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第一章
俺と同じ
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「語った‥」
ベランダに出て夜風に当たる。あの後、「暗い話は終わり!!」とミューエが仕切り直し聖騎士団であった面白い話に切り替わった。あとついでに『さん』はつけなくていいと言ってくれたので外した。
「たのしかっったぁぁ」
軽くガッポーズをする。いや、本当に楽しかった。問題は解決してないしヤバイ異世界に送られたけど!!。でも、親友が出来たのが嬉しい。とにかく嬉しい
「何してる?」
「あ、カイ~」
毛布を羽織りながらカイがベランダまで俺を探しに来てくれた。ミューエは喋り疲れたのかそのまま爆睡している。
「護衛してるんだから勝手に動くな」
「あ、そうだ。俺、護衛されてるんだった。」
「はぁ‥あのなぁ」
「へへ、めんご。」
呆れた。みたいな顔をされる。へへ、やっちまった。けど何にも起きてないしいいじゃんか。なんて言ったら怒られそうだから黙っておこ。
「‥‥‥お前に聞きたいことがある」
「ん~?何~」
「お前──"転生者"だろ」
「え?うえ?へ?」
俺が転生者てバレてる?!。ていうか転生者を知ってるのか?。お、落ち着け俺。別にバレたからなんだ、殺される訳じゃないだろ。
「えー‥と。そうだ。ていったら?」
「‥‥別に。気になっただけだ」
ホッ。良かったならバラしてもいいな。はぁ焦った。
「うん。魔法とかない世界から来たから転生者だと思います」
「思います。じゃなくて転生者確定だな。‥そうか。災難だな」
まあ、チートとか貰えなかったし?。半無理矢理出したけど、家とか金とかくれたからいいかなぁ~なんて。それに力あったらあんなのと戦わないと駄目なんだろ。無理無理。
「あ、じゃあカイも?」
「まあな。」
柵に両肘を乗せ、日の出に照らされている街を眺める。涼しげな風が頬を撫でて気持ちがいい。
「カイ‥はさ。やっぱ死んだの?」
「‥‥‥お前は?」
「拉致かな?んでカイは」
「何だそれ。‥‥‥殺されたよ俺は」
「ごめん‥」
「いいさ別に。気にしてない」
横目でチラリとカイを見る。カイの横顔は笑ってはいないけど優しげな顔をして街を見つめている。カイは俺と同じ転生者。てことはやっぱりアレの事を聞きたい。
「どんなチート貰ったの?」
「貰ってない。貰ったのは"可能性"」
「可能性?」
太陽の光がカイを照らし影が晴れていく。
「そう強くなられる可能性。あの人はそういうズルを嫌う人だった。そりゃ最初は恨んださ。現世酷かったんだから優遇しろよて。」
「うん」
「大変だったけど、強くなった時嬉しかった。ああ‥この力は俺自身の力で手に入れたんだ‥て。それがたまらなく嬉しくて、だから‥許せなかった。」
カイは首にぶら下げている銀色の十字架を握りしめる。その瞳は今にも泣き出しそうだ。
「あの日、女神が変わった日。俺は殺された」
「え‥?!」
こ、殺された?。どういうことだ?。だってカイはここにいるのに。
「俺は"初代勇者"の一人なんだよ」
「ま、マジで?」
「ああ」
し、初代勇者の一人て‥。す、すげぇ。有名人と話してる気分になってくる!!。でも、殺されたていうのは?
「‥殺された理由しりたいか?」
「い、嫌じゃなければ」
「告白を降ったから」
「へ?」
「好きじゃないから断った。それだけ」
「で、殺されたの?」
「そう」
まるで興味がないさそうに淡々とカイは答える。たしか、どっかの神話で告白を断ったから殺したとか、動物に姿を変えたみたいな話を聞いたことがあるけど。実際聞くと怖いな‥それ。
「‥‥カイは好きな人いたの?」
「初代リンデルは好きだよ。今でも」
眼前の男は初めて笑みを見せた。歳そうの笑顔なのに何処か達観してて胸が苦しくなる。その顔はまるで愛した人をなくした悲しさをそう沸騰させる笑顔だ。
「殺された俺はこの世界に魂を縛られて、ずーーと転生を繰り返してる。姿や性別は同じ。記憶は転生する度に増えていく。違うのは名前だけ」
それはあまりにも残酷な告白だった。死んでもずっとこの世界に縛られる。しかも、姿や性別はずっと同じのままだ。けれどそれよりも記憶を覚えた状態で生まれ変わる所がより惨さを引き立てる。
「自殺だって何回もした。けど死ぬ度に別の母体から生まれ落ち、また育ち死ぬ。それの繰り返しだ。」
「カイ‥」
「何度生まれ落ちたか。何度死んだのか、何度殺されたのか。全部、全部覚えてる。忘れる事なんて許さない‥て言われているかのように忘れる事さえ出来ない。いらない記憶がばかり増えていく。トラウマだって沢山出来た。自殺する感覚も覚えた。それでも」
「それでも?」
カイが温かなオレンジ色に染まる。陽の光が強すぎてどんな顔をしているか分からなかったけど
「それでも、俺はこの世界が好きだよ」
多分、笑っているいた。
ベランダに出て夜風に当たる。あの後、「暗い話は終わり!!」とミューエが仕切り直し聖騎士団であった面白い話に切り替わった。あとついでに『さん』はつけなくていいと言ってくれたので外した。
「たのしかっったぁぁ」
軽くガッポーズをする。いや、本当に楽しかった。問題は解決してないしヤバイ異世界に送られたけど!!。でも、親友が出来たのが嬉しい。とにかく嬉しい
「何してる?」
「あ、カイ~」
毛布を羽織りながらカイがベランダまで俺を探しに来てくれた。ミューエは喋り疲れたのかそのまま爆睡している。
「護衛してるんだから勝手に動くな」
「あ、そうだ。俺、護衛されてるんだった。」
「はぁ‥あのなぁ」
「へへ、めんご。」
呆れた。みたいな顔をされる。へへ、やっちまった。けど何にも起きてないしいいじゃんか。なんて言ったら怒られそうだから黙っておこ。
「‥‥‥お前に聞きたいことがある」
「ん~?何~」
「お前──"転生者"だろ」
「え?うえ?へ?」
俺が転生者てバレてる?!。ていうか転生者を知ってるのか?。お、落ち着け俺。別にバレたからなんだ、殺される訳じゃないだろ。
「えー‥と。そうだ。ていったら?」
「‥‥別に。気になっただけだ」
ホッ。良かったならバラしてもいいな。はぁ焦った。
「うん。魔法とかない世界から来たから転生者だと思います」
「思います。じゃなくて転生者確定だな。‥そうか。災難だな」
まあ、チートとか貰えなかったし?。半無理矢理出したけど、家とか金とかくれたからいいかなぁ~なんて。それに力あったらあんなのと戦わないと駄目なんだろ。無理無理。
「あ、じゃあカイも?」
「まあな。」
柵に両肘を乗せ、日の出に照らされている街を眺める。涼しげな風が頬を撫でて気持ちがいい。
「カイ‥はさ。やっぱ死んだの?」
「‥‥‥お前は?」
「拉致かな?んでカイは」
「何だそれ。‥‥‥殺されたよ俺は」
「ごめん‥」
「いいさ別に。気にしてない」
横目でチラリとカイを見る。カイの横顔は笑ってはいないけど優しげな顔をして街を見つめている。カイは俺と同じ転生者。てことはやっぱりアレの事を聞きたい。
「どんなチート貰ったの?」
「貰ってない。貰ったのは"可能性"」
「可能性?」
太陽の光がカイを照らし影が晴れていく。
「そう強くなられる可能性。あの人はそういうズルを嫌う人だった。そりゃ最初は恨んださ。現世酷かったんだから優遇しろよて。」
「うん」
「大変だったけど、強くなった時嬉しかった。ああ‥この力は俺自身の力で手に入れたんだ‥て。それがたまらなく嬉しくて、だから‥許せなかった。」
カイは首にぶら下げている銀色の十字架を握りしめる。その瞳は今にも泣き出しそうだ。
「あの日、女神が変わった日。俺は殺された」
「え‥?!」
こ、殺された?。どういうことだ?。だってカイはここにいるのに。
「俺は"初代勇者"の一人なんだよ」
「ま、マジで?」
「ああ」
し、初代勇者の一人て‥。す、すげぇ。有名人と話してる気分になってくる!!。でも、殺されたていうのは?
「‥殺された理由しりたいか?」
「い、嫌じゃなければ」
「告白を降ったから」
「へ?」
「好きじゃないから断った。それだけ」
「で、殺されたの?」
「そう」
まるで興味がないさそうに淡々とカイは答える。たしか、どっかの神話で告白を断ったから殺したとか、動物に姿を変えたみたいな話を聞いたことがあるけど。実際聞くと怖いな‥それ。
「‥‥カイは好きな人いたの?」
「初代リンデルは好きだよ。今でも」
眼前の男は初めて笑みを見せた。歳そうの笑顔なのに何処か達観してて胸が苦しくなる。その顔はまるで愛した人をなくした悲しさをそう沸騰させる笑顔だ。
「殺された俺はこの世界に魂を縛られて、ずーーと転生を繰り返してる。姿や性別は同じ。記憶は転生する度に増えていく。違うのは名前だけ」
それはあまりにも残酷な告白だった。死んでもずっとこの世界に縛られる。しかも、姿や性別はずっと同じのままだ。けれどそれよりも記憶を覚えた状態で生まれ変わる所がより惨さを引き立てる。
「自殺だって何回もした。けど死ぬ度に別の母体から生まれ落ち、また育ち死ぬ。それの繰り返しだ。」
「カイ‥」
「何度生まれ落ちたか。何度死んだのか、何度殺されたのか。全部、全部覚えてる。忘れる事なんて許さない‥て言われているかのように忘れる事さえ出来ない。いらない記憶がばかり増えていく。トラウマだって沢山出来た。自殺する感覚も覚えた。それでも」
「それでも?」
カイが温かなオレンジ色に染まる。陽の光が強すぎてどんな顔をしているか分からなかったけど
「それでも、俺はこの世界が好きだよ」
多分、笑っているいた。
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