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サンタさん、魔術師になる
65 用意された罠(2)
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アロー公爵が、リーダーが嵌められた事件の大筋を説明し終わったところで、今度はチーフがその後の展開を教えてくれた。
チーフとサブチーフ、調査団の半分は2日間待ってもいいと言ったが、残りの半分は時間が無駄になるからと、他の金級パーティーが護衛でも構わないと言った。
調査団が再度話し合った結果、サンタさんを守るため魔法や魔核の話題を出さないようにし、扉に行かなければ問題ないだろうと結論を出し、選ばれし勇者に護衛を任せることになった。
出発しようとしていると、そこに王宮魔術師団のラースクが現れ、ケガをしたロールテンの代わりを補充したので、再び調査団の護衛をすると言いだした。
ロールテンの代わりとして来たのは、調査団が到着する前に、ゲートル支部の受付でイオナロードに行かせろとごねていた男、カヤソト25歳だったらしい。
「まあ元々調査団に同行することになっていたから、断ることができなかった。
ロールテンの先輩らしく、自分の方が優秀だから問題ないと、自信満々だったよ。初日まではな、フン」
鼻で笑うように言って、チーフは話を続けていく。
初日は問題なく【聖なる地】に滞在し、2日目の午前は各チーム毎に分かれて調査をしていた。
選ばれし勇者7人は宿泊拠点で、ロードの申し子5人と最速踏破者5人は、7つある調査チームに同行し護衛をしていた。
役に立たないと誰も期待しなかった王宮魔術師団の2人は、新しく加わったカヤソトがイオナロードの入場口で見張りをし、ラースクは魔術師チームに同行した。
「あまりにもあからさまで笑ったが、サンタさんが心配していた通り、ラースクは昼食時間にお茶を勧めてきたよ」
アロー公爵が苦笑しながら言うと、サブチーフがお腹を抱えて笑い出した。
私は今、ゲートル支部の3階にある特別な来客用の応接室に、ホッパーさん、アロー公爵、チーフ、サブチーフと一緒にいる。
「奴は、先日迷惑を掛けた詫びにと、自分が用意した高級で特別なお茶を飲んでみてくださいと、胡散臭い笑顔でカップを差し出してきた。
いや、もうお茶はサブチーフが淹れてくれたから、自分で飲んでくれって言うと、私のお茶を飲めないと仰るのですか!って、凄い剣幕で文句をな・・・
いやもう、笑いを堪えるのに苦労したよ、アッハッハ」
アロー公爵まで、その時のことを思い出し笑ってしまった。
「高級で特別なお茶が勿体ないので、公爵様は自分で飲めばと仰ったのに、何故そのように激昂されるのです? もしや、お茶の中に何か特別なモノでも?って、俺はラースクを睨みながら言ってやったんだ」
サブチーフの説明によると、その場に居た魔術師チームのお偉方も、勿体ないから自分で飲めばいいだろうと言って、飲まないという選択肢を与えないようにしたんだとか。
するとラースクは、カタカタと手を振るわせお茶を二口くらい飲んで、カップをわざとらしく落とし、勿体ないと言ったらしい。
……あ~っ、貴重な毒を溢して思わず勿体ないと言ったんだな。まあ、俺様貴族に上手な演技なんて無理だよね。私もそのシーンを見たかったよ。
午後の仕事を開始した頃、選ばれし勇者の1人が救援要請にやって来たと、続きはサブチーフが語っていく。
ロードの入場口で見張りをしていたカヤソトが地底生物に遭遇し、ケガをして選ばれし勇者に助けを求めたらしい。
護衛として名乗りを上げたからには、選ばれし勇者は断ることができない。
戦闘開始から20分が経過した頃、選ばれし勇者の2人は大蛇の尻尾で跳ね飛ばされケガを負い、2人は毒にやられて脱落した。
仕方なくリーダーのボイルは、ロードの申し子と最速踏破者に応援を頼めと部下に命令した。
でも2つのパーティーは討伐は無理だと断り、魔術師チームに応援要請をした。
……例え依頼されても勝てないと判断した時は、断ってもいい決まりだもん、問題なし。
前に私が倒した大蛇と同じ種だったらしいから、勝てないと判断したみたい。
