17 / 20
2
引力
しおりを挟む
N博士の研究室に、高田助手が駆け込んできた。
「先生、大発明です! 」
N博士はまたか、と顔をしかめた。いつもくだらない発明をする高田助手につくづく嫌気がさしていた。
「今度はどんな発明をしたのかね? 高田くん」
「はい、引力を寄せ付けない薬です」
N博士はしばらく沈黙した。
「ほほう、君にしてはまともなものを作ったではないか」
「はい、これさえあれば、もう高所での作業をしていても、落下すると言う危険がなくなります」
「おお、いいじゃないか。ところで実験はしたのかね」
「はい、これから僕が試してみますので」
高田助手はポケットからびんを取り出すと、一粒だけ薬を取り出し、飲み込んだ。彼の体は何ともなかった。彼はそばの椅子に乗ると、空中にジャンプした。彼の体は中に浮いたまま静止していた。
「おお! 高田くん、これは大発明だ、ノーベル賞ものだぞ! 」
しばらくして、高田の体は床にすとんと着地した。
「ただ、一つ欠点があります」
「ほお、何かね? 」
「薬の効果が5秒しか持ちません。これを維持するためには常に薬を飲まなくてはなりません」
「なんだ、飲めばいいことではないか」
「はい、常に飲んでいると、何も作業ができないのが欠点です」
「先生、大発明です! 」
N博士はまたか、と顔をしかめた。いつもくだらない発明をする高田助手につくづく嫌気がさしていた。
「今度はどんな発明をしたのかね? 高田くん」
「はい、引力を寄せ付けない薬です」
N博士はしばらく沈黙した。
「ほほう、君にしてはまともなものを作ったではないか」
「はい、これさえあれば、もう高所での作業をしていても、落下すると言う危険がなくなります」
「おお、いいじゃないか。ところで実験はしたのかね」
「はい、これから僕が試してみますので」
高田助手はポケットからびんを取り出すと、一粒だけ薬を取り出し、飲み込んだ。彼の体は何ともなかった。彼はそばの椅子に乗ると、空中にジャンプした。彼の体は中に浮いたまま静止していた。
「おお! 高田くん、これは大発明だ、ノーベル賞ものだぞ! 」
しばらくして、高田の体は床にすとんと着地した。
「ただ、一つ欠点があります」
「ほお、何かね? 」
「薬の効果が5秒しか持ちません。これを維持するためには常に薬を飲まなくてはなりません」
「なんだ、飲めばいいことではないか」
「はい、常に飲んでいると、何も作業ができないのが欠点です」
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
黄泉津役所
浅井 ことは
キャラ文芸
高校入学を機にアルバイトを始めようと面接に行った井筒丈史。
だが行った先は普通の役所のようで普通ではない役所。
一度はアルバイトを断るものの、結局働くことに。
ただの役所でそうではなさそうなお役所バイト。
一体何をさせられるのか……
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる