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序章〜観測者
7.Team division(チーム分け)
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6…Team division(チーム分け)
「全員揃ったな!今この時計で13時50分だ。」
顧問の堂島が右手首に巻いた腕時計をみんなに見せる。
「夜が明ければ付近を捜索して元の世界に戻る方法を探る」
「現状この世界の事でわかっている事は、魔法が使えるという事、未確認だが巨人がいるかも知れないという事。この巨大な樹木から見ても他にも巨大な未知の生物がいる可能性がある…考えたくは無いが…そこで、単独行動を避けてチームを組もうと思う」
「先生、チーム分けはどんなふうにするんですか?」月斗が堂島に質問する。
チーム分けと聞いて(お姉さんと一緒になりますように!お姉さんと一緒になりますように!お姉さんと一緒になりますように!)
「おい、今橋(いまばし)!聞こえてるぞ!」
(えっえっえっえっ?)
今橋と呼ばれた生徒が慌てて口を押さえる。
(俺、今、声出てたっけ?出てないよね?)
「今橋、今のも聞こえてるぞ!」
(どう言う事?どう言う事?何で?何で?)
「今橋先輩!それって考えてる事を周りの人に伝える魔法じゃ無いですか?」
(何それ?それって魔法じゃ無くて超能力じゃね?テレパシーじゃね?今橋やから今パシーてか?)
「すごい!先輩ダダ漏れです!今パシーっす!」一年の梶 大作にそう言われて
(今パシーって何それ?しょーもな!しょーもな!って俺が言ったんかい!てか言ってないけど!)
「ハハハハハハハハハハ!」
一同が和んだところ堂島が続けた。
「はい、今パシー!残念なお知らせがあります。」
(最悪!今パシーて最悪!)
「3つのチームに分けました!Aチーム、Bチーム、C班。」
(いやそこはCチームやろ!)
「はい、今パシー聞こえてます!」
「Cチーム!運転手の三原さん、太子橋 健吾、伏見 雷蔵、梶 大作、そして今橋 心司」
(チェッ、オッサンかぁー)
「今パシー、オッサンって聞こえてる!三原さんはオッさんだけどそういう事を言うんじゃない!」
「続いてBチーム!道修 空太、淡路 駿、博労 錬喜、北浜晴人、そして俺!堂島 海里」
「最後にAチーム! 日向 月斗、 本庄 陸、南 千里、天道 京華、そして橘 妃音さん」
(チッ……月斗の奴、1人占めか!)
「聞こえてるぞ今パシー!」
「先生どういう基準でこのチーム分けなんですか?」
「ああ、まず各チームに大人が1人ずついる事。運転手の三原さん、俺、そして妃音さんだ。それと女子は同じチームの方が何かと都合がいいだろうという事。そして、妃音さんを補佐する面ではキャプテンと副キャプテンに任せるのが適任だと言う理由でAチームにした。Bチームは、俺の指揮の元、主に実行班として周囲の調査を行うつもりだ。その為、部内でも比較的体格の良いもの達を集めた。最後にCチーム!Cチームはアレだ!余った残りだ!」
「と言うのは冗談でお前たちには、頭脳やアイデアを活かして、この世界から元の世界に戻る為の作戦を考えてもらいたい。1番重要なチームだ。梶!お前の知識もみんなによく説明してもらいたい。」
「はい、わかりました。今橋先輩の今パシーも役に立ちそうですし!」
(梶!しばく)今橋は無表情で口を開く事なかった。
「明るくなるまで時間があるだろうから、AチームBチームは睡眠を取るように!」
堂島の指示に従って各チームがそれぞれバスに乗り込む。橘 妃音も月斗たちと共にバスに乗り込んだ。
バスに乗り込むと本庄 陸は早々にリクライニングを倒し寝た。
「すごっ!寝るの早っ!2秒くらいで寝た!」
「陸は昔から寝るの得意だったからなぁ!」
「寝るの得意て!」
「こう見えて陸はあやとりも得意だし、射的も得意だ!あと剣道も段所持者だしおまけに地面が盛り上がる!」
「ある意味、主人公補正!」
同級生の南 千里にそう言われながらもすやすやと寝息をたてる陸以外は眠ろうにも寝れる状況ではなかった。
無言のまま時間がゆっくりと流れていく。月斗はシートを傾けながら目を閉じた。
「全員揃ったな!今この時計で13時50分だ。」
顧問の堂島が右手首に巻いた腕時計をみんなに見せる。
「夜が明ければ付近を捜索して元の世界に戻る方法を探る」
「現状この世界の事でわかっている事は、魔法が使えるという事、未確認だが巨人がいるかも知れないという事。この巨大な樹木から見ても他にも巨大な未知の生物がいる可能性がある…考えたくは無いが…そこで、単独行動を避けてチームを組もうと思う」
「先生、チーム分けはどんなふうにするんですか?」月斗が堂島に質問する。
チーム分けと聞いて(お姉さんと一緒になりますように!お姉さんと一緒になりますように!お姉さんと一緒になりますように!)
