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メインストーリー
31.学園内の騒動6
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零が戦闘を開始する前、こちらでは既に始まっていた。実際に僕もそこへと配属になったんだけど、まあ与えられたセッションはまともにやりますよ。
そんな彼だが、一振りするだけで雷撃の如く電撃が走る能力を持っていた。彼の名は『安堂紅』。能力は電撃系統の『放電』だ。更にはスキルとして零と同じく『神速』も使えるため、このコンボは強力だ。
だから僕はこっちに配属されたのか。まあ、正解だけどね。生徒会書記としての仕事働かせてもらいますね。生徒会長さん。
「安堂先輩、待って下さい。敵が多すぎるんで先に行っちゃうと囲まれますよ」
後ろからは正義が銃撃しながら近づいてくる。多分向こうも多いだろうが、ここよりはマシだろう。彼がいる時点であちらは大丈夫だろう。
まだこの緊急用に用いられる標準型アーマーだから性能は普通だろう。こんな時に僕のアーマーを修理に出しとくんじゃなかったか。
前からは次々と自動ユニットとガンドールが接近してくる。近くにいたガンドールが紅に向かって射撃を始めるが、紅の能力は放電の為か、紅の目の前で爆発をする。電撃で魔力弾を破壊しているのだ。能力者によっては防ぎ方は人それぞれである。ある人はそれを止めたり、ある人はカーブさせて後ろへと流す人もいる。ガンドールから銃撃を受けてるのにも関わらず、近くで射撃していた正義に話し掛けた。
「霧上君、ガンドールは真正面から破壊しかないと考えてない?」
「こんな時に何ですか!目の前の対処に集中してください」
「釣れない子だねえ。まあ見ておいても損は無いだろうけど、この旧式タイプなのだからやれるんだけど」
そんな時ガンドールが銃撃から接近戦に切り替えたのか、ランス状の接近武器に切り替えて突撃して来た。そう、そう来なくちゃね。
「よく見ておくんだぞ。もしかしたら魔力の節約にもなるかも知れないんだから」
ガンドールの突撃に見えないスピードで回避して一瞬にして後部にいた自動ユニットを破壊した。旧式は背中に乗るタイプが多い。現在のガンドールは乗り組むタイプが主流だ。
だからこそ後方にいる操縦者を撃破出来れば……、
「こうやって乗っ取ることも出来る」
ガンドールの操縦を奪い、一回転し前方にいた自動ユニットなどに両方に装着していたマシンガンをフルバーストさせた。
さすがはガンドールだ。旧式といっても威力は十分ぐらいだ。自動ユニットを蹴散らせたら問題無い。だが、
「威力はあってもガンドールを倒せないか」
貫通しないなら、接近戦で仕留めれば問題無い。そんな時に接近戦に切り替えて来た。ランス状に形成して加速しながら突っ込んで来る。
だからこそ僕は楽しめるんだ。瞬時に左へ手慣れた操縦で移動した。その間にランスを作り出し、突撃して来たガンドールに突撃をした。
「予想通り、魔導壁は展開してないから簡単に貫通するか」
これで一機。だけど、まだまだいるんだよなあ。まあ壊れたら次のガンドールを奪えばいいか。
「そこまでする必要性ありますか。自分には無駄だと感じるんですか」
「おや、そんな事は無いと思うけどなあ。魔力の節約にもなるし、戦略的にいいと思うんだけど」
後ろからは後を追うかのように霧上が走って来た。会話の時も撃ちながらしていた。
こういう真面目過ぎる人と会話しても楽しいもんだねえ。とりあえず、ここら辺の自動ユニットを片付けて先にいかないと。彼らに先を越されてしまうからねえ。
「霧上君。ここは任せたよ」
「安堂先輩はどこに行くんですか」
周りにいた自動ユニット兵は既に倒れていた。味方の自動ユニットや生徒達は後方から近づいてくる。
前方からは自動ユニットとガンドールが近づいてくる。
学園は案外広いんだから、かなりの数が導入されてるなこれ。
「僕は先へと行かないといけないから」
ガンドールを加速しながら、敵の群れへと突っ込む。手慣れた操縦テクニックで回転しながら一体ずつ仕留めていく。そして一気に抜けていった。
「確かにやる必要性はありますね。ここは守らせてもらいます」
戦場は激化する方へと傾き始めていた。
時間稼ぎだけなら、本人一人だけでも十分だと思うんだが…。これも襲撃者の暇つぶしってところか。舐められたプレイをしてくれたものだ。
「旧式タイプのガンドールに自動ユニットを大量に送り込んでくるなんてね」
「全くだよ。退屈しのぎでしか無い」
葵と俺は暴れに暴れていた。襲撃者の数も多いのもあり、暴れる価値はある。
「おっと危ない」
前方から炸裂弾を使用したショットガンが見えた。それを御構い無しに葵はポイッと何かを投げてそれを勢いよく回転させた……って!?それ俺のクッション!
まさかのマジ使用かよ!それありかよ!
「ありですよ」
キラッっと輝せている瞳をこちらに見せてニコッとする。こんなタイミングで心読むなよ。あー俺のクッションが破れていく。これ以上俺の心折らないで。
俺は膝を落として落ち込む以外になかった。もう手の施しが無いからだ。今頃クッションは穴だらけでしかも中の綿が見えてしまってるだろうなあ。
「これこれ少年よ。落ち込んでる暇あるなら私を手伝いなさい」
「目の前でその少年の持ち物を壊しているあなたに言われたく無いです」
渋々俺は泣きながら目の前の自動ユニットやガンドールに八つ当たりする形で次々と破壊していった。
そんな彼だが、一振りするだけで雷撃の如く電撃が走る能力を持っていた。彼の名は『安堂紅』。能力は電撃系統の『放電』だ。更にはスキルとして零と同じく『神速』も使えるため、このコンボは強力だ。
だから僕はこっちに配属されたのか。まあ、正解だけどね。生徒会書記としての仕事働かせてもらいますね。生徒会長さん。
「安堂先輩、待って下さい。敵が多すぎるんで先に行っちゃうと囲まれますよ」
後ろからは正義が銃撃しながら近づいてくる。多分向こうも多いだろうが、ここよりはマシだろう。彼がいる時点であちらは大丈夫だろう。
まだこの緊急用に用いられる標準型アーマーだから性能は普通だろう。こんな時に僕のアーマーを修理に出しとくんじゃなかったか。
前からは次々と自動ユニットとガンドールが接近してくる。近くにいたガンドールが紅に向かって射撃を始めるが、紅の能力は放電の為か、紅の目の前で爆発をする。電撃で魔力弾を破壊しているのだ。能力者によっては防ぎ方は人それぞれである。ある人はそれを止めたり、ある人はカーブさせて後ろへと流す人もいる。ガンドールから銃撃を受けてるのにも関わらず、近くで射撃していた正義に話し掛けた。
「霧上君、ガンドールは真正面から破壊しかないと考えてない?」
「こんな時に何ですか!目の前の対処に集中してください」
「釣れない子だねえ。まあ見ておいても損は無いだろうけど、この旧式タイプなのだからやれるんだけど」
そんな時ガンドールが銃撃から接近戦に切り替えたのか、ランス状の接近武器に切り替えて突撃して来た。そう、そう来なくちゃね。
「よく見ておくんだぞ。もしかしたら魔力の節約にもなるかも知れないんだから」
ガンドールの突撃に見えないスピードで回避して一瞬にして後部にいた自動ユニットを破壊した。旧式は背中に乗るタイプが多い。現在のガンドールは乗り組むタイプが主流だ。
だからこそ後方にいる操縦者を撃破出来れば……、
「こうやって乗っ取ることも出来る」
ガンドールの操縦を奪い、一回転し前方にいた自動ユニットなどに両方に装着していたマシンガンをフルバーストさせた。
さすがはガンドールだ。旧式といっても威力は十分ぐらいだ。自動ユニットを蹴散らせたら問題無い。だが、
「威力はあってもガンドールを倒せないか」
貫通しないなら、接近戦で仕留めれば問題無い。そんな時に接近戦に切り替えて来た。ランス状に形成して加速しながら突っ込んで来る。
だからこそ僕は楽しめるんだ。瞬時に左へ手慣れた操縦で移動した。その間にランスを作り出し、突撃して来たガンドールに突撃をした。
「予想通り、魔導壁は展開してないから簡単に貫通するか」
これで一機。だけど、まだまだいるんだよなあ。まあ壊れたら次のガンドールを奪えばいいか。
「そこまでする必要性ありますか。自分には無駄だと感じるんですか」
「おや、そんな事は無いと思うけどなあ。魔力の節約にもなるし、戦略的にいいと思うんだけど」
後ろからは後を追うかのように霧上が走って来た。会話の時も撃ちながらしていた。
こういう真面目過ぎる人と会話しても楽しいもんだねえ。とりあえず、ここら辺の自動ユニットを片付けて先にいかないと。彼らに先を越されてしまうからねえ。
「霧上君。ここは任せたよ」
「安堂先輩はどこに行くんですか」
周りにいた自動ユニット兵は既に倒れていた。味方の自動ユニットや生徒達は後方から近づいてくる。
前方からは自動ユニットとガンドールが近づいてくる。
学園は案外広いんだから、かなりの数が導入されてるなこれ。
「僕は先へと行かないといけないから」
ガンドールを加速しながら、敵の群れへと突っ込む。手慣れた操縦テクニックで回転しながら一体ずつ仕留めていく。そして一気に抜けていった。
「確かにやる必要性はありますね。ここは守らせてもらいます」
戦場は激化する方へと傾き始めていた。
時間稼ぎだけなら、本人一人だけでも十分だと思うんだが…。これも襲撃者の暇つぶしってところか。舐められたプレイをしてくれたものだ。
「旧式タイプのガンドールに自動ユニットを大量に送り込んでくるなんてね」
「全くだよ。退屈しのぎでしか無い」
葵と俺は暴れに暴れていた。襲撃者の数も多いのもあり、暴れる価値はある。
「おっと危ない」
前方から炸裂弾を使用したショットガンが見えた。それを御構い無しに葵はポイッと何かを投げてそれを勢いよく回転させた……って!?それ俺のクッション!
まさかのマジ使用かよ!それありかよ!
「ありですよ」
キラッっと輝せている瞳をこちらに見せてニコッとする。こんなタイミングで心読むなよ。あー俺のクッションが破れていく。これ以上俺の心折らないで。
俺は膝を落として落ち込む以外になかった。もう手の施しが無いからだ。今頃クッションは穴だらけでしかも中の綿が見えてしまってるだろうなあ。
「これこれ少年よ。落ち込んでる暇あるなら私を手伝いなさい」
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