見習い天使のクリスマスプレゼント

JUN

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次の年のクリスマス

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 それから、桜が咲き、セミが鳴き、トンボが飛び、クリスマスの準備をするようになって、ライは久しぶりにもっくんたちに会いたくなりました。
 クリスマスの準備をすませると、校長先生に許可をもらい、地上へと降りて来ました。
 今日はクリスマスイブです。
 どうなっているか、雪でどうにかなってしまっていないかと、ヒヤヒヤしながらグラウンドを覗きます。
 すると。
「あ、ライ!」
「久しぶり!」
「あそぼうよ!」
 前に見た時と同じように、3人が片手をあげて笑顔を浮べていました。
「お、おう!」
 ライは泣きそうになりながら、近寄って行きました。
「久しぶりだな。何してるんだ」
「冬休みの宿題だよ」
 もっくんが答えると、
「面倒臭い宿題なんだ」
ととんとんが溜め息をこぼし、
「もう、放り出して遊ぼうぜ」
とはっちゃんが言いました。
 ライともっくんは声を揃えて言いました。
「だめだよ、勉強はしなくちゃ」
 そして、顔を見合わせてにっこりとしました。
 その時、冷たいものがポツンとおでこに当たりました。
 空を見上げてみると、白い小さな雪が、ゆっくりぱらぱらと降って来るのが見えました。
「雪だ!」
「わあ、雪!」
「うわあ!」
 雪を受け止めようと手を出すと、てのひらの上でとけてしまいます。
「今年も積もるかな」
「1センチくらいなら積もるといいな」
「ホワイトクリスマスって言うんだってさ」
 他の子が、はしゃいだ声をあげて走っています。大人の人も空を見上げ、微笑みを浮べました。
 ライは嬉しくなりました。クリスマスプレゼントのように思ったからです。
「メリークリスマス!」
 はっちゃんがそう言いました。それで今度は、皆で言いました。
「メリークリスマス!」







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