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第三章 謎の男
第43話 修学旅行3
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2時間20分後…
『京都、京都です。」
ついに…ついにやってきたわ。
美と恋の都!
京都!!!!!!!
パート1はあともう少しのところでうっかりミスをしてしまった…
しかし!今回の旅行で考えたパートは50以上!!!一か月全てを放り出して取り組んだ計画!!そう簡単に避けられては困るわ!
必ずホシを挙げる!!
――――――――――――――――
金閣寺……それは誰もが一度は聞いたことのあるだろう、権力、信仰、美が融合した日本建築の最高峰!
そして、私は、この荘厳な建築を、作戦に利用できないかと考えた。
そして、私は気づいた!!!
金閣寺=天然のレフ板!!
この原理を利用したパート2は名付けて……
天然のレフ板で美肌を見せつけよう作戦!!!!
説明しよう。この作戦は、私が完璧な角度で金閣寺を背に待ち伏せすることによって、観光客の人混みの中に突然現れた女神を演出するものだ。そこで金箔が太陽光を反射し、その黄金の光が私の肌を最高のコンディションに見せる!
はっきり言おう世の中の7、8割の男子は女子の美肌を気にしている!!!!(らしい)
更に私元来の美肌が重なることで……勝ったも同然……!
そして、時は来た。火に入る虫のごとく吸い寄せられるように、私の背後に辿り着く。
「……お前……何してるんだ?」
あれ、効いてない……。
おかしい……ポーズの問題か?
もう一回髪をなびかせる。しかし、神崎の無表情は変わらない。
「もう10分以上そこで立ちっぱなしだろ……そろそろ次へ回るぞ」
そんな馬鹿な…10分間ここで準備してたの、バレていた……だと…。
パート2失敗
「もうっ次!」
――――――――――――――――
パート3
「そろそろ休みませんか~?」
よし来た!
「まぁだいぶ歩いたしな。少し喫茶でも寄るか」
「喫茶…」
神崎と風間ちゃんも同調する。
「お~うまそ~」
「バカ。パフェというものは芸術だ。そんな食べ方を――おい!!!!!」
まぁ気づいた人もいるだろう。
何を隠そう!次はラブコメの王道!
あ~ん!!!作戦!!!!
これはさすがに効くでしょ!さすがに!
「神崎!」
神崎が振り向く。
よし今!!!!!!!
「お疲れ様。はい、あーん!」
結衣は、女子力120%の笑顔で団子を差し出した。
しかし、ハイドは視線を周囲の警戒に向けたまま、無慈悲に断を成す。
「いらん」
「な……!」
な、なぜ…
いいや、諦めるな私!ここで引き下がれば西岡の名が廃る。
「いいから食べてよ! 私の真心なんだからぁ!!」
「……!? 待て、結衣?!」
すっごい勢いで突っ込む
「ゴフッ……!?」
神崎が今まで見たことのないような顔をする。
勢い余ったプラスチックのスプーンが喉元を突き、粘り気のある抹茶餡が、彼の端正な唇の周りに無惨に飛び散る。
尾田君と風間ちゃんから「あ……」という、なんとも言えない視線が刺さる。
「あ、あわわわ……ご、ごめん! 違うの、そんなつもりじゃ……!」
パニックの上塗りである。結衣は慌ててポケットからティッシュを引ったくり、ハイドの顔面に飛びついた。
「も、もう!じっとしてて、拭いてあげるから!」
反論しようとするハイドの口を、結衣はティッシュ越しに力任せに押さえつけた。至近距離。ハイドの冷たいはずの吐息が、結衣の指先に直接触れる。
「あ……」
必死に餡を拭き取っていた結衣の動きが、ぴたりと止まった。 ティッシュの隙間から、自分の指がハイドの柔らかな唇に、生々しく触れていることに気づいてしまったのだ。
「……いい、自分でやる」 ハイドの低く落ち着いた声が、至近距離で鼓膜を震わせる。
「……っ!!」
顔が爆発するかと思うほど赤くなったのは、拭いてもらっていたハイドではなく、拭いていた方の結衣だった。
「わ、忘れて! 今の無し! 休憩終了!!」
とりあえず荷物をまとめて店外へ逃走。
残されたハイドはただ不思議そうに見つめているのであった。
東京都港区―
薄暗い路地裏。
黒い装備に身を包んだ男たちが、無線機に低い声を落としていた。
『こちらB4。ターゲット確認できず』
「なぁ、本当に奴はまだ首都圏にいるのか?」
「いるに決まってるだろ。仕掛けたのはあのハイドとエリオットのコンビだ。逃げ場なんてあるはずがない」
一人が、苛立ちを紛らわせるように煙草を咥えようとした、その時。
「……でも、それでもすぐに見つからないってことは、それだけの手慣れってことですよね」
「まぁ、確かにな――」
聞き覚えのない声が耳元で響く。
男たちの背後、濃密な闇が揺らぎ、音もなく一人の影が「そこ」に立っていた。
「……ッ!? 何奴だ!」
男たちが反射的に銃口を向ける。
だが、その影――初老の男は丸眼鏡の奥を光らせる
「こんばんは皆さん。私は安原健太郎です。……自首しにまいりました」
『京都、京都です。」
ついに…ついにやってきたわ。
美と恋の都!
京都!!!!!!!
パート1はあともう少しのところでうっかりミスをしてしまった…
しかし!今回の旅行で考えたパートは50以上!!!一か月全てを放り出して取り組んだ計画!!そう簡単に避けられては困るわ!
必ずホシを挙げる!!
――――――――――――――――
金閣寺……それは誰もが一度は聞いたことのあるだろう、権力、信仰、美が融合した日本建築の最高峰!
そして、私は、この荘厳な建築を、作戦に利用できないかと考えた。
そして、私は気づいた!!!
金閣寺=天然のレフ板!!
この原理を利用したパート2は名付けて……
天然のレフ板で美肌を見せつけよう作戦!!!!
説明しよう。この作戦は、私が完璧な角度で金閣寺を背に待ち伏せすることによって、観光客の人混みの中に突然現れた女神を演出するものだ。そこで金箔が太陽光を反射し、その黄金の光が私の肌を最高のコンディションに見せる!
はっきり言おう世の中の7、8割の男子は女子の美肌を気にしている!!!!(らしい)
更に私元来の美肌が重なることで……勝ったも同然……!
そして、時は来た。火に入る虫のごとく吸い寄せられるように、私の背後に辿り着く。
「……お前……何してるんだ?」
あれ、効いてない……。
おかしい……ポーズの問題か?
もう一回髪をなびかせる。しかし、神崎の無表情は変わらない。
「もう10分以上そこで立ちっぱなしだろ……そろそろ次へ回るぞ」
そんな馬鹿な…10分間ここで準備してたの、バレていた……だと…。
パート2失敗
「もうっ次!」
――――――――――――――――
パート3
「そろそろ休みませんか~?」
よし来た!
「まぁだいぶ歩いたしな。少し喫茶でも寄るか」
「喫茶…」
神崎と風間ちゃんも同調する。
「お~うまそ~」
「バカ。パフェというものは芸術だ。そんな食べ方を――おい!!!!!」
まぁ気づいた人もいるだろう。
何を隠そう!次はラブコメの王道!
あ~ん!!!作戦!!!!
これはさすがに効くでしょ!さすがに!
「神崎!」
神崎が振り向く。
よし今!!!!!!!
「お疲れ様。はい、あーん!」
結衣は、女子力120%の笑顔で団子を差し出した。
しかし、ハイドは視線を周囲の警戒に向けたまま、無慈悲に断を成す。
「いらん」
「な……!」
な、なぜ…
いいや、諦めるな私!ここで引き下がれば西岡の名が廃る。
「いいから食べてよ! 私の真心なんだからぁ!!」
「……!? 待て、結衣?!」
すっごい勢いで突っ込む
「ゴフッ……!?」
神崎が今まで見たことのないような顔をする。
勢い余ったプラスチックのスプーンが喉元を突き、粘り気のある抹茶餡が、彼の端正な唇の周りに無惨に飛び散る。
尾田君と風間ちゃんから「あ……」という、なんとも言えない視線が刺さる。
「あ、あわわわ……ご、ごめん! 違うの、そんなつもりじゃ……!」
パニックの上塗りである。結衣は慌ててポケットからティッシュを引ったくり、ハイドの顔面に飛びついた。
「も、もう!じっとしてて、拭いてあげるから!」
反論しようとするハイドの口を、結衣はティッシュ越しに力任せに押さえつけた。至近距離。ハイドの冷たいはずの吐息が、結衣の指先に直接触れる。
「あ……」
必死に餡を拭き取っていた結衣の動きが、ぴたりと止まった。 ティッシュの隙間から、自分の指がハイドの柔らかな唇に、生々しく触れていることに気づいてしまったのだ。
「……いい、自分でやる」 ハイドの低く落ち着いた声が、至近距離で鼓膜を震わせる。
「……っ!!」
顔が爆発するかと思うほど赤くなったのは、拭いてもらっていたハイドではなく、拭いていた方の結衣だった。
「わ、忘れて! 今の無し! 休憩終了!!」
とりあえず荷物をまとめて店外へ逃走。
残されたハイドはただ不思議そうに見つめているのであった。
東京都港区―
薄暗い路地裏。
黒い装備に身を包んだ男たちが、無線機に低い声を落としていた。
『こちらB4。ターゲット確認できず』
「なぁ、本当に奴はまだ首都圏にいるのか?」
「いるに決まってるだろ。仕掛けたのはあのハイドとエリオットのコンビだ。逃げ場なんてあるはずがない」
一人が、苛立ちを紛らわせるように煙草を咥えようとした、その時。
「……でも、それでもすぐに見つからないってことは、それだけの手慣れってことですよね」
「まぁ、確かにな――」
聞き覚えのない声が耳元で響く。
男たちの背後、濃密な闇が揺らぎ、音もなく一人の影が「そこ」に立っていた。
「……ッ!? 何奴だ!」
男たちが反射的に銃口を向ける。
だが、その影――初老の男は丸眼鏡の奥を光らせる
「こんばんは皆さん。私は安原健太郎です。……自首しにまいりました」
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