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9 彼女の正体
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その後、ロードリックは近頃の騎士団の様子について話を聞かせてもらうことにした。療養中は仕事のことは考えるなと渋い顔をしていたマクシミリアンだったが、退院が決まった今となってはすんなりと話してくれた。
どうやら連中は元気でやっているようだ。しかしロードリックがいないと回らない仕事も多いようで、真面目な者ほど困っているらしい。
「ゴードンなどは本当にお前の復帰を待ち望んでいるようだったぞ」
「はは……それは、早く戻ってやらねばなりませんね」
そうしてしばしの時間を過ごした後、マクシミリアンが仕事といえばと思い出したように言った。
「今日のことなんだが、珍しく我が城に赤狼騎士団の団長アンブラーが来てな。人探しをしていると言うんだ」
「アンブラーが?」
赤狼騎士団というのは、ブラッドリー領の隣に位置するホプキンソン侯爵領を護る私設騎士団だ。
王立騎士団とほぼ互角とも言われる黒豹騎士団ほどではないが、国内でも有数の規模を誇る。ただし団長のアンブラーは黒豹騎士団にライバル心を剥き出しにしてくるところがあって、ロードリックにとってはあまり好ましい相手ではない。
「一体誰を探しているのです」
「ああ、それがホプキンソン侯の下の娘が行方不明になったらしい」
貴族家の令嬢が行方不明とは穏やかではない。もしかすると身代金目的の誘拐だろうかとロードリックが身構えていると、マクシミリアンは釈然としていない様子だった。
「年齢は23歳。何でも一ヶ月ほど前に突如として姿を消してしまい、赤狼騎士団をも動員して大々的に探しているのだと」
行方不明とは何とも違和感のある話である。未だに犯人の声明がないなら誘拐の線は考えにくいだろうし、そんな大事件が起きていたのならロードリックの耳に入っていないはずがない。
「そして最近になってブラッドリー領での目撃情報があったとかで、俺に協力を要請してきたというわけだ。一応頷いてはおいたが、どうにもきな臭い話だろう?」
「ええ、不自然極まりないかと」
マクシミリアンは頷くと、懐から一枚の紙を取り出して手渡してきた。どうやら姫君の情報が書かれているらしく、万が一に備えて今日くらいは持ち歩いておくことにしたのだと言う。
「黒髪と青銅色の瞳の持ち主だそうだ。……ロードリック?」
その探し人を見た瞬間に、ロードリックは全思考回路を停止させた。
姫君の名はヴィクトリア・ジゼル・ホプキンソン。儚げな目元に小さな笑みを描く唇と、品よくまとめられた黒髪。この似顔絵にはどう考えても見覚えがありすぎる。
「申し訳ありませんマクシミリアン様、御前を失礼致します!」
ロードリックはベッドから飛び降りると、上着すら羽織らずに病室を走り出た。後ろからマクシミリアンの焦ったような呼びかけが聞こえてきたが、今ばかりは構っていられることではなかった。
「くそっ、わけがわからん……!」
ロードリックは悪態をつきながらも廊下を疾走した。
ジゼルはホプキンソン侯爵の娘だったのか。潤沢な医療が受けられる環境に生まれながら、何故こんなところで一人病院に通っている? 行方不明と言うが、どう見ても連れ去られた者の悲壮感など感じられなかったはずだ。
途中でオドランとすれ違い走るなと怒られたが、今だけだと念じて無視をした。あとで謝るから許して頂きたい。
ジゼルを探して何になるのか。そもそも病院に来ている可能性の方が低いのに、全力で走って探すなんてどうかしている。けれど、もし彼女がホプキンソン侯爵の手から逃れようとしているのならば。
自然と足が向いたのは件の中庭だった。
いなくて当たり前だという覚悟の下訪れたのに、思いの外ジゼルはそこにいた。しかし赤い騎士服の集団に囲まれている上に、彼らの足下に見覚えのある毛玉が転がっている。
その毛玉がキジトラの柄であり、更には先頭の男にジゼルが頬を張られて倒れ伏したのを目の当たりにしたロードリックは、ただでさえ走らせていた足で強く地面を蹴った。
怒りで視界が赤く染まるようだった。ロードリックは勢いのまま、ジゼルに手を上げた男の横面に拳を叩き込んだ。
肉を打ち据える不快な音が中庭に響き渡る。綺麗な弧を描いて地面に落下した男の正体は、やはり騎士団長アンブラーだった。
部下たちが色めき立つのを無視して振り返れば、ジゼルが地面に手をついたままこちらを見上げていた。目に涙を浮かべて頬を腫らしたその姿に、言いようのない怒りが込み上げてくる。
「チェンバーズさん……?」
「遅くなった。すまない」
ロードリックはジゼルに下がっているようにと伝えると、今度は緊急性の高そうなオズワルドの様子を確認した。腹回りの白い毛を波立たせており、どうやら蹴られたらしいことが察せられた。きっとジゼルを守ろうとしたのだろうと思い至って、ロードリックは奥歯を噛み締める。
「よくやった、オズワルド。お前は立派な騎士だ」
力のない体に治癒魔法をかけてやる。動物相手にどこまで通用するかわからないが、あとはオズワルドの生命力に期待するしかない。
ロードリックはジゼルの頬にも同じように治癒魔法をかけると、ホプキンソンの騎士たちと正面から相対した。
どこかで見たことがある程には地位ある騎士達だったが、彼らにとってもロードリックの顔は見覚えがあったようだ。
「なっ……この男は!」
「チェンバーズだ!」
「黒豹騎士団団長のチェンバーズか⁉︎」
「髪が短いが間違いない」「何故ここに」「まずいぞ」などと口々に漏らした騎士たちだったが、ロードリックが病院着を着ていることに気付いたあたりから態度を大きくした。
愚かなことに、彼らの顔には病人のチェンバーズになら勝てるかもしれないと書いてある。
「チェンバーズ騎士団長閣下、我々はヴィクトリア様をずっとお探し申し上げていたのです。それなのにまさか我が騎士団の団長を殴り飛ばしてしまわれるとは、いったいどのようなおつもりか」
前に歩み出てきた男が薄ら笑いを浮かべて言う。赤い騎士服がどうにも下品に見えて、ロードリックは吐き気がしそうだった。
「探していた相手を殴ることが赤狼の流儀なのか。我が主君の治めるブラッドリー領での狼藉、貴様らこそどのような義があっての行いだ」
地獄の底から響くような低音で問うロードリックに、この愚か者達も恐ろしい男の逆鱗に触れたことを理解したらしい。一睨みで足を引いた者などはまだ利口な方で、それでも前に立つ男は受けて立とうと胸を張った。
「だ、黙れ! お前には関係ない! この件はホプキンソン侯爵様に報告させていただく!」
「貴様らこそ口を噤むがいい。このまま根城に帰れると思ったのか」
ロードリックは押し殺したように言うや否や、呪文の一言で魔法を発動させた。
光の筋が男達の周囲を舞い、何が起こったのかと慄いているうちに体に巻きついていく。それは数秒にも満たない時間で行われたことだったので、誰しもがこんなあっけない結末を迎えるとは思っていなかったに違いない。
「こ、これは……!」
「動くなよ。少しでもその光に触れれば身体が弾け飛ぶぞ」
「ひっ……⁉︎」
すっかり青ざめて息を呑んだ男達は、敗北を認めて戦意を喪失したようだった。
他愛ないものだ。我が騎士団の幹部には、こんな中級魔法を見切れぬ者など存在しない。
ロードリックは棒立ちになって微動だにしない男たちを冷めた目で見遣ると、すぐに背後を振り返った。
「ジゼル嬢、大丈夫か」
ジゼルは未だに芝生の上に座り込んだままでいた。ロードリックは片膝を着き、見た目以上の怪我がないかを問いかけたのだが、ジゼルは呆然とした様子でただ疑問を口にした。
「貴方は……騎士団の、団長様だったのですか……?」
「ああ。私は黒豹騎士団団長ロードリック・デミアン・チェンバーズという。黙っていてすまなかった」
彼女を酷い目に合わせた赤狼騎士団への憤りが拭いきれなかったロードリックは、できるだけ感情を表に出さないように静かに言った。
ジゼルは安堵と後悔の入り混じったため息をつくと、目を伏せてぐらりと体を傾がせる。
「そう、だったのですね。私は……今まで何と、失礼な態度を」
「ジゼル嬢⁉︎」
「オズワルドを……どうか……」
猫騎士への心配を口にして、ジゼルは意識を失った。ロードリックは危なげなく痩せた体を抱き止めると、すぐ側に倒れていたはずのオズワルドを探して視線を彷徨わせる。
果たしてキジトラの毛玉はぴんぴんしており、気絶した赤狼騎士団団長アンブラーに小便を引っ掛けていた。
あまりにも間の抜けた光景に勢いを削がれたロードリックは、それでもジゼルをしっかりと抱えると、医師に診せるべく病棟へと走り出したのだった。
どうやら連中は元気でやっているようだ。しかしロードリックがいないと回らない仕事も多いようで、真面目な者ほど困っているらしい。
「ゴードンなどは本当にお前の復帰を待ち望んでいるようだったぞ」
「はは……それは、早く戻ってやらねばなりませんね」
そうしてしばしの時間を過ごした後、マクシミリアンが仕事といえばと思い出したように言った。
「今日のことなんだが、珍しく我が城に赤狼騎士団の団長アンブラーが来てな。人探しをしていると言うんだ」
「アンブラーが?」
赤狼騎士団というのは、ブラッドリー領の隣に位置するホプキンソン侯爵領を護る私設騎士団だ。
王立騎士団とほぼ互角とも言われる黒豹騎士団ほどではないが、国内でも有数の規模を誇る。ただし団長のアンブラーは黒豹騎士団にライバル心を剥き出しにしてくるところがあって、ロードリックにとってはあまり好ましい相手ではない。
「一体誰を探しているのです」
「ああ、それがホプキンソン侯の下の娘が行方不明になったらしい」
貴族家の令嬢が行方不明とは穏やかではない。もしかすると身代金目的の誘拐だろうかとロードリックが身構えていると、マクシミリアンは釈然としていない様子だった。
「年齢は23歳。何でも一ヶ月ほど前に突如として姿を消してしまい、赤狼騎士団をも動員して大々的に探しているのだと」
行方不明とは何とも違和感のある話である。未だに犯人の声明がないなら誘拐の線は考えにくいだろうし、そんな大事件が起きていたのならロードリックの耳に入っていないはずがない。
「そして最近になってブラッドリー領での目撃情報があったとかで、俺に協力を要請してきたというわけだ。一応頷いてはおいたが、どうにもきな臭い話だろう?」
「ええ、不自然極まりないかと」
マクシミリアンは頷くと、懐から一枚の紙を取り出して手渡してきた。どうやら姫君の情報が書かれているらしく、万が一に備えて今日くらいは持ち歩いておくことにしたのだと言う。
「黒髪と青銅色の瞳の持ち主だそうだ。……ロードリック?」
その探し人を見た瞬間に、ロードリックは全思考回路を停止させた。
姫君の名はヴィクトリア・ジゼル・ホプキンソン。儚げな目元に小さな笑みを描く唇と、品よくまとめられた黒髪。この似顔絵にはどう考えても見覚えがありすぎる。
「申し訳ありませんマクシミリアン様、御前を失礼致します!」
ロードリックはベッドから飛び降りると、上着すら羽織らずに病室を走り出た。後ろからマクシミリアンの焦ったような呼びかけが聞こえてきたが、今ばかりは構っていられることではなかった。
「くそっ、わけがわからん……!」
ロードリックは悪態をつきながらも廊下を疾走した。
ジゼルはホプキンソン侯爵の娘だったのか。潤沢な医療が受けられる環境に生まれながら、何故こんなところで一人病院に通っている? 行方不明と言うが、どう見ても連れ去られた者の悲壮感など感じられなかったはずだ。
途中でオドランとすれ違い走るなと怒られたが、今だけだと念じて無視をした。あとで謝るから許して頂きたい。
ジゼルを探して何になるのか。そもそも病院に来ている可能性の方が低いのに、全力で走って探すなんてどうかしている。けれど、もし彼女がホプキンソン侯爵の手から逃れようとしているのならば。
自然と足が向いたのは件の中庭だった。
いなくて当たり前だという覚悟の下訪れたのに、思いの外ジゼルはそこにいた。しかし赤い騎士服の集団に囲まれている上に、彼らの足下に見覚えのある毛玉が転がっている。
その毛玉がキジトラの柄であり、更には先頭の男にジゼルが頬を張られて倒れ伏したのを目の当たりにしたロードリックは、ただでさえ走らせていた足で強く地面を蹴った。
怒りで視界が赤く染まるようだった。ロードリックは勢いのまま、ジゼルに手を上げた男の横面に拳を叩き込んだ。
肉を打ち据える不快な音が中庭に響き渡る。綺麗な弧を描いて地面に落下した男の正体は、やはり騎士団長アンブラーだった。
部下たちが色めき立つのを無視して振り返れば、ジゼルが地面に手をついたままこちらを見上げていた。目に涙を浮かべて頬を腫らしたその姿に、言いようのない怒りが込み上げてくる。
「チェンバーズさん……?」
「遅くなった。すまない」
ロードリックはジゼルに下がっているようにと伝えると、今度は緊急性の高そうなオズワルドの様子を確認した。腹回りの白い毛を波立たせており、どうやら蹴られたらしいことが察せられた。きっとジゼルを守ろうとしたのだろうと思い至って、ロードリックは奥歯を噛み締める。
「よくやった、オズワルド。お前は立派な騎士だ」
力のない体に治癒魔法をかけてやる。動物相手にどこまで通用するかわからないが、あとはオズワルドの生命力に期待するしかない。
ロードリックはジゼルの頬にも同じように治癒魔法をかけると、ホプキンソンの騎士たちと正面から相対した。
どこかで見たことがある程には地位ある騎士達だったが、彼らにとってもロードリックの顔は見覚えがあったようだ。
「なっ……この男は!」
「チェンバーズだ!」
「黒豹騎士団団長のチェンバーズか⁉︎」
「髪が短いが間違いない」「何故ここに」「まずいぞ」などと口々に漏らした騎士たちだったが、ロードリックが病院着を着ていることに気付いたあたりから態度を大きくした。
愚かなことに、彼らの顔には病人のチェンバーズになら勝てるかもしれないと書いてある。
「チェンバーズ騎士団長閣下、我々はヴィクトリア様をずっとお探し申し上げていたのです。それなのにまさか我が騎士団の団長を殴り飛ばしてしまわれるとは、いったいどのようなおつもりか」
前に歩み出てきた男が薄ら笑いを浮かべて言う。赤い騎士服がどうにも下品に見えて、ロードリックは吐き気がしそうだった。
「探していた相手を殴ることが赤狼の流儀なのか。我が主君の治めるブラッドリー領での狼藉、貴様らこそどのような義があっての行いだ」
地獄の底から響くような低音で問うロードリックに、この愚か者達も恐ろしい男の逆鱗に触れたことを理解したらしい。一睨みで足を引いた者などはまだ利口な方で、それでも前に立つ男は受けて立とうと胸を張った。
「だ、黙れ! お前には関係ない! この件はホプキンソン侯爵様に報告させていただく!」
「貴様らこそ口を噤むがいい。このまま根城に帰れると思ったのか」
ロードリックは押し殺したように言うや否や、呪文の一言で魔法を発動させた。
光の筋が男達の周囲を舞い、何が起こったのかと慄いているうちに体に巻きついていく。それは数秒にも満たない時間で行われたことだったので、誰しもがこんなあっけない結末を迎えるとは思っていなかったに違いない。
「こ、これは……!」
「動くなよ。少しでもその光に触れれば身体が弾け飛ぶぞ」
「ひっ……⁉︎」
すっかり青ざめて息を呑んだ男達は、敗北を認めて戦意を喪失したようだった。
他愛ないものだ。我が騎士団の幹部には、こんな中級魔法を見切れぬ者など存在しない。
ロードリックは棒立ちになって微動だにしない男たちを冷めた目で見遣ると、すぐに背後を振り返った。
「ジゼル嬢、大丈夫か」
ジゼルは未だに芝生の上に座り込んだままでいた。ロードリックは片膝を着き、見た目以上の怪我がないかを問いかけたのだが、ジゼルは呆然とした様子でただ疑問を口にした。
「貴方は……騎士団の、団長様だったのですか……?」
「ああ。私は黒豹騎士団団長ロードリック・デミアン・チェンバーズという。黙っていてすまなかった」
彼女を酷い目に合わせた赤狼騎士団への憤りが拭いきれなかったロードリックは、できるだけ感情を表に出さないように静かに言った。
ジゼルは安堵と後悔の入り混じったため息をつくと、目を伏せてぐらりと体を傾がせる。
「そう、だったのですね。私は……今まで何と、失礼な態度を」
「ジゼル嬢⁉︎」
「オズワルドを……どうか……」
猫騎士への心配を口にして、ジゼルは意識を失った。ロードリックは危なげなく痩せた体を抱き止めると、すぐ側に倒れていたはずのオズワルドを探して視線を彷徨わせる。
果たしてキジトラの毛玉はぴんぴんしており、気絶した赤狼騎士団団長アンブラーに小便を引っ掛けていた。
あまりにも間の抜けた光景に勢いを削がれたロードリックは、それでもジゼルをしっかりと抱えると、医師に診せるべく病棟へと走り出したのだった。
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