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メインストーリー
33.学園内の騒動8
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やっと学園の校門へと来れたか。それにしても途中での自動ユニットの攻めが少ない。俺を通す為にわざわざ兵力を少なくしたか、あるいは数が足りないか…、この時点では分からないが少なくとも俺を通す為にしているのは間違い無いだろう、
俺は走りながらいつも見ている風景が見えてくる。ここが戦場になると見てる景色も変わってくるもんなんだな。見慣れている景色なのに何故か初めて見る景色に見えてしまう。
「待っていたよ。君が一番乗りなんてね」
聞き覚えのある声が響いた。実際にはモニター越しで聞いていたんだが。
「それともう一人いたわね。私に挑もうとした愚かな戦士達」
どうやら俺以外にもいたようだ…てか安堂先輩じゃないですか。しかも見事にガンドールを奪っているし。
「あなたが今回の黒幕ですか」
「一応そうね。私も好きで起こしているのではないけど」
彼女は笑みを浮かべながら、鎌を一回転させていた。
あの大鎌の一撃は痛そうに見える。けど、話に聞いていたのと違う。異世界の戦闘装備は鎧式と聞いていたが、彼女の着ているのは我々のアーマーと鎧を合わせたような形状の防具を着ていたのだ。
「では何の為にこんな事を起こした?」
「……改革よ」
彼女はゆっくりとその言葉を上げた。改革…ねえ。彼女にとっては大きな役割を持っているんだろう。
「今回は改革の序章にしか過ぎないって事か」
「よくわかってるじゃ無い。いやわかって当然かな。こんな事で改革なんて言えないからね」
俺は考えた事をそのまま口に出した。確かにこんな規模を改革とは言えない。むしろこれから起こそうとしている事の前兆とも言える。
「では今度は僕から。今回のテロの裏で何をしているんだ」
やっぱ先輩も気になっていたんだ。そう考えるのが妥当だけど、今回の事件で導入している自動ユニットの数が多い。もしかしたらそれ以上に送っているかも知れないが。
「それを知る必要な無いと思うんだけど、答えるとしたら物資運搬ね」
彼女は薄笑いをしながら答えた。多分だけど、最新鋭の機体や自動ユニット、それと装備品などだろう。
「あんたはただの囮って事か」
「まあ、そうなるわね。もう運搬はほぼ完了してるんだけど」
もうほとんどの運搬は終わっているとマグラネサは答える。なら、何故まだ残る必要性がある。まだ何かするつもりだろう。
俺は考える。ここに留まる必要性がある理由を。そして一つの答えに辿り着く。
「……その防具の運用テスト……」
俺はすっと辿り着いた答えを口にした。
「その通りよ。だから私の相手をしてもらえるかしら」
マグラネサはどこから取り出したのか分からないビー玉サイズの鉄球を数個空中に投げた。そして一瞬で消えた。
「ーー!」
安堂先輩は消えた瞬間にガンドールから後ろへと飛び降りた。飛び降りた瞬間にガンドールに無数の穴が出来、爆発した。
今ので彼女は能力を使ったとでも言うのか。人の目には見えない程の速さで移動出来る能力。こちらが攻撃しない限り分からない。
俺は片手に持っていたハンドガンを数発撃ち込んだ。
「そんな攻撃で私に通じるとでも」
次の瞬間、空中で魔力弾が止まった。止まったというより、スピードを遅くしているんだろう。
「お返しよ」
彼女は空中で遅くしていた魔力弾をこちらへと返した。流石に能力者には通用しないか。
俺は返ってきた魔力弾を斬り落としながら一気に近づき、斬った…が、彼女はどこへ行ったのか消えていた。後ろから気配がし、振り向くといつの間にか後ろへと移動させられていた。安堂先輩は彼女が移動した先に放電しながら一気に駆け抜けるが、それも避けられる。
瞬間移動……、いやこれは高速に移動しているだけか。なら重力で重くすればいい。
「あなた達二人でもそんな程度かしら」
「ならこれならどうだ」
俺は複数のスキルを用いて出せる能力技。重力を彼女を囲むように作り出す。だが、
「重力で動きを封じようと無駄よ」
彼女の周りだけ重力の影響が無かった。勿論範囲内では彼女の周り以外は凹んでいる。
「まさかお前の能力は…」
「そうよ。私の能力は『反重力』よ」
反重力…、先程彼女が高速で移動出来たのも重力の影響を少なくし、多分だがスキルも使用していたのだろう。それか重力を自由自在に操れるかは分からないが、彼女は少なくとも攻撃を跳ね返す程の力を身につけている事になる。鉄球を速く発射出来たのも重力の抵抗をギリギリまで減らしてスキルを使用して発射したのだろう。
なら、問題は彼女のスキルだ。力なら重力の影響を少なくして、 スピードを最大限に引き出せる。それ以外でも速さを求めるならいくらでもある。
「能力は分かったが、スキルは何を使用しているんだ」
俺は彼女にぶつけた。分からない。これ以上模索しても少なくとも俺には分からなかっただろう。
「スキル?あー、あなた達の世界ではスキルって言っているのね」
安堂先輩の攻撃を受け止めながら、マグラネサは俺の質問に冷静のまま答えた。こっちではスキルと呼ばれているが、向こうの世界では違う名称らしい。
「そうね。答えるならこうかしら」
マグラネサは空中から出現した鉄球を手のひらに乗せて、それを空中に投げた。そして鉄球の一つ一つに魔術の陣と呼ばれる一つ一つの模様が描かれた円に入ると消えた。
安堂先輩は陣に入る前に左手を前へ突き出し、左手を中心にするかのように電撃を後ろへと拡散した。すると何かに当たるかのように電撃がいくつかおかしな動きをした後、後ろの壁が何かに衝突したような煙が上がった。消えたのではなく、人の目には見えない速さで飛んでいたのだ。そこから導かせる事は一つ。
「スキルは『加速』か…」
『神速』だとあの攻撃は避けられない。避けられようが無い。先程の数個の鉄球を弾いてダウンしているのだ。かなりの威力があったかのように見える。
「そうよ。私は加速持ちよ。ここまでヒントを与えたのだから少しはマシな戦い方をしてくれると嬉しいのだけど」
彼女はジャンプし、元の位置へと戻った。まだまだ余裕のある表情をしていた。疲れすら感じない……、化け物か。
「まだまだ私は遊び足りないのよ。傷を負わす程度の実力が無いと……死ぬよ」
彼女は笑顔が絶えない死神のように見えた。だけど、俺はここで引き下がらない。本気で挑まないと死ぬだけだ。
「いい顔してるわね。もう少し相手してあげるわ」
マグラネサは手に鉄球を出現させた後に加速弾として俺達に投げ込む。
もうその攻撃には慣れている。俺は素早く左へと転がると、先程いた所の後ろの学園の入り口のシールドに大きな爆発が起こった。
流石に1発1発の破壊力は高い。ほんとに何処から出現させてるんだ。多分別次元とかに保存しているんだろう。それも大量に収納しているのだろう。
飛んでくるのを避けながら接近戦に持ち込むが、中距離からの攻撃に加え、接近戦も計り知れない実力だ。
見事に一撃を鎌で受け流している。それに加え、地面に当てるだけで人を軽々と吹っ飛ばす程の威力がある。
流石に俺ら二人相手でも勝てない。それに加え、鎌を振り回すだけで大きく円を描くかのように光の刃が走る。戦闘に慣れているから強い。
「そんな攻撃で私に効くとでも……思ったかしら」
セリフを吐きながら勢いよく大鎌を振り落とす。衝撃波も計り知れない。
「どう足掻いても勝てない…か……」
「初めて意見が合ったね。攻撃が防がれるから同時に仕掛ければ少しは何とかなるかも」
「あとの考えはやった後にしましょう」
二人揃ってスキル『神速』で一気に攻撃を仕掛けるが、衝撃波で吹っ飛ばされる。
「これでもダメか……」
「諦めるなんてだらしないぞ」
空中からフィーネ先生が落下して来た。
「ここから私も参加させてもらおう」
フィーネ先生は大きなクレイモアを持ちながらマグラネサに向けて走り出した。
俺は走りながらいつも見ている風景が見えてくる。ここが戦場になると見てる景色も変わってくるもんなんだな。見慣れている景色なのに何故か初めて見る景色に見えてしまう。
「待っていたよ。君が一番乗りなんてね」
聞き覚えのある声が響いた。実際にはモニター越しで聞いていたんだが。
「それともう一人いたわね。私に挑もうとした愚かな戦士達」
どうやら俺以外にもいたようだ…てか安堂先輩じゃないですか。しかも見事にガンドールを奪っているし。
「あなたが今回の黒幕ですか」
「一応そうね。私も好きで起こしているのではないけど」
彼女は笑みを浮かべながら、鎌を一回転させていた。
あの大鎌の一撃は痛そうに見える。けど、話に聞いていたのと違う。異世界の戦闘装備は鎧式と聞いていたが、彼女の着ているのは我々のアーマーと鎧を合わせたような形状の防具を着ていたのだ。
「では何の為にこんな事を起こした?」
「……改革よ」
彼女はゆっくりとその言葉を上げた。改革…ねえ。彼女にとっては大きな役割を持っているんだろう。
「今回は改革の序章にしか過ぎないって事か」
「よくわかってるじゃ無い。いやわかって当然かな。こんな事で改革なんて言えないからね」
俺は考えた事をそのまま口に出した。確かにこんな規模を改革とは言えない。むしろこれから起こそうとしている事の前兆とも言える。
「では今度は僕から。今回のテロの裏で何をしているんだ」
やっぱ先輩も気になっていたんだ。そう考えるのが妥当だけど、今回の事件で導入している自動ユニットの数が多い。もしかしたらそれ以上に送っているかも知れないが。
「それを知る必要な無いと思うんだけど、答えるとしたら物資運搬ね」
彼女は薄笑いをしながら答えた。多分だけど、最新鋭の機体や自動ユニット、それと装備品などだろう。
「あんたはただの囮って事か」
「まあ、そうなるわね。もう運搬はほぼ完了してるんだけど」
もうほとんどの運搬は終わっているとマグラネサは答える。なら、何故まだ残る必要性がある。まだ何かするつもりだろう。
俺は考える。ここに留まる必要性がある理由を。そして一つの答えに辿り着く。
「……その防具の運用テスト……」
俺はすっと辿り着いた答えを口にした。
「その通りよ。だから私の相手をしてもらえるかしら」
マグラネサはどこから取り出したのか分からないビー玉サイズの鉄球を数個空中に投げた。そして一瞬で消えた。
「ーー!」
安堂先輩は消えた瞬間にガンドールから後ろへと飛び降りた。飛び降りた瞬間にガンドールに無数の穴が出来、爆発した。
今ので彼女は能力を使ったとでも言うのか。人の目には見えない程の速さで移動出来る能力。こちらが攻撃しない限り分からない。
俺は片手に持っていたハンドガンを数発撃ち込んだ。
「そんな攻撃で私に通じるとでも」
次の瞬間、空中で魔力弾が止まった。止まったというより、スピードを遅くしているんだろう。
「お返しよ」
彼女は空中で遅くしていた魔力弾をこちらへと返した。流石に能力者には通用しないか。
俺は返ってきた魔力弾を斬り落としながら一気に近づき、斬った…が、彼女はどこへ行ったのか消えていた。後ろから気配がし、振り向くといつの間にか後ろへと移動させられていた。安堂先輩は彼女が移動した先に放電しながら一気に駆け抜けるが、それも避けられる。
瞬間移動……、いやこれは高速に移動しているだけか。なら重力で重くすればいい。
「あなた達二人でもそんな程度かしら」
「ならこれならどうだ」
俺は複数のスキルを用いて出せる能力技。重力を彼女を囲むように作り出す。だが、
「重力で動きを封じようと無駄よ」
彼女の周りだけ重力の影響が無かった。勿論範囲内では彼女の周り以外は凹んでいる。
「まさかお前の能力は…」
「そうよ。私の能力は『反重力』よ」
反重力…、先程彼女が高速で移動出来たのも重力の影響を少なくし、多分だがスキルも使用していたのだろう。それか重力を自由自在に操れるかは分からないが、彼女は少なくとも攻撃を跳ね返す程の力を身につけている事になる。鉄球を速く発射出来たのも重力の抵抗をギリギリまで減らしてスキルを使用して発射したのだろう。
なら、問題は彼女のスキルだ。力なら重力の影響を少なくして、 スピードを最大限に引き出せる。それ以外でも速さを求めるならいくらでもある。
「能力は分かったが、スキルは何を使用しているんだ」
俺は彼女にぶつけた。分からない。これ以上模索しても少なくとも俺には分からなかっただろう。
「スキル?あー、あなた達の世界ではスキルって言っているのね」
安堂先輩の攻撃を受け止めながら、マグラネサは俺の質問に冷静のまま答えた。こっちではスキルと呼ばれているが、向こうの世界では違う名称らしい。
「そうね。答えるならこうかしら」
マグラネサは空中から出現した鉄球を手のひらに乗せて、それを空中に投げた。そして鉄球の一つ一つに魔術の陣と呼ばれる一つ一つの模様が描かれた円に入ると消えた。
安堂先輩は陣に入る前に左手を前へ突き出し、左手を中心にするかのように電撃を後ろへと拡散した。すると何かに当たるかのように電撃がいくつかおかしな動きをした後、後ろの壁が何かに衝突したような煙が上がった。消えたのではなく、人の目には見えない速さで飛んでいたのだ。そこから導かせる事は一つ。
「スキルは『加速』か…」
『神速』だとあの攻撃は避けられない。避けられようが無い。先程の数個の鉄球を弾いてダウンしているのだ。かなりの威力があったかのように見える。
「そうよ。私は加速持ちよ。ここまでヒントを与えたのだから少しはマシな戦い方をしてくれると嬉しいのだけど」
彼女はジャンプし、元の位置へと戻った。まだまだ余裕のある表情をしていた。疲れすら感じない……、化け物か。
「まだまだ私は遊び足りないのよ。傷を負わす程度の実力が無いと……死ぬよ」
彼女は笑顔が絶えない死神のように見えた。だけど、俺はここで引き下がらない。本気で挑まないと死ぬだけだ。
「いい顔してるわね。もう少し相手してあげるわ」
マグラネサは手に鉄球を出現させた後に加速弾として俺達に投げ込む。
もうその攻撃には慣れている。俺は素早く左へと転がると、先程いた所の後ろの学園の入り口のシールドに大きな爆発が起こった。
流石に1発1発の破壊力は高い。ほんとに何処から出現させてるんだ。多分別次元とかに保存しているんだろう。それも大量に収納しているのだろう。
飛んでくるのを避けながら接近戦に持ち込むが、中距離からの攻撃に加え、接近戦も計り知れない実力だ。
見事に一撃を鎌で受け流している。それに加え、地面に当てるだけで人を軽々と吹っ飛ばす程の威力がある。
流石に俺ら二人相手でも勝てない。それに加え、鎌を振り回すだけで大きく円を描くかのように光の刃が走る。戦闘に慣れているから強い。
「そんな攻撃で私に効くとでも……思ったかしら」
セリフを吐きながら勢いよく大鎌を振り落とす。衝撃波も計り知れない。
「どう足掻いても勝てない…か……」
「初めて意見が合ったね。攻撃が防がれるから同時に仕掛ければ少しは何とかなるかも」
「あとの考えはやった後にしましょう」
二人揃ってスキル『神速』で一気に攻撃を仕掛けるが、衝撃波で吹っ飛ばされる。
「これでもダメか……」
「諦めるなんてだらしないぞ」
空中からフィーネ先生が落下して来た。
「ここから私も参加させてもらおう」
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