「おい、今橋(いまばし)!聞こえてるぞ!」
(えっえっえっえっ?)
今橋と呼ばれた生徒が慌てて口を押さえる。
(俺、今、声出てたっけ?出てないよね?)
「今橋、今のも聞こえてるぞ!」
(どう言う事?どう言う事?何で?何で?)
「今橋先輩!それって考えてる事を周りの人に伝える魔法じゃ無いですか?」
(何それ?それって魔法じゃ無くて超能力じゃね?テレパシーじゃね?今橋やから今パシーてか?)
「すごい!先輩ダダ漏れです!今パシーっす!」一年の梶 大作にそう言われて
(今パシーって何それ?しょーもな!しょーもな!って俺が言ったんかい!てか言ってないけど!)
「ハハハハハハハハハハ!」
一同が和んだところ堂島が続けた。
「はい、今パシー!残念なお知らせがあります。」
(最悪!今パシーて最悪!)
「3つのチームに分けました!Aチーム、Bチーム、C班。」
(いやそこはCチームやろ!)
「はい、今パシー聞こえてます!」
「Cチーム!運転手の三原さん、太子橋 健吾、伏見 雷蔵、梶 大作、そして今橋 心司」
(チェッ、オッサンかぁー)
「今パシー、オッサンって聞こえてる!三原さんはオッさんだけどそういう事を言うんじゃない!」
「続いてBチーム!道修 空太、淡路 駿、博労 錬喜、北浜晴人、そして俺!堂島 海里」
「最後にAチーム! 日向 月斗、 本庄 陸、南 千里、天道 京華、そして橘 妃音さん」
(チッ……月斗の奴、1人占めか!)
「聞こえてるぞ今パシー!」
「先生どういう基準でこのチーム分けなんですか?」
「ああ、まず各チームに大人が1人ずついる事。運転手の三原さん、俺、そして妃音さんだ。それと女子は同じチームの方が何かと都合がいいだろうという事。そして、妃音さんを補佐する面ではキャプテンと副キャプテンに任せるのが適任だと言う理由でAチームにした。Bチームは、俺の指揮の元、主に実行班として周囲の調査を行うつもりだ。その為、部内でも比較的体格の良いもの達を集めた。最後にCチーム!Cチームはアレだ!余った残りだ!」
「と言うのは冗談でお前たちには、頭脳やアイデアを活かして、この世界から元の世界に戻る為の作戦を考えてもらいたい。1番重要なチームだ。梶!お前の知識もみんなによく説明してもらいたい。」
「はい、わかりました。今橋先輩の今パシーも役に立ちそうですし!」
(梶!しばく)今橋は無表情で口を開く事なかった。
「明るくなるまで時間があるだろうから、AチームBチームは睡眠を取るように!」
堂島の指示に従って各チームがそれぞれバスに乗り込む。橘 妃音も月斗たちと共にバスに乗り込んだ。
バスに乗り込むと本庄 陸は早々にリクライニングを倒し寝た。
「すごっ!寝るの早っ!2秒くらいで寝た!」
「陸は昔から寝るの得意だったからなぁ!」
「寝るの得意て!」
「こう見えて陸はあやとりも得意だし、射的も得意だ!あと剣道も段所持者だしおまけに地面が盛り上がる!」
「ある意味、主人公補正!」
同級生の南 千里にそう言われながらもすやすやと寝息をたてる陸以外は眠ろうにも寝れる状況ではなかった。
無言のまま時間がゆっくりと流れていく。月斗はシートを傾けながら目を閉じた。
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