転生したら性別までも変わっていて、可愛い妹までいて幸せだけど。まさかの妹が悪役令嬢!?

にゃんこ

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第1幕

友への説明

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グレンに突然呼び出されて、解決になったのかは解らない状況だが。
キャンディスとアンリが納得した様なので、グレンは、アベルとカインの3人でカインの話しを詳しく聞くためにいた。

「気になる事があるなら答える」

秘密にしていた訳でもなく、話す切欠も意味もないと思っていた。

「生まれた時から転生の記憶があるんだよな?その、何て、言うか大丈夫なのか?」

「大丈夫?何に対してかわからないが。生まれた時から転生の記憶があったから、健康で丈夫な身体が嬉しかった。生まれてすぐには立ても出来なかったから、出来る事をしていたんだ。魔法が使えると気づいて、暇さえあれば練習してた。1人じゃ立ても座りも出来なかったから、魔法に属性があるって知らずに練習してた」

アベルとグレンはカインの魔法詠唱なく属性も気にせずに使用していた事に納得した。

「1番使って遊んでたのを見せてやる」

カインは部屋を暗くして、天井に星を輝かせ流れ星を見せた。他にも、暗い天井に光の花を輝かせた。花火をイメージして練習をしていた物を見せた。

「え?これを幼少期にしてたのかよ!」

「これだけの事をするのは、幼少期だと魔力量足りないよね?」

「寝るしか出来ない毎日だったから。毎日遊んでいただけだ。使い過ぎて枯渇しても翌日には全回復していたから色々楽しんでいたな」


アベルとグレンは突っ込む事を止めた、属性魔法の事で気になる事はあっても、聞いても理解出来ないという事を理解した。

「後は、気になる事はあるか?」

「カインはシスコンでマザコンなのか?」

アベルは何を聞いているんだとグレンに呆れた視線を向けた。

「そうなる。キャシーが生まれるまでは父様と母様を取り合いしていた。キャシーが生まれてからは、私がキャシーを父様が母様を全力で命にかけて守ると男同士の約束をしてからは、父様と母様を取り合いすることはなくなっていた」

からかおうとした、質問は真面目に答えられ、グレンはそれ以上の質問はやめた。


「他にはないか?では、キャシーとアンリは知っていて2人が知らない事なんだが、私は転生者で前世は女性だった」

「「え?」」

アベルとグレンの声が見事にハモった。

「そんなに驚く事はない。恋愛感情がわからないと伝えていたが、正確には恋愛対象がわからない。以前に好みのタイプを聞いてきただろ?」

グレンは思い出し驚きつつも頷いた。

「正確には好みのタイプはキャシーと母様か、アベルとグレンだ」

カインは言い終えスッキリしていたが、アベルとグレンは突然の言葉にさらなる驚きを隠せなかった。


「…俺を好きって事?」

「恋愛対象が異性と同性って事になるのかな?」

「違う。単なる好みのタイプってだけだ。アベルとグレンは大事な友達だ」

アベルとグレンは友達という言葉に、それ以上の想いはないと判断し、それ以上の質問はやめた。


「グレンには妹がいたな?」

「え?うん、いるけど。来年度学園に入学してくる予定だな」

「そうか。アベルはキャシーと婚約していて、私はアベルの義兄になる」

突然、当たり前の事を言われ。グレンは続く言葉に何を言ってるんだ?と首を傾げ。
アベルは、続く言葉に予想がつき驚かない様に心がけた。

「父様に私もそろそろ婚約者を決めろと言われていたから、グレンの妹となら婚約したいと伝えておいたから。しばらくしたら、婚約申込みの手紙が届くと思う。アベルが義弟でグレンが義兄になるのは嬉しく思う」

「ちょっと、待って!聞いてないんだけど?何してんの??」

「グレンが長兄になるのは面白くないね」

いつも、1番振り回されるグレンの声はアベルとカインの笑いと共に楽しく響いていた。
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