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第1章
17. ノア様へ報告
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チャーリーへの報告をなんとか終えた僕は次にノア様の所へ挨拶に行くことにした。ノア様には数日前に手紙を送り、お話の場を設けてもらえるように頼んでおいたのだ。
ノア様の住む屋敷に着き深呼吸をしたが、いまいち手が進まない。
はぁ~…緊張するぅ…。
僕はノックをする手を挙げながら扉の前で立ち尽くしていた。
イケメンを遠目から見る分には何度も経験があるが、こんなに間近で見ることなど"あの"出来事以来経験がない。ましてやノア様は自分がお見合いを断った相手であり、更に僕とチャーリーの関係を知っても潔く身を引いてくれた善人だからだ。
今、思うとなんでノア様に相応しい婚約者がいないんだろ…?
そんなことを思いながら玄関の前で立ち往生していると突然扉が内側から開いた。
「!!!」
「あっ、オリバーもう来てたんだね。どうぞ中へ。」
扉を開けたのはノア様本人だった。
「ノア様どうして…?」
「約束の時間になっても来ないから、何かあったんじゃないかと心配になってね、ほら中に入って。」
ノア様は相変わらずスマートに誘導してくれる。それよりも…。
「あの!申し訳ありません!約束の時間を過ぎてしまいましたか⁉︎」
爵位下の自分が上位貴族のノア様を待たせるなんて豪語同断だ。慌てて謝る。
「いや、大丈夫。私がただ心配で少し早めに出てきただけだから。」
そう言って彼はニコッと笑った。
ノア様…こんな僕にも凄く優しくしてくれるんだ…ますます申し訳ない…。
それからノア様に部屋に案内され、侍従にお茶を淹れてもらいながらソファーに腰掛ける。
「オリバー、元気にしていたかい?」
「はい、ノア様は如何ですか?」
当たり障りの無い会話が始まる。
「私も特には。仕事が少し忙しくなってきたかな、というくらいだよ。…チャーリーとは上手くいってるのかな?」
今でもノア様は純粋に僕達の仲を応援してくれてるみたいで申し訳さが募る。
「あの…今日はその事についてお話があって来たのです。」
僕は今から話すことに唇を震わせながら口を開いた。
ノア様の住む屋敷に着き深呼吸をしたが、いまいち手が進まない。
はぁ~…緊張するぅ…。
僕はノックをする手を挙げながら扉の前で立ち尽くしていた。
イケメンを遠目から見る分には何度も経験があるが、こんなに間近で見ることなど"あの"出来事以来経験がない。ましてやノア様は自分がお見合いを断った相手であり、更に僕とチャーリーの関係を知っても潔く身を引いてくれた善人だからだ。
今、思うとなんでノア様に相応しい婚約者がいないんだろ…?
そんなことを思いながら玄関の前で立ち往生していると突然扉が内側から開いた。
「!!!」
「あっ、オリバーもう来てたんだね。どうぞ中へ。」
扉を開けたのはノア様本人だった。
「ノア様どうして…?」
「約束の時間になっても来ないから、何かあったんじゃないかと心配になってね、ほら中に入って。」
ノア様は相変わらずスマートに誘導してくれる。それよりも…。
「あの!申し訳ありません!約束の時間を過ぎてしまいましたか⁉︎」
爵位下の自分が上位貴族のノア様を待たせるなんて豪語同断だ。慌てて謝る。
「いや、大丈夫。私がただ心配で少し早めに出てきただけだから。」
そう言って彼はニコッと笑った。
ノア様…こんな僕にも凄く優しくしてくれるんだ…ますます申し訳ない…。
それからノア様に部屋に案内され、侍従にお茶を淹れてもらいながらソファーに腰掛ける。
「オリバー、元気にしていたかい?」
「はい、ノア様は如何ですか?」
当たり障りの無い会話が始まる。
「私も特には。仕事が少し忙しくなってきたかな、というくらいだよ。…チャーリーとは上手くいってるのかな?」
今でもノア様は純粋に僕達の仲を応援してくれてるみたいで申し訳さが募る。
「あの…今日はその事についてお話があって来たのです。」
僕は今から話すことに唇を震わせながら口を開いた。
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