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序章〜観測者
18. Recollection (回想3 南 千里) want to play handball(ハンドがしたいです)
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中学時代の南 千里は類稀なフィジカルを有し、高身長で長い手足とその身体能力の高さから1年の時から女子ハンドボール部のエースとして活躍をしていた。
千里の通っていた関西小倉中学は、運動部の活動も盛んで、中高一貫教育の為、エスカレート式に高校へ進学しハンドボールを続けて行くつもりだった。
あの噂を聞くまでは…
3年の夏、関西小倉中学ハンドボール部は、全国大会で男女共に優勝を果たす快挙を成し遂げた。
あの事件が無ければ、男子チームは無得点のまま敗退し優勝する事は無かった。
て言うか1点も取れなかったチームに負ける決勝の相手って何?
しかもこれまで2連覇してる学校でしょ?
めちゃくちゃ強そうなのに何で0点のチームに負けるの?
てか0点て?
野球か?
の○太のテストか?
口には出さなかったが千里はそんな事を考えていた。
夏の大会が終わり、9月の新学期が始まった頃、千里たち3年は部を引退する。
エスカレート式に高校に進学する生徒がほとんどで、受験勉強をする必要がない為、卒業間際まで部に残る者もいるが一応節目として引退セレモニーと称して3年の男女混合チーム対1.2年の選抜チームによる対抗戦が恒例となっていた。
千里も丁度1年前に選抜チームとして先輩達をこのセレモニーで送り出した事を思い出していると、男子部のキャプテンが千里に話かけて来た。
「南!今日は1.2年を軽くひねってやろうぜ!」妙に甲高い耳障りの悪い声だ。
「……」
千里は、またフラグが立つのでそう言う事言わないでくれる?と口に出しそうになるのを抑えて無言で試合の準備に取り掛かる。
尚もその男は、「優勝チーム男女キャプテンがお前らの相手をしてやるぜ!」と1.2年の混合チームに声をかけた!
「………」半ば呆れて黙っていると
「知ってるか?南!応徳の金髪の奴!高校でも大会に出れないらしいぞ!それと赤毛の奴もそれに付き合って大会には出ないって噂だ!ヒャハ!暴力を振るった報いだな!いっそ辞めちまえば良いのに!ヒャハ!」
「⁈」
「その噂、私も聞いた。」
同じく引退をする千里のチームメイトが会話に加わる。
千里はしばらく間を置いて
「ゴメン、私、あなたとは同じコートに立ちたく無いわ!私、この試合には出ません!」
「なっ!なっ!何を言ってるんだ?」
「私も千里と同意見だわ!」
「私も!」
そう言って3年の他の女子も試合を放棄すると言い出した。
「敵チームとは言え、同じスポーツで頑張ってる人に対してそんな事言う人…なんか嫌だ!」千里がそう言うと
「なっ!なっ!なっ!なっ!アイツらがした事、肯定するってのか?」
「肯定はしない!暴力はダメだし!…でも否定するつもりも無い!けれどあなたの言動は否定する!」
「ふん!ふん!ふん!ふん!勝手に言ってろ!」
男子部のキャプテンはそう悪態をついてその場を離れた。
せっかく後輩たちが時間を割いてくれたセレモニーを無駄にしてしまったと言う後悔に千里が心を痛めていると女子部の後輩達が集まって来てくれた。
「先輩!大丈夫です!今日の事は、残念ですけど私たちも先輩方の意見に同意見です!」
2年の次期キャプテンの梶潮来が千里達に声をかけてくれた。
「それで提案なんですが、私たちだけでちょっとした企画を考えてみます!なので先輩方、それには是非参加して下さいね!」
女子部員が体育館をあとにして、男子部員のみがポツンと残された。
♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎
それから1週間後の日曜日、千里達は、新大阪駅で後輩たちと待ち合わせることになった。
改札を出て後輩達と合流をすると駅の北口から西にしばらく行くとフットサルのコートがずらりと並んでいた。
土日はさすがにコートの予約がいっぱいだったが、午後の14時から2時間Dコートを借りる事が出来たらしい。
フットサルとハンドボールのサイズはコートやゴールのサイズもほぼ同じなのでプレーするにはここでも、問題無さそうだった。
コートは、砂なしゴムチップなしの短い人工芝の為、ドリブルを無理にしようとすればイレギュラーしたり、跳ね返りが無い為パスのみになりそうだった。
ここの人工芝はショートパイルで、フットサルとして使うと、パススピードが上がりやすくコートサイズも16m×28mと初心者でもプレーしやすくて人気だ。
ハンドボールコートとしては小さいがストリート形式で楽しむには申し分無さそうだった。
後輩達に招かれるままクラブハウスに入り、ロッカーに荷物を置いてユニフォームに着替え終わりコートへ3人が到着すると梶 潮来達、1.2年の在籍メンバーが全員で千里(ちさと)達を3人を歓迎してくれた。
「先輩、よく来てくれました!」と梶はそう言うと
「もうすぐ対戦相手も到着すると思うんで、それまで軽く身体動かしませんか?」
「対戦相手?」
と不思議に思っていると間もなくしてクラブハウスから目立つ髪色のユニフォーム姿の男子達があらわれて千里達のコートに向かって来た。
「えっ?あれは!」
「ええ、実は私の従兄弟が応徳学園のハンドボール部にいるんです!」
「…?」
「せっかくなんで、私たちと応徳学園で交流試合を組んでみました。コートのサイズは小さいですが、レクリエーションって感じでストリートハンドボール形式で楽しめば問題無いかと…」
梶 潮来はそう言うと
「大ちゃん!こっちこっち」
と言って応徳学園のユニフォームを着た天然パーマの10番の少年に手を振った。
その集団の中に、赤毛の2番、RBと金髪のLB、3番の姿もあった。
応徳学園の選手達は千里達の方にやって来ると一礼をした。
「俺、日向 月斗って言います!今日はありがとう、こんな機会を与えてくれて。」と言って千里に右手を差し出した。
左利きの千里は咄嗟に左手を出しそうになったがすぐに引っ込めて右手を差し出し握手をした。
中学生で挨拶として握手をしてくる異性も珍しかったのと、千里よりも背が低いのに身長からは想像がつかないほど、がっしりと鍛えあげられた硬く大きな手がとても印象的でドキドキした。
「あの試合…残念だったね…」と千里は言い出しそうになったが
「こちらこそ、よっ、よろしく。」とだけ答えた。
その年の夏の大会の覇者となった関西小倉高校女子ハンドボール部のフルメンバー対、応徳学園中等部の対戦がここに実現した。
和気あいあいとした雰囲気の中、全員がプレーを楽しんだ。
中でも千里はこれまで戦ったどんな対戦相手とのゲームよりもこの目の前にいるチームとのプレーが1番に楽しかった。
彼らのプレーをこれから、高校に進学しても各大会などで見る事が出来ないと思うと残念で仕方が無かった。
あっという間の2時間が過ぎて、コートを後にしなければいけなくなった時、千里は、とても気持ちが昂って、赤毛の少年に
「また、あなたとハンドがしたいです!」
千里は思わず出た自分のセリフが、ハンドボールの事をハンドって言ってしまった事や同学年なのに敬語っていうとこなど、頭の中がぐるぐるする感じがしてとても恥ずかしくなり、その場にうずくまってしまった。
すると赤毛の少年は、優しい目をして千里に手を差し伸べながら
「俺も、そう思ってたんだ!」と告げニッコリと微笑んだ。
千里の通っていた関西小倉中学は、運動部の活動も盛んで、中高一貫教育の為、エスカレート式に高校へ進学しハンドボールを続けて行くつもりだった。
あの噂を聞くまでは…
3年の夏、関西小倉中学ハンドボール部は、全国大会で男女共に優勝を果たす快挙を成し遂げた。
あの事件が無ければ、男子チームは無得点のまま敗退し優勝する事は無かった。
て言うか1点も取れなかったチームに負ける決勝の相手って何?
しかもこれまで2連覇してる学校でしょ?
めちゃくちゃ強そうなのに何で0点のチームに負けるの?
てか0点て?
野球か?
の○太のテストか?
口には出さなかったが千里はそんな事を考えていた。
夏の大会が終わり、9月の新学期が始まった頃、千里たち3年は部を引退する。
エスカレート式に高校に進学する生徒がほとんどで、受験勉強をする必要がない為、卒業間際まで部に残る者もいるが一応節目として引退セレモニーと称して3年の男女混合チーム対1.2年の選抜チームによる対抗戦が恒例となっていた。
千里も丁度1年前に選抜チームとして先輩達をこのセレモニーで送り出した事を思い出していると、男子部のキャプテンが千里に話かけて来た。
「南!今日は1.2年を軽くひねってやろうぜ!」妙に甲高い耳障りの悪い声だ。
「……」
千里は、またフラグが立つのでそう言う事言わないでくれる?と口に出しそうになるのを抑えて無言で試合の準備に取り掛かる。
尚もその男は、「優勝チーム男女キャプテンがお前らの相手をしてやるぜ!」と1.2年の混合チームに声をかけた!
「………」半ば呆れて黙っていると
「知ってるか?南!応徳の金髪の奴!高校でも大会に出れないらしいぞ!それと赤毛の奴もそれに付き合って大会には出ないって噂だ!ヒャハ!暴力を振るった報いだな!いっそ辞めちまえば良いのに!ヒャハ!」
「⁈」
「その噂、私も聞いた。」
同じく引退をする千里のチームメイトが会話に加わる。
千里はしばらく間を置いて
「ゴメン、私、あなたとは同じコートに立ちたく無いわ!私、この試合には出ません!」
「なっ!なっ!何を言ってるんだ?」
「私も千里と同意見だわ!」
「私も!」
そう言って3年の他の女子も試合を放棄すると言い出した。
「敵チームとは言え、同じスポーツで頑張ってる人に対してそんな事言う人…なんか嫌だ!」千里がそう言うと
「なっ!なっ!なっ!なっ!アイツらがした事、肯定するってのか?」
「肯定はしない!暴力はダメだし!…でも否定するつもりも無い!けれどあなたの言動は否定する!」
「ふん!ふん!ふん!ふん!勝手に言ってろ!」
男子部のキャプテンはそう悪態をついてその場を離れた。
せっかく後輩たちが時間を割いてくれたセレモニーを無駄にしてしまったと言う後悔に千里が心を痛めていると女子部の後輩達が集まって来てくれた。
「先輩!大丈夫です!今日の事は、残念ですけど私たちも先輩方の意見に同意見です!」
2年の次期キャプテンの梶潮来が千里達に声をかけてくれた。
「それで提案なんですが、私たちだけでちょっとした企画を考えてみます!なので先輩方、それには是非参加して下さいね!」
女子部員が体育館をあとにして、男子部員のみがポツンと残された。
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それから1週間後の日曜日、千里達は、新大阪駅で後輩たちと待ち合わせることになった。
改札を出て後輩達と合流をすると駅の北口から西にしばらく行くとフットサルのコートがずらりと並んでいた。
土日はさすがにコートの予約がいっぱいだったが、午後の14時から2時間Dコートを借りる事が出来たらしい。
フットサルとハンドボールのサイズはコートやゴールのサイズもほぼ同じなのでプレーするにはここでも、問題無さそうだった。
コートは、砂なしゴムチップなしの短い人工芝の為、ドリブルを無理にしようとすればイレギュラーしたり、跳ね返りが無い為パスのみになりそうだった。
ここの人工芝はショートパイルで、フットサルとして使うと、パススピードが上がりやすくコートサイズも16m×28mと初心者でもプレーしやすくて人気だ。
ハンドボールコートとしては小さいがストリート形式で楽しむには申し分無さそうだった。
後輩達に招かれるままクラブハウスに入り、ロッカーに荷物を置いてユニフォームに着替え終わりコートへ3人が到着すると梶 潮来達、1.2年の在籍メンバーが全員で千里(ちさと)達を3人を歓迎してくれた。
「先輩、よく来てくれました!」と梶はそう言うと
「もうすぐ対戦相手も到着すると思うんで、それまで軽く身体動かしませんか?」
「対戦相手?」
と不思議に思っていると間もなくしてクラブハウスから目立つ髪色のユニフォーム姿の男子達があらわれて千里達のコートに向かって来た。
「えっ?あれは!」
「ええ、実は私の従兄弟が応徳学園のハンドボール部にいるんです!」
「…?」
「せっかくなんで、私たちと応徳学園で交流試合を組んでみました。コートのサイズは小さいですが、レクリエーションって感じでストリートハンドボール形式で楽しめば問題無いかと…」
梶 潮来はそう言うと
「大ちゃん!こっちこっち」
と言って応徳学園のユニフォームを着た天然パーマの10番の少年に手を振った。
その集団の中に、赤毛の2番、RBと金髪のLB、3番の姿もあった。
応徳学園の選手達は千里達の方にやって来ると一礼をした。
「俺、日向 月斗って言います!今日はありがとう、こんな機会を与えてくれて。」と言って千里に右手を差し出した。
左利きの千里は咄嗟に左手を出しそうになったがすぐに引っ込めて右手を差し出し握手をした。
中学生で挨拶として握手をしてくる異性も珍しかったのと、千里よりも背が低いのに身長からは想像がつかないほど、がっしりと鍛えあげられた硬く大きな手がとても印象的でドキドキした。
「あの試合…残念だったね…」と千里は言い出しそうになったが
「こちらこそ、よっ、よろしく。」とだけ答えた。
その年の夏の大会の覇者となった関西小倉高校女子ハンドボール部のフルメンバー対、応徳学園中等部の対戦がここに実現した。
和気あいあいとした雰囲気の中、全員がプレーを楽しんだ。
中でも千里はこれまで戦ったどんな対戦相手とのゲームよりもこの目の前にいるチームとのプレーが1番に楽しかった。
彼らのプレーをこれから、高校に進学しても各大会などで見る事が出来ないと思うと残念で仕方が無かった。
あっという間の2時間が過ぎて、コートを後にしなければいけなくなった時、千里は、とても気持ちが昂って、赤毛の少年に
「また、あなたとハンドがしたいです!」
千里は思わず出た自分のセリフが、ハンドボールの事をハンドって言ってしまった事や同学年なのに敬語っていうとこなど、頭の中がぐるぐるする感じがしてとても恥ずかしくなり、その場にうずくまってしまった。
すると赤毛の少年は、優しい目をして千里に手を差し伸べながら
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