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本編
7.宿で魔法 試してみよう
しおりを挟む無事武器屋のおじさんからナイフを購入し、今日の宿を探すことにした。今は夕方だがどこかは空いているだろう。
「さーて、どこかに宿はないかなぁー。」
辺りを見てみると防具を付けた2人組が店の中に入って行くのが見えた。あそこが宿だろうか?とりあえず行ってみよう。二人組の後を追い、私もドアを開けると
「いっらっしゃいませー!」
と元気な声が聞こえてきた。周りを見渡すと食事をしている冒険者が見える。階段の上の方を確認すると扉があり、多分あそこが部屋だろう。宿はここで間違いなかったようだ。そう考えていたらこちらに向かってうさ耳が付いている女性が歩いてきた。多分これが獣人というのだろうか?
「ようこそ月見亭へ。本日はこちらにお泊まりですか?」
「えぇ、そうよ。暫くここに泊まろうと思うの。大丈夫かしら?」
「長期の宿泊ですね。期間はどれぐらいでしょうか?」
「そうね…一応二週間ほどで。」
「分かりました。二週間ですと銀貨30枚になりますね。もし後から宿泊の延長があればその時にお知らせください。お部屋は三階にある310号室です。こちらが鍵になります。」
「ありがとうね。それじゃぁまたね。」
鍵を受け取りながらそうお礼を言う。うさ耳の獣人さんはペコリと一礼をした後奥へと歩いていった。
(さて、言われた部屋に行って休みますか…。でもその前に能力の確認しようかな。よしそうしよう。)
階段を上って310号室の扉の前まできた。鍵を鍵穴に指して解錠し、部屋へと入る。部屋は人ひとりがゆったり出来るぐらいの広さだった。まぁ満足かな。さて…それじゃぁステータスの確認しておこうかしら。
「ステータス…だったっけな?」
そう呟くと目の前にヴォンと音を立てながらステータスの一覧が表示された。
_______________________
『ステータス』
<名前> ルチア・バレット
<種族>人間
<性別>女性
<Lv>Lv.1
<HP>10,000/10,000
<MP>∞/∞
<STR>256000
<VIT>335000
<DEX>350000
<AGI>325000
<INT>319000
<LUC>100
『魔術』
闇魔法Ⅶ
『スキル』
アイテムボックス
鑑定X
言語理解X
身体能力向上X
隠密能力X
状態異常無効化
魔力無限
威圧Ⅷ
『特殊スキル』
製造魔法X
_______________________
ん?知らないものが増えている…。魔術欄とその欄にある闇魔法とスキル欄にある威圧は最初にミカの元で見た時にはこんな文字はなかったはず。威圧はまぁお姫様とかに対して少し飛ばしたから分かるとして魔術欄の闇魔法はなんだろう。心当たりが無さすぎる…。そう考えてると突然手元に1枚の紙が現れた。なんだろうこの手紙は…まぁ読めってことなんだろうけど。
『ハロー!元気にしてるかなー!?神様ことミカだよー!君がステータスを開いたらこのメッセージが届く様になってるよ!まだ一日も経ってないけど寂しくなったんじゃないかと思ってメッセージをおk(グシャッ)』
あまりにも煩く感じたから紙を握りつぶした。このテンションは誰だってイラつくと思うし私はイラついた。さて、他のことをしよ
『あーん!握りつぶさないでよねぇ!まだ話があるんだから!』
といきなり頭の中に語りかけられた。何なのよこれは……。
『ルチアちゃんの事だから煩いと思ってメッセージが握りつぶされた時に自動的に話の続きが脳内に直接語りかけれるようにされてるからね☆さて、まず最初に疑問に思ってるだろうステータスに追加されてる魔術について話すよ!ルチアちゃんをリベルに転送した後にもう1度ルチアちゃんのステータスを複写した紙を見てたんだけど魔力無限を取ってたのに魔術スキルを一つも取ってなかったから追加させてもらったんだよ。追加される魔術は基本的火水土風光闇の六種類の中から一つランダムに追加されてるけどこの世界ではどの属性もハズレはないから安心してね。まぁどの魔術かは自分で詳しく見てね!じゃあねー! 追伸 :何かあれば協会に行ってお祈りしてね。いい事があるから。 byミカ』
すると頭の中に語りかけていた声が聞こえなくなった。ふと手元を見たら紙が無くなっていた。まぁいいか。さて、いい加減ミカから貰った特殊スキルを確認しようか。
『特殊スキル』
製造魔法
製造魔法は自分が今までに見た又は使ったものを脳内で想像し、魔力を使うことで製造することが出来る。想像した物により使用される魔力は異なり、小さいものほど魔力の消費は少なく、大きいものほど魔力の消費は多くなる。製造された物は本人の意思で消去することが出来る。一度製造されたものはリスト化され、想像することなく製造され魔力の消費量も1/2になる。ただし生命のあるものは製造は出来ない。
との事だ。要は想像したものを魔力を使い自由に作れるけど命のあるものは作れないのね。
「想像しただけで作れちゃうとか…地球でこの能力があれば銃や弾薬には困らなそうね…。それじゃぁ物は試しってことで作ってみようかな。最初はハンドガンでいいかな…いいのができたらいいけど」
そして目を閉じ、意識を集中させ想像してみる。
(最初に作るのはやっぱりこれかな…どんな時もこいつで乗り切ってきたのよね。だから私の相棒を作るの…!)
時間は1分にも満たなかっただろうか?手に冷たい感触があり目を開けて手元を見ると…
「出来たみたいね…よかったわ。えっと出来たものに鑑定を発動。」
『魔導ハンドガン(デザートイーグル)』
分類:アーティファクト
製造者ルチア・バレットが前の世界で愛用していたハンドガンをモチーフにデザインされた魔導銃。この魔導銃は使用者の魔力を込めてそれを弾丸として発射するが、全ての弾丸を撃ち尽くすとマガジンリロードが必要になる。銃弾の威力は込められた魔力により変動する。魔導銃だが実弾を製造さえすれば実弾も使用できる。
「へー、自分の魔力を込めてそれを弾丸として発射するのね。そして撃ち尽くしたらリロードか…リロードせずに撃てたら良かったけどまぁ仕方ないわね。それじゃぁ他の銃も作っておきましょう。」
そうして次々と製造魔法を発動して作っていき、最終的にP90とH&K416とM98Bの三丁が出来上がった。ついでに全種類の実弾と空のマガジンも数マガジン分作っておいた。こんなものでいいだろう。必要になったらまた作ればいいし。そして出来上がった物を貰ったウエストポーチの様な見た目のアイテムボックス内に入れておく。凄いわね…大きさを無視して入っていくわ。
「さて、今日は疲れたわね…。そろそろいい時間だし寝ましょうか。ナイフとデザートイーグルはベットの近くに置いてっと。」
そしてベットに横たわる。
(あぁ、こんなにふかふかなベットは久しぶりだな…。明日はギルドに行ってクエストを受けて仕事しようかな…まぁ、おやすみなさい…)
そしてそのまま眠りについた。
_______________________
時は少し遡り…………
「ルチア隊長ー!今日は休みですしお買い物行きましょうよー!!」
と言いながら女性がドアを思い切り開いた。その拍子にドアを固定していた金具がひとつ吹き飛んだがその女性は気にすることは無かった。しかしドアを開けた先には誰もいない。
「あれ?ルチア隊長居ないのかな?昨日レン隊長に結構飲まされてたからまだ寝てると思ったのになぁ。」
そう言いながら部屋を見渡すと昨日着ていたであろう服がカゴに入っていった。
「あ、昨日隊長が来てた服だ。てことはここにはいないのかぁー。探しにってあれ?机の上のこれは……書き置き?」
机の上には1枚の書き置きが置かれていた。
「隊長が私宛に書いたものかな?えっとなになに…………………え?大隊長に知らせなきゃ!」
_______________________
「あー……これはいかんな…部品の交換しなきゃ使えんな。倉庫にこの部品まだあったか……ん?」
男はこちらの部屋に走りながら騒いでる女性隊員の声が聞こえてきた。
「……ちょ…………たい…………」
誰かが呼んでると思いソファから立ち上がり外に出ようと思った瞬間ドアが思い切り開かれた。
「だだだ大隊長!あのあの!」
「あんだよノーラ……毎回言ってると思うがドアが壊れるからその開け方はやめ「いいからこれ見てください!」んだよ……なんだこの紙は?」
「ついさっきルチア隊長の部屋に行った時に机の上に置いてあったんです!いいから読んでください!」
「あーもー分かった分かった!読むよ!」
男は促されながら紙に書かれた内容を読んだ。
『砂漠の死神の皆様へ。ちょっと神を名乗る人物にあれこれ巻き込まれたので異世界へ行ってきます。 ルチア・バレットより』
「………………なんだこれは?」
「知りませんよ!むしろこっちが聞きたいですよ!現にルチア隊長のこと誰も見てないんですよ!」
「おいおい…嘘だろ?神隠しにでもあったって言うのか?この内容の通りに?」
「あーもー!ルチア隊長どこいったんですかーーーーーー!!!」
この日の朝、ノーラの叫び声が基地内に響いた。
この後、ミカが砂漠の死神の人達を呼び出し説明した後にボコられるのは別のお話で…
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