蒼炎の魔術師 〜冒険への飛翔〜

葉暮銀

文字の大きさ
9 / 56
アクロ編

第8話 パーティ始動計画

 ミカと2人でパーティを組むに当たってやる事と注意する事を話し合った。

【注意する事】
①蒼炎の存在についてバレないようにする
 ⅰ)魔物討伐は人気の少ない夜中に実施する
 ⅱ)ダンジョン以外で蒼炎を使用しない
 ⅲ)アキのステータスカードを他人に見せない
②ステータスカードを使用する場合は人のいない所で使用する
③ファイアールと呼ばない

 注意する事の①蒼炎の存在についてバレないようにするはⅰ)~ⅲ)を守るのが大事。
 注意する事②は当たり前。③も問題はない。

【やる事】
①身分証のためミカを冒険者ギルドに加入させる。
②レベルアップを図る(実力アップ)
③ギルドランクを上げる(権力アップ)
④剣術を学ぶ

 やる事①のミカの冒険者ギルド加入は問題ない。奴隷でも加入は可能。

 やる事②のレベルアップは適正なダンジョンを選択していく必要がある。

 やる事③のギルドランクを上げることはギルドランクがB以上になると冒険者ギルドが他の権力から守ってくれるようになる。国を跨いだ機関の冒険者ギルドの力は一国を超える場合もある。

 やる事④の剣術を学ぶは、蒼炎が使えない場合のために考えたこと。レベルアップで身体能力も上がっているので考えていきたい事柄である。
 当面は帝国騎士団で剣術を使っていたミカに教わる予定。

 またステータスカードの新たな使用方法が分かった。主人と奴隷間で新たに獲得した経験値を分け合えるようになっている。
 状態の項目を触ると【経験値分配】を選択できるようになった。これで僕が倒した魔物の経験値はミカにも分配されるようになった。

 大体まとまったところで夕方になったため一階の食事処に晩御飯を食べに行った。
 ここ安らぎ館のお勧めは煮込み料理という事なのでシチューを2人分とパンを頼んだ。
 お勧めと言うだけあって肉がとても柔らかく美味しかった。

 明日から本格活動としたため、今日は早めに就寝とする事にした。明日の午前中にミカの冒険者ギルド登録と周りのダンジョン情報収集。
 午後は昼寝をして夜からダンジョンアタックとなった。
 僕はここアクロに来てからオークしか倒してないと言ったらミカに呆れられてしまった。

 オークだけ倒してギルドランクをDまで上げたのは逆に凄いと思うのだけど…。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 カーテンの隙間から日差しが漏れている。もう少し寝ようと寝返りをうったら隣りに柔らかい感触を感じる。何か良い匂いもする。夢うつつの状態で良い香りと柔らかい感触に包まれてみた。とてもリラックスができる感じ。最高の二度寝だ。と思っていたら「うーん…」って女性の声が聞こえた。一瞬で目が覚めた。飛び起きると横にはミカが下着姿で寝ている。

「な、なんでミカがいるの!」

 昨日は早めに寝たはず。鍵をかけた記憶もある。焦っているとミカが眠そうに目を開け、口も開いた

「おはよう」

「お、おはよう」

 自然体で挨拶されたから反射的に返してしまった。僕の顔は真っ赤になってると思う。

「どうしてミカが僕のベットで一緒に寝てるの!」

「昨晩、寂しかったから一緒に寝ようと思って」

「僕鍵かけていたよね」

「私鍵開けは得意なのよね」

「びっくりするからもうやめてね!」

「えぇ!それは約束できないなぁ」

「隷属の契約があるからもうできないはずだよ」

「隷属の契約は主人が嫌がることをやめさせる事よ。本心で嫌じゃなければ強制力は働かないわよ」

「そんなバカな…」

「明日も試してみる?本当に嫌がっているのかどうかわかるわよ」

 くすくすと笑って自分の部屋に帰って行ったミカ。残された僕は動悸が激しくなっていた。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 今朝の安らぎ館の朝食はパンとスープと卵焼きだった。まぁ普通に美味しい。

 そのまま冒険者ギルドに行った。
 冒険者ギルドは一日中開いてる機関だ。誰かしら人がいる。
 今日の受付は男性の職員だった。
 ミカの冒険者ギルドへの登録をお願いした。登録料は無料である。これは冒険者を増やす施策とのこと。

 僕は近辺のダンジョンの資料を見せてもらう事にした。一階奥の部屋が資料室になっているから勝手に使ってくれって言われた。
 さすがにオークダンジョンでギルドランクCにするのは厳しい。適切なダンジョンを探したい。

アクロ周辺ダンジョン
Aランク 東の封印ダンジョン
Bランク 水宮ダンジョン
Cランク 沼の主人ダンジョン
Dランク 暴風雨ダンジョン
Eランク オークダンジョン
Fランク 水辺ダンジョン
Gランク スライムダンジョン

 今日はミカに蒼炎を見せるためにオークダンジョンに行く予定。その後だな。ミカと相談して決めるか。

 オークダンジョンは4階層で終わりだからダンジョンクリアしても良い。ダンジョンボスはDランクのオークキング。Eランクダンジョンのボス討伐の宝箱からはお金しか出ないからあまり美味しくはない。

 または1つ上のDランクダンジョンの暴風雨ダンジョンか。ここはDランクモンスターのオーガが特に多く出現するらしい。同じくDランクモンスターの大猪型のビッグボス。オーガもビッグボスも一発の攻撃力が強い。

 もう一つ上のCランクダンジョンは泥で出来たゴーレムが出て来るようだ。この泥ゴーレムはコアを潰さないと復活してしまうらしい。さすがCランクモンスター。

 ミカが登録を終えて資料室に来た。早速今後の予定を立てた。

今日:オークダンジョンのモンスターハウスで蒼炎の威力を見る。

明日:オークダンジョンの攻略

2日後:Dランクダンジョンの敵を倒してみる

3日後:Cランクダンジョンの泥ゴーレムと戦ってみる

 その後はCランクダンジョンかDランクダンジョンのどちらかでレベルアップ。
 こうして予定が決まった。
感想 2

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~

放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」 大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。 生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。 しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。 「すまない。私は父としての責任を果たす」 かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。 だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。 これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。

【完結】悪役令嬢ですが、断罪した側が先に壊れました

あめとおと
恋愛
三日後、私は断罪される。 そう理解したうえで、悪役令嬢アリアンナは今日も王国のために働いていた。 平民出身のヒロインの「善意」、 王太子の「優しさ」、 そしてそれらが生み出す無数の歪み。 感情論で壊されていく現実を、誰にも知られず修正してきたのは――“悪役”と呼ばれる彼女だった。 やがて訪れる断罪。婚約破棄。国外追放。 それでも彼女は泣かず、縋らず、弁明もしない。 なぜなら、間違っていたつもりは一度もないから。 これは、 「断罪される側」が最後まで正しかった物語。 そして、悪役令嬢が舞台を降りた“その後”に始まる、静かで確かな人生の物語。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

MP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

【完結】異世界召喚は7回目…って、いい加減にしろよ‼︎

アノマロカリス
ファンタジー
『おぉ、勇者達よ! 良くぞ来てくれた‼︎』 見知らぬ城の中、床には魔法陣、王族の服装は中世の時代を感じさせる衣装… 俺こと不知火 朔夜(しらぬい さくや)は、クラスメートの4人と一緒に異世界に召喚された。 突然の事で戸惑うクラスメート達… だが俺はうんざりした顔で深い溜息を吐いた。 「またか…」 王族達の話では、定番中の定番の魔王が世界を支配しているから倒してくれという話だ。 そして儀式により…イケメンの正義は【勇者】を、ギャルっぽい美紅は【聖戦士】を、クラス委員長の真美は【聖女】を、秀才の悠斗は【賢者】になった。 そして俺はというと…? 『おぉ、伝承にある通り…異世界から召喚された者には、素晴らしい加護が与えられた!』 「それよりも不知火君は何を得たんだ?」 イケメンの正義は爽やかな笑顔で聞いてきた。 俺は儀式の札を見ると、【アンノウン】と書かれていた。 その場にいた者達は、俺の加護を見ると… 「正体不明で気味が悪い」とか、「得体が知れない」とか好き放題言っていた。 『ふむ…朔夜殿だけ分からずじまいか。だが、異世界から来た者達よ、期待しておるぞ!』 王族も前の4人が上位のジョブを引いた物だから、俺の事はどうでも良いらしい。 まぁ、その方が気楽で良い。 そして正義は、リーダーとして皆に言った。 「魔王を倒して元の世界に帰ろう!」 正義の言葉に3人は頷いたが、俺は正義に言った。 「魔王を倒すという志は立派だが、まずは魔物と戦って勝利をしてから言え!」 「僕達には素晴らしい加護の恩恵があるから…」 「肩書きがどんなに立派でも、魔物を前にしたら思う様には動けないんだ。現実を知れ!」 「何よ偉そうに…アンタだったら出来るというの?」 「良いか…殴り合いの喧嘩もしたことがない奴が、いきなり魔物に勝てる訳が無いんだ。お前達は、ゲーム感覚でいるみたいだが現実はそんなに甘く無いぞ!」 「ずいぶん知ったような口を聞くね。不知火は経験があるのか?」 「あるよ、異世界召喚は今回が初めてでは無いからな…」 俺は右手を上げると、頭上から光に照らされて黄金の甲冑と二振の聖剣を手にした。 「その…鎧と剣は?」 「これが証拠だ。この鎧と剣は、今迄の世界を救った報酬として貰った。」 「今迄って…今回が2回目では無いのか?」 「今回で7回目だ!マジでいい加減にして欲しいよ。」 俺はうんざりしながら答えた。 そう…今回の異世界召喚で7回目なのだ。 いずれの世界も救って来た。 そして今度の世界は…? 6月22日 HOTランキングで6位になりました! 6月23日 HOTランキングで4位になりました! 昼過ぎには3位になっていました.°(ಗдಗ。)°. 6月24日 HOTランキングで2位になりました! 皆様、応援有り難う御座いますm(_ _)m

婚約破棄された翌日、兄が王太子を廃嫡させました

由香
ファンタジー
婚約破棄の場で「悪役令嬢」と断罪された伯爵令嬢エミリア。 彼女は何も言わずにその場を去った。 ――それが、王太子の終わりだった。 翌日、王国を揺るがす不正が次々と暴かれる。 裏で糸を引いていたのは、エミリアの兄。 王国最強の権力者であり、妹至上主義の男だった。 「妹を泣かせた代償は、すべて払ってもらう」 ざまぁは、静かに、そして確実に進んでいく。

追放された味噌カス第7王子の異種族たちと,のんびり辺境地開発

ハーフのクロエ
ファンタジー
 アテナ王国の末っ子の第7王子に産まれたルーファスは魔力が0で無能者と言われ、大陸の妖精族や亜人やモンスターの多い大陸から離れた無人島に追放される。だが前世は万能スキル持ちで魔王を倒し英雄と呼ばれていたのを隠し生まれ変わってスローライフを送る為に無能者を装っていたのだ。そんなルーファスはスローライフを送るつもりが、無人島には人間族以外の種族の独自に進化した先住民がおり、周りの人たちが勝手に動いて気が付けば豊かで平和な強国を起こしていく物語です。