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LUCK
3-5 chance of important
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デザインノートがYOSSY the CLOWNへと渡り、小田蜜葉はガタガタと震える二の腕を抱いてソファへ腰を埋めた。震える呼吸で行う深呼吸は、細く、途切れがち。
その様を一瞥するも、ノートに向かわねばと決意を固めたYOSSY the CLOWN。ソファへぼすりと身を沈め、そっと表紙を捲る。
「…………」
「…………」
一枚、また一枚と捲っていく様を、苦い顔をして眺める小田蜜葉。しかし恥ずかしさや恐怖で一〇秒も持ちこたえられず、途端に目を伏せてしまう。
「…………」
いつかの母からのトラウマが、まるで流星群かのように頭の中を流れ続け、離れない。右手も左手も、震えが止まらない。思わずそれを握り合わせ、祈るように鼻の下に押し当てた。
今は否定の文言しか予測できない。
怖い、緊張する、息が苦しい。
早く見終わって。
そしていっそのこと、早く忘れて──。
涙が溜まった目をきゅっと閉じる。小田蜜葉は、ぐらぐらとする頭の中が否定的な声で満ちていくのを、そうしてただただ我慢していた。
延々と続くように感じるこの時間を、コンマ何秒でも早く抜け出したい。そう考え至った刹那、YOSSY the CLOWNがパタリとノートを閉じた音がやけに身近に聴こえた。
「フム」
「…………」
目を開ける。そろりそろり、向かいの麗人の言葉を待つ。
あぁ、なんと言われるのだろう。
どれほど幻滅させてしまっただろう。
この人には、なんと嗤われるのだろう。
そうして必死に震える両手にすがる、小田蜜葉。YOSSY the CLOWNの口が開かれると同時に、彼の吸い込んだ呼吸の音までわかってしまった。
「設定、どれもかなり細かく練られているんだね」
ボソリと呟いたYOSSY the CLOWN。小田蜜葉の震えがピタリと止まる。しかし、視線はまだ上げられない。むしろ、再び固く閉じてしまった。
「そこが魅力的だと思う。作品へ対するキミの愛が詰まってる。うん。やっぱりキミのデザインは素敵だよ、どれも僕の好みに合致する」
突如、握っていたはずの右腕が、ぐいっと前へ引っ張られた。
「ひゃっ」
驚いて目を開けると、対面のYOSSY the CLOWNがソファから腰を上げ、身を乗り出し、小田蜜葉の腕を引き掴んでいた。
「や、柳田、さ……」
「忖度なしの本心。公の僕としても私の俺としても、同じことを思う」
「え」
「キミはとんでもない原石だよ。どれもこれもを具現化したいと思ってしまった。どれもこれもが絶対に二人に似合うものだと思った。スゴいことだっ」
「ちっ、近、あの」
テーブルを挟んでいるのにも関わらず、顔が近い。とても近い。サングラスの奥だというのに、彼にまるで心の底まで覗かれてしまいそうだと感じた小田蜜葉。
「お願い、Signorina蜜葉。どうか二人の専属デザイナーになってくれない?」
「ふぇ、せ、専属、デザ?!」
「安心して、きちんとビジネスとして金銭は払わせてもらうから」
腕から掌へ、そっと握り変わっていく。
「だからよかったら、もっと見せてほしい。今まで描いたやつ、できれば全部。ぜひとも」
パッと離された手。勢いそのままに、渡したノートを開いて見せてくるYOSSY the CLOWN。顔の近さは変わらない。
「これ、この辺りのすんごくいいよねっ! 二人に着てもらいたいなぁ、あーでもこっちもいいんだよなぁ、ねぇ、どこからこんなアイディア沸くの?」
「や、柳田さん、あの」
「『YOSSYさん』ね。あー、これかわいいよねぇ、これも。あぁこれもいい、こっちもっ。これなら俺とお揃いにできそうだしィ、あっ、これもいいね!」
口がパクパクと、言葉を紡がないまま空振る小田蜜葉。YOSSY the CLOWNの勢いに気圧されている。
「ね、Signorinaはどれが気に入ってる? 作者の意図も知りたいな、ぜひ」
「フ、フフ」
肩を縮め、はにかみ笑う小田蜜葉。ようやくYOSSY the CLOWNの感想マシンガンが止む。
真っ赤に染まった頬。
引かれた小さな顎。
ハの字に下がる眉。
それらを間近で見たYOSSY the CLOWNは、グサリと心臓をひと突きにされた心地を得る。押し込めていたはずの本心が、理性を押しやろうとしてくる。
ゴクリと生唾を呑んで、小田蜜葉からそっと離れた。ソファへそっと、甘く腰かける。
「そんなにいっぺんに、ご感想、い、戴いてしまったら、わたし、その、簡単に引き受けて、しまいます」
「そ、それはそれで、俺としては、好都合だけど」
カップを手に俯きがちに、互いが互いの出方を気配で窺う。
「…………」
「…………」
フッ、と肩の力を抜く小田蜜葉。半分冷めてしまったロイヤルミルクティを喉の奥へ流し、ソーサーへ置き戻すと、白く冷たそうな両手を膝上で柔く握った。
「あの、柳田さん、わたし……」
「『YOSSYさん』だけど」
チラリと小田蜜葉へ視線を戻すYOSSY the CLOWN。
「わたし、かっ、変わりたい、です」
顔を上げた小田蜜葉。その双眸に、もう涙粒はない。
「否定さ──いえ、押し付けられる、みたいに、育ったんです、わたし。でもそこから、もう脱してみたい、です」
瞳の輝きが、サムとエニーのそれに似ている。YOSSY the CLOWNはほのかにそう思う。
「柳田さんが、みつけてくれた、小さな、可能性だから。試したいです、わたしの小さな、世界を」
自らの趣味と価値観のみで描いていた代物に、初めて「価値がある」と言われたらしいと解釈する。
同意してくれる人を求めてはいたが、外には出さないと決めていた矛盾。そこを脱したいと、初めて認めてあげられた幸福──これは何かしらの好機だと覚る。
テーブルに置かれている、小田蜜葉のデザインノート。それをそっと手にするYOSSY the CLOWN。
「うん。行こう、キミも」
ポツリと溢したYOSSY the CLOWNの言葉に、ハテナを浮かべた小田蜜葉。
「僕らが世界を美しく変えていく。それを一緒に見に行こう」
「一緒、に?」
「そう。キミも、僕らの隣で」
文字どおり、差し伸べられるYOSSY the CLOWNの左掌。デザインノートを抱え、ソファから立ち上がり、優しく笑んでいる彼は、その背に光を背負って見えた。
わたしの意思をこうして真正面から受け入れてくれる人が、まだこの世に居るのかもしれない──小田蜜葉は、不思議な信頼感を抱く。根拠はないのに、大丈夫だと裏付けられるような。
「──見たい」
口で空気を吸い込むと、暖房の効いたカフェラウンジの空気とは違う、冷たく清々しいそれが、小田蜜葉の胸いっぱいに満ちた。やがて全身に廻り、何もかもがクリアになって、視界の景色が信じられないほどに鮮明に変わる。
「わたしも見たいですっ、キラキラの世界!」
踏み出すチャンスは今だ。これを逃すと次はない。そんな確信を得た小田蜜葉。
「このお話に、のせてくださいっ」
差し伸べられた大きな左掌を、白く冷たい両の掌が力一杯に掴まえた。
その様を一瞥するも、ノートに向かわねばと決意を固めたYOSSY the CLOWN。ソファへぼすりと身を沈め、そっと表紙を捲る。
「…………」
「…………」
一枚、また一枚と捲っていく様を、苦い顔をして眺める小田蜜葉。しかし恥ずかしさや恐怖で一〇秒も持ちこたえられず、途端に目を伏せてしまう。
「…………」
いつかの母からのトラウマが、まるで流星群かのように頭の中を流れ続け、離れない。右手も左手も、震えが止まらない。思わずそれを握り合わせ、祈るように鼻の下に押し当てた。
今は否定の文言しか予測できない。
怖い、緊張する、息が苦しい。
早く見終わって。
そしていっそのこと、早く忘れて──。
涙が溜まった目をきゅっと閉じる。小田蜜葉は、ぐらぐらとする頭の中が否定的な声で満ちていくのを、そうしてただただ我慢していた。
延々と続くように感じるこの時間を、コンマ何秒でも早く抜け出したい。そう考え至った刹那、YOSSY the CLOWNがパタリとノートを閉じた音がやけに身近に聴こえた。
「フム」
「…………」
目を開ける。そろりそろり、向かいの麗人の言葉を待つ。
あぁ、なんと言われるのだろう。
どれほど幻滅させてしまっただろう。
この人には、なんと嗤われるのだろう。
そうして必死に震える両手にすがる、小田蜜葉。YOSSY the CLOWNの口が開かれると同時に、彼の吸い込んだ呼吸の音までわかってしまった。
「設定、どれもかなり細かく練られているんだね」
ボソリと呟いたYOSSY the CLOWN。小田蜜葉の震えがピタリと止まる。しかし、視線はまだ上げられない。むしろ、再び固く閉じてしまった。
「そこが魅力的だと思う。作品へ対するキミの愛が詰まってる。うん。やっぱりキミのデザインは素敵だよ、どれも僕の好みに合致する」
突如、握っていたはずの右腕が、ぐいっと前へ引っ張られた。
「ひゃっ」
驚いて目を開けると、対面のYOSSY the CLOWNがソファから腰を上げ、身を乗り出し、小田蜜葉の腕を引き掴んでいた。
「や、柳田、さ……」
「忖度なしの本心。公の僕としても私の俺としても、同じことを思う」
「え」
「キミはとんでもない原石だよ。どれもこれもを具現化したいと思ってしまった。どれもこれもが絶対に二人に似合うものだと思った。スゴいことだっ」
「ちっ、近、あの」
テーブルを挟んでいるのにも関わらず、顔が近い。とても近い。サングラスの奥だというのに、彼にまるで心の底まで覗かれてしまいそうだと感じた小田蜜葉。
「お願い、Signorina蜜葉。どうか二人の専属デザイナーになってくれない?」
「ふぇ、せ、専属、デザ?!」
「安心して、きちんとビジネスとして金銭は払わせてもらうから」
腕から掌へ、そっと握り変わっていく。
「だからよかったら、もっと見せてほしい。今まで描いたやつ、できれば全部。ぜひとも」
パッと離された手。勢いそのままに、渡したノートを開いて見せてくるYOSSY the CLOWN。顔の近さは変わらない。
「これ、この辺りのすんごくいいよねっ! 二人に着てもらいたいなぁ、あーでもこっちもいいんだよなぁ、ねぇ、どこからこんなアイディア沸くの?」
「や、柳田さん、あの」
「『YOSSYさん』ね。あー、これかわいいよねぇ、これも。あぁこれもいい、こっちもっ。これなら俺とお揃いにできそうだしィ、あっ、これもいいね!」
口がパクパクと、言葉を紡がないまま空振る小田蜜葉。YOSSY the CLOWNの勢いに気圧されている。
「ね、Signorinaはどれが気に入ってる? 作者の意図も知りたいな、ぜひ」
「フ、フフ」
肩を縮め、はにかみ笑う小田蜜葉。ようやくYOSSY the CLOWNの感想マシンガンが止む。
真っ赤に染まった頬。
引かれた小さな顎。
ハの字に下がる眉。
それらを間近で見たYOSSY the CLOWNは、グサリと心臓をひと突きにされた心地を得る。押し込めていたはずの本心が、理性を押しやろうとしてくる。
ゴクリと生唾を呑んで、小田蜜葉からそっと離れた。ソファへそっと、甘く腰かける。
「そんなにいっぺんに、ご感想、い、戴いてしまったら、わたし、その、簡単に引き受けて、しまいます」
「そ、それはそれで、俺としては、好都合だけど」
カップを手に俯きがちに、互いが互いの出方を気配で窺う。
「…………」
「…………」
フッ、と肩の力を抜く小田蜜葉。半分冷めてしまったロイヤルミルクティを喉の奥へ流し、ソーサーへ置き戻すと、白く冷たそうな両手を膝上で柔く握った。
「あの、柳田さん、わたし……」
「『YOSSYさん』だけど」
チラリと小田蜜葉へ視線を戻すYOSSY the CLOWN。
「わたし、かっ、変わりたい、です」
顔を上げた小田蜜葉。その双眸に、もう涙粒はない。
「否定さ──いえ、押し付けられる、みたいに、育ったんです、わたし。でもそこから、もう脱してみたい、です」
瞳の輝きが、サムとエニーのそれに似ている。YOSSY the CLOWNはほのかにそう思う。
「柳田さんが、みつけてくれた、小さな、可能性だから。試したいです、わたしの小さな、世界を」
自らの趣味と価値観のみで描いていた代物に、初めて「価値がある」と言われたらしいと解釈する。
同意してくれる人を求めてはいたが、外には出さないと決めていた矛盾。そこを脱したいと、初めて認めてあげられた幸福──これは何かしらの好機だと覚る。
テーブルに置かれている、小田蜜葉のデザインノート。それをそっと手にするYOSSY the CLOWN。
「うん。行こう、キミも」
ポツリと溢したYOSSY the CLOWNの言葉に、ハテナを浮かべた小田蜜葉。
「僕らが世界を美しく変えていく。それを一緒に見に行こう」
「一緒、に?」
「そう。キミも、僕らの隣で」
文字どおり、差し伸べられるYOSSY the CLOWNの左掌。デザインノートを抱え、ソファから立ち上がり、優しく笑んでいる彼は、その背に光を背負って見えた。
わたしの意思をこうして真正面から受け入れてくれる人が、まだこの世に居るのかもしれない──小田蜜葉は、不思議な信頼感を抱く。根拠はないのに、大丈夫だと裏付けられるような。
「──見たい」
口で空気を吸い込むと、暖房の効いたカフェラウンジの空気とは違う、冷たく清々しいそれが、小田蜜葉の胸いっぱいに満ちた。やがて全身に廻り、何もかもがクリアになって、視界の景色が信じられないほどに鮮明に変わる。
「わたしも見たいですっ、キラキラの世界!」
踏み出すチャンスは今だ。これを逃すと次はない。そんな確信を得た小田蜜葉。
「このお話に、のせてくださいっ」
差し伸べられた大きな左掌を、白く冷たい両の掌が力一杯に掴まえた。
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