居候は厨二病。

Musk.

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厨二病、悶々とする。

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…………眠れなかった。一睡も出来なかった。

まどかも同じなようで翌朝会ったまどかの目の下にはくっきりとしたクマが現れていた。……悪いな、まどか。

「…………おはよう、まどか。」

「…………おはよう、クリス。」

きっ気まずい!!何を話せばいいんだ!話題を考えていると集合がかかった。助かった…………のか?

帰りのバスに乗り込む。座席順は行きと同じだった。

「アレクくん大丈夫?クマが凄いけど……。」

「大丈夫だ、気にするな田中。」

「やっぱり昨日何か見たんだね…。大丈夫聞かないから。」だって怖いし、と田中は寝始めた。勘違いしてくれていて助かった。

昨日……まさかキスしてしまうとは……。事故とはいえあれはキスだよな?まどか……初めてだったのだろうか…もしそうなら悪いことをした…………。

俺は窓ガラスに写った自分の唇を見ていた。

………………でもまどかの唇、柔らかかったな…。酒場のお姉さんや踊り子達とキスはした事あるが…あんなに柔らかかったのは初めてだ。抱きしめた時シャンプーのいい匂いもしたし…林間学校じゃなかったら理性が危なかったかもしれない………って俺は何言ってるんだ!!

俺は思いっきり頭を振って邪心を払った。

………ダメだ寝不足だからいけないんだ。寝よう。俺は大人しく寝ることにした。




あああ………昨日一睡も出来なかった………。

クリスも同じなようでクリスの目の下にはくっきりとしたクマが現れていた。……ごめん、クリス。

「…………おはよう、まどか。」

気まずくて話せないでいるとクリスから声をかけてくれた。ああ、ごめんクリス気を使わせて!!心の中ではそう思っているものの言葉がなかなか出ず………

「…………おはよう、クリス。」

この言葉が精一杯だった。

なんだろ?クリスが何か話したそうにしていると集合がかかった。助かった…………のかな?

帰りのバスに乗り込む。座席順は行きと同じだった。

「まどか大丈夫?なんかクマが凄いよ?」

「大丈夫、心配ありがとう花梨。」

「やっぱり昨日何か見たんだ……大丈夫聞かないよ。」だって怖いもん、と花梨は寝始めた。勘違いしてくれていて助かったな。

昨日……やっぱりキスだったのか。唇に暖かいものを感じたんだけどそれが唇って確証は無かった。いや、まさかって思っていたからだったと思う。だって私のファーストキス……。

そういえばクリスは初めてか?って言ってた…クリスは初めてじゃないのかな?………そうだよね、クリスみたいなカッコイイ人はキスとかいろいろ済ませちゃってるよね…うん。

私はそっと唇に触れてみた。

…クリスの唇柔らかかったな……。男の子の唇ってもっとカサついてるイメージだったけど柔らかかった。それにギュッて抱きしめられた時力強くて………って私は何言ってるの!!

私は思いっきり頭を振って邪心を払った。

………ダメだ寝不足だからいけないんだ。寝よう。私は大人しく寝ることにした。


頭を降るまどかとクリスを見てクラスメイトは青ざめていた。やっぱりあいつら何か見たんだ…………!!と。




「「ただいまー。」」

あれ?鍵かかってる。そうか今日お母さん仕事だった。って事は夜までクリスと二人きり!?

「お母さん……仕事か。」

「!?そうだね、夕飯作らなきゃね!」

私はそう言うと急いで階段を駆け上がり私の部屋に入った。

どどどうしよう!クリスの顔が見られない!話せない!

ベッドでうんうん唸っていると外からクリスの声が聞こえた。

「まどか?今日はまどか調子悪そうだから俺が夕飯作るよ。」

「えっ!?いや、調子悪いわけじゃ……!」

「あと俺と顔合わせ辛いだろ?しばらくは俺は部屋でご飯を食べる。……昨日は本当に悪かった。事故とはいえ、すまなかった。………学校もしばらくは別々で行こう。」

えっ待って何これ。なんでクリスが謝るの?だってクリスは何一つ悪いことしてないのに。なのにこんな気を使わせて…私って最低だ。

「……じゃぁ夕飯出来たらまた呼びに来るからな。」

私がしっかりしないと!!

「待ってクリス!!」

勢い良くドアを開けるとクリスはビクッとした。

「なっ…どうしたまどか!?」

「クリスは謝らないで!!昨日は全部私が悪いんだから!!私こそごめんなさい。」

「いや、しかし……。」

「その………き……キスしちゃった事は…あれだけど…それだって事故だし!!私気にしないようにする!!」

「えっ……まどか?」

「だからクリスも気にしないで。とりあえず夕飯作るの手伝うよ!」

私が気合い入れて下に降りようとするとクリスが私の腕を掴んだ。

「クリス?どうしたの?」

「……あっいや………。夕飯は俺が作るからさ、まどかお風呂入って。」

「でも……「いいから!」

クリスがそこまで言うなら。私はお風呂に入ることにした。



………なんだこれ。まどかに事故だから、気にしないと言われた時頭を殴られたような感じがした。

なんでだ?事故なのは事実だし、まどかは気を使って言ってくれたのだろう。………良かったじゃないか、今まで通りまどかの近くに居られる。そう今まで通りに。

………なのに何故だろう気にしないって言われた時ショックだった。気付けば無意識のうちにまどかの腕を掴んでいた。

――この気持ちはなんだろう。


俺は悶々としながらパスタを作り始めたのだった。


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