28 / 45
厨二病、告白される。
しおりを挟む
あれから。俺達は何も変わりなく過ごしていた。
なんでだろう…変わらなくて良かったと安心する一方、変わらなかったという落胆の気持ちも感じられた。
なんでだ?俺は変わって欲しかった?どんなふうに?
俺は未だに悶々とこの得体の知れない気持ちに悩んでいた。
「あの………。」
「ん?」
屋上で1人悩んでいると突然声がかかった。振り向くと見知らぬ女子。誰だ。
「悪い、名前がわからない。誰だ。」
俺が聞くと女の子は恥ずかしそうに下を向くと口を開いた。
「…私、柳井みゆって言います。アレクくんの隣のクラスの。」
「そうか柳井か。俺になんか用か?」
「………あの…私アレクくんの事が好きです!付き合ってください!」
!? 突然の告白にびっくりした。だって俺この子と喋った事ないぞ?
「悪いが…付き合えない。すまないな…。」
「……………佐々木さんがいるから?」
「え?まどか?」
柳井を見ると涙目だが怒りが篭った目をしていた。この目――あの子に似ているな。前にまどかを体育倉庫に呼び出した子に。
「いや、まどかは関係ない。」
「だったらなんで――!」
「俺、婚約者がいるんだ。」
俺がそう告げると彼女は呆然としていた。
「婚約者?えっ佐々木さんじゃなくて?」
「ああ、国に帰ったらその子と結婚する。だから柳井とは付き合えない。」
俺の言葉に柳井はフラフラとしながら屋上から出ていった。
「ねぇ知ってる?アレクくんって婚約者が居るんだって。」
「聞いた!違うクラスの子が告ったら言われたんでしょ?」
「婚約者って佐々木さんの事じゃないんでしょ?」
「えっ……じゃぁさ、佐々木さんって…ただの同居人?」
至る所から聞こえる噂話。嫌だな、だから言ったじゃない。私彼女でも何でもないって。………私言ったじゃない…。
「帰ろう、まどか。」
いつものようにクリスと帰る。ああ、まただ。噂されてる。
「今日夕飯どうしよ…「まどか!!」
いきなり花梨に腕を掴まれた。
「花梨?どうしたの部活は?」
「今日おやすみ!アレクくん悪いけどまどか貸してくれない?」
突然の事に私もクリスもびっくりしたけど、ああ、とクリスは言った。
「ありがとう。まどかごめんちょっと時間ちょうだい。」
花梨はそう言うと近くの公園まで私を引っ張って行った。
「花梨どうしたの?何かあったの?」
私の声に花梨はピタッと足を止めて向き直った。
「ごめんね、ちょっと聞きたくて。アレクくんに婚約者がいるって本当?まどかは知ってたの?」
「あっうん。クリスから聞いた事ある。周りが決めた事だから気にしてないって言ってたけど国に帰ったら結婚するって言ってたんでしょ?やっぱりちゃんとした婚約者だったんだねぇ。」
「そんな呑気に……!まどかはいいの!?」
「いいって何が?嫌だなぁ私はクリスの彼女でも何でもないよ?ただの同居人だよ?」
「ただの同居人……?何言ってるの…だったらなんで泣いてんの!」
「えっ………?」
あれ?無意識に。涙がポロポロと落ちていた。泣いていると気付いたら涙が止まらなかった。
「うう……なんでだ涙が止まらないよ。」
「好きなんだね…アレクくんが。」
好き?私がクリスを?
「好きなの?…私クリスの事が?」
「はぁ?だから泣いてるんでしょ!婚約者がいるって現実突きつけられて辛かったんでしょ?」
そうか、私クリスが好きだったのか。嫌だなぁ恋愛に疎いから気付かなかったよ。クリスの言葉に物凄く幸せ感じたり、物凄く辛くなったりしてたのは………好きだったからか。
………でもクリスは…この世界の人じゃない。いつか帰ってしまう人。だから――。
「うん、私他の人を好きになる!」
「ええ!?なんでそうなるの!?」
花梨が意味わかんないって私を揺さぶった。
「花梨、クリスは学校卒業したら国に帰っちゃうの。いや、もしかしたら卒業する前に帰っちゃうかもしれない。」
「だったら国際結婚でもすればいいじゃない!!」
「国際結婚なんて出来ないよ。私は日本を離れたくないし…クリスだって国を離れたくないから婚約者と結婚するって言ったんでしょ?」
「それは………。」
「花梨、私はクリスとはいい思い出にしたい、ただそれだけなんだ。」
「まどか…………。分かった。」
花梨は私を抱きしめてくれた。ありがとう花梨。
「ただいまー。」
「おかえりまどか!ちょっと話がある!」
家に着くなり今度はクリスに部屋に連れてかれた。なんだ今日は忙しい。
「どうしたのクリス?」
「すまなかった!!」
突然の謝罪に私はびっくりした。何が!?
「さっき花梨から婚約者がいるならまどかにちょっかい出すなとメールが来た。………俺、婚約者なんてどうでもいいんだ。」
「え?どういう………。」
「告白された時まどかの事聞かれたんだ。その時また、まどかを傷つけてしまうと思って婚約者の名前を出した。それだけなんだ。」
えっなんだそうなの?私のことを心配して……。
「じゃぁ国に帰ったら結婚するってのも……。」
「しない。言っただろ?周りが勝手に決めたって。花梨にもそう言ったら紛らわしい!と怒られた。」
なんだそっか。…そういうことだったのか。
「まどかを傷付けたなら悪かった。謝る。」
「いや、大丈夫だよ。むしろ守ってくれてありがとう。」
私がそう言うとクリスは安心したように笑った。
夜スマホを見ると花梨からメールが来ていた。
【良かったね、国際結婚応援してる!】
ありがとう花梨。
でもクリスとは国際結婚なんて出来ないよ。だって違う世界の人だもん。
私は気付いてしまった自分の気持ちを封印することにした。いつかクリスとの事はいい思い出として話せるように。
その時が来るまで、この気持ちは封印しよう。私はそう心に決めたのだった。
なんでだろう…変わらなくて良かったと安心する一方、変わらなかったという落胆の気持ちも感じられた。
なんでだ?俺は変わって欲しかった?どんなふうに?
俺は未だに悶々とこの得体の知れない気持ちに悩んでいた。
「あの………。」
「ん?」
屋上で1人悩んでいると突然声がかかった。振り向くと見知らぬ女子。誰だ。
「悪い、名前がわからない。誰だ。」
俺が聞くと女の子は恥ずかしそうに下を向くと口を開いた。
「…私、柳井みゆって言います。アレクくんの隣のクラスの。」
「そうか柳井か。俺になんか用か?」
「………あの…私アレクくんの事が好きです!付き合ってください!」
!? 突然の告白にびっくりした。だって俺この子と喋った事ないぞ?
「悪いが…付き合えない。すまないな…。」
「……………佐々木さんがいるから?」
「え?まどか?」
柳井を見ると涙目だが怒りが篭った目をしていた。この目――あの子に似ているな。前にまどかを体育倉庫に呼び出した子に。
「いや、まどかは関係ない。」
「だったらなんで――!」
「俺、婚約者がいるんだ。」
俺がそう告げると彼女は呆然としていた。
「婚約者?えっ佐々木さんじゃなくて?」
「ああ、国に帰ったらその子と結婚する。だから柳井とは付き合えない。」
俺の言葉に柳井はフラフラとしながら屋上から出ていった。
「ねぇ知ってる?アレクくんって婚約者が居るんだって。」
「聞いた!違うクラスの子が告ったら言われたんでしょ?」
「婚約者って佐々木さんの事じゃないんでしょ?」
「えっ……じゃぁさ、佐々木さんって…ただの同居人?」
至る所から聞こえる噂話。嫌だな、だから言ったじゃない。私彼女でも何でもないって。………私言ったじゃない…。
「帰ろう、まどか。」
いつものようにクリスと帰る。ああ、まただ。噂されてる。
「今日夕飯どうしよ…「まどか!!」
いきなり花梨に腕を掴まれた。
「花梨?どうしたの部活は?」
「今日おやすみ!アレクくん悪いけどまどか貸してくれない?」
突然の事に私もクリスもびっくりしたけど、ああ、とクリスは言った。
「ありがとう。まどかごめんちょっと時間ちょうだい。」
花梨はそう言うと近くの公園まで私を引っ張って行った。
「花梨どうしたの?何かあったの?」
私の声に花梨はピタッと足を止めて向き直った。
「ごめんね、ちょっと聞きたくて。アレクくんに婚約者がいるって本当?まどかは知ってたの?」
「あっうん。クリスから聞いた事ある。周りが決めた事だから気にしてないって言ってたけど国に帰ったら結婚するって言ってたんでしょ?やっぱりちゃんとした婚約者だったんだねぇ。」
「そんな呑気に……!まどかはいいの!?」
「いいって何が?嫌だなぁ私はクリスの彼女でも何でもないよ?ただの同居人だよ?」
「ただの同居人……?何言ってるの…だったらなんで泣いてんの!」
「えっ………?」
あれ?無意識に。涙がポロポロと落ちていた。泣いていると気付いたら涙が止まらなかった。
「うう……なんでだ涙が止まらないよ。」
「好きなんだね…アレクくんが。」
好き?私がクリスを?
「好きなの?…私クリスの事が?」
「はぁ?だから泣いてるんでしょ!婚約者がいるって現実突きつけられて辛かったんでしょ?」
そうか、私クリスが好きだったのか。嫌だなぁ恋愛に疎いから気付かなかったよ。クリスの言葉に物凄く幸せ感じたり、物凄く辛くなったりしてたのは………好きだったからか。
………でもクリスは…この世界の人じゃない。いつか帰ってしまう人。だから――。
「うん、私他の人を好きになる!」
「ええ!?なんでそうなるの!?」
花梨が意味わかんないって私を揺さぶった。
「花梨、クリスは学校卒業したら国に帰っちゃうの。いや、もしかしたら卒業する前に帰っちゃうかもしれない。」
「だったら国際結婚でもすればいいじゃない!!」
「国際結婚なんて出来ないよ。私は日本を離れたくないし…クリスだって国を離れたくないから婚約者と結婚するって言ったんでしょ?」
「それは………。」
「花梨、私はクリスとはいい思い出にしたい、ただそれだけなんだ。」
「まどか…………。分かった。」
花梨は私を抱きしめてくれた。ありがとう花梨。
「ただいまー。」
「おかえりまどか!ちょっと話がある!」
家に着くなり今度はクリスに部屋に連れてかれた。なんだ今日は忙しい。
「どうしたのクリス?」
「すまなかった!!」
突然の謝罪に私はびっくりした。何が!?
「さっき花梨から婚約者がいるならまどかにちょっかい出すなとメールが来た。………俺、婚約者なんてどうでもいいんだ。」
「え?どういう………。」
「告白された時まどかの事聞かれたんだ。その時また、まどかを傷つけてしまうと思って婚約者の名前を出した。それだけなんだ。」
えっなんだそうなの?私のことを心配して……。
「じゃぁ国に帰ったら結婚するってのも……。」
「しない。言っただろ?周りが勝手に決めたって。花梨にもそう言ったら紛らわしい!と怒られた。」
なんだそっか。…そういうことだったのか。
「まどかを傷付けたなら悪かった。謝る。」
「いや、大丈夫だよ。むしろ守ってくれてありがとう。」
私がそう言うとクリスは安心したように笑った。
夜スマホを見ると花梨からメールが来ていた。
【良かったね、国際結婚応援してる!】
ありがとう花梨。
でもクリスとは国際結婚なんて出来ないよ。だって違う世界の人だもん。
私は気付いてしまった自分の気持ちを封印することにした。いつかクリスとの事はいい思い出として話せるように。
その時が来るまで、この気持ちは封印しよう。私はそう心に決めたのだった。
0
あなたにおすすめの小説
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
【完結】番である私の旦那様
桜もふ
恋愛
異世界であるミーストの世界最強なのが黒竜族!
黒竜族の第一皇子、オパール・ブラック・オニキス(愛称:オール)の番をミースト神が異世界転移させた、それが『私』だ。
バールナ公爵の元へ養女として出向く事になるのだが、1人娘であった義妹が最後まで『自分』が黒竜族の番だと思い込み、魅了の力を使って男性を味方に付け、なにかと嫌味や嫌がらせをして来る。
オールは政務が忙しい身ではあるが、溺愛している私の送り迎えだけは必須事項みたい。
気が抜けるほど甘々なのに、義妹に邪魔されっぱなし。
でも神様からは特別なチートを貰い、世界最強の黒竜族の番に相応しい子になろうと頑張るのだが、なぜかディロ-ルの侯爵子息に学園主催の舞踏会で「お前との婚約を破棄する!」なんて訳の分からない事を言われるし、義妹は最後の最後まで頭お花畑状態で、オールを手に入れようと男の元を転々としながら、絡んで来ます!(鬱陶しいくらい来ます!)
大好きな乙女ゲームや異世界の漫画に出てくる「私がヒロインよ!」な頭の変な……じゃなかった、変わった義妹もいるし、何と言っても、この世界の料理はマズイ、不味すぎるのです!
神様から貰った、特別なスキルを使って異世界の皆と地球へ行き来したり、地球での家族と異世界へ行き来しながら、日本で得た知識や得意な家事(食事)などを、この世界でオールと一緒に自由にのんびりと生きて行こうと思います。
前半は転移する前の私生活から始まります。
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
子供にしかモテない私が異世界転移したら、子連れイケメンに囲まれて逆ハーレム始まりました
もちもちのごはん
恋愛
地味で恋愛経験ゼロの29歳OL・春野こはるは、なぜか子供にだけ異常に懐かれる特異体質。ある日突然異世界に転移した彼女は、育児に手を焼くイケメンシングルファザーたちと出会う。泣き虫姫や暴れん坊、野生児たちに「おねえしゃん大好き!!」とモテモテなこはるに、彼らのパパたちも次第に惹かれはじめて……!? 逆ハーレム? ざまぁ? そんなの知らない!私はただ、子供たちと平和に暮らしたいだけなのに――!
【12月末日公開終了】有能女官の赴任先は辺境伯領
たぬきち25番
恋愛
辺境伯領の当主が他界。代わりに領主になったのは元騎士団の隊長ギルベルト(26)
ずっと騎士団に在籍して領のことなど右も左もわからない。
そのため新しい辺境伯様は帳簿も書類も不備ばかり。しかも辺境伯領は王国の端なので修正も大変。
そこで仕事を終わらせるために、腕っぷしに定評のあるギリギリ貴族の男爵出身の女官ライラ(18)が辺境伯領に出向くことになった。
だがそこでライラを待っていたのは、元騎士とは思えないほどつかみどころのない辺境伯様と、前辺境伯夫妻の忘れ形見の3人のこどもたち(14歳男子、9歳男子、6歳女子)だった。
仕事のわからない辺境伯を助けながら、こどもたちの生活を助けたり、魔物を倒したり!?
そしていつしか、ライラと辺境伯やこどもたちとの関係が変わっていく……
※お待たせしました。
※他サイト様にも掲載中
次期国王様の寵愛を受けるいじめられっこの私と没落していくいじめっこの貴族令嬢
さら
恋愛
名門公爵家の娘・レティシアは、幼い頃から“地味で鈍くさい”と同級生たちに嘲られ、社交界では笑い者にされてきた。中でも、侯爵令嬢セリーヌによる陰湿ないじめは日常茶飯事。誰も彼女を助けず、婚約の話も破談となり、レティシアは「無能な令嬢」として居場所を失っていく。
しかし、そんな彼女に運命の転機が訪れた。
王立学園での舞踏会の夜、次期国王アレクシス殿下が突然、レティシアの手を取り――「君が、私の隣にふさわしい」と告げたのだ。
戸惑う彼女をよそに、殿下は一途な想いを示し続け、やがてレティシアは“王妃教育”を受けながら、自らの力で未来を切り開いていく。いじめられっこだった少女は、人々の声に耳を傾け、改革を導く“知恵ある王妃”へと成長していくのだった。
一方、他人を見下し続けてきたセリーヌは、過去の行いが明るみに出て家の地位を失い、婚約者にも見放されて没落していく――。
最愛の番に殺された獣王妃
望月 或
恋愛
目の前には、最愛の人の憎しみと怒りに満ちた黄金色の瞳。
彼のすぐ後ろには、私の姿をした聖女が怯えた表情で口元に両手を当てこちらを見ている。
手で隠しているけれど、その唇が堪え切れず嘲笑っている事を私は知っている。
聖女の姿となった私の左胸を貫いた彼の愛剣が、ゆっくりと引き抜かれる。
哀しみと失意と諦めの中、私の身体は床に崩れ落ちて――
突然彼から放たれた、狂気と絶望が入り混じった慟哭を聞きながら、私の思考は止まり、意識は閉ざされ永遠の眠りについた――はずだったのだけれど……?
「憐れなアンタに“選択”を与える。このままあの世に逝くか、別の“誰か”になって新たな人生を歩むか」
謎の人物の言葉に、私が選択したのは――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる