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第2幕

強制力の効果

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慌てている、ウィリアムを落ち着かせて話を聞くことにした。


婚約者又は恋人のいる人を攻略対象として、振り向かせるのは困難ではと思っていたが。

ウィリアムの話を要約すると、基本的に攻略対象とヒロインが2人で話をして親しくなる事で、攻略対象の想い人への気持ちをヒロインに向ける様にしていたという事。

アベル達4人は、学年も同じ事もあり1人での行動がなく話して攻略の切欠がなかった事、それで、魔王との接触になった事を告げた。


「それだと、俺やアベルなら…言い方悪いけど婚約者に重い愛情抱いてないからいいとして、カインだったらヤバかったって事だよな?」

国が荒れるという意味を理解した。

内乱的な、理由はほぼカインだと。
カインなら、大事にしてる人を悲しませるような事態になればやりかねないと。

つまりは、カイン本人ならヒロインが何かしら傷つけられたら。
アベルなら、キャンディスが悲しませるから。
グレンなら、ディアンナも悲しむかもしれないが、ウィリアムまでユリアーナの件で、という事だろうと全員が理解した。


「めちゃくちゃ、怖すぎんだけど?魔王だと、どうなんの?」

グレンは、理解した事に身震いし魔王だとどうなるのかと尋ねた。

「魔王だと。魔王の婚約者が国をというか、魔王アルフレッドを奪われた事で無差別攻撃になります」


「無差別攻撃は駄目だな。ディアとキャシーも攻撃対象になるな」

「魔王は、僕とウィリアムで話をしに行こうかと思う。魔王とは言え魔族の王だからね。グレンとカインには国の軍隊も動かすから、魔王の婚約者を止めにというか話を出来たらしてきて欲しいけど、頼めるかな?」

カイン、グレン、ウィリアムは頷いた。

カインは、アベルにキャンディスとディアンナを頼んでいた。
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