転生したら性別までも変わっていて、可愛い妹までいて幸せだけど。まさかの妹が悪役令嬢！？

第１幕

転生者(ゲーム視点)

キャンディスは三日三晩寝込み、この世界が前世でプレイしたゲームの世界だと認識し、自身が悪役令嬢という婚約者の立ち位置だと理解し絶望感と共に目覚めたのが初夏目前だった。


キャンディスは、両親と兄からの愛情注がれての日常と、前世の記憶の悪役令嬢としての記憶を思い出していた。

悪役令嬢として、家族を巻き込むのは婚約者が攻略された場合と己が悪役令嬢としてヒロインの邪魔になる行動をした場合だと思い出していた。
他に、このゲームなる世界の記憶はないかと思い出そうとするも浮かばず、現状は思い出す限りでの回避をと考えるも婚約者からの婚約破棄以外浮かばず。
長期夏季休暇で兄が帰宅してくれたら、兄と少しでも話が出来たらと思いつつも、家族と離れ学園生活をする兄を前世の記憶を思い出して今まで通りに接していけるかと不安に思いながらも、兄から夏季休暇には帰宅して一緒に過ごそうという手紙を受け取り、例え兄から見離されても大切にされていると思えるこの手紙は大事にしたいと嬉しく思い大切な箱に兄からの手紙を保管する事にしていた。



兄からの手紙程、頻繁ではないにしろ婚約者からの手紙も届き、婚約者は兄と同じ歳で学園に通う第２王子で…。
後に、ヒロインに攻略されたら婚約破棄されてヒロインを愛する故に断罪されて、ヒロインへの愛情の度合いによりファーロング家の没落又はキャンディス個人への断罪ルートになる為、両親と兄を大切に思うキャンディスは個人への断罪ルート又はヒロインが婚約者以外の攻略をと望んでいた。
婚約者はメインヒーローの為、高確率で攻略対象になると思われる為、キャンディスは家族への断罪ルートにならない様に少しでも第２王子に好かれる様にと手紙の返事を出していた。

家族への断罪ルートにならない様に、少しでも学べるべき事柄は学ぶ事にした。