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お出かけ
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いきなりだが私には忠犬の如く慕ってくれる後輩がいる。
……おっと、噂をすれば影というやつだ。
「せ~んぱ~い、お~で~か~け~で~す~か~? 」
私の事を見かけた後輩が遠くから砂けむりを巻き上げながら勢いよく近寄ってきた。
良くあんな遠いところから私を見つける事ができるものだ、まさか身内にマサイ族とかがいるのではなかろうか?
「せんぱい?」
「ああ、すまない」
声をかけてきた後輩の声で私はハッとした、私は後輩をほったらかしにして少し間考え事をしていたらしい、私の事を不安そうな顔で覗いている後輩の顔が見える。
「せんぱい手荷物持ちますね」
「助かるよ」
私は後輩に手荷物を渡した。
「私、せんぱいの為なら何でもしたいんです!」
ああ、今日も後輩のお尻から幻の尻尾が取れるんじゃないかってくらい元気よくブンブンと振っているのが見える気がする。
「ははは、嬉しい事を言ってくれるが出来れば私以外の異性に言って欲しいのだがね?」
「な、なんでですか? 私せんぱいの事を好きなのに」
「キミの好意は正直嬉しいのだが……私は女だ!」
ただ、残念なのは両方とも女だという事だ。
……おっと、噂をすれば影というやつだ。
「せ~んぱ~い、お~で~か~け~で~す~か~? 」
私の事を見かけた後輩が遠くから砂けむりを巻き上げながら勢いよく近寄ってきた。
良くあんな遠いところから私を見つける事ができるものだ、まさか身内にマサイ族とかがいるのではなかろうか?
「せんぱい?」
「ああ、すまない」
声をかけてきた後輩の声で私はハッとした、私は後輩をほったらかしにして少し間考え事をしていたらしい、私の事を不安そうな顔で覗いている後輩の顔が見える。
「せんぱい手荷物持ちますね」
「助かるよ」
私は後輩に手荷物を渡した。
「私、せんぱいの為なら何でもしたいんです!」
ああ、今日も後輩のお尻から幻の尻尾が取れるんじゃないかってくらい元気よくブンブンと振っているのが見える気がする。
「ははは、嬉しい事を言ってくれるが出来れば私以外の異性に言って欲しいのだがね?」
「な、なんでですか? 私せんぱいの事を好きなのに」
「キミの好意は正直嬉しいのだが……私は女だ!」
ただ、残念なのは両方とも女だという事だ。
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