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第3幕
苦手な物
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最終学年となり、全学年交流オリエンテーションに最終学年生は無事に終えられら様に一部の生徒は補助の為に動いていた。
アベル達は学園執行部所属の為、アベル、カイン、グレンは巡回を割り当てられていた。
カインの目が見えない為、巡回は危険ではないかとアベルが学園側に掛け合うも、カインの適応能力と実技の優秀さに適任だと言われ、カインにも大丈夫だと言われアベルは交渉に失敗し、交渉の話術の未熟さを痛感した。
アベル、カイン、グレンはそれぞれにエリアを振り当てられ巡回をした。
カインは、普段以上に周りを気にしていたが、前後左右へ感覚を普段以上に研ぎ澄ましていた。
しばらくは、問題なく巡回出来ていて周囲の下級生も特に問題なくオリエンテーションを行っていた。
カインは前後左右を気にして歩いていた為、上空から突然何かが落ちてきて上空を警戒していなかった為の油断だった。
落ちてきた頭の上に落ちたかと思うと、腕に巻きつく感触を感じ取り、声にならない叫んだ。魔力を持たない生物だと位置確認が出来ず、腕から慌てて振り払い体から離れ近寄って欲しくなく辺り一面を一瞬で凍結させ、その場に座り込み震える体を抑え込んでいた。
近くにいた生徒や巡回中の生徒は大きすぎる魔法使用に気づき、近くの生徒のほとんどは何かしらの危機があるのではと回避したが、1番近くにいた1人の生徒がカインに気づき声をかけていた。
アベルは魔法使用者がカインの魔力だと気づき魔力を辿り急ぎ現場に向かった。グレンはカインだと気づくも場所の明確な位置まで辿れず、アベルならいけるはずだと信じその現場に、危険があるのではと逃げるようにしている下級生達の誘導をすることにした。
「大丈夫ですか?」
凍結する中央に震え蹲るカインに近くにいた1人の生徒が声をかけていた。
「聞こえてますか?大丈夫ですか?そっちに言っても大丈夫ですか?」
「……無理」
「落ち着いてください。見た感じ、周りが凍結しているだけです」
「無理。どこかに奴がいるはずだ」
カインは体の震え抑え込んで、声震わせ答えた。
そんな会話をしていると、アベルが到着しカインの異常な態度を見てその場にいた生徒に簡単に説明をして貰い、何も解らなく何かに恐れているカインの側へ行くことにし、近くにいた生徒には他の生徒同様に誘導先に行ってもらうように促した。
「カイン。僕だよ、側に言ってもいいかな?」
アベルが声をかけると、カインに頷かれ側に行くと震えるカインを抱きしめ背中擦って落ち着かせようとした。
「…無理。嫌だ、……助けて」
「大丈夫だよ。辺りは凍結しているから、凍結させたのはカインだよね?落ち着いて、僕も側にいるから」
「…何もいないか?どこかに奴がいるはずだ」
カインは震えが少しずつ治まるも、アベルの服を縋るように握りしめていた。
アベルは、凍結させている中に何かいるのかともう一度辺りを見回し、氷漬けになっている、腕位の太さの蛇を見つけた。
「蛇かな?凍結されてるよ。蛇が苦手なんだね、立てる?ここの凍結解除しないといけないから、ここ離れようね」
カインは立ち上がれなかったので、アベルはカインを背負いその場から離れる事にした。見た感じ蛇は魔力もない害のない普通の蛇に思い、カインにこの場の凍結解除をして貰い、その場を後にした。
アベルは学園側に、巡回中のカインが魔力のない生物に周囲への危機を感じ、魔力感知出来ない為どこにいるのか解らなく範囲凍結で動きを制止したことを告げ、例え優秀でも、目視出来ず魔力感知しか出来ないカインの1人での巡回は今後は拒否すると伝えた。
数日間、カインは寮に籠もり学園に通わなかった。
アベルとグレンは心配になり、アベルが王城に帰る前に、グレンと共にカインの部屋を訪ねた。
カインから、蛇が苦手な事を話され。見えなくても魔力感知で問題なく過ごせていたが、見えない事での害のない蛇一匹に範囲凍結する程の醜態見せた事と、魔力のない人物もいる事も考え、言いづらそうに表情曇らせて。
「こんな私は、アベルの側近になっても迷惑にしかならない。私以外の側近候補を探して欲しい」
「嫌だよ。見えないだけで、カインは優秀な側近になれるって思うからね」
アベルは即答し断るが、カインが気にしているのも解り何か出来る事はないかと考えていた。
アベル達は学園執行部所属の為、アベル、カイン、グレンは巡回を割り当てられていた。
カインの目が見えない為、巡回は危険ではないかとアベルが学園側に掛け合うも、カインの適応能力と実技の優秀さに適任だと言われ、カインにも大丈夫だと言われアベルは交渉に失敗し、交渉の話術の未熟さを痛感した。
アベル、カイン、グレンはそれぞれにエリアを振り当てられ巡回をした。
カインは、普段以上に周りを気にしていたが、前後左右へ感覚を普段以上に研ぎ澄ましていた。
しばらくは、問題なく巡回出来ていて周囲の下級生も特に問題なくオリエンテーションを行っていた。
カインは前後左右を気にして歩いていた為、上空から突然何かが落ちてきて上空を警戒していなかった為の油断だった。
落ちてきた頭の上に落ちたかと思うと、腕に巻きつく感触を感じ取り、声にならない叫んだ。魔力を持たない生物だと位置確認が出来ず、腕から慌てて振り払い体から離れ近寄って欲しくなく辺り一面を一瞬で凍結させ、その場に座り込み震える体を抑え込んでいた。
近くにいた生徒や巡回中の生徒は大きすぎる魔法使用に気づき、近くの生徒のほとんどは何かしらの危機があるのではと回避したが、1番近くにいた1人の生徒がカインに気づき声をかけていた。
アベルは魔法使用者がカインの魔力だと気づき魔力を辿り急ぎ現場に向かった。グレンはカインだと気づくも場所の明確な位置まで辿れず、アベルならいけるはずだと信じその現場に、危険があるのではと逃げるようにしている下級生達の誘導をすることにした。
「大丈夫ですか?」
凍結する中央に震え蹲るカインに近くにいた1人の生徒が声をかけていた。
「聞こえてますか?大丈夫ですか?そっちに言っても大丈夫ですか?」
「……無理」
「落ち着いてください。見た感じ、周りが凍結しているだけです」
「無理。どこかに奴がいるはずだ」
カインは体の震え抑え込んで、声震わせ答えた。
そんな会話をしていると、アベルが到着しカインの異常な態度を見てその場にいた生徒に簡単に説明をして貰い、何も解らなく何かに恐れているカインの側へ行くことにし、近くにいた生徒には他の生徒同様に誘導先に行ってもらうように促した。
「カイン。僕だよ、側に言ってもいいかな?」
アベルが声をかけると、カインに頷かれ側に行くと震えるカインを抱きしめ背中擦って落ち着かせようとした。
「…無理。嫌だ、……助けて」
「大丈夫だよ。辺りは凍結しているから、凍結させたのはカインだよね?落ち着いて、僕も側にいるから」
「…何もいないか?どこかに奴がいるはずだ」
カインは震えが少しずつ治まるも、アベルの服を縋るように握りしめていた。
アベルは、凍結させている中に何かいるのかともう一度辺りを見回し、氷漬けになっている、腕位の太さの蛇を見つけた。
「蛇かな?凍結されてるよ。蛇が苦手なんだね、立てる?ここの凍結解除しないといけないから、ここ離れようね」
カインは立ち上がれなかったので、アベルはカインを背負いその場から離れる事にした。見た感じ蛇は魔力もない害のない普通の蛇に思い、カインにこの場の凍結解除をして貰い、その場を後にした。
アベルは学園側に、巡回中のカインが魔力のない生物に周囲への危機を感じ、魔力感知出来ない為どこにいるのか解らなく範囲凍結で動きを制止したことを告げ、例え優秀でも、目視出来ず魔力感知しか出来ないカインの1人での巡回は今後は拒否すると伝えた。
数日間、カインは寮に籠もり学園に通わなかった。
アベルとグレンは心配になり、アベルが王城に帰る前に、グレンと共にカインの部屋を訪ねた。
カインから、蛇が苦手な事を話され。見えなくても魔力感知で問題なく過ごせていたが、見えない事での害のない蛇一匹に範囲凍結する程の醜態見せた事と、魔力のない人物もいる事も考え、言いづらそうに表情曇らせて。
「こんな私は、アベルの側近になっても迷惑にしかならない。私以外の側近候補を探して欲しい」
「嫌だよ。見えないだけで、カインは優秀な側近になれるって思うからね」
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