60 / 88
第3幕
双子兄妹
しおりを挟む
アベルとグレンはカインから、魔力なしの兄を紹介すると言ったアメリア・アードレーの事を聞き、アベルとグレンは顔を見合わせ頷き合い。
「なあ、前にウィリアムの言ってた事は覚えてるよな?」
カインは双子兄妹プレイヤー選択での、攻略対象者が男女という話しの事かと問うと、合っていると言われ。
「学園内に双子兄妹は二組いるんだけど、ウィリアムがユリアーナ王女と親しくしてるって言ってたから、多分双子兄妹の妹の方はアメリア・アードレーだと思う。それと…双子兄妹の兄なんだけどな。確かに魔力はないんだけど、俺は近づくのは反対だよ」
「何故だ?」
「落ち着いて聞いて欲しいんだけど。アンソニー・アードレーはディアンナと同じクラスで、ディアンナは魔力の有る無しで差別もなく接するから、慕われてというか懐かれてる感じで…ディアンナには、カインが不安になるから人物把握の出来ない魔力なしの人とは必要以上に親しくしない様には伝えてるから。そんな人と、カインが会う事になったらディアンナとアンソニー・アードレーも親密になるかもしれないから反対だな」
言いにくそうにしながらも話してくれ、カインは黙り込み何かを考え込んでいた。
「ディアは見えない私の婚約者で幸せになれると思うか?」
「ねえ、また変な方に考えてるよね?俺もアベルも、もちろんカインもなんだけど。婚約相手は政略的な意味あるからね?わかってる?カインがディアを政略結婚以上に想って大事にしてくれるのは嬉しいんだけど、変な方に考えないで!」
カインは言われて忘れていた事実を思い出していた。
「僕もグレンも、婚約者には好感は持ってはいるから。ウィリアムが言っていた攻略対象に婚約者が誘惑されて奪われるのは嫌だし、グレンやカインの婚約者が奪われるのも嫌だよ。だから、魔力なしの人と会って訓練したいなら僕が信頼出来る人を紹介するから」
カインは魔力なしの人の事はアベルに頼む事に決めた。
「アメリア・アードレーはユリアーナ王女と親しくしてるけど、ユリアーナ王女を利用して誰かに会おうとか、ユリアーナ王女を蹴落とそうとは見た感じをしてないから。カインは双子兄妹の兄と会うのはやめてくれたら、アメリア・アードレーと話すことは止めないけど…。前回の魅了の事もあるから気をつけて欲しいんだ」
「わかった。疑問なんだが、回帰者や転生者ではなさそうなのか?」
「多分ね。ユリアーナ王女も転生者だが記憶持ってないんだよね?本人も周りも気づいてないって事もあるかもしれないから、警戒は大事な事だよ。ユリアーナ王女とアメリア・アードレーの会話がユリアーナ王女がグレンの事やウィリアムの事を話していると報告は受けている」
カインは頷き。アメリアは警戒しつつアンソニーには会わない様にすると約束をした。アンソニーの事は魔力感知で判断出来ない為、会わずに避ける事が出来ない事が力不足の不甲斐なさをカインは悔やんでいた。
「なあ、前にウィリアムの言ってた事は覚えてるよな?」
カインは双子兄妹プレイヤー選択での、攻略対象者が男女という話しの事かと問うと、合っていると言われ。
「学園内に双子兄妹は二組いるんだけど、ウィリアムがユリアーナ王女と親しくしてるって言ってたから、多分双子兄妹の妹の方はアメリア・アードレーだと思う。それと…双子兄妹の兄なんだけどな。確かに魔力はないんだけど、俺は近づくのは反対だよ」
「何故だ?」
「落ち着いて聞いて欲しいんだけど。アンソニー・アードレーはディアンナと同じクラスで、ディアンナは魔力の有る無しで差別もなく接するから、慕われてというか懐かれてる感じで…ディアンナには、カインが不安になるから人物把握の出来ない魔力なしの人とは必要以上に親しくしない様には伝えてるから。そんな人と、カインが会う事になったらディアンナとアンソニー・アードレーも親密になるかもしれないから反対だな」
言いにくそうにしながらも話してくれ、カインは黙り込み何かを考え込んでいた。
「ディアは見えない私の婚約者で幸せになれると思うか?」
「ねえ、また変な方に考えてるよね?俺もアベルも、もちろんカインもなんだけど。婚約相手は政略的な意味あるからね?わかってる?カインがディアを政略結婚以上に想って大事にしてくれるのは嬉しいんだけど、変な方に考えないで!」
カインは言われて忘れていた事実を思い出していた。
「僕もグレンも、婚約者には好感は持ってはいるから。ウィリアムが言っていた攻略対象に婚約者が誘惑されて奪われるのは嫌だし、グレンやカインの婚約者が奪われるのも嫌だよ。だから、魔力なしの人と会って訓練したいなら僕が信頼出来る人を紹介するから」
カインは魔力なしの人の事はアベルに頼む事に決めた。
「アメリア・アードレーはユリアーナ王女と親しくしてるけど、ユリアーナ王女を利用して誰かに会おうとか、ユリアーナ王女を蹴落とそうとは見た感じをしてないから。カインは双子兄妹の兄と会うのはやめてくれたら、アメリア・アードレーと話すことは止めないけど…。前回の魅了の事もあるから気をつけて欲しいんだ」
「わかった。疑問なんだが、回帰者や転生者ではなさそうなのか?」
「多分ね。ユリアーナ王女も転生者だが記憶持ってないんだよね?本人も周りも気づいてないって事もあるかもしれないから、警戒は大事な事だよ。ユリアーナ王女とアメリア・アードレーの会話がユリアーナ王女がグレンの事やウィリアムの事を話していると報告は受けている」
カインは頷き。アメリアは警戒しつつアンソニーには会わない様にすると約束をした。アンソニーの事は魔力感知で判断出来ない為、会わずに避ける事が出来ない事が力不足の不甲斐なさをカインは悔やんでいた。
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
A級パーティから追放された俺はギルド職員になって安定した生活を手に入れる
国光
ファンタジー
A級パーティの裏方として全てを支えてきたリオン・アルディス。しかし、リーダーで幼馴染のカイルに「お荷物」として追放されてしまう。失意の中で再会したギルド受付嬢・エリナ・ランフォードに導かれ、リオンはギルド職員として新たな道を歩み始める。
持ち前の数字感覚と管理能力で次々と問題を解決し、ギルド内で頭角を現していくリオン。一方、彼を失った元パーティは内部崩壊の道を辿っていく――。
これは、支えることに誇りを持った男が、自らの価値を証明し、安定した未来を掴み取る物語。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
巻き込まれて異世界召喚? よくわからないけど頑張ります。 〜JKヒロインにおばさん呼ばわりされたけど、28才はお姉さんです〜
トイダノリコ
ファンタジー
会社帰りにJKと一緒に異世界へ――!?
婚活のために「料理の基本」本を買った帰り道、28歳の篠原亜子は、通りすがりの女子高生・星野美咲とともに突然まぶしい光に包まれる。
気がつけばそこは、海と神殿の国〈アズーリア王国〉。
美咲は「聖乙女」として大歓迎される一方、亜子は「予定外に混ざった人」として放置されてしまう。
けれど世界意識(※神?)からのお詫びとして特殊能力を授かった。
食材や魔物の食用可否、毒の有無、調理法までわかるスキル――〈料理眼〉!
「よし、こうなったら食堂でも開いて生きていくしかない!」
港町の小さな店〈潮風亭〉を拠点に、亜子は料理修行と新生活をスタート。
気のいい夫婦、誠実な騎士、皮肉屋の魔法使い、王子様や留学生、眼帯の怪しい男……そして、彼女を慕う男爵令嬢など個性豊かな仲間たちに囲まれて、"聖乙女イベントの裏側”で、静かに、そしてたくましく人生を切り拓く異世界スローライフ開幕。
――はい。静かに、ひっそり生きていこうと思っていたんです。私も.....(アコ談)
*AIと一緒に書いています*
断罪まであと5秒、今すぐ逆転始めます
山河 枝
ファンタジー
聖女が魔物と戦う乙女ゲーム。その聖女につかみかかったせいで処刑される令嬢アナベルに、転生してしまった。
でも私は知っている。実は、アナベルこそが本物の聖女。
それを証明すれば断罪回避できるはず。
幸い、処刑人が味方になりそうだし。モフモフ精霊たちも慕ってくれる。
チート魔法で魔物たちを一掃して、本物アピールしないと。
処刑5秒前だから、今すぐに!
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる