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番外編
落ちた、結末
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カインが倒れ目が覚めると、心配そうに少し離れた位置から見守るディアンナの姿を確認し安心したような柔らかな笑み浮かべ、アベル、グレン、エドワード、キャンディス、ユリアーナ、アンリもいる事にカインは不思議に思いながらも起き上がると、視界に長い髪が目に入り髪の長さを確かめると体型、魔力量、窓に映る姿を確認する事にしたがよく見る為に窓を鏡の様に魔法で変えると瞳の色が金色なのを確認出来た。
そんな様子を見ていたアベル達はみんながアベルに視線を向けるとアベルは小さく頷いて、カインに声をかけた。
「カイン?君の婚約者は誰かわかるかな?」
「…ディアが私の婚約者だ。ディアを手離すつもりはない!私とディアを引き離すつもりなら、アベルとグレンでも許せない。私はディアが誰よりも愛しくて大事だ。ディア…私では駄目なのか?先程の言葉は偽りなのか?どうしたら、私を好いて受け入れてくれる?」
カインはアベルとグレンを警戒する視線を投げかけて、ディアンナを焦がれる様に求め離れた位置から動かないディアンナを切なげに求めた。
「カインだね。ねえ、僕もグレンもディアンナ嬢をカインから引き離したりはしないよ。だから、安心していいよ」
アベルの言葉にカインは元いた世界なのだと思い警戒を解くことにした。
「アベルとグレンは私がディアを好きだと言っても、アンリはどうするとは言わないか?」
「言わないよ。カインがディアンナ嬢を大切に想っているのは知っているからね」
カインは安心しつつも、アンリとエドワードを見た。
「何故?アンリとエドワードもいるんだ?いつもならこういう時はいないはずだが?」
「カインさんが不安になるなら僕とアンリは出ていきます。元のカインさんなので安心しました」
エドワードはアンリの手を取り保健室を後にした。
「私は階段から落ちた後に長い夢でも見ていたのか?だが、何故アベル達は私の言動に驚かない?」
「今は悩まなくていいよ。ディアンナに触れたいよな?後から、説明はするからカインの話しも聞かせろよ?」
グレンがディアンナの背を押しカインの側に連れて来てくれた。
アベルと共にグレン、キャンディス、ユリアーナも出ていった。
「ディア…触れて、抱きしめて口づけてもいいか?」
ディアンナにカインは手を伸ばすと、「はい」と嬉しそうに返事をしカインに抱きついた。
カインはディアンナを抱きしめ、額、頬、唇へとキスをした。
「私のディア…ディアが側にいないのは嫌だ。私にはディアが必要なんだ、私のディア。…階段から落ちた時は怖かったディアを失うんじゃないかと、ディアが無事で良かった」
「私は無事ですわ。カイン様が助けてくれましたから。カイン様を失うのは私も怖かったです」
「そうか。私も気をつける。ディアが危険な事にならないような魔道具を作るから、いつも身につけていて欲しい」
カインが落ち着くまでディアンナを抱きしめていた。
数日後
カインは、アベルとグレンから階段から落ちた後からカインが再度目覚めた時までの話を伝えた。
カインも階段から落ちた後からの事を話した。
「学年も違ったけど、戻るまでの期間もそんなに違うんだね?僕達は1週間だったけど、カインは半年は長かったね、お疲れ様」
「半年は長いって思うんだけど、何でディアンナと婚約してんの?カインならやるとは思ってたけどな。…戻ったあのカインは慌ててんじゃないか?」
グレンは戻ったはずのカインに同情をした、恋人と別れて婚約者がいたら、絶対に嫌だなと首を横に振った。
「何故と言われても、私のディアじゃないと思ったが、ディアだから他の誰かと婚約して欲しくなかったからだ。転生や回帰、憑依というの話は聞いたことはあったんだが、まさか別次元の私と入れ替わるなんて思わないだろ?戻りかたもわからないなら、私のディアじゃなくてもディアを手離すなんて想像したくもない」
「カインらしいね。ディアンナ嬢の事以外でも何かしてきたんだよね?」
アベルはあのカインを憐れみながらもカインの半年間の話を聞いていた。
「何かしてきたとは酷い言い方だな。ディアに相応しくなるために体を鍛えて、拙い魔力量でも使える魔法を考えただけだ。魔法の事はわかりやすい様に記載してきてあるから、役には立つはずだ。少しだけ?アベルとグレンとの関係が…信頼を失った気もするが、アンリとの関係を進めるアベルとグレンだったから。そういえば半年もいたんだがキャシーと会うことはなかったな?キャシーはいなかったんだろうか?」
「そんな状況でよくアンリ嬢を振ってディアンナと婚約できたな?」
「キャンディス嬢はいたはずだよ?こちらに来ていたカインはキャンディス嬢を愛称呼びしないでキャンディスと呼んでいたからね」
「グレンはディアと両親大事だよな?あっちのグレンは家族と距離とってるいうか離れている様に感じたな。キャシーもいたんだな、会ってみたかったがディアの事で手一杯だったからな」
カインはアベルとグレンと状況の話を終えた。
「グレンの家族不和とか僕達のアンリ嬢への信頼度はキャンディス嬢やユリアーナ王女の言っていた、本来の僕達なのかもしれないね?心の隙間に歩みよって支えてくれるヒロインを信頼したり愛着わいたりするなんてね…」
「そうだな。私の恋人だと言いながらもアベルは私がアンリを拒絶したら、アンリを連れて2人で出て行ったり、私がディアと親しくしようと鍛える姿を悲しげに見ていたら抱きしめて頭撫でていたからな。アベルに婚約者がいたはずなんだが?キャシーなのか確認する暇もなかったが、キャシーと婚約していて他の人を抱きしめるアベルは許さないと思った。だから、アベルが私への信頼を失くしていたが気にしなかった」
「そのアベルなら、俺も側近にはなりたくないな」
グレンはカインの言葉に無理だと首を横に振った。
「ねえ?僕はそんな事はしないよ。僕の婚約者は父上が国を治める為に必要性を考えているから。それに、キャンディス嬢の事は可愛いと思うから、裏切るような行動はしないからね」
「ああ。アベルを信頼している。私の仕えたいのはアベルだ」
「うん。俺も仕えたいのはお前だからだよ。信頼しているから支えていきたいって思ってるからな」
アベルは嬉しそうな笑みを浮かべ「ありがとう」と礼を言い。
3人はこの信頼しあえる関係性が心地よく思っていた。
そんな様子を見ていたアベル達はみんながアベルに視線を向けるとアベルは小さく頷いて、カインに声をかけた。
「カイン?君の婚約者は誰かわかるかな?」
「…ディアが私の婚約者だ。ディアを手離すつもりはない!私とディアを引き離すつもりなら、アベルとグレンでも許せない。私はディアが誰よりも愛しくて大事だ。ディア…私では駄目なのか?先程の言葉は偽りなのか?どうしたら、私を好いて受け入れてくれる?」
カインはアベルとグレンを警戒する視線を投げかけて、ディアンナを焦がれる様に求め離れた位置から動かないディアンナを切なげに求めた。
「カインだね。ねえ、僕もグレンもディアンナ嬢をカインから引き離したりはしないよ。だから、安心していいよ」
アベルの言葉にカインは元いた世界なのだと思い警戒を解くことにした。
「アベルとグレンは私がディアを好きだと言っても、アンリはどうするとは言わないか?」
「言わないよ。カインがディアンナ嬢を大切に想っているのは知っているからね」
カインは安心しつつも、アンリとエドワードを見た。
「何故?アンリとエドワードもいるんだ?いつもならこういう時はいないはずだが?」
「カインさんが不安になるなら僕とアンリは出ていきます。元のカインさんなので安心しました」
エドワードはアンリの手を取り保健室を後にした。
「私は階段から落ちた後に長い夢でも見ていたのか?だが、何故アベル達は私の言動に驚かない?」
「今は悩まなくていいよ。ディアンナに触れたいよな?後から、説明はするからカインの話しも聞かせろよ?」
グレンがディアンナの背を押しカインの側に連れて来てくれた。
アベルと共にグレン、キャンディス、ユリアーナも出ていった。
「ディア…触れて、抱きしめて口づけてもいいか?」
ディアンナにカインは手を伸ばすと、「はい」と嬉しそうに返事をしカインに抱きついた。
カインはディアンナを抱きしめ、額、頬、唇へとキスをした。
「私のディア…ディアが側にいないのは嫌だ。私にはディアが必要なんだ、私のディア。…階段から落ちた時は怖かったディアを失うんじゃないかと、ディアが無事で良かった」
「私は無事ですわ。カイン様が助けてくれましたから。カイン様を失うのは私も怖かったです」
「そうか。私も気をつける。ディアが危険な事にならないような魔道具を作るから、いつも身につけていて欲しい」
カインが落ち着くまでディアンナを抱きしめていた。
数日後
カインは、アベルとグレンから階段から落ちた後からカインが再度目覚めた時までの話を伝えた。
カインも階段から落ちた後からの事を話した。
「学年も違ったけど、戻るまでの期間もそんなに違うんだね?僕達は1週間だったけど、カインは半年は長かったね、お疲れ様」
「半年は長いって思うんだけど、何でディアンナと婚約してんの?カインならやるとは思ってたけどな。…戻ったあのカインは慌ててんじゃないか?」
グレンは戻ったはずのカインに同情をした、恋人と別れて婚約者がいたら、絶対に嫌だなと首を横に振った。
「何故と言われても、私のディアじゃないと思ったが、ディアだから他の誰かと婚約して欲しくなかったからだ。転生や回帰、憑依というの話は聞いたことはあったんだが、まさか別次元の私と入れ替わるなんて思わないだろ?戻りかたもわからないなら、私のディアじゃなくてもディアを手離すなんて想像したくもない」
「カインらしいね。ディアンナ嬢の事以外でも何かしてきたんだよね?」
アベルはあのカインを憐れみながらもカインの半年間の話を聞いていた。
「何かしてきたとは酷い言い方だな。ディアに相応しくなるために体を鍛えて、拙い魔力量でも使える魔法を考えただけだ。魔法の事はわかりやすい様に記載してきてあるから、役には立つはずだ。少しだけ?アベルとグレンとの関係が…信頼を失った気もするが、アンリとの関係を進めるアベルとグレンだったから。そういえば半年もいたんだがキャシーと会うことはなかったな?キャシーはいなかったんだろうか?」
「そんな状況でよくアンリ嬢を振ってディアンナと婚約できたな?」
「キャンディス嬢はいたはずだよ?こちらに来ていたカインはキャンディス嬢を愛称呼びしないでキャンディスと呼んでいたからね」
「グレンはディアと両親大事だよな?あっちのグレンは家族と距離とってるいうか離れている様に感じたな。キャシーもいたんだな、会ってみたかったがディアの事で手一杯だったからな」
カインはアベルとグレンと状況の話を終えた。
「グレンの家族不和とか僕達のアンリ嬢への信頼度はキャンディス嬢やユリアーナ王女の言っていた、本来の僕達なのかもしれないね?心の隙間に歩みよって支えてくれるヒロインを信頼したり愛着わいたりするなんてね…」
「そうだな。私の恋人だと言いながらもアベルは私がアンリを拒絶したら、アンリを連れて2人で出て行ったり、私がディアと親しくしようと鍛える姿を悲しげに見ていたら抱きしめて頭撫でていたからな。アベルに婚約者がいたはずなんだが?キャシーなのか確認する暇もなかったが、キャシーと婚約していて他の人を抱きしめるアベルは許さないと思った。だから、アベルが私への信頼を失くしていたが気にしなかった」
「そのアベルなら、俺も側近にはなりたくないな」
グレンはカインの言葉に無理だと首を横に振った。
「ねえ?僕はそんな事はしないよ。僕の婚約者は父上が国を治める為に必要性を考えているから。それに、キャンディス嬢の事は可愛いと思うから、裏切るような行動はしないからね」
「ああ。アベルを信頼している。私の仕えたいのはアベルだ」
「うん。俺も仕えたいのはお前だからだよ。信頼しているから支えていきたいって思ってるからな」
アベルは嬉しそうな笑みを浮かべ「ありがとう」と礼を言い。
3人はこの信頼しあえる関係性が心地よく思っていた。
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