9 / 12
第一章
世代交代
しおりを挟む
「ねぇ。ミューエさん」
「どうしました?」
「あのミミズてなに?」
カイさんが甘いホットミルクを飲みたいと呟いたのを聞いた俺とミューエさんはキッチンでホットミルクを作っている最中にあのキモい生物を思い出してしまい、今訪ねてしまった。
「あれは‥災い。と私達は読んでいます」
「災い?」
「ええ。一般の人達が魔物と呼ぶものです」
「‥‥魔物じゃないの?あれ」
「違います」
真剣な顔でミューエさんは俺を見つめてくる。鍋に入れた牛乳のポコポコとなる音とほのかに甘い香りが聴覚と嗅覚を刺激する。
「じゃあ。災いて一体‥?」
カチリと火を止めてからミューエさんに振り向く。彼女は少し躊躇いながら重い口を開いた。
「災いは‥女神リンデルのせいで発生しているんです」
「リンデル?」
「え?もしかして‥知らないんですか?」
「‥‥‥‥‥はい」
ミューエさんはポカーンと口を開けて驚いている。すみません、俺神様とかに興味なくて調べてませんでした。許して!!。
「女神リンデルは」
「はい」
「アメジストのような美しい紫の髪をしている」
ん?
「光の女神様ですよ!!」
「‥‥‥‥髪型てドリル見たいなパーマかかってます?」
「?どりる?は知りませんが綺麗な巻き髪ですよね」
え?あいつ‥信仰されてるの!?。嘘だろ?終わってんな!!。あ、いやいやまて。確か、あいつのせいで災い?てのが起こってるんだよな?。‥‥‥やっぱ駄目な女神だったか。
「そいつ「一応女神さまなので‥」あ、はい」
「め、女神様が原因てどういうこと?」
「実は今のリンデルは世代交代された方なんです」
せだいこうたい?経営者とかが変わったりするあの?女神にも世代交代とかあんのね。ふっしぎー!。
「世代交代前のリンデル様はそれは、それは。素晴らしい方だったそうです。民が苦しんでいたら力を与え、戦いが起こりそうになったら自ら止めに入り、必ず月初めに神託をさせれる女神様と聞いています。」
「‥‥‥めちゃくちゃいい女神様て事?」
「そうらしいですよ。女神でありながら地上におり沢山の人々を救ったと」
へーー。話だけでも凄さが伝わってくるな。そんな素敵な女神様が変わったのがあれなの?嘘だろ。
「えーーと‥今の女神様てどうなんですか?」
「全て真逆です。」
ミューエさんはスプーンから手を離し下唇を噛み締める。その表情からは怒りを感じる。
「あの方は!!女神でありながら問題しか起こしません。戦争の引き金になったり、民が苦しんでいるのに手を差し伸べることさえしない、月初の信託すら行わない。それに‥‥」
「"災禍の門"を開けた」
「「!!!!」」
無理向くと白いシャツと黒いジャージズボン姿のカイさんが柱に持たれながら腕を組んでいる。けれど少し怒っていらっしゃる?
「ホットミルク作るのに30分もかかるのか?お前らは」
「「あ」」
鍋に入った牛乳は少し冷めていた。
◇
「‥‥‥甘い」
「そりゃ、スプーン10杯は入れましたから」
「限度があるだろ。馬鹿」
あのスプーンて確か大さじ一杯くらいだから。うわぁ。絶対胃もたれしそう。
「んで?女神の話してたのか?」
テーブルに蜂蜜の匂いしかしないホットミルクを置いたカイさんは不思議そうな顔をして話しかけてくる。
「ですね」
「うっす」
「ふーん‥」
‥‥?。え?終わり?。説明とかしてくれるんじゃないの。会話終わっちゃったよ?!。
「え、えっと。災禍の門てなんですか?」
「災禍の門ていうのは世界で発生した毒素を閉じ込めた場所だ。」
「と、言いますと?」
「この異世界はかつて外なるもの。て呼ばれてる奴らによって支配されてたらしい。それを初代リンデルと異界の勇者達によって解放、異世界リンデリアが作られたそうだ。けれど、外なるもの達の死後の念は強く世界に災いと呼ばれる毒素を作った。それを吸った生物はあんな風になる。」
カイさんはそう言ってホットミルクを何食わぬ顔をして飲む。‥‥じゃあ、あのミミズは元々普通のミミズで毒を浴びたからあんな化け物になった。て事なのかな?。
「まあ、それもリンデルと勇者が門を作って封じたんだけどな」
「‥‥‥そ、それを二代目が」
「開けた。なんでかは知らないけどな。」
カイさんの顔に影が落ちる。理由が分からないか。何考えてんだろ、あの女神は。
「私達聖騎士団‥。あ、シルバ部隊は二代目リンデル様を守る聖騎士から外されたのでああやって時々、小さいパーティを開くんです。」
「外された?」
「団長のシルバはああ見えて500年生きているヴァンピールだ。」
「え!!」
「けど、二代目が災禍の門を開けた時。女神を殺そうとしたらしい。顔に出来た傷は女神に顔面吹っ飛ばされた時に出来たんだと。」
思ったより、ヤバイ理由じゃないか。あのおっさん、凄い人だったんだな。ていうかあの女神害悪じゃねーか!!。
「でも、シルバさんはこの世界で5本指に入る強さを持ってるので解雇されなかったそうです。けど、シルバさんは初代リンデル様を信仰されているそうなので、いつか戻って来た時、すぐに会えるように聖騎士を続けているそうです」
「お、重い‥重すぎるぞ。おっさんんんん」
「他のメンバーも今のリンデルを憎んでたり、迫害されたりした奴らばっかりだ。」
じゃあ。ミューエさんも、カイさんも女神を恨んだり、迫害されたりしたて事か?。信用ないんだな、あいつ。
「どうしました?」
「あのミミズてなに?」
カイさんが甘いホットミルクを飲みたいと呟いたのを聞いた俺とミューエさんはキッチンでホットミルクを作っている最中にあのキモい生物を思い出してしまい、今訪ねてしまった。
「あれは‥災い。と私達は読んでいます」
「災い?」
「ええ。一般の人達が魔物と呼ぶものです」
「‥‥魔物じゃないの?あれ」
「違います」
真剣な顔でミューエさんは俺を見つめてくる。鍋に入れた牛乳のポコポコとなる音とほのかに甘い香りが聴覚と嗅覚を刺激する。
「じゃあ。災いて一体‥?」
カチリと火を止めてからミューエさんに振り向く。彼女は少し躊躇いながら重い口を開いた。
「災いは‥女神リンデルのせいで発生しているんです」
「リンデル?」
「え?もしかして‥知らないんですか?」
「‥‥‥‥‥はい」
ミューエさんはポカーンと口を開けて驚いている。すみません、俺神様とかに興味なくて調べてませんでした。許して!!。
「女神リンデルは」
「はい」
「アメジストのような美しい紫の髪をしている」
ん?
「光の女神様ですよ!!」
「‥‥‥‥髪型てドリル見たいなパーマかかってます?」
「?どりる?は知りませんが綺麗な巻き髪ですよね」
え?あいつ‥信仰されてるの!?。嘘だろ?終わってんな!!。あ、いやいやまて。確か、あいつのせいで災い?てのが起こってるんだよな?。‥‥‥やっぱ駄目な女神だったか。
「そいつ「一応女神さまなので‥」あ、はい」
「め、女神様が原因てどういうこと?」
「実は今のリンデルは世代交代された方なんです」
せだいこうたい?経営者とかが変わったりするあの?女神にも世代交代とかあんのね。ふっしぎー!。
「世代交代前のリンデル様はそれは、それは。素晴らしい方だったそうです。民が苦しんでいたら力を与え、戦いが起こりそうになったら自ら止めに入り、必ず月初めに神託をさせれる女神様と聞いています。」
「‥‥‥めちゃくちゃいい女神様て事?」
「そうらしいですよ。女神でありながら地上におり沢山の人々を救ったと」
へーー。話だけでも凄さが伝わってくるな。そんな素敵な女神様が変わったのがあれなの?嘘だろ。
「えーーと‥今の女神様てどうなんですか?」
「全て真逆です。」
ミューエさんはスプーンから手を離し下唇を噛み締める。その表情からは怒りを感じる。
「あの方は!!女神でありながら問題しか起こしません。戦争の引き金になったり、民が苦しんでいるのに手を差し伸べることさえしない、月初の信託すら行わない。それに‥‥」
「"災禍の門"を開けた」
「「!!!!」」
無理向くと白いシャツと黒いジャージズボン姿のカイさんが柱に持たれながら腕を組んでいる。けれど少し怒っていらっしゃる?
「ホットミルク作るのに30分もかかるのか?お前らは」
「「あ」」
鍋に入った牛乳は少し冷めていた。
◇
「‥‥‥甘い」
「そりゃ、スプーン10杯は入れましたから」
「限度があるだろ。馬鹿」
あのスプーンて確か大さじ一杯くらいだから。うわぁ。絶対胃もたれしそう。
「んで?女神の話してたのか?」
テーブルに蜂蜜の匂いしかしないホットミルクを置いたカイさんは不思議そうな顔をして話しかけてくる。
「ですね」
「うっす」
「ふーん‥」
‥‥?。え?終わり?。説明とかしてくれるんじゃないの。会話終わっちゃったよ?!。
「え、えっと。災禍の門てなんですか?」
「災禍の門ていうのは世界で発生した毒素を閉じ込めた場所だ。」
「と、言いますと?」
「この異世界はかつて外なるもの。て呼ばれてる奴らによって支配されてたらしい。それを初代リンデルと異界の勇者達によって解放、異世界リンデリアが作られたそうだ。けれど、外なるもの達の死後の念は強く世界に災いと呼ばれる毒素を作った。それを吸った生物はあんな風になる。」
カイさんはそう言ってホットミルクを何食わぬ顔をして飲む。‥‥じゃあ、あのミミズは元々普通のミミズで毒を浴びたからあんな化け物になった。て事なのかな?。
「まあ、それもリンデルと勇者が門を作って封じたんだけどな」
「‥‥‥そ、それを二代目が」
「開けた。なんでかは知らないけどな。」
カイさんの顔に影が落ちる。理由が分からないか。何考えてんだろ、あの女神は。
「私達聖騎士団‥。あ、シルバ部隊は二代目リンデル様を守る聖騎士から外されたのでああやって時々、小さいパーティを開くんです。」
「外された?」
「団長のシルバはああ見えて500年生きているヴァンピールだ。」
「え!!」
「けど、二代目が災禍の門を開けた時。女神を殺そうとしたらしい。顔に出来た傷は女神に顔面吹っ飛ばされた時に出来たんだと。」
思ったより、ヤバイ理由じゃないか。あのおっさん、凄い人だったんだな。ていうかあの女神害悪じゃねーか!!。
「でも、シルバさんはこの世界で5本指に入る強さを持ってるので解雇されなかったそうです。けど、シルバさんは初代リンデル様を信仰されているそうなので、いつか戻って来た時、すぐに会えるように聖騎士を続けているそうです」
「お、重い‥重すぎるぞ。おっさんんんん」
「他のメンバーも今のリンデルを憎んでたり、迫害されたりした奴らばっかりだ。」
じゃあ。ミューエさんも、カイさんも女神を恨んだり、迫害されたりしたて事か?。信用ないんだな、あいつ。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
俺、何しに異世界に来たんだっけ?
右足の指
ファンタジー
「目的?チートスキル?…なんだっけ。」
主人公は、転生の儀に見事に失敗し、爆散した。
気づいた時には見知らぬ部屋、見知らぬ空間。その中で佇む、美しい自称女神の女の子…。
「あなたに、お願いがあります。どうか…」
そして体は宙に浮き、見知らぬ方陣へと消え去っていく…かに思えたその瞬間、空間内をとてつもない警報音が鳴り響く。周りにいた羽の生えた天使さんが騒ぎたて、なんだかポカーンとしている自称女神、その中で突然と身体がグチャグチャになりながらゆっくり方陣に吸い込まれていく主人公…そして女神は確信し、呟いた。
「やべ…失敗した。」
女神から託された壮大な目的、授けられたチートスキルの数々…その全てを忘れた主人公の壮大な冒険(?)が今始まる…!
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる