45 / 45
愛しい人、いつまでも。
しおりを挟む
「……という訳でアレクが戻ってきた。また宜しく頼む。」
先生の説明が終わるとクラスメイト(主に女子)から歓声が上がった。
「おかえりなさいアレクくん!!」
「良かった寂しかったよぉ!!」
「アレクくん待ってたぁ!!」
「……アレクくんまだ帰ってくるの先でいいのに。」
―――最後に呟いたのは田中くんだ。
「ああ!もう少しでまどかちゃん俺に惚れたのに!!」
「!? そうなのかまどか!?」
「あっアレクくん大丈夫、田中の願望だから。」
私達は変わらず4人でお昼ご飯を食べていた。
「アレクくん居なくなってからまどか大変だったんだよ?いつも心ここに在らずって感じで何も手につかなかったんだから。」
「ちょ!花梨ってば!!」
「本当じゃない。よく先生に怒られてるしよく転ぶし……ヒヤヒヤしたよ。」
ほら膝に擦りむいた後凄いでしょ?と暴露された。恥ずかしい。
「まどかちゃん俺に頼ってくれたら良かったのに。心も身体もたっぷり慰めてあげ……ぶはっ」
「………おい、人の彼女に下ネタ言うな。」
「えっ?彼女って何?えっ?」
「えっ!?まどか!?」
「えへへ………実は………。」
「きゃー!まどかおめでとう!!」
「はぁー!?ふざけんな俺は認めない!!」
田中くんはクリスに詰め寄った。
「意味わかんない一体いつそうなったの!?お母さんの世話からどうしてそうなったの!?」
「……お母さんの世話?ふん、俺達がお互い惚れ合ってたってことだ田中、悪いな。」
「悪いな、じゃない!!俺は認めません!!全力で邪魔するからね!!」
「ほぅ……俺に楯突くとはいい度胸だな。」
あっやばい睨み合いが………
「ちょっと二人とも…「いい加減にしろー!!」
花梨の怒号で平和なランチタイムが戻ってきた。ありがとう。
「まどかちゃん、何かあったら言ってね?相談乗るから。あれだよ?24時間いつでも対応するから。いつでも俺はまどかちゃんを……ぐはっ!」
「おい、まどかアホはほっといて帰るぞ。」
クリスが田中くんを殴ってこっちに来た。あっ田中くん睨んでる。……ふふ、またクリスと帰れる。もうあんな寂しい思いしなくていいんだ。
「まどか?何笑ってるんだ?」
「ううん、帰ろうクリス!!」
私達は田中くんにまたね、と言うと教室を出た。……田中くんそんなに睨まないでお願い。
「………すまなかったな。」
「え?何が!?」
「俺が居なくなってから調子悪かったって……。足大丈夫か?擦り傷凄いが……ちゃんと消毒したのか?」
「いやいやこんなかすり傷だから絆創膏貼っただけだよー。」
「はぁ!?消毒してないのか!?ちゃんと消毒しなきゃダメに決まってるだろ!帰ったらちゃんと消毒するからな!!」
………えっ怒られた…………ごめんなさい。
「~♪」
いきなり私のスマホが鳴った。誰だろ?……春川先輩!?
「おい、どうした?顔色悪いぞ。」
「えっ!?大丈夫!」
春川先輩からメールなんて夏祭り以降無かったのに!!何!?
私が恐る恐る開くと……
【アレクくん帰ってきたみたいだね。良かったです。でもまどかちゃんへの気持ちは本当だから。何かあったら頼ってきて。】と書かれていた。
えっなんか怖い………返さなくていいかな。
「おい、いつまでスマホ見てるんだ。」
クリスが不機嫌そうな顔をした。
「へっ!?あっごめん……ってクリスまさかやきもち……。」
「はぁ!?ふざけんな早く行くぞ!」
そう言ってクリスは私を引っ張って歩いた。ひぃクリス力が強い!!
【お父さんとデートしてきます。先にご飯食べててね!】
帰ったら置き手紙が置いてあった。そうだ今日結婚記念日だ。
「デートか……お母さん達ラブラブだな。」
「おい、まどかそれより消毒するぞ。」
あっ忘れてた、と言うとクリスに睨まれた。すみません。
「クリスは大袈裟だよ。」
「まどかが呑気なんだ。傷口は必ず消毒、それが基本だ。」
クリスはそう言って膝の絆創膏を剥がした。
「痛い!!んもう、本当に大した傷じゃないのに。こんなの舐めときゃ治るー!的な傷だよ。」
私がブツブツ文句言ってるとクリスが静かになった。
「……クリス?怒ったの?ってうわぁ!?」
いきなりクリスが私の膝を持ち上げて傷口を舐め始めた。
「何するの!?変態!!クリス変態!!」
「おい、人聞き悪いこと言うな。まどかが言ったんだろう。」
「消毒!!消毒してお願い!!」
クリスはムスッとしながら消毒液を付け始めた。怖い怖いよクリス!!
「………しかしまどか、戻ってきてから俺達キスしてないぞ?」
「はぁ!?何言ってんの!?」
「と言うかちゃんとキスしたことないじゃないか。」
「えっ林間学校で……「あれは事故だ。」
いやまぁそうだけど………ってえ!?クリス顔が近い!!
「ちょちょっとクリス!!クリス!!」
「………まどか目を閉じろ。」
ええ!!そんなこと……あっクリスめっちゃ不機嫌。
「…………分かったよ…。」
私はそう言うと目を閉じた。瞬間クリスの柔らかい唇が襲ってきた。
やっぱりクリスはキスに慣れてるのか…上手いながらに激しいキス。何度も何度も角度を変えてはキスしてくる………って苦しっ……クリス………苦しっ!!
私がクリスの胸を叩くとクリスは気付いたのか名残惜しそうに離れた。
「はぁ……はぁ……死ぬかと思った…………。」
「ぷっ、まどかは本当にムードが無いな。」
だって本当に苦しかったんだもん!!私がクリスを睨むとそうだ!とクリスがニヤッと笑った。
「そう言えばまどか……ぱふぱふって何か気になってたよな?」
「えっ?あっ……うん…まぁ………えっ!?」
「俺が教えてあげるから。」
いやいやいや!?何か知らないけど嫌な予感がする!
「えっ!?いや、やっぱりいいや!!」
「遠慮するな。大丈夫だまどかに拒否権は無い。」
「ちょっと私の人権無視か!!拒否します拒否!!」
「大丈夫だ、俺に任せろ。」
「任せろってちょ……!どこ触って………クリスー!!」
私の懇親の一撃はクリスの頬に見事に入った。
「ただいま!お土産あるわよ二人とも♪ あら?クリスちゃん頬どうしたの?」
「気にするなお母さん、ちょっと訓練中の事故だ。」
「あら?せっかくの綺麗な顔が……訓練気をつけるのよ?」
おい、訓練中ってなんだ、何の訓練させる気だクリス!!
私がクリスを睨んでると目線に気付いたクリスがニヤッと笑った。
「続きは今度な。頑張って訓練するぞ。」
はぁ!?何小声で呟いてるの!?変態!!変態クリス!!
「まどかのお土産はこれで………ってまどか顔赤いけど大丈夫?」
「大丈夫!!わぁお母さんお土産ありがとう!!」
物凄く棒読みになってしまった。
続きっていつだろう……うう……クリスの暴走が止まらない……。私はこのままクリスに翻弄される日々を過ごすんだろうなぁ…。
「おい、まどか見ろ!このお土産変わってるぞ!キョウリュウと言うのか!?」
…………まぁそんな日々も悪くない……かな。いつまでもこんな日々が続くのも………いいかもね。
「まどか、今度俺を恐竜博物館に連れて行ってくれ。」
「はいはい、しょうがないから連れて行ってあげよう!」
「お礼にぱふぱふを教えてやる。」
「クリスー!!!!」
先生の説明が終わるとクラスメイト(主に女子)から歓声が上がった。
「おかえりなさいアレクくん!!」
「良かった寂しかったよぉ!!」
「アレクくん待ってたぁ!!」
「……アレクくんまだ帰ってくるの先でいいのに。」
―――最後に呟いたのは田中くんだ。
「ああ!もう少しでまどかちゃん俺に惚れたのに!!」
「!? そうなのかまどか!?」
「あっアレクくん大丈夫、田中の願望だから。」
私達は変わらず4人でお昼ご飯を食べていた。
「アレクくん居なくなってからまどか大変だったんだよ?いつも心ここに在らずって感じで何も手につかなかったんだから。」
「ちょ!花梨ってば!!」
「本当じゃない。よく先生に怒られてるしよく転ぶし……ヒヤヒヤしたよ。」
ほら膝に擦りむいた後凄いでしょ?と暴露された。恥ずかしい。
「まどかちゃん俺に頼ってくれたら良かったのに。心も身体もたっぷり慰めてあげ……ぶはっ」
「………おい、人の彼女に下ネタ言うな。」
「えっ?彼女って何?えっ?」
「えっ!?まどか!?」
「えへへ………実は………。」
「きゃー!まどかおめでとう!!」
「はぁー!?ふざけんな俺は認めない!!」
田中くんはクリスに詰め寄った。
「意味わかんない一体いつそうなったの!?お母さんの世話からどうしてそうなったの!?」
「……お母さんの世話?ふん、俺達がお互い惚れ合ってたってことだ田中、悪いな。」
「悪いな、じゃない!!俺は認めません!!全力で邪魔するからね!!」
「ほぅ……俺に楯突くとはいい度胸だな。」
あっやばい睨み合いが………
「ちょっと二人とも…「いい加減にしろー!!」
花梨の怒号で平和なランチタイムが戻ってきた。ありがとう。
「まどかちゃん、何かあったら言ってね?相談乗るから。あれだよ?24時間いつでも対応するから。いつでも俺はまどかちゃんを……ぐはっ!」
「おい、まどかアホはほっといて帰るぞ。」
クリスが田中くんを殴ってこっちに来た。あっ田中くん睨んでる。……ふふ、またクリスと帰れる。もうあんな寂しい思いしなくていいんだ。
「まどか?何笑ってるんだ?」
「ううん、帰ろうクリス!!」
私達は田中くんにまたね、と言うと教室を出た。……田中くんそんなに睨まないでお願い。
「………すまなかったな。」
「え?何が!?」
「俺が居なくなってから調子悪かったって……。足大丈夫か?擦り傷凄いが……ちゃんと消毒したのか?」
「いやいやこんなかすり傷だから絆創膏貼っただけだよー。」
「はぁ!?消毒してないのか!?ちゃんと消毒しなきゃダメに決まってるだろ!帰ったらちゃんと消毒するからな!!」
………えっ怒られた…………ごめんなさい。
「~♪」
いきなり私のスマホが鳴った。誰だろ?……春川先輩!?
「おい、どうした?顔色悪いぞ。」
「えっ!?大丈夫!」
春川先輩からメールなんて夏祭り以降無かったのに!!何!?
私が恐る恐る開くと……
【アレクくん帰ってきたみたいだね。良かったです。でもまどかちゃんへの気持ちは本当だから。何かあったら頼ってきて。】と書かれていた。
えっなんか怖い………返さなくていいかな。
「おい、いつまでスマホ見てるんだ。」
クリスが不機嫌そうな顔をした。
「へっ!?あっごめん……ってクリスまさかやきもち……。」
「はぁ!?ふざけんな早く行くぞ!」
そう言ってクリスは私を引っ張って歩いた。ひぃクリス力が強い!!
【お父さんとデートしてきます。先にご飯食べててね!】
帰ったら置き手紙が置いてあった。そうだ今日結婚記念日だ。
「デートか……お母さん達ラブラブだな。」
「おい、まどかそれより消毒するぞ。」
あっ忘れてた、と言うとクリスに睨まれた。すみません。
「クリスは大袈裟だよ。」
「まどかが呑気なんだ。傷口は必ず消毒、それが基本だ。」
クリスはそう言って膝の絆創膏を剥がした。
「痛い!!んもう、本当に大した傷じゃないのに。こんなの舐めときゃ治るー!的な傷だよ。」
私がブツブツ文句言ってるとクリスが静かになった。
「……クリス?怒ったの?ってうわぁ!?」
いきなりクリスが私の膝を持ち上げて傷口を舐め始めた。
「何するの!?変態!!クリス変態!!」
「おい、人聞き悪いこと言うな。まどかが言ったんだろう。」
「消毒!!消毒してお願い!!」
クリスはムスッとしながら消毒液を付け始めた。怖い怖いよクリス!!
「………しかしまどか、戻ってきてから俺達キスしてないぞ?」
「はぁ!?何言ってんの!?」
「と言うかちゃんとキスしたことないじゃないか。」
「えっ林間学校で……「あれは事故だ。」
いやまぁそうだけど………ってえ!?クリス顔が近い!!
「ちょちょっとクリス!!クリス!!」
「………まどか目を閉じろ。」
ええ!!そんなこと……あっクリスめっちゃ不機嫌。
「…………分かったよ…。」
私はそう言うと目を閉じた。瞬間クリスの柔らかい唇が襲ってきた。
やっぱりクリスはキスに慣れてるのか…上手いながらに激しいキス。何度も何度も角度を変えてはキスしてくる………って苦しっ……クリス………苦しっ!!
私がクリスの胸を叩くとクリスは気付いたのか名残惜しそうに離れた。
「はぁ……はぁ……死ぬかと思った…………。」
「ぷっ、まどかは本当にムードが無いな。」
だって本当に苦しかったんだもん!!私がクリスを睨むとそうだ!とクリスがニヤッと笑った。
「そう言えばまどか……ぱふぱふって何か気になってたよな?」
「えっ?あっ……うん…まぁ………えっ!?」
「俺が教えてあげるから。」
いやいやいや!?何か知らないけど嫌な予感がする!
「えっ!?いや、やっぱりいいや!!」
「遠慮するな。大丈夫だまどかに拒否権は無い。」
「ちょっと私の人権無視か!!拒否します拒否!!」
「大丈夫だ、俺に任せろ。」
「任せろってちょ……!どこ触って………クリスー!!」
私の懇親の一撃はクリスの頬に見事に入った。
「ただいま!お土産あるわよ二人とも♪ あら?クリスちゃん頬どうしたの?」
「気にするなお母さん、ちょっと訓練中の事故だ。」
「あら?せっかくの綺麗な顔が……訓練気をつけるのよ?」
おい、訓練中ってなんだ、何の訓練させる気だクリス!!
私がクリスを睨んでると目線に気付いたクリスがニヤッと笑った。
「続きは今度な。頑張って訓練するぞ。」
はぁ!?何小声で呟いてるの!?変態!!変態クリス!!
「まどかのお土産はこれで………ってまどか顔赤いけど大丈夫?」
「大丈夫!!わぁお母さんお土産ありがとう!!」
物凄く棒読みになってしまった。
続きっていつだろう……うう……クリスの暴走が止まらない……。私はこのままクリスに翻弄される日々を過ごすんだろうなぁ…。
「おい、まどか見ろ!このお土産変わってるぞ!キョウリュウと言うのか!?」
…………まぁそんな日々も悪くない……かな。いつまでもこんな日々が続くのも………いいかもね。
「まどか、今度俺を恐竜博物館に連れて行ってくれ。」
「はいはい、しょうがないから連れて行ってあげよう!」
「お礼にぱふぱふを教えてやる。」
「クリスー!!!!」
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
【完結】番である私の旦那様
桜もふ
恋愛
異世界であるミーストの世界最強なのが黒竜族!
黒竜族の第一皇子、オパール・ブラック・オニキス(愛称:オール)の番をミースト神が異世界転移させた、それが『私』だ。
バールナ公爵の元へ養女として出向く事になるのだが、1人娘であった義妹が最後まで『自分』が黒竜族の番だと思い込み、魅了の力を使って男性を味方に付け、なにかと嫌味や嫌がらせをして来る。
オールは政務が忙しい身ではあるが、溺愛している私の送り迎えだけは必須事項みたい。
気が抜けるほど甘々なのに、義妹に邪魔されっぱなし。
でも神様からは特別なチートを貰い、世界最強の黒竜族の番に相応しい子になろうと頑張るのだが、なぜかディロ-ルの侯爵子息に学園主催の舞踏会で「お前との婚約を破棄する!」なんて訳の分からない事を言われるし、義妹は最後の最後まで頭お花畑状態で、オールを手に入れようと男の元を転々としながら、絡んで来ます!(鬱陶しいくらい来ます!)
大好きな乙女ゲームや異世界の漫画に出てくる「私がヒロインよ!」な頭の変な……じゃなかった、変わった義妹もいるし、何と言っても、この世界の料理はマズイ、不味すぎるのです!
神様から貰った、特別なスキルを使って異世界の皆と地球へ行き来したり、地球での家族と異世界へ行き来しながら、日本で得た知識や得意な家事(食事)などを、この世界でオールと一緒に自由にのんびりと生きて行こうと思います。
前半は転移する前の私生活から始まります。
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
子供にしかモテない私が異世界転移したら、子連れイケメンに囲まれて逆ハーレム始まりました
もちもちのごはん
恋愛
地味で恋愛経験ゼロの29歳OL・春野こはるは、なぜか子供にだけ異常に懐かれる特異体質。ある日突然異世界に転移した彼女は、育児に手を焼くイケメンシングルファザーたちと出会う。泣き虫姫や暴れん坊、野生児たちに「おねえしゃん大好き!!」とモテモテなこはるに、彼らのパパたちも次第に惹かれはじめて……!? 逆ハーレム? ざまぁ? そんなの知らない!私はただ、子供たちと平和に暮らしたいだけなのに――!
【12月末日公開終了】有能女官の赴任先は辺境伯領
たぬきち25番
恋愛
辺境伯領の当主が他界。代わりに領主になったのは元騎士団の隊長ギルベルト(26)
ずっと騎士団に在籍して領のことなど右も左もわからない。
そのため新しい辺境伯様は帳簿も書類も不備ばかり。しかも辺境伯領は王国の端なので修正も大変。
そこで仕事を終わらせるために、腕っぷしに定評のあるギリギリ貴族の男爵出身の女官ライラ(18)が辺境伯領に出向くことになった。
だがそこでライラを待っていたのは、元騎士とは思えないほどつかみどころのない辺境伯様と、前辺境伯夫妻の忘れ形見の3人のこどもたち(14歳男子、9歳男子、6歳女子)だった。
仕事のわからない辺境伯を助けながら、こどもたちの生活を助けたり、魔物を倒したり!?
そしていつしか、ライラと辺境伯やこどもたちとの関係が変わっていく……
※お待たせしました。
※他サイト様にも掲載中
次期国王様の寵愛を受けるいじめられっこの私と没落していくいじめっこの貴族令嬢
さら
恋愛
名門公爵家の娘・レティシアは、幼い頃から“地味で鈍くさい”と同級生たちに嘲られ、社交界では笑い者にされてきた。中でも、侯爵令嬢セリーヌによる陰湿ないじめは日常茶飯事。誰も彼女を助けず、婚約の話も破談となり、レティシアは「無能な令嬢」として居場所を失っていく。
しかし、そんな彼女に運命の転機が訪れた。
王立学園での舞踏会の夜、次期国王アレクシス殿下が突然、レティシアの手を取り――「君が、私の隣にふさわしい」と告げたのだ。
戸惑う彼女をよそに、殿下は一途な想いを示し続け、やがてレティシアは“王妃教育”を受けながら、自らの力で未来を切り開いていく。いじめられっこだった少女は、人々の声に耳を傾け、改革を導く“知恵ある王妃”へと成長していくのだった。
一方、他人を見下し続けてきたセリーヌは、過去の行いが明るみに出て家の地位を失い、婚約者にも見放されて没落していく――。
最愛の番に殺された獣王妃
望月 或
恋愛
目の前には、最愛の人の憎しみと怒りに満ちた黄金色の瞳。
彼のすぐ後ろには、私の姿をした聖女が怯えた表情で口元に両手を当てこちらを見ている。
手で隠しているけれど、その唇が堪え切れず嘲笑っている事を私は知っている。
聖女の姿となった私の左胸を貫いた彼の愛剣が、ゆっくりと引き抜かれる。
哀しみと失意と諦めの中、私の身体は床に崩れ落ちて――
突然彼から放たれた、狂気と絶望が入り混じった慟哭を聞きながら、私の思考は止まり、意識は閉ざされ永遠の眠りについた――はずだったのだけれど……?
「憐れなアンタに“選択”を与える。このままあの世に逝くか、別の“誰か”になって新たな人生を歩むか」
謎の人物の言葉に、私が選択したのは――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる