73 / 182
第二章 蹉跌の涙と君の体温
第20話 ああ、会えるさ。
しおりを挟む眩い光に目を瞑り、次に目を開けた時には薄暗い部屋の中にいた。
「………着いた、のか?」
「然り、じゃな」
メフィはノウトとリアの間の空間を見てから呆れたように言った。
「……おぬしら、仲が良いのう」
その言葉の意味がよく分からず、メフィが目線を向けた場所を見ると、ようやくその意味が分かった。
ノウトとリアは手を繋いでいたのだ。しかも、指を絡ませるような形で。どちらからともなくいつの間にか手を繋いでしまったのだろう。
「うわあ!?」
ノウトが喫驚して手を離すとリアは不服そうな顔をして、もう一度ノウトの手を掴もうとする。
「あの…ね……」
リアが少しだけ頬を染めた。
「手……繋いだままでいい? ちょっと怖くって、わたし」
「へ、いや、それは、………なぁ」
ノウトはその問に対する答えがはっきりと言えず、なぜかメフィに答えを求めに言ってしまった。メフィは小さく溜息を吐いてから、ずんずんと奥へ歩き出した。
「こっちじゃぞ」
ノウトとリアは目配せしてから、メフィの後を着いて行った。ちなみにノウトの手はリアに掴まれていた。怖いと言っていたので流石に振り払うようなことは出来なかった。
薄暗い部屋だった。
燭台───ではないのだろう。火ではなく、光る石が壁に埋め込まれていて、部屋を最小限の明るさで照らしている。
壁は石造りというより混凝土に近い材質だ。専門家でもないし、記憶もないからなんとも言えないけど、人間領にあった建物とは何か違う気がした。
部屋の中には自分達がここに着いた時に立っていた床にあった模様と同じような模様がそこかしこに描かれていた。
ノウトが周りを見渡しているとメフィが「ここはターミナルじゃ」と補足してくれた。
「ターミナル……」
「様々な場所に繋がる転移魔法陣が設置されているところじゃな。と言ってもまだ実戦投入も真新しい魔術じゃからな。これを使えるのもわしとアガレスくらいじゃから、こんな狭い部屋に置かれているのじゃ」
メフィは不満なそうな顔で言った。そして、ああそうじゃ、と口にしてから、
「わしとノウトが協力して作ったんじゃぞ、これは」
「お、俺が?」
「うむ、そうじゃ。神機をノウトが集めてわしが解読して複製したのがこの転移魔法陣じゃ」
自らがそんな大業をしていたなんて、にわかには信じられなかった。
「ノウトくん、結構すごいことやってるね」
「……ああ」
ノウトは頭が着いていかないまま曖昧に頷くしか無かった。
部屋から出ると感じたのは仄かな酸性の刺激臭だった。と言っても鼻を抑えるほどの臭いではなく、臭いと言うより香りと言った方が正しいのかもしれない。
その部屋も先ほどと同じくらいの暗さだった。最小限にしか光がない。この部屋では左手甲にある〈エムブレム〉の微かな光ですら光源になりうる。
「ここはわしの寝室じゃな」
「えっ……!? こ、ここが、メフィの?」
「なんじゃその顔は」
「い、いや、だってさ……」
なんと言っても生活感が無さすぎる。生活必需品と言える類のものが何一つない。床には何かが書かれ、描かれている紙がばらまかれている。
小さな机の上には蛍光色に輝く謎の液体が透明の容器に入っていて、それが酸性の香りを発しているのが分かった。それ以外にあるのは大きな本棚くらいだ。この場を寝室と言い放たれて驚かないわけがない。
「えっと、どこで寝てるの?」
リアが聞くとメフィは指をある場所に向けた。
「あそこじゃ」
メフィの向けた指の先には毛布の塊が乱雑に纏められていた。
「な、なるほど……?」
ノウトは自分を無理やり納得させる方向に落ち着いた。リアはというと目を輝かせて「いいなぁ……」と関心していた。
メフィが歩くのを急にやめてその背にぶつかりそうになってしまう。そして彼女はリアに向かって振り向いて、自らの顎を手で触った。
「おぬしがそのままここから出てしまうと混乱を招きかねんの」
「ノウトくんはみんなに存在を知られてるけど、勇者のわたしが突然出て行ったらみんなびっくりしちゃうよね」
「そういうことじゃ。ということで……」
メフィはそう言うと懐をがさがさと漁り、リアにそれを手渡した。
「それは……」
「魔人に変装キットじゃ。ほれ被ってみい」
魔人に変装キットと呼ばれたそれはカチューシャに魔人の角が着いたような代物だった。被れば確かに人間であるということはバレないかもしれない。
リアはそれを受け取って、頭に被った。
「どうかな」
「うん。いいんじゃないか?」
「かわいい?」
「かわっ……いいと思うぞ」
「ふふっ」
リアは嬉しそうに笑った。勇者としての付き合いは一番長いはずなのに全くと言っていいほど計れない。リアの心情の謎は深まるばかりだ。
「うむ。それならバレんじゃろな。あとほれ」
そう言ってメフィがまたもや取り出したのは手袋だった。
「〈エムブレム〉を隠せるってわけだね」
リアはそれを受け取ってから手につけた。〈エムブレム〉は見事に見えなくなっていた。
「うむ。それで少なくとも騒ぎは起きないの。では行くとするか」
メフィはとことこと部屋の出口へと歩き出した。扉に手をかけて、それを開ける。光がその隙間から漏れだして、今まで暗い場所にいたからだろう、思わず目を瞑ってしまった。
手庇を作りながら、扉の外へ足を踏み出す。
そこは外ではなく、どこかの廊下のようだった。窓から光が差し込んでいる。
扉の横に誰かが立っているのが分かった。
背の高い、角の生えた男だった。如何にもなくらい真面目そうな顔をしている。
「ノウト、様……」
その男はノウトの顔を見た瞬間、真面目そうな顔を崩して目を見開き、心の底から安心したよう顔になった。ノウトはその反応に対して戸惑ってしまう。
「ご無事でなによりです」
ノウトに目を向けてその男は言った。どう対応したらいいのか分からない。ノウトにはこの男の記憶が一切ないのだ。
「えっと、こちらの方は……?」
困ったノウトはメフィに助け舟を出した。
「こやつはアガレス。魔術研究所の副所長じゃ」
「そうでした……。ノウト様、記憶を失くしていらっしゃるのですよね。いきなり背の高い変な奴に絡まれたとお思いでしょう。失礼致しました」
「まぁ見ての通り、変なヤツじゃから、適当に対応していいぞ」
「はい、私と接する時は適当でいいですよ。ノウト様、改めて宜しく御願いします」
「お、おう。宜しく」
真面目そうな顔からは予想出来ないような気安いキャラが飛び出してきて、さらにノウトは戸惑ってしまった。
「失礼ですが、こちらの方は」
アガレスはリアを見て言った。
「こいつは勇者じゃ」
「いや、いきなりバラすのか」
「アガレスは大体の事情を知っておるからの。言っても問題はないのじゃ」
メフィがそう言うとリアがアガレスに目をやり、
「わたしは〈生〉の勇者リアです。よろしくお願いします」
「ご丁寧にありがとうございます。ご存知かも知れませんが、魔術研究所副所長のアガレスです。こちらこそどうぞ宜しく御願いします」
アガレスは胸に手を当てて腰を五十度に曲げた。リアは微笑んでそれに答えた。
すると、メフィがノウトの目を見据えて口を開いた。
「アガレスは放っておいて……。ノウト、聞きたいことがある」
今までになく真剣な眼差しだ。
「記憶を戻してから魔皇と会うか。それとも、魔皇と会ってから記憶を戻すか。どちらが良い?」
ノウトがその選択肢の回答を選ぶのに、さして時間はかからなかった。
「一度会ってからにするよ。早く会いたいってのもあるけど、“今の俺”で一回会っておきたいんだ」
ノウトが言うと、メフィは少女に似合うような、あどけない笑顔で笑った。
「おぬしならそう言うと思っておったのじゃ」
隣に立つリアもノウトを見て微笑む。
「では行こうか。ここからはそう遠くないのからの」
歩き出すメフィに着いていく。廊下の外には太陽が見える。廊下の意匠はターミナルやメフィの部屋よりも豪華絢爛だ。派手派手な感じ、というよりは厳かな豪華さ、と言った方がいいだろう。
「そうじゃ。魔皇がひとつおぬしに伝えそびれていたことがあったのう」
メフィが歩きながら口を開いた。
「伝えそびれていたこと?」
「うむ。知っていることやもしれんが、既におぬしらの他に封魔結界を越えておる勇者がおってのう」
「もしかして、セルカちゃん達のパーティのことかな」
「絶対そうだろうな。メフィ、あいつらが今頃どこにいるとか分かるか?」
「もちろんじゃ。勇者が来るとわかっておったのでの、あの近辺に斥候兵を何人か忍ばせておる。そやつらは今、封魔結界を南に行った所にある、ガランティア連邦国のダアフォ付近におるとのことじゃ。その勇者の徒党がガランティア連邦国の魔人に手を出した、との情報が伝わってきての」
「それって、よく分からないけど、まずいんじゃないのか?」
「いえ、そうでもないんですよ」
アガレスが行く手に目線を送りながらも答えた。
「封魔結界より北側と我が国マギアに手を出さなければ、極端な話、勇者様はなにをなされても問題ないと私は思っております」
「本当に極端な話じゃな。そやつら勇者がファガントを落としてくれれば、話は早いのじゃが」
国政事情については全く知識がないので、ノウトは何も口を挟むことは出来なかった。しかし、フョードル達が魔人と一戦交えた、ということには驚いたが、少しだけ考えれば当たり前なことではある。勇者が封魔結界を抜けるということはそういうことなのだ。
そして、歩きながら、ふと疑問に思ったことを口に出した。
「ここに来る途中でいきなりヴェロアの姿が見えなくなったんだけど、……何かあったのか?」
「ヴェロア……。ああ、魔皇様のことですね」
その問いにアガレスが神妙な面持ちで答えた。
「ええ。お会いして頂ければお分かりになると思います」
メフィは黙ったまま前を歩いている。
ノウトの心臓が急に高鳴りだした。もしかして、命に関わるような何かがあったのだろうか。
「ノウトくん……」
隣を歩くリアがノウトを気遣ってか、ノウトの手を握るその手をぎゅっと強めて握り直した。
長い廊下を歩き、長い階段を上る。
その途中何人もの魔人に「ノウト様」と声をかけられてその度に返答に窮して、なかなかに大変だった。「人気者だね~、ノウトくん」とリアに微笑まれる始末だ。
しばらく歩いていると突き当たりにぶつかり、そこでメフィは足を止めた。
「ここじゃ」
「ここって……」
その扉は途中で通ってきたような扉と同じような簡素な作りだった。要するに、ここは王のいる謁見室などではなく、ただの、それこそメフィの寝室のような部屋だということが扉を見るだけで分かった。
「じゃあ、わたしここで待ってるから」
リアがノウトを見てそう言った。魔皇との再会を慮ってのことだろう。
「……それが良いじゃろうな。わしらもここで待っておるから、ほれ。扉を開けて中に入るのじゃ」
メフィがノウトの背中を押して扉の前へと立たせる。
「………」
ノウトは自らの鼓動が速くなるのを感じていた。どうしてか、嫌な予感がする。心のどこかでこの扉を開けてはいけないような、そんな警鐘が鳴っている。それが杞憂であることを今は希うしかない。
ドアをノックすると中からは声がしなかった。
ノウトは振り返って、メフィの指示を仰ぐとメフィは黙ったまま、ただこくり頷いた。入っていい、ということだろう。
ドアノブに手をかけて扉を開ける。後ろ手で扉を閉めてから、中を見回す。
ほの暗い部屋の端に一つだけ照明があり、それのみが部屋を照らしていた。メフィの寝室とは違い、これこそが寝室と言えるような内装だった。調度品は落ち着いていて、自室というよりはまるで客人のような部屋だった。
天蓋付きのベッドが照明によって明かされている。
ノウトはそのベッドに吸い込まれるように歩いていき、ベッドの傍らに立つ。そして、そこに横たわる彼女の姿に目を奪われた。
真っ白な肌に真っ黒な角。
思わず見とれてしまうほどの整った顔立ち。
ヴェロアだ。
人間領で会った彼女と同じ容姿をしている。
唯一違うのは、きちんと服を着ていたという事だ。薄手のキャミソールに下はドロワーズ。明らかに下着姿だったが、人間領で姿を見せていたヴェロアはほぼ全裸に近かったので、不思議と違和感はなかった。
彼女はすーっ、すーっと寝息を立てながら眠っていた。
「………良かった……」
意図せず、自分の口から安堵の声が漏れ出た。見た目には特に異変はない。メフィ達の態度からして何かがあったのかと思っていたが杞憂だったようだ。
そして、ノウトが声を出したからだろう。もしくは足音が原因かもしれない。
ヴェロアがぱちりと目を開けた。
「ん……」
そして、ゆっくりと起き上がり、ノウトの方を見る。
「……ノウ……ト………?」
一瞬、自分の目を疑ったのか、目を見開いた。そして───
「ノウト……っ!!」
嬉しそうで、少し泣きそうな顔を見せたヴェロアはノウトの方によってベッドに座った状態でノウトの身体に手を回し、腹に顔を埋めた。頭の角がこつん、とノウトのへそ辺りに当たる。
「よかった………よかった……っ! ほんとうに……っ」
涙声のヴェロアにつられて、ノウトも泣きそうになってしまう。というか、既に泣いていた。ここまでの道中のことが頭に過って、感慨深くて、感極まって。
それが一筋の涙となって、頬を流れた。
「生きて、ここまで来れたんだな……」
「……うん」
ノウトは自然に手をヴェロアの頭に乗せ、撫でた。魔皇に対して、こんなことをしてしまってはいけないのではという理性を、その時だけは無視した。
「もう、会えないかと……思っていたんだ……」
「……ごめん、ヴェロア」
ノウトがそう言うとヴェロアは顔を埋めるのをやめて、顔を上げた。
「おかえり、ノウト」
ヴェロアは涙を浮かべた瞳でにっと笑った。
それに応えるように、ノウトは泣きそうな顔で笑ってみせた。
「ただいま、魔皇様」
0
あなたにおすすめの小説
娘を返せ〜誘拐された娘を取り返すため、父は異世界に渡る
ほりとくち
ファンタジー
突然現れた魔法陣が、あの日娘を連れ去った。
異世界に誘拐されてしまったらしい娘を取り戻すため、父は自ら異世界へ渡ることを決意する。
一体誰が、何の目的で娘を連れ去ったのか。
娘とともに再び日本へ戻ることはできるのか。
そもそも父は、異世界へ足を運ぶことができるのか。
異世界召喚の秘密を知る謎多き少年。
娘を失ったショックで、精神が幼児化してしまった妻。
そして父にまったく懐かず、娘と母にだけ甘えるペットの黒猫。
3人と1匹の冒険が、今始まる。
※小説家になろうでも投稿しています
※フォロー・感想・いいね等頂けると歓喜します!
よろしくお願いします!
俺が死んでから始まる物語
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。
だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。
余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。
そこからこの話は始まる。
セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕
爺さんの異世界建国記 〜荒廃した異世界を農業で立て直していきます。いきなりの土作りはうまくいかない。
秋田ノ介
ファンタジー
88歳の爺さんが、異世界に転生して農業の知識を駆使して建国をする話。
異世界では、戦乱が絶えず、土地が荒廃し、人心は乱れ、国家が崩壊している。そんな世界を司る女神から、世界を救うように懇願される。爺は、耳が遠いせいで、村長になって村人が飢えないようにしてほしいと頼まれたと勘違いする。
その願いを叶えるために、農業で村人の飢えをなくすことを目標にして、生活していく。それが、次第に輪が広がり世界の人々に希望を与え始める。戦争で成人男性が極端に少ない世界で、13歳のロッシュという若者に転生した爺の周りには、ハーレムが出来上がっていく。徐々にその地に、流浪をしている者たちや様々な種族の者たちが様々な思惑で集まり、国家が出来上がっていく。
飢えを乗り越えた『村』は、王国から狙われることとなる。強大な軍事力を誇る王国に対して、ロッシュは知恵と知識、そして魔法や仲間たちと協力して、その脅威を乗り越えていくオリジナル戦記。
完結済み。全400話、150万字程度程度になります。元は他のサイトで掲載していたものを加筆修正して、掲載します。一日、少なくとも二話は更新します。
勇者の隣に住んでいただけの村人の話。
カモミール
ファンタジー
とある村に住んでいた英雄にあこがれて勇者を目指すレオという少年がいた。
だが、勇者に選ばれたのはレオの幼馴染である少女ソフィだった。
その事実にレオは打ちのめされ、自堕落な生活を送ることになる。
だがそんなある日、勇者となったソフィが死んだという知らせが届き…?
才能のない村びとである少年が、幼馴染で、好きな人でもあった勇者の少女を救うために勇気を出す物語。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
異世界で大往生した私、現代日本に帰還して中学生からやり直す。~最強の補助魔法で、冴えないおっさんと最強美女を操って大金持ちになります~
タカノ
ファンタジー
異世界へ転移し、聖女として崇められ、愛する家族に囲まれて88歳で大往生した……はずだった。 目が覚めると、そこは現代日本。 孤児の中学2年生、小金沢ヒナ(14)に戻っていた。
時間は1秒も進んでおらず、待っていたのは明日のご飯にも困る極貧生活。 けれど、ヒナの中身は酸いも甘いも噛み分けたおばあちゃん(88歳)のまま!
「もう一度、あの豊かで安らかな老後(スローライフ)を手に入れてみせる!」
ヒナは決意する。異世界で極めた国宝級の【補助魔法】と【回復魔法】をフル活用して、現代社会で大金を稼ぐことを。 ただし、魔法は自分自身には使えないし、中学生が目立つと色々面倒くさい。 そこでヒナがビジネスパートナー(手駒)に選んだのは――
公園で絶望していた「リストラされた冴えないおっさん」と、 借金取りに追われる「ワケあり最強美女」!?
おっさんを裏から魔法で強化して『カリスマ社長』に仕立て上げ、 美女をフルバフで『人間兵器』に変えてトラブルを物理的に粉砕。 表向きはニコニコ笑う美少女中学生、裏では彼らを操るフィクサー。
「さあ善さん、リオちゃん。稼ぎますよ。すべては私の平穏な老後のために!」
精神年齢おばあちゃんの少女が、金と魔法と年の功で無双する、痛快マネー・コメディ開幕!
僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。
その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。
曖昧なのには理由があった。
『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。
どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。
※小説家になろうにも随時転載中。
レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。
それでも皆はレンが勇者だと思っていた。
突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。
はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。
ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。
※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。
【読切短編】処刑前夜、地下牢に現れた王女は言った。「お前でなければ駄目なんだ」滅びの未来を覆す、騎士との契約
Lihito
ファンタジー
王国騎士団の副長ヴェルドは、無実の罪で投獄され、明日処刑される運命にあった。
腐敗した国に絶望し、静かに死を待つ夜。
地下牢に現れたのは、実権を持たない「傀儡」と噂されるイゾルデ王女。
彼女はヴェルドに仮死毒を渡し、こう告げた。
「死んで、私の影になれ」
彼女は知っていた。
この国が三年後に滅ぶこと。誰が裏切り者か。
そして——ヴェルドこそが、国を救うための唯一の「切り札」であることを。
これは、滅びの未来を知る孤独な王女と、一度死んで生まれ変わった騎士が、裏から国を救う「共犯」の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる