103 / 126
LOVE
2-3 call at midnight
しおりを挟む
フランス時間、一九時。
眠ってしまっている、半分。まだ起きている、半分。
そんなガバガバの予測で、緑の真円を押した俺──柳田善一は、相当迷惑な大人だという自覚はある。あるんだけど、どうしてもなんだか声が聴きたくて、たまらなくて。
今頃日本は真夜中の二時。七時間の時差は、こんな時にもっとも歯痒い。
呼び出し音が、一回、二回、三回。一回毎に、心臓が四回はバクバク言うから、えっと……あーもうなんでもいいや。出て、くれるわけないかっ。真夜中だもんな。うん。耳から離して赤い真円をタップす──。
『もっ、もしもしっ?』
見開く双眸。耳に戻すスマートフォン。
「っ、やあ、Signorina! 真夜中にごめんね」
危ね……切るとこだった。笑声は間一髪セーフ。
『どっ、どど、どう、なさったんですか? よ、よよ、夜中っ、えとっ』
「いやあ、ずっと我慢してたんだけど、どうしても声聴きたくなっちゃって。我慢限界ってやつ」
『えっ?! こっ、聴きっ我ま、げ?』
「フフフっ、電波おかしいやつみたいだけど、平気? 聴こえてる?」
『き、聴こえて、ますっ!』
「そ? よかった!」
この反応から、まぁほぼほぼ彼女が好意的に想ってくれていることはわかるんだけど、なんだろう、確実に踏み込み行くには、何か不安要素がまだ残るというかなんというか。
まぁそもそも、一七才と二五才って、世間的には三年くらい待たないと駄目なやつでは?
って考え至っているがために、俺は関係を進めることが出来ないでおります。
「ちゃんと元気にしてる?」
『は、はいっ。柳田さんも、お元気ですか?』
「うん、元気だよ。あと『YOSSYさん』ね」
『よかったです。サムくんも、エニちゃんも、お元気ですか?』
「うん、元気元気。今二人はバスタイムです」
『そうなんですか。えっと、そっちは今……』
「夜の七時。キミは? こんな時間まで起きてたの?」
『は、はい。ちょっと小テストがあって、詰め込み作業を……』
「フフフ、そっかそっか。どっちみち邪魔してごめん」
『いえ。眠っちゃいそうだったので、起こしてくださって、ありがとうございますです』
ほにゃん、と甘い彼女の声。実に破壊的だ。はー、なごむなごむ。
「あーのさ、えっと。来週末、帰るからね、日本に」
座っていたソファから立ち上がって、壁に貼ってあるポスター様のカレンダーの前に立つ俺。
『そっ、そうなんですね?! えっと、あと一〇日もない、くらいですね』
「そだね」
つつつ、と指でなぞるカレンダーの数字。
『来年の今頃は、進路とか、もう決まってるのかなって、思うことも増えました』
「そっか。いい変革だね」
『柳田さんの、お陰です』
「そんなことないよ。キミの切り拓く力の賜物だ。まぁあと『YOSSYさん』だけどね」
いや、こういうことが言いたかったわけじゃなく。頭を一度ブンと振って、「じゃなくて」と前置き。
「あのさ。俺たちが帰る日、っていうか、帰ったその日以降。放課後になにも予定無い日ってある?」
『予定の無い日、ですか? そう、ですね……お帰りのその日なら、一七時半までなら、大丈夫かなと』
なんの疑いもなく教えてくれる彼女の純真さに俺、いつか浄化されて無くなるんじゃないかなって思うことがある。
目を瞑って、深呼吸をひとつ。
「じゃあその日、学校終わってから時間くれない?」
『えっ』
「いや、その日がアレなら別日でも休日でも、いいっていうか」
右掌でうっかり口元を隠していた俺。誰が見てるわけじゃないのに、今の顔は絶対にむちゃくちゃ恥ずかしい。
『…………』
「…………」
う、この沈黙は、俺の言葉を待ってるやつだ。
もう一回深呼吸して、カレンダーにコツン、とひたいを預ける。
「えっと、カッコつけンのやめると、あの……どうしても二人だけで会いたいんだ、キミと」
『ふぇ?!』
「帰って一番に、蜜葉ちゃんの顔が見たいって、思ってるんだけど。俺が」
『は、はぅ』
「ちょっとだけでも、ダメ?」
あーうわ、待って。今ポロッと言っちゃったけど、二五才成人男性が言うには幼稚すぎやしませんか、今の? 甘え感出すとかどうなの、俺的に。あくまでも、柳田善一的にという面で!
ハァ、マジで格好つかねぇ……うう、撤回したくなってきた。
『わっ、わだむっ』
ん?
な、なに、「わだむ」?
電話の向こうでそんな風に声をひっくり返して、彼女はわたわたと応えてくる。
『わわわわたしっもっ、わたしもお話、したいです。やなやや柳田さんと、その、かっおか、顔、お顔を見ながら、お話……」
尻すぼみの彼女の声。
さっきのは噛んだのか、と覚って、吹き出したくなるのを抑える俺──のはずが、そんなことよりも「わたしも」とか言われちゃったのが嬉しいあまりに、顔面がぐんにゃりゆるゆるになっていく。クソ、止まらない。
寄り掛けていた壁にそのままデコをゴンゴンゴンとぶつけて、花畑色に染まりかけた脳内を正常に戻そうと努める。もういろいろとトドメを刺された感覚。
『ど、大丈夫ですか?! ごつごつって、何か、あのっ』
「ご、ごめん。ちょっと、こっちのあれです」
喉の奥の調子を整えて、深呼吸、二回。ていうか俺はこの電話の間に何度深呼吸したらいいの。まぁそのくらいスハスハして、いつもの笑声を用意。
「じゃ、じゃあ、どっか行きたいところある? 買い物したいとか、何か食べたいとか、遊びたいとか。あ、カフェでまったりでも構わない。キミのやりたいことしよ、二人で」
『フフッ、柳田さん。言い方が、サムくんみたいです』
確かに。
カアッと耳が熱くなるのがわかった。恥ずかし、俺……。
「ま、まぁ息子だし、似ちゃってもしゃあないっていうか、とっ、とにかくっ」
なんとなくカレンダーに向かって、声を発する俺。
「日本に着いたら、こっちからもう一回電話するよ。よかったらそれまでに考えておいて?」
『はい。あの、柳田さんも、ご希望あれば、是非に』
「アハハ、はい」
脈打つ早さを、まさか愛おしいと思えるなんて。
さっき、サムとエニーがひとつの壁を乗り越えた姿を見ていたら、なんだかちょっとだけ寂しくもなったんだ。寂しく想ったら、急に彼女の声が聴きたくなって、たまらなくなって。
甘え先を探す子どもと同じだ、俺は。
彼女の声を聴いて、安心して、満たされて、でももっと欲しくなっていく貪欲の俺。
きっと彼女には、スマートクールでスタイリッシュな大人だと思われている。
そのイメージを壊してしまうかもしれないけど、壊してまでも彼女に踏み込んでいって、かわされ続けるその態度を、まるっきりこっちへ向けさせたい──。
「あっ、『YOSSYさん』だってば」
──なんて。
♧
「ヨォーッシイー?」
ねっとり、と重なるふたつの声に、思わずドキリと体を硬直させた善一。切ったばかりのスマートフォンを左手に恐る恐る振り返り見れば、バスルームから出てきたサムとエニーが、仲良く善一を眺めていた。纏満面の笑みを貼り、柔く丸い紅潮した頬を艶やかに持ち上げて。
「見たことないくらい、楽しそうだったね?」
口角の上がったままのエニーは、そうして首をちょんと傾げる。まだ乾ききっていない濡れ髪は、タオルで巻いてある。
「いやー、楽しそうっていうか、幸せそうっていうか。ねぇヨッシー、結構ドキドキしてるでしょ? 今」
同じく口角を上げ、しかしまなざしがスンと据わっているサムの笑み。手にはドライヤーが握られている。
「どっ、ドキドキって、別にその」
「いつの間に、日本で恋人、作ったの?」
「こォっ?!」
ずきん、胸が痛む善一。
二人の含みのあるジト目に言葉が詰まる。わずか一秒が長く感じたものの、その間に返す言葉を模索し、提示。
「い、いやいや、蜜葉ちゃんだよ。単純に、うん」
「蜜葉?」
「ふぅーん?」
さも何でもないように、にっこりの善一。しかし止まない二人のジト目。
嘘ではないと覚られつつも、未だ明示されない真実を求めている二人の瞳に、罪悪感がビシビシと迫る。
「なら、別にそんなにこそこそしなくたっていいじゃん」
「うん。身内同然、だもん」
「で? 蜜葉とどこに遊びに行くことになったの?」
「あれ、買い物、だったっけ?」
「カフェでまったりってのも聞こえたよ、ボク」
「なんかそれって、思いっきり……」
顔を見合わせる幼い双子。
「『デート』だよねぇ?」
重なる双子の声。くるりと見上げられる、深い灰緑色の双眸。
遂に善一の鉄仮面に、ピシィとヒビが入る音がした。
「ゆっくり詳しく、お話聞かせていただけませんか。my DAD?」
「ちゃあーんと、『子どもにもわかりやすく』、ご説明願えますこと?」
今夜は逃げられそうにない──生唾を呑んだ善一が「わかったよ」とうなだれるまで、あと五秒。
眠ってしまっている、半分。まだ起きている、半分。
そんなガバガバの予測で、緑の真円を押した俺──柳田善一は、相当迷惑な大人だという自覚はある。あるんだけど、どうしてもなんだか声が聴きたくて、たまらなくて。
今頃日本は真夜中の二時。七時間の時差は、こんな時にもっとも歯痒い。
呼び出し音が、一回、二回、三回。一回毎に、心臓が四回はバクバク言うから、えっと……あーもうなんでもいいや。出て、くれるわけないかっ。真夜中だもんな。うん。耳から離して赤い真円をタップす──。
『もっ、もしもしっ?』
見開く双眸。耳に戻すスマートフォン。
「っ、やあ、Signorina! 真夜中にごめんね」
危ね……切るとこだった。笑声は間一髪セーフ。
『どっ、どど、どう、なさったんですか? よ、よよ、夜中っ、えとっ』
「いやあ、ずっと我慢してたんだけど、どうしても声聴きたくなっちゃって。我慢限界ってやつ」
『えっ?! こっ、聴きっ我ま、げ?』
「フフフっ、電波おかしいやつみたいだけど、平気? 聴こえてる?」
『き、聴こえて、ますっ!』
「そ? よかった!」
この反応から、まぁほぼほぼ彼女が好意的に想ってくれていることはわかるんだけど、なんだろう、確実に踏み込み行くには、何か不安要素がまだ残るというかなんというか。
まぁそもそも、一七才と二五才って、世間的には三年くらい待たないと駄目なやつでは?
って考え至っているがために、俺は関係を進めることが出来ないでおります。
「ちゃんと元気にしてる?」
『は、はいっ。柳田さんも、お元気ですか?』
「うん、元気だよ。あと『YOSSYさん』ね」
『よかったです。サムくんも、エニちゃんも、お元気ですか?』
「うん、元気元気。今二人はバスタイムです」
『そうなんですか。えっと、そっちは今……』
「夜の七時。キミは? こんな時間まで起きてたの?」
『は、はい。ちょっと小テストがあって、詰め込み作業を……』
「フフフ、そっかそっか。どっちみち邪魔してごめん」
『いえ。眠っちゃいそうだったので、起こしてくださって、ありがとうございますです』
ほにゃん、と甘い彼女の声。実に破壊的だ。はー、なごむなごむ。
「あーのさ、えっと。来週末、帰るからね、日本に」
座っていたソファから立ち上がって、壁に貼ってあるポスター様のカレンダーの前に立つ俺。
『そっ、そうなんですね?! えっと、あと一〇日もない、くらいですね』
「そだね」
つつつ、と指でなぞるカレンダーの数字。
『来年の今頃は、進路とか、もう決まってるのかなって、思うことも増えました』
「そっか。いい変革だね」
『柳田さんの、お陰です』
「そんなことないよ。キミの切り拓く力の賜物だ。まぁあと『YOSSYさん』だけどね」
いや、こういうことが言いたかったわけじゃなく。頭を一度ブンと振って、「じゃなくて」と前置き。
「あのさ。俺たちが帰る日、っていうか、帰ったその日以降。放課後になにも予定無い日ってある?」
『予定の無い日、ですか? そう、ですね……お帰りのその日なら、一七時半までなら、大丈夫かなと』
なんの疑いもなく教えてくれる彼女の純真さに俺、いつか浄化されて無くなるんじゃないかなって思うことがある。
目を瞑って、深呼吸をひとつ。
「じゃあその日、学校終わってから時間くれない?」
『えっ』
「いや、その日がアレなら別日でも休日でも、いいっていうか」
右掌でうっかり口元を隠していた俺。誰が見てるわけじゃないのに、今の顔は絶対にむちゃくちゃ恥ずかしい。
『…………』
「…………」
う、この沈黙は、俺の言葉を待ってるやつだ。
もう一回深呼吸して、カレンダーにコツン、とひたいを預ける。
「えっと、カッコつけンのやめると、あの……どうしても二人だけで会いたいんだ、キミと」
『ふぇ?!』
「帰って一番に、蜜葉ちゃんの顔が見たいって、思ってるんだけど。俺が」
『は、はぅ』
「ちょっとだけでも、ダメ?」
あーうわ、待って。今ポロッと言っちゃったけど、二五才成人男性が言うには幼稚すぎやしませんか、今の? 甘え感出すとかどうなの、俺的に。あくまでも、柳田善一的にという面で!
ハァ、マジで格好つかねぇ……うう、撤回したくなってきた。
『わっ、わだむっ』
ん?
な、なに、「わだむ」?
電話の向こうでそんな風に声をひっくり返して、彼女はわたわたと応えてくる。
『わわわわたしっもっ、わたしもお話、したいです。やなやや柳田さんと、その、かっおか、顔、お顔を見ながら、お話……」
尻すぼみの彼女の声。
さっきのは噛んだのか、と覚って、吹き出したくなるのを抑える俺──のはずが、そんなことよりも「わたしも」とか言われちゃったのが嬉しいあまりに、顔面がぐんにゃりゆるゆるになっていく。クソ、止まらない。
寄り掛けていた壁にそのままデコをゴンゴンゴンとぶつけて、花畑色に染まりかけた脳内を正常に戻そうと努める。もういろいろとトドメを刺された感覚。
『ど、大丈夫ですか?! ごつごつって、何か、あのっ』
「ご、ごめん。ちょっと、こっちのあれです」
喉の奥の調子を整えて、深呼吸、二回。ていうか俺はこの電話の間に何度深呼吸したらいいの。まぁそのくらいスハスハして、いつもの笑声を用意。
「じゃ、じゃあ、どっか行きたいところある? 買い物したいとか、何か食べたいとか、遊びたいとか。あ、カフェでまったりでも構わない。キミのやりたいことしよ、二人で」
『フフッ、柳田さん。言い方が、サムくんみたいです』
確かに。
カアッと耳が熱くなるのがわかった。恥ずかし、俺……。
「ま、まぁ息子だし、似ちゃってもしゃあないっていうか、とっ、とにかくっ」
なんとなくカレンダーに向かって、声を発する俺。
「日本に着いたら、こっちからもう一回電話するよ。よかったらそれまでに考えておいて?」
『はい。あの、柳田さんも、ご希望あれば、是非に』
「アハハ、はい」
脈打つ早さを、まさか愛おしいと思えるなんて。
さっき、サムとエニーがひとつの壁を乗り越えた姿を見ていたら、なんだかちょっとだけ寂しくもなったんだ。寂しく想ったら、急に彼女の声が聴きたくなって、たまらなくなって。
甘え先を探す子どもと同じだ、俺は。
彼女の声を聴いて、安心して、満たされて、でももっと欲しくなっていく貪欲の俺。
きっと彼女には、スマートクールでスタイリッシュな大人だと思われている。
そのイメージを壊してしまうかもしれないけど、壊してまでも彼女に踏み込んでいって、かわされ続けるその態度を、まるっきりこっちへ向けさせたい──。
「あっ、『YOSSYさん』だってば」
──なんて。
♧
「ヨォーッシイー?」
ねっとり、と重なるふたつの声に、思わずドキリと体を硬直させた善一。切ったばかりのスマートフォンを左手に恐る恐る振り返り見れば、バスルームから出てきたサムとエニーが、仲良く善一を眺めていた。纏満面の笑みを貼り、柔く丸い紅潮した頬を艶やかに持ち上げて。
「見たことないくらい、楽しそうだったね?」
口角の上がったままのエニーは、そうして首をちょんと傾げる。まだ乾ききっていない濡れ髪は、タオルで巻いてある。
「いやー、楽しそうっていうか、幸せそうっていうか。ねぇヨッシー、結構ドキドキしてるでしょ? 今」
同じく口角を上げ、しかしまなざしがスンと据わっているサムの笑み。手にはドライヤーが握られている。
「どっ、ドキドキって、別にその」
「いつの間に、日本で恋人、作ったの?」
「こォっ?!」
ずきん、胸が痛む善一。
二人の含みのあるジト目に言葉が詰まる。わずか一秒が長く感じたものの、その間に返す言葉を模索し、提示。
「い、いやいや、蜜葉ちゃんだよ。単純に、うん」
「蜜葉?」
「ふぅーん?」
さも何でもないように、にっこりの善一。しかし止まない二人のジト目。
嘘ではないと覚られつつも、未だ明示されない真実を求めている二人の瞳に、罪悪感がビシビシと迫る。
「なら、別にそんなにこそこそしなくたっていいじゃん」
「うん。身内同然、だもん」
「で? 蜜葉とどこに遊びに行くことになったの?」
「あれ、買い物、だったっけ?」
「カフェでまったりってのも聞こえたよ、ボク」
「なんかそれって、思いっきり……」
顔を見合わせる幼い双子。
「『デート』だよねぇ?」
重なる双子の声。くるりと見上げられる、深い灰緑色の双眸。
遂に善一の鉄仮面に、ピシィとヒビが入る音がした。
「ゆっくり詳しく、お話聞かせていただけませんか。my DAD?」
「ちゃあーんと、『子どもにもわかりやすく』、ご説明願えますこと?」
今夜は逃げられそうにない──生唾を呑んだ善一が「わかったよ」とうなだれるまで、あと五秒。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
BL 男達の性事情
蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。
漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。
漁師の仕事は多岐にわたる。
例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。
陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、
多彩だ。
漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。
漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。
養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。
陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。
漁業の種類と言われる仕事がある。
漁師の仕事だ。
仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。
沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。
日本の漁師の多くがこの形態なのだ。
沖合(近海)漁業という仕事もある。
沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。
遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。
内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。
漁師の働き方は、さまざま。
漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。
出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。
休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。
個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。
漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。
専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。
資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。
漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。
食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。
地域との連携も必要である。
沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。
この物語の主人公は極楽翔太。18歳。
翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。
もう一人の主人公は木下英二。28歳。
地元で料理旅館を経営するオーナー。
翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。
この物語の始まりである。
この物語はフィクションです。
この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる