転生したら性別までも変わっていて、可愛い妹までいて幸せだけど。まさかの妹が悪役令嬢！？

第１幕

最初からの相違

アベルとカインが話しを聞き終え、グレンが解決策はあるかどうか、アベルとカインに尋ねた。

「解決策になりそうな事ならあるが。疑問なんだがゲーム通りにってゲーム内容を知ってる人物がいて、更に回帰者までいて同じになるのか？アンリに聞いたんだが、アンリの回帰前の私と今の私は全く違うらしい。…シスコンではなかったみたいだ」

カインは、回帰と転生に対する疑問を淡々と語り続けた。

「私は悪役令嬢がいるゲームはプレイした事はないが、本なら読んでいた。悪役令嬢が転生したらヒロインが不幸になる話しとか、ヒロインと仲良くなって円満に日々過す内容だった。だから、キャシーとアンリが仲良くしていたから問題ないならと見守る事にしていた」

語り続ける、カインにグレンは挙手し話しを、止めさせ質問をした。

「なぁなぁ、カインの話しも聞きなれない言葉が普通に言ってるけど、どういう事？」

「そういえば、伝えてなかったな。キャシーとアンリは学園入学の少し前に転生したと気づいたみたいだが。私は生まれた時から転生に気づいていた。初めて見た母様を女神だと思っていた」


アベルとグレンは驚き、キャンディスとアンリまでも驚き言葉失い

「だから、根本的に攻略対象の１人の私がゲームから逸脱してるから、ゲーム内容は成り立っているのかという疑問は合った」

「カインって、シスコンでマザコンだったんだな？」

グレンが違う事への驚きを言葉にし、アベルに空気を読もうと注意された。

「…途中の私の感情については深く追求しないで欲しい。キャシーが不安があるなら全ての不安がなくなるように守るから、安心していい」

カインの話す内容に理解しているのか、質問はない様子に話しを続けた。

「攻略対象とヒロインのハッピーエンドを簡単に目指すなら、解決策はある。私、アベル、グレン以外を対象として考えてくれるなら解決策を話すが？」


全員が、アンリを見て答えを待った。

「…キャンディスに１つだけ聞きたいけど、隠しキャラって誰？」

「１つ歳下の幼馴染よ、当てはまる人は１人しかいないからわかるはずよ」

アンリは頷いて、攻略対象者から選ばなければいけないなら、幼馴染を選ぶと決めた。

「ハッピーエンドは何を持って言うのかはわからないが。お互いを、唯一無二の相手として恋愛感情を抱いたらいいんだろ？アンリは自分の意思で飲むとして、相手が自分の意思で飲まないなら改良しなければいけないから、少し時間を貰うが、先日作った惚薬がある。それを使えば問題ないのではないか？」

アベルとグレンは惚薬の時の事を思い出し苦笑し頷いた。

「お兄様はそんな物を作っていたんですか？」

キャンディスに驚かれ、カインは困ったように視線伏せ

「……それは、色々あってだな。アベルとグレンが恋愛感情について話した結果で、惚薬でグレンに惚れてやるって…２人を困らせた惚薬だ」

「キャンディス嬢、惚薬を作った時の心情は深く追求しないであげて欲しい」

アベルはあの時のカインは認めなかったが、アベルが婚姻するのが嫌だと言い、認めたくなく否定したのは恋心だと思っているので追求をしないようにと告げた。

「アンリは惚薬使って手早く攻略でいいかしら？」

「はい。破綻しているかもしれないけど…確実性がある惚薬飲みます。幼馴染にも自分の意思で飲んでくれるか、今度の休みに聞いてきます」

「わかった。幼馴染の答えによってはは改良型を作る」


グレンは１人呼び出された時は、どうなるかと思ったが無事に解決出来そうで安心した。