災禍ノ扉 〜俺の転生先は侵略されてる異世界でした〜

動く山菜

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第一章

俺。素敵な詩人達に会う

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 「またね、アスト君」

 「はい!!」

 レナさんお見送りされ俺は帰路に着く。ガゼルさん怖かったな。‥‥貴族か。異世界に来てから色々情報集めたけど、貴族絡みあんまいい事聞かないんだよな。奴隷買ってるとか、変な人体実験してるとか、裏でヤバイ神様信仰してた~とか。過去の記事しか見てないからだろうけど色々危険な事に手を付けてるて印象が強すぎるわ。

 「まあ、ガゼルさんがそいつらと同じて決まった訳ではないけどさ‥」

 あの高圧的というかなんというか‥。とにかく最初の印象が最悪すぎて『怖い人』てイメージが強くなりすぎてる。まあ、ガゼルさんは元貴族だから平民を見下してるとか言ってたしな。

 「~♩~♩」

 「お!旅の詩人じゃんか!!」

 この異世界には《詩人》と呼ばれる職業がある。彼等彼女等は度々街で自分の使った詩を披露している。今回はオペラかな?。歌っているのは青いマーメイドドレスエルフの女性。黒いスーツを着たドワーフの男性がバイオリンを優雅に弾いている。何だろう歌声を聞くだけで疲れが消えていく。バイオリンの音色は不安が消していく。少し聞いていこうかな。

 ‥‥‥
 
 ‥‥‥‥‥‥

 ‥‥‥‥‥‥‥‥


 「ご清聴ありがとうございました」

 「ありがとうございました」

 「すごく良かったよ!!」

 「素敵だったわ!!」

 いやぁ‥良かった。聞き惚れてたわ。プロのオペラ歌手の動画は見た事あったけど、それと同じくらい良かった‥。いやぁ見事でした。ブラボーー!!て叫べないから沢山拍手しよう。手のひらが痛くなるくらいに!!。

 「‥‥あら?貴方?」

 「へ?俺」

 何だろ。エルフの女性が俺に近づいて‥まじまじと観察してくる。え?え?なになに。なんか不思議そうに見てるのは何で?。格好だって異世界で買った服なのに。

 「貴方。つかれてるのね」

 「へ?。ああ、今日は色々あって」

 「そう。大変だったわね。」

 「でも‥お姉さんの歌声とお兄さんの楽器で元気出ましたから!!」

 「いい事いうな~坊主!!」

 うわっぷ。隣にいた鎧を着たおっちゃんが俺の頭をぐりぐりしてくるぅぅ。やめ、やめろ!!。今日はオールバックにセットしてるんだから崩れちゃうだろう!!。

 「‥‥そう。"頑張ってね"」

 「へ?」

 「ジュリエット。そろそろ行こうか」

 「そうね。ロミオ。それじゃ頑張ってね小さな職員さん」

 二人はそう言ってホテルに戻って行った。‥‥何だろう。疲れてるのは確かだけど。《つかれてる》がまるで────《憑かれてる》みたいな感じに聞こえたのは気のせいかな?。

 


 「菴呵ィ医↑莠九r窶・」

 



 「え?」

 「おん?どした。」

 「あ、いや!!何でも無いっす!!」

 き、気のせいかな?変な声が聞こえたから振り向いたけど、頭グリグリしてきたおっちゃんしかいな‥酒臭!!。何杯飲んだんだよこの人。顔も茹蛸みたいになってるし。

 「お、そうだ坊主!!。これから俺らと飲まないかい?」

 「へ?俺未成年ですよ?!」

 「見りゃ分かる。飯奢ってやるてこったぁ。どうだ?おっさんこう見えて聖騎士団の団長だから美味いもん食わせてやれるぞ」

 う、美味いもん!!。手持ちは‥‥ある!!。割り勘て事で俺も出せるし行くか!!。

 「御地になります!!」

 「良いねぇ~そうこないとな!!。がはははは!!」

 俺はこうして聖騎士団?のおっさんと共にその仲間がいる居酒屋へと足を運ぶのだった。


※※※※※※

 「ねぇ、ロミオ?」
 
 「ん?どうしたんだいジュリエット?」

 アストが騎士と共に歩いてる所をホテルの窓ガラスからジュリエットは見ていた。楽しそうな少年と酔っ払った騎士と────────黒いモヤが共に歩いてる。
 
 「"アレ"‥なんだと思う?」

 「すまない。僕には何も見えなかった」

 「私にもはっきりと見えなかったけど、あの黒髪の男の子に何か憑いてたの。黒いモヤのような」

 「魔獣かい?」

 「違うわ‥‥もっと悪い物だと思う。」

 ジュリエットはもう一度窓から少年を見つめて"すぐにカーテンを閉める"。

 「どうしたんだい?!ジュリエット!!」

 「はぁ‥はぁ‥はぁ‥」『何?アレはなに!?』

 モヤが無数の赤い目でジュリエットを"見つめていた"まるで「これ以上干渉するな」と言わんばかりに。彼女は言い知れない恐怖に襲われすぐにカーテンを閉めた。まだあの目が脳裏から消えない。

 「‥ロミオ。ごめんなさい明日の公演は‥」

 「ああ、分かってる。僕も感じた。明日朝一にこの街から出よう。"何か良くない者が入り込んでいるからね"」

 震えているジュリエットをロミオはそっと抱きしめた。ジュリエットはロミオの手を握り「離さないで」と震える声で呟いた
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