備させていた投げナイフを全て取り出し来夏に向けて投げた。風圧で全て弾かれるが、零の狙いはそこにあった。
そして目の前に来られた時に零は地面に力を込めて殴った。地面からいくつもの亀裂とともにコンクリートが壁として現れた。
来夏は表情を変えずにその壁を粉砕した。壁は来夏の攻撃を受け流す事を前提に地中から掘り出したのだが、かなりの厚さがあったにも関わらずに壁を一瞬で粉砕したのだ。力は計り知れな下がった。
地面に降る前に後ろから無数の投げナイフが飛んできた。さっき零が投げた投げナイフだ。来夏はそれを風圧で弾こうとしたが、二本程は擦り傷を負い、一本を肩に刺さった。耐久値は200程度しか削れないが、ダメージとしては蓄積される。何もしなければ回復されるだけだが攻撃を受けたり素早い回避行動をさせていたらそれはない。
「まさかの先程のナイフを返してくるなんてね」
「タイミングの問題じゃないかな」
「ナイフ事態に魔力でコーティングして、この一帯はあなたの『魔力の根』の範囲内。コーティングすれば自由に『魔力の根』の中を移動出来る。そして後は中へ入れて、その中の移動を操りながら同時に相手をする。そして最後にそこへ誘導してからナイフの気配を無くし、気付かれずに放つ。当たるギリギリで気付かれるが既に手遅れ。こんなものかしら」
来夏は零のやった行動を一目で見破っていた。だがそんなの零にとったら最初からそのつもりでの攻撃だった。来夏の風圧が無かったら気付かれるのは早かったとも言えるであろう。
「そこまで見破られているとは…」
零は再度構え直し、来夏も格闘から腰に装備していた零と同じ折りたたみ式の剣を取り出し展開した。零も最後の一本の折りたたみ式の剣を取り出し、展開した。その時ー、
『試合終了です。繰り返します。試合終了です。生き残っている生徒は1分後、自動的にワープします』
アナウンスが流れた。試合終了という事を言いながらだ。そして更に付け加えるように勝敗の結果も流れた。
『この試合は『高等部チーム』の勝利です』
実質的に零はチームとして負けたのだ。
~5分前~
「ここまでのようね」
「まさかここまでこられるとは」
『高等部編入生チーム』の自軍地に美濃会長と数名の生徒が攻めに入っていた。自軍地には安堂と5人ほどの生徒がいた。
道中には様々なトラップなどが仕掛けられていた。だが美濃会長はそれを回避してここに立っている。無論、防衛にあたっていた班は全滅してだ。
「今の人数は10対8って所か」
「ここには9対6しかいないですけど」
人数もトラップなどで減らしていたがそれでもこれだけ生き残っていた。
「私が先に倒れるか、あなたが先倒れるか……、ここからが本番よ」
そして美濃会長は右腕を上にあげった。それと同時に銃撃を始めた。新入生チームの生徒が次々と倒れていく。無論撃ち返した生徒もいたが、撃たれ耐久値を削り取られ消えていった。
「残るはリーダー1人だけ」
新入生チームの生き残りは安堂ただ1人だけであった。リーダー以外の生徒に撃つように最初から支持していたのだ。そして、
「あなたみたいな相手をしているとこちらの体力が持ちませんね…」
安堂は机の上に置いてあったアサルトを構えた。
「今回は結構私達もやばかった所はありましたよ」
美濃会長は一歩、そしてまた一歩、足を前へと運んだ。
「あの少年少女は非常に危険と感じたので、来夏さんの姉妹に相手をしてもらっていました」
そして10歩目のところで足を止めた。腰からハンドガンを取り出し、その銃口を安堂の方へと向けた。そして、
「チェックメイトですね」
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