今回の方が少し小さかったみたいだけど、結局魔術師チームが攻撃型の魔法陣で討伐したんだと。まあ、皆さん高位・魔術師だもんね。
半分が黒焦げになり、半分は氷や固い土が突き刺さり、素材としては価値無しになったみたい。
……まあ高位・魔術師の皆さんは、素材のことなんか考えないもんね。
「それで1日早く戻ることになったのね。フフン、これで暫く選ばれし勇者は活動休止ね。私が3倍返しするまでもなかったか。ちょっと残念」
いや本当に残念だよ。うちの優しいリーダーを陥れて牢に入れるなんて、絶対に仕返ししなきゃと、反撃方法まで考えていたから。
結局、王宮魔術師団は再び護衛に失敗したという理由で、今後は調査団の同行を許可しないと、アロー公爵団長とボルロ副団長が連名で通告したらしい。
「護衛を任されてるトレジャーハンター協会からしたら、護衛対象でもない役立たずを守る義務はないし、魔術師チームのメンバーも、これ以上足を引っ張られるのは迷惑だと、きっぱりラースクに言い渡したんだよ。
そしたら悔しそうに唇を咬んで、迷惑のお詫びにと毒入り茶葉を差し出してきやがった。もう、笑うのを通り越して呆れたぜ」
サブチーフはそう言いながら、アロー公爵が貰った毒入り茶葉の木箱をカバンから取り出しテーブルの上に置いた。
「アロー公爵様、その茶葉はぜひ、家令のコーシヒクさんに渡してください。
ヒバド伯爵が来た時に、絶対に飲ませると張り切っていて、ぜひ入手して欲しいと、サンタさんが頼まれていたんです。
それとサンタさんの薬草で、ホロル様は立てるまで回復なさっていました」
「おぉ、なんと、ありがとうサンタさん」
ホッパーさんの話を聞き、アロー公爵は嬉しそうに私の両手を握り、皆も笑顔になった。
此処にいる者は全員、アロー公爵家のホロル様が毒を盛られたことを知っているし、アレス君がアロー公爵家の者だと知っている。
そして私がアレス君を守るために、日頃から動いていることも知っている。
だから隠すことなく、ホッパーさんは王都でのことを、呪術も含めて報告していく。
「呪術だと!」と、呪符の話を始めたら、全員が驚きの声を上げた。
◆ ◆ お知らせ ◆ ◆
次回の更新は、7日㈬の予定です。
チーフとサブチーフ、調査団の半分は2日間待ってもいいと言ったが、残りの半分は時間が無駄になるからと、他の金級パーティーが護衛でも構わないと言った。
調査団が再度話し合った結果、サンタさんを守るため魔法や魔核の話題を出さないようにし、扉に行かなければ問題ないだろうと結論を出し、選ばれし勇者に護衛を任せることになった。
出発しようとしていると、そこに王宮魔術師団のラースクが現れ、ケガをしたロールテンの代わりを補充したので、再び調査団の護衛をすると言いだした。
ロールテンの代わりとして来たのは、調査団が到着する前に、ゲートル支部の受付でイオナロードに行かせろとごねていた男、カヤソト25歳だったらしい。
「まあ元々調査団に同行することになっていたから、断ることができなかった。
ロールテンの先輩らしく、自分の方が優秀だから問題ないと、自信満々だったよ。初日まではな、フン」
鼻で笑うように言って、チーフは話を続けていく。
初日は問題なく【聖なる地】に滞在し、2日目の午前は各チーム毎に分かれて調査をしていた。
選ばれし勇者7人は宿泊拠点で、ロードの申し子5人と最速踏破者5人は、7つある調査チームに同行し護衛をしていた。
役に立たないと誰も期待しなかった王宮魔術師団の2人は、新しく加わったカヤソトがイオナロードの入場口で見張りをし、ラースクは魔術師チームに同行した。
「あまりにもあからさまで笑ったが、サンタさんが心配していた通り、ラースクは昼食時間にお茶を勧めてきたよ」
アロー公爵が苦笑しながら言うと、サブチーフがお腹を抱えて笑い出した。
私は今、ゲートル支部の3階にある特別な来客用の応接室に、ホッパーさん、アロー公爵、チーフ、サブチーフと一緒にいる。
「奴は、先日迷惑を掛けた詫びにと、自分が用意した高級で特別なお茶を飲んでみてくださいと、胡散臭い笑顔でカップを差し出してきた。
いや、もうお茶はサブチーフが淹れてくれたから、自分で飲んでくれって言うと、私のお茶を飲めないと仰るのですか!って、凄い剣幕で文句をな・・・
いやもう、笑いを堪えるのに苦労したよ、アッハッハ」
アロー公爵まで、その時のことを思い出し笑ってしまった。
「高級で特別なお茶が勿体ないので、公爵様は自分で飲めばと仰ったのに、何故そのように激昂されるのです? もしや、お茶の中に何か特別なモノでも?って、俺はラースクを睨みながら言ってやったんだ」
サブチーフの説明によると、その場に居た魔術師チームのお偉方も、勿体ないから自分で飲めばいいだろうと言って、飲まないという選択肢を与えないようにしたんだとか。
するとラースクは、カタカタと手を振るわせお茶を二口くらい飲んで、カップをわざとらしく落とし、勿体ないと言ったらしい。
……あ~っ、貴重な毒を溢して思わず勿体ないと言ったんだな。まあ、俺様貴族に上手な演技なんて無理だよね。私もそのシーンを見たかったよ。
午後の仕事を開始した頃、選ばれし勇者の1人が救援要請にやって来たと、続きはサブチーフが語っていく。
ロードの入場口で見張りをしていたカヤソトが地底生物に遭遇し、ケガをして選ばれし勇者に助けを求めたらしい。
護衛として名乗りを上げたからには、選ばれし勇者は断ることができない。
戦闘開始から20分が経過した頃、選ばれし勇者の2人は大蛇の尻尾で跳ね飛ばされケガを負い、2人は毒にやられて脱落した。
仕方なくリーダーのボイルは、ロードの申し子と最速踏破者に応援を頼めと部下に命令した。
でも2つのパーティーは討伐は無理だと断り、魔術師チームに応援要請をした。
……例え依頼されても勝てないと判断した時は、断ってもいい決まりだもん、問題なし。
前に私が倒した大蛇と同じ種だったらしいから、勝てないと判断したみたい。
今回の方が少し小さかったみたいだけど、結局魔術師チームが攻撃型の魔法陣で討伐したんだと。まあ、皆さん高位・魔術師だもんね。
半分が黒焦げになり、半分は氷や固い土が突き刺さり、素材としては価値無しになったみたい。
……まあ高位・魔術師の皆さんは、素材のことなんか考えないもんね。
「それで1日早く戻ることになったのね。フフン、これで暫く選ばれし勇者は活動休止ね。私が3倍返しするまでもなかったか。ちょっと残念」
いや本当に残念だよ。うちの優しいリーダーを陥れて牢に入れるなんて、絶対に仕返ししなきゃと、反撃方法まで考えていたから。
結局、王宮魔術師団は再び護衛に失敗したという理由で、今後は調査団の同行を許可しないと、アロー公爵団長とボルロ副団長が連名で通告したらしい。
「護衛を任されてるトレジャーハンター協会からしたら、護衛対象でもない役立たずを守る義務はないし、魔術師チームのメンバーも、これ以上足を引っ張られるのは迷惑だと、きっぱりラースクに言い渡したんだよ。
そしたら悔しそうに唇を咬んで、迷惑のお詫びにと毒入り茶葉を差し出してきやがった。もう、笑うのを通り越して呆れたぜ」
サブチーフはそう言いながら、アロー公爵が貰った毒入り茶葉の木箱をカバンから取り出しテーブルの上に置いた。
「アロー公爵様、その茶葉はぜひ、家令のコーシヒクさんに渡してください。
ヒバド伯爵が来た時に、絶対に飲ませると張り切っていて、ぜひ入手して欲しいと、サンタさんが頼まれていたんです。
それとサンタさんの薬草で、ホロル様は立てるまで回復なさっていました」
「おぉ、なんと、ありがとうサンタさん」
ホッパーさんの話を聞き、アロー公爵は嬉しそうに私の両手を握り、皆も笑顔になった。
此処にいる者は全員、アロー公爵家のホロル様が毒を盛られたことを知っているし、アレス君がアロー公爵家の者だと知っている。
そして私がアレス君を守るために、日頃から動いていることも知っている。
だから隠すことなく、ホッパーさんは王都でのことを、呪術も含めて報告していく。
「呪術だと!」と、呪符の話を始めたら、全員が驚きの声を上げた。
◆ ◆ お知らせ ◆ ◆
次回の更新は、7日㈬の予定です。
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