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序章 きみが灰になったとしても
第33話 秘密の工房
しおりを挟むそこは工房のようだった。大きな作業机が部屋の中央に置かれ、金床や圧搾機なんかもある。スクードが打ったものだろうか、盾や剣が丁寧に壁に配置されている。メフィの部屋に少しだけ似てる、なんて思ってしまった。いや、メフィの部屋よりはだいぶ小綺麗だ。
スクードと名乗った男は悪いやつではなさそうだ。その根拠は、……まぁ、ミカエルと知り合いっぽいということだけだけど。
「どうして、俺の名前を?」
ノウトは咄嗟にそう言った。スクードは一瞬間を開けてから「ぷっ」と吹き出して笑い出した。
「あんた、こっちじゃちょっとした有名人っすからね」
「有名人?」
「ええ。魔皇の配下にいる勇者ってことで」
「あ~……なるほど」
妙に納得してしまった。勇者であるノウトは連邦側では色々な意味で目立ってしまっているのだろう。
「まぁ、取り敢えずなんだ」ノウトは首をかいて、スクードを見た。「俺とミカエルをまた会わしてくれてありがとう、スクード」
ノウトが言うと、スクードは嬉しそうに笑った。
「はい。お二人とも嬉しそうで何よりっす」
その顔に一切の邪気を感じなかった。これがスクードの本心なのだろう。スクードは信じるに値する。ノウトを落とし穴に落としたこともきっと、ちゃんと意味があるはずだ。
『立ち話もなんだし、二人とも座ったらどう?』
ミカエルに言われて、ノウトは鉄製の椅子に座った。スクードはなぜか、金床の上に座った。
「それで、なんで俺をここに連れてきたんだ?」
「ミカエルと会わす為っていうのももちろんあるんすけど」スクードは膝に乗せた手を組んだ。「俺が個人的にあんたに会いたかったってのが一番っすかね」
「会うことが目的なのか?」
「大きく言えば、そうかもっすね。ただ、ノウトサンと色々話したいことがあって」
「ノウトで」ノウトはスクードを見た。「ノウトでいいよ」
「ノウト……ってなんか初対面なのにはずいっすね」
スクードは手を頭の後ろにおいて笑ってみせた。そして、ノウトの腰あたりに視線を動かした。
「その剣、切れ味どうっすか?」
「えっ、これ?」ノウトは自らの佩刀した剣を見た。そして、柄を握る。それだけでアヤメが宿っていることを再確認できる。「うん。凄く使いやすいけど、どうして?」
「それ、俺が打ったんすよ」
「へ~。……って、えっ?」
「武装型の神機は原石から削り出して、毀れないように頑丈に加工する必要があるんすけど、頑丈にしすぎると剣としての性能を高めにくくなっちゃうんすよね。剣先が重くなったら扱いにくくなっちゃいますし」
「ちょっ、ちょっと待ってくれスクード」
ノウトが手を前に出して、スクードの話を止めさせた。
「ん、なんすか?」
「いや、この剣はもともとエヴァっていう連邦の剣士が持ってたもので、それを俺が半分奪ったみたいなものなんだ。だからスクードがつくったってのは有り得ないと思うんだが」
「いや、俺がエヴァに持たせたんすよ」
「……スクードが、エヴァに?」
「そうっす」
「……ちょっと待ってくれ。頭が痛くなってきた」
「いくらでも待つっすよ。ただ、時間かかるとノウトのお仲間をそれだけ待たせちゃうことになりますから、そこは堪忍っすね」
エヴァはスクードに殺戮剣アヤメを持たされた。そして、ノウトはあの剣があの場に無ければチナチナを救けて、エヴァを止めることは出来なかった。
ノウトは勇者の紋章、エムブレムを二回タップしてみせた。
────────────────────────
〈殺戮〉の勇者
名前:ノウト・キルシュタイン
年齢:19歳
【〈神技〉一覧】
《弑逆》:触れたものを殺す能力。
《殺陣》:触れたものの勢いを殺す能力。
《暗殺》:息を殺して気配を断つ能力。
《半殺し》:半殺しにする能力。
《殺させない》:エヴァはチナチナを殺せない。
《殺すことはできない》:エヴァはノウトを殺せない。
《殺すことは叶わない》:エヴァはもう誰も殺すことは出来ない。
────────────────────────
文面はあの頃からそう大差ない。今でもエヴァは人を殺すことは出来ないだろう。
このアヤメの宿った剣はノウトの能力を増大させてくれる。『殺すこと』を大義的な意味で操らせてくれるのだ。
「………もしかして、偶然だと思っていたけれど、全て必然だったのか?」
「そういうことっすね」
スクードは楽観的に言った。
「つまり、俺にこの剣を渡すために、スクードがエヴァに剣を持たせた……。これで合ってるか?」
「ええ。ばっちり合ってます」
ノウトは口許を手で隠した。動揺を隠せなかった。机の上で丸くなるミカエルを見て、少しだけ冷静さを取り戻す。
(……アヤメ)
『どうしたの、ダーリン』
(アヤメはこのこと、知ってたのか?)
『知らないよ』アヤメは即答した。『わたしの意識がはっきりしたのってダーリンと会ってからだもん』
……なるほど。アヤメ自身、剣をスクードが打ったことは知らなかったようだ。ノウトはスクードを見て、口を開いた。
「どうして、そんなことをしたんだ?」
「どうしてだと、思います?」
「どうしてって……」ノウトは腕を組んだ。「俺を助けるため……ってのが俺視点で唯一考えられる可能性だけど」
「ははっ」スクードは楽しそうに笑った。「会えてよかった。思った通り、ノウトは良い奴っすね」
『当たり前だよ。ノウトは勇者なんだから』ミカエルが机の上で言った。
「そうっすね。なんでしたっけ? 真の勇者になる男、でしたっけ?」
「茶化すなよ」ノウトは恥ずかしそうに頬を搔く。
「いやいやいや。最高にかっこいいって思うっすよ、俺」
「……マジ?」
「マジっす。俺、ノウトのファンなんすよ」
「ファンって、……嘘だろ」
「嘘じゃないっす。ほんとに。まじまじのマジっす」
スクードは少し楽しそうに、でも真面目にこくこくと頷いた。ノウトは一度視線を落として、アヤメの剣を見てから口を開いた。
「どうして、俺にこの剣を渡したんだ?」
ノウトが言うと、スクードは目線を下ろした。そして胸元からスパナを取り出して、手元でいじりはじめた。
「半年程前に、純白騎士団団長ミェルキア・フォン=ネクエスの訃報が連邦に伝わりました」
スクードが目を細めて語り出す。
「戦場から逃げて、のちに逃亡兵として処刑された者が伝えたのは、ミェルキアを倒したのは四人の戦士たちとのことでした。モファナの姫君ラウラの配下である血濡れの姫隊のメンバー二人に、黒騎士の血夜族《ヴァンパイア》、そして、あんた。魔皇についた裏切りの勇者、ノウト・キルシュタイン」
スクードはスパナを胸元に戻して、話を続けた。
「ミェルキアは連邦の誇る最高戦力だった。不死身に近い極位魔人の火力、そして類まれなる指揮力。連邦にとって失ってはいけない戦力だったんです。そんなミェルキアの訃音を聞いた俺は、ただ驚いた。そしてあんたに会いたくなった」
スクードがノウトと目を合わせた。
「俺は上層部の事情を知らなかったけど、どうやら大地掌握匣を帝国から奪う作戦が進んでいたみたいなんすよ。アキユっていう知り合いから聞いた話なんすけどね。それで、その作戦の中で、ミェルキアの妹であり、連邦でも随一の剣士であるエヴァがノウトに会いに行く、なんて話を聞いたんす」
そう言うと、スクードが肩をすくめる。
「見て分かるとおり、俺は技術者なんすけど、これでも不死王にその実力を買われててさ。まぁ不死王に直接会ったことはないんすけどね。一部の武装型の神機は俺に一任されてるんすよ。それで、どうしても〈殺戮〉の勇者であるノウトに俺の打った武装型神機、黒刃の剣を渡したかったんす」
スクードはノウトの腰にあるアヤメの宿る剣を見た。
「そこで俺がエヴァにこの剣を献上して、ノウトに渡させたってわけっす。結構遠回りというか、回りくどい渡し方になっちゃいましたけど。俺はとてもじゃないけど帝都までは遠すぎて行けませんし。ま、無事渡せたみたいなんで結果オーライ、みたいな。……ってどうしたんすか? 頭抱えちゃって」
スクードはきょとんとした顔でノウトの顔を覗き込むようにした。
「いや、……スクードの言ってる言葉の意味や手段は何となく理解できるんだが、それぞれの理由があやふやというか……」
ノウトは顔を上げてスクードを見た。
「そもそも、スクードは連邦側の魔人だろ? それなのにさっきから聞いていれば、連邦にとって貴重な戦力だったミェルキアが殺……されたことに肯定的に聞こえるぞ」
「ああ。俺、反連邦派の魔人なんすよ」
スクードはさらっと、さも当たり前のように言った。そんな人達がいることを知らないノウトは驚くほかなかった。
「なるほど……。そういうことか。俺にこの剣を渡したのもそれが理由だな」
「そうっす」
スクードは真面目な面持ちで頷いた。スクードはどういう理由かは分からないが、連邦王国を少なからずよく思っていないらしい。それで反旗を翻す意味合いでノウトにこの剣を渡したと、スクードはそう言ってるのだ。
「それで、ノウト。俺から頼みがあるんだ」
スクードがノウトの目を真っ直ぐと見た。
そして、その口から、言葉を紡ぐ。
「──不死王を、テオドール・フォン=ファガランスを殺してくれ」
反連邦派と自称していたから、そう言うと予想はしていた。だが、実際にいわれると、そこには返答に窮する自分がいた。
「ただでