幸せな報復

窓野枠

文字の大きさ
78 / 124
第15章 接近する恵美

30

しおりを挟む
 バスの運転席側にある折り戸がガチャリと音を立て開いた。絶世の美女4人が金色ラメのレオタードを着て周囲の人間に片手を頭上より高く上げ、手を左右に振りながら出てきた。その中の二人だけが野次馬の前に立つと道の端に向かって左右に歩いた。間には美女の肩ほどまである白布の垂れ幕が広げられていった。
「みなさまーーー こちらをご覧くださいませぇーーー」
 そう言って二人が開いた垂れ幕には「この後の展開はKDMNテレビ午後9時放送連続ドラマ「たで食う女たち」をご覧ください」とプリントされていた。もちろん、この場しのぎのフェークドラマでテレビ局すらない。
 男を脇に抱えたリーダーは、バスの中央まで歩いてから抱えていた男を床に落とした。男は前屈みのまま床に落ちた。ドスンと言う鈍い音がした。
「いてぇーよぉー お姉ーさん、おれをどうするつもり?」
「さっきから、あなたはわたしたちのおかずだって言ってるでしょ」
 四つん這いになった男は女の足下から1メートルほどカサカサと音を立てて遠ざかった。バスの中は座席もない空間だ。彼女は唇をわずかに開き微笑むと後ろ向きになり上半身を前に傾けてから丸い尻を男に向けて突き出した。
「フフフゥー どう? わたしのお尻? そそるぅーー?」
 男はその形のいい尻を見て前歯を出し、よだれを垂らした。自分が引きずられて連れてこられたことを忘れていた。男は目をしばたたかせ、「ヒャッホー」という気勢を上げ、リーダーの突き出す尻をめがけ突進した。彼は彼女の背中の上にのしかかると己の腰を彼女の尻に密着させた。
「いっしょに楽しもうぜぇー いえぇーい」
 彼はすでにけだもののオスになっていた。
「あんたって、思った通りの…… どうしょうもないくずね?」
 尻を突き上げていたリーダーは男の愚かな行動を見て目を細めた。
「そんなにわたしとしたいんだぁー いいよぉー きょうからいっぱいしようねぇ?」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

処理中です...