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メインストーリー
30.学園内の騒動5
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「私は対処に向かう。お前達は今すぐに避難を開始するんだ」
外で戦闘が起こってるのか爆発や銃声が鳴り響いていた。それに伴い、先生方の中で戦闘能力がある先生達が招集されていた。多分アナウンスがなった時に自然に集まるように言っておいたのだろう。
「お前達は地下シェルターに急ぎ迎え。入り口はこの棟の二つの一回階段の隣だ」
地下シェルターも完備されているのか。さすがは軍の育てる学校だな。いや、まだ戦闘には向いてない生徒を安全な所に入れるだけの空間か…。
先生がそれだけ言残して教室から出ようとした時、突然とアナウンスが流れた。
『もし我々と戦える生徒がいれば、先生とともに司令室まで来るように』
司令室?多分自動ユニットなどに命令などや作戦会議する所だろう。
「言った通りだ。戦える者は私について来い」
その言葉に立ち上がったのは俺と葵、この2人だけだった。他のクラスメイトは恐怖に満ちた表情を出していたり、現実逃避している生徒までいた。
「お前達2人だけか…、仕方があるまい。お前達2人ついて来い。本当の戦闘を感じてもらう」
俺らはフィーネ先生について行った。
「つまらないわね」
1人そう呟いてる者がいた。名は『サ・マグラネサ・ヴィーネスト』、今回の学園襲撃して来た人物だ。彼女はゆっくりと一歩ずつ進んでいた。前には物陰に隠れながら銃撃をしている自動ユニットが何体もいた。だが、撃たれた魔力弾は彼女の目の前で弾いたり、彼女がそれを利用して自動ユニットに目掛けて撃ち返していた。
そして一定の距離まで来ると鎌を大きく横へと振った。自動ユニットがいる辺りに閃光の如く、刃が走り去った。一瞬にした自動ユニットを葬り去ったのだ。
「30分は待つ事にしましょう。その間に私の迎撃の準備をする事ね。攻撃して来た場合、その時私達は行動を開始するわ」
そう言うと彼女は指をパチンと鳴らした。すると後ろの校門から2台、いや4台の音も大型トラックが走って来た。魔道アーマーを運びそうなサイズだ。高さ5mはありそうなトラックの左右の貨物の扉が開き、ちょうど90度の角度で止まった。何かをロックする音もその時になっていた。
中からは自動ユニットがぞろぞろと降りて来た。その後、左右から全長2m程だろうか、対人用兵器が左右から3台ずつレールにスライドして落下した。先程のロック音はレールを連結する為の音だった。
外での出来事を司令室のモニター越しで見ていた零は、それも見ても冷静でいるフィーネ先生を見ていた。
「恐ろしいな。これは」
「周りにも似たようなトラックが確認されています。多分外部からの侵入を迎撃する為に配置されたと思われます。他にも対空砲も確認されています」
「外からの援軍は現段階では無理か……」
状況的に危うくないか。それって外部からの援軍は現状況では不可能って事だろ。いや、実際は進行出来るが、敵が全力で妨害をやるんだろう。てか、フィーネ先生冷静過ぎるだろ。
「聞いた通りだ。外からの援軍は来ないと思ってくれ。敵は30分間は何もして来ない。だが、まさか奴ら対人用人型兵器『ガンドール』を投入してくるとは思わなかったが」
ガンドール…、あっちの世界の兵器であり、対人用に作られた二足歩行の兵器だ。大きさから人並みサイズに作られている為、2mから3mを基準とされている。基本装備は魔力弾式マシンガンとその下に搭載されている魔導ソード、
魔導ソードは使う時にランスに形成される。ガンドールには高速移動が出来るように踵に円状ローラーが搭載されている。
円状のローラーが搭載されている為に前後左右に移動が可能となっているのもある。ローラーも起動以外は地面についているが、起動時には浮いている。敵もあんなに兵器を投入して大丈夫なのか。かなり費用はかかってると思うが。
「今回集まったのはたったの30人か……。命がけになるだろうが控え室で素早く着替えるんだ」
「「「はい」」」
以外と広いんだな。司令室って結構狭いとかのイメージが大きいけど、実際はここの司令室は特別室として3、4個の教室を使って作られてるとかは聞いた事はあるが…。
2年と3年が多く、一年はA組の俺ら2人とS組の3人の5人だけか…、あとは二、三年中心ってところか。
「こっちも急ご。時間も無いんだし」
「そう……だな。急ごう」
他の生徒達が司令室を走り去っていく。俺らもそれに追いかけるようにその場を後にした。
司令室ではフィーネ先生が生徒の後ろ姿を見送っていた。そして、
「ではこちらも完全の準備をしまいとな。警備ユニットを警戒態勢で周りに配置、学園に侵入されないようにフィールド張っておくように」
「分かりました。フィーネ先生はどうされるんですか?」
「私も出る。学生相手じゃ荷が重いからな」
「分かりました。では言われた通りに警備ユニットの命令と校舎に張ってあるシールドの強化をしておきます。フィーネ先生も気をつけて」
そう言ったナビゲーターは作業へと入った。
気をつけてか……。そう落ち着いた表情をフィーネは崩さなかった。
さてと……、必要な装備類を持ったな。久々にこのアーマーを装備するとは思わなかったが、まあ緊急事態の事だし、これだけで成果出せば問題ない。しかし、隣に立っている葵の手にあるのは…、
「葵、その袋の中身は何なの?」
既に外で待機していた俺は必要も無いだろう袋を葵は持っていた。
「えっと、これはね……」
ガサガサしながらそれを取り出そうとする。おいおい、そんなに多く入れてるのそれ。どう見ても大きいのが一つ入ってるぐらいだよね。
そしてようやくその中身を取り出す。四角い柔らかなクッションだった……え、何変なの持って来てるの!俺の大事なコレクション壊すつもりなのこの人!
その手に持っているのを見た後、何も無かったかのように葵はニコっとした。誤魔化さなくていいから。分かってるよ。それ俺のクッションでしょ。
「今すぐこっちに渡すんだ。俺の大事な物って分かるでしょ」
その反応に葵はニコっとした顔を崩さずに首を左右に振った。お前は何を守ろうとしてるの!いいから渡してくれ!
「家に帰ったらちゃんと返すよ」
返すって言っているけど、この人絶対戦闘の盾に使う気満々だよ。返ってきた時にはボロボロになっているオチだろうよ。
「んじゃ、それを今すぐ戻して来いよ!ここに持ってくる意味が無いだろう」
「いいじゃん別に」
あーダメだこれ、人の話を聞かないよ。そもそも人の物を戦場に持ってくる事自体間違ってるよ。
俺はもう落ち込む以外道は無いと感じた。考えろ俺。こいつからこれを取り上げる糸口があるはずなんだ。
そんな考えが虚しくなる中、通信が入って来た。
『全員いるな。これより作戦を開始する。侵入してくる敵を迎え撃つんだ』
そろそろ作戦開始か…、虚しいがこの宝物は後ほど取り上げるか。
『こちらも戦力を出来るだけ投入する。防衛ラインを死守せよ。これがお前達の任務だ』
なるほど、要するに一定ラインを守ればいいんだろう。敵もかなり強力な兵器を投入してきているから用心しないといけないのもあるけど、まあ頑張って守りきればいいんだろう。
『既に30分は過ぎている。防衛ラインは既に戦場だ。これより作戦を開始せよ』
「「「イエス、イーティア」」」
彼らは大きくその言葉を出した。イーティアは人の名前である。異世界の門が出現した時、人をまとめ上げていくつもの戦果をあげた人物だ。女性である事と誰一人彼女には勝てなかったぐらいしかない。もう少し詳しく調べてたら何か出てくるかもしれないが、そこまで調べる気力がない(テストなどに出るなら調べるが)。
「そういえば、私達の担当はどこだったけ」
「おいおい、俺らは東側だったでしょ。門からは遠回りの位置にあるところ」
「ならさっさといかないと」
やれやれとしながら俺は担当の位置まで行く事にした。
もう既にそこは戦場だった。映像で見たガンドールと呼ばれる対人兵器が3機は確認出来た程だ。俺は建物の上から
「すごい…、敵さん多いね」
「余裕あり過ぎるだろ」
「そんな零もじゃないのー」
まあ確かに、俺は余裕がある。アーマーの耐久値を保ちつつ、殲滅さえ余裕だ。
「てなわけで行きますか」
俺は建物から飛び降りた。さっきまでは防壁を張っていたが降りる時に解除した。二箇所での戦闘が始まっている。俺らの担当には10人が配属され、もう一箇所のところはここよりも激しい為、20人が配属されている。
俺は警備ユニットの間を通り抜け、一気に相手の方へと突っ込む。それを阻止するかのように相手の自動ユニットも攻撃を仕掛けてくる。だが、俺にはそれは届かない。途中で神速で加速したからだ。放たれた魔力弾はゆっくりと目に映った。
俺はそこで避けられるところは避けて、その時に片手に持っていた刀で斬れる物は斬った。
一気に加速し、自動ユニットの前に立つ。そして一気に斬り落とした。
「まあ、自動ユニットとかの機械兵はこんなものだろう」
俺はゆっくりと立ち上がった。茶番は終わり、一気に行かせてもらう。
警戒に入ったのか、ガンドールが俺に向けて撃ち始めた。それと同時にダッシュし、懐に突っ込んだ。
一撃だ。たった一振りでガンドールを真っ二つにしたのだ。そして破壊した直後に他にもいたガンドールが接近戦に変更したのか、銃口の下にランス状のエネルギー体を形成し、最高速で突っ込んで来た。
その槍を刀で受け流して、一回転しながら斬った。こちらも一撃だった。このガンドール…、旧式タイプか。今はシールドとかあるのに対して、このガンドールにはそれがない。
まさかと思うが、この自動ユニット及びガンドールはただの消費でしかないのか。もしこれがただの消費とすれば、何故こんな事を起こしたんだろうか。……まさか。
「まさか……これは誘導でしかないっていうのか」
戦場のど真ん中で俺はその言葉をポツリと呟いた。
なら本命は何だ。誘導しないと運べない物っていうのは何だ。
「新型兵器の運搬と人材補充が目的の可能性があるか…」
一番思い当たる節だった。この近辺には重要視するような物はない。なら、あり得るのは新型兵器と人材の補充しかない。
どうすればいいんだ。奴らは対空砲まで用意しているんだ。俺に出来るの事はただ一つ。
「まずはここを突破しなければいけない事だな」
俺は前から押し寄せてくる自動ユニットに向かって走り出した。
外で戦闘が起こってるのか爆発や銃声が鳴り響いていた。それに伴い、先生方の中で戦闘能力がある先生達が招集されていた。多分アナウンスがなった時に自然に集まるように言っておいたのだろう。
「お前達は地下シェルターに急ぎ迎え。入り口はこの棟の二つの一回階段の隣だ」
地下シェルターも完備されているのか。さすがは軍の育てる学校だな。いや、まだ戦闘には向いてない生徒を安全な所に入れるだけの空間か…。
先生がそれだけ言残して教室から出ようとした時、突然とアナウンスが流れた。
『もし我々と戦える生徒がいれば、先生とともに司令室まで来るように』
司令室?多分自動ユニットなどに命令などや作戦会議する所だろう。
「言った通りだ。戦える者は私について来い」
その言葉に立ち上がったのは俺と葵、この2人だけだった。他のクラスメイトは恐怖に満ちた表情を出していたり、現実逃避している生徒までいた。
「お前達2人だけか…、仕方があるまい。お前達2人ついて来い。本当の戦闘を感じてもらう」
俺らはフィーネ先生について行った。
「つまらないわね」
1人そう呟いてる者がいた。名は『サ・マグラネサ・ヴィーネスト』、今回の学園襲撃して来た人物だ。彼女はゆっくりと一歩ずつ進んでいた。前には物陰に隠れながら銃撃をしている自動ユニットが何体もいた。だが、撃たれた魔力弾は彼女の目の前で弾いたり、彼女がそれを利用して自動ユニットに目掛けて撃ち返していた。
そして一定の距離まで来ると鎌を大きく横へと振った。自動ユニットがいる辺りに閃光の如く、刃が走り去った。一瞬にした自動ユニットを葬り去ったのだ。
「30分は待つ事にしましょう。その間に私の迎撃の準備をする事ね。攻撃して来た場合、その時私達は行動を開始するわ」
そう言うと彼女は指をパチンと鳴らした。すると後ろの校門から2台、いや4台の音も大型トラックが走って来た。魔道アーマーを運びそうなサイズだ。高さ5mはありそうなトラックの左右の貨物の扉が開き、ちょうど90度の角度で止まった。何かをロックする音もその時になっていた。
中からは自動ユニットがぞろぞろと降りて来た。その後、左右から全長2m程だろうか、対人用兵器が左右から3台ずつレールにスライドして落下した。先程のロック音はレールを連結する為の音だった。
外での出来事を司令室のモニター越しで見ていた零は、それも見ても冷静でいるフィーネ先生を見ていた。
「恐ろしいな。これは」
「周りにも似たようなトラックが確認されています。多分外部からの侵入を迎撃する為に配置されたと思われます。他にも対空砲も確認されています」
「外からの援軍は現段階では無理か……」
状況的に危うくないか。それって外部からの援軍は現状況では不可能って事だろ。いや、実際は進行出来るが、敵が全力で妨害をやるんだろう。てか、フィーネ先生冷静過ぎるだろ。
「聞いた通りだ。外からの援軍は来ないと思ってくれ。敵は30分間は何もして来ない。だが、まさか奴ら対人用人型兵器『ガンドール』を投入してくるとは思わなかったが」
ガンドール…、あっちの世界の兵器であり、対人用に作られた二足歩行の兵器だ。大きさから人並みサイズに作られている為、2mから3mを基準とされている。基本装備は魔力弾式マシンガンとその下に搭載されている魔導ソード、
魔導ソードは使う時にランスに形成される。ガンドールには高速移動が出来るように踵に円状ローラーが搭載されている。
円状のローラーが搭載されている為に前後左右に移動が可能となっているのもある。ローラーも起動以外は地面についているが、起動時には浮いている。敵もあんなに兵器を投入して大丈夫なのか。かなり費用はかかってると思うが。
「今回集まったのはたったの30人か……。命がけになるだろうが控え室で素早く着替えるんだ」
「「「はい」」」
以外と広いんだな。司令室って結構狭いとかのイメージが大きいけど、実際はここの司令室は特別室として3、4個の教室を使って作られてるとかは聞いた事はあるが…。
2年と3年が多く、一年はA組の俺ら2人とS組の3人の5人だけか…、あとは二、三年中心ってところか。
「こっちも急ご。時間も無いんだし」
「そう……だな。急ごう」
他の生徒達が司令室を走り去っていく。俺らもそれに追いかけるようにその場を後にした。
司令室ではフィーネ先生が生徒の後ろ姿を見送っていた。そして、
「ではこちらも完全の準備をしまいとな。警備ユニットを警戒態勢で周りに配置、学園に侵入されないようにフィールド張っておくように」
「分かりました。フィーネ先生はどうされるんですか?」
「私も出る。学生相手じゃ荷が重いからな」
「分かりました。では言われた通りに警備ユニットの命令と校舎に張ってあるシールドの強化をしておきます。フィーネ先生も気をつけて」
そう言ったナビゲーターは作業へと入った。
気をつけてか……。そう落ち着いた表情をフィーネは崩さなかった。
さてと……、必要な装備類を持ったな。久々にこのアーマーを装備するとは思わなかったが、まあ緊急事態の事だし、これだけで成果出せば問題ない。しかし、隣に立っている葵の手にあるのは…、
「葵、その袋の中身は何なの?」
既に外で待機していた俺は必要も無いだろう袋を葵は持っていた。
「えっと、これはね……」
ガサガサしながらそれを取り出そうとする。おいおい、そんなに多く入れてるのそれ。どう見ても大きいのが一つ入ってるぐらいだよね。
そしてようやくその中身を取り出す。四角い柔らかなクッションだった……え、何変なの持って来てるの!俺の大事なコレクション壊すつもりなのこの人!
その手に持っているのを見た後、何も無かったかのように葵はニコっとした。誤魔化さなくていいから。分かってるよ。それ俺のクッションでしょ。
「今すぐこっちに渡すんだ。俺の大事な物って分かるでしょ」
その反応に葵はニコっとした顔を崩さずに首を左右に振った。お前は何を守ろうとしてるの!いいから渡してくれ!
「家に帰ったらちゃんと返すよ」
返すって言っているけど、この人絶対戦闘の盾に使う気満々だよ。返ってきた時にはボロボロになっているオチだろうよ。
「んじゃ、それを今すぐ戻して来いよ!ここに持ってくる意味が無いだろう」
「いいじゃん別に」
あーダメだこれ、人の話を聞かないよ。そもそも人の物を戦場に持ってくる事自体間違ってるよ。
俺はもう落ち込む以外道は無いと感じた。考えろ俺。こいつからこれを取り上げる糸口があるはずなんだ。
そんな考えが虚しくなる中、通信が入って来た。
『全員いるな。これより作戦を開始する。侵入してくる敵を迎え撃つんだ』
そろそろ作戦開始か…、虚しいがこの宝物は後ほど取り上げるか。
『こちらも戦力を出来るだけ投入する。防衛ラインを死守せよ。これがお前達の任務だ』
なるほど、要するに一定ラインを守ればいいんだろう。敵もかなり強力な兵器を投入してきているから用心しないといけないのもあるけど、まあ頑張って守りきればいいんだろう。
『既に30分は過ぎている。防衛ラインは既に戦場だ。これより作戦を開始せよ』
「「「イエス、イーティア」」」
彼らは大きくその言葉を出した。イーティアは人の名前である。異世界の門が出現した時、人をまとめ上げていくつもの戦果をあげた人物だ。女性である事と誰一人彼女には勝てなかったぐらいしかない。もう少し詳しく調べてたら何か出てくるかもしれないが、そこまで調べる気力がない(テストなどに出るなら調べるが)。
「そういえば、私達の担当はどこだったけ」
「おいおい、俺らは東側だったでしょ。門からは遠回りの位置にあるところ」
「ならさっさといかないと」
やれやれとしながら俺は担当の位置まで行く事にした。
もう既にそこは戦場だった。映像で見たガンドールと呼ばれる対人兵器が3機は確認出来た程だ。俺は建物の上から
「すごい…、敵さん多いね」
「余裕あり過ぎるだろ」
「そんな零もじゃないのー」
まあ確かに、俺は余裕がある。アーマーの耐久値を保ちつつ、殲滅さえ余裕だ。
「てなわけで行きますか」
俺は建物から飛び降りた。さっきまでは防壁を張っていたが降りる時に解除した。二箇所での戦闘が始まっている。俺らの担当には10人が配属され、もう一箇所のところはここよりも激しい為、20人が配属されている。
俺は警備ユニットの間を通り抜け、一気に相手の方へと突っ込む。それを阻止するかのように相手の自動ユニットも攻撃を仕掛けてくる。だが、俺にはそれは届かない。途中で神速で加速したからだ。放たれた魔力弾はゆっくりと目に映った。
俺はそこで避けられるところは避けて、その時に片手に持っていた刀で斬れる物は斬った。
一気に加速し、自動ユニットの前に立つ。そして一気に斬り落とした。
「まあ、自動ユニットとかの機械兵はこんなものだろう」
俺はゆっくりと立ち上がった。茶番は終わり、一気に行かせてもらう。
警戒に入ったのか、ガンドールが俺に向けて撃ち始めた。それと同時にダッシュし、懐に突っ込んだ。
一撃だ。たった一振りでガンドールを真っ二つにしたのだ。そして破壊した直後に他にもいたガンドールが接近戦に変更したのか、銃口の下にランス状のエネルギー体を形成し、最高速で突っ込んで来た。
その槍を刀で受け流して、一回転しながら斬った。こちらも一撃だった。このガンドール…、旧式タイプか。今はシールドとかあるのに対して、このガンドールにはそれがない。
まさかと思うが、この自動ユニット及びガンドールはただの消費でしかないのか。もしこれがただの消費とすれば、何故こんな事を起こしたんだろうか。……まさか。
「まさか……これは誘導でしかないっていうのか」
戦場のど真ん中で俺はその言葉をポツリと呟いた。
なら本命は何だ。誘導しないと運べない物っていうのは何だ。
「新型兵器の運搬と人材補充が目的の可能性があるか…」
一番思い当たる節だった。この近辺には重要視するような物はない。なら、あり得るのは新型兵器と人材の補充しかない。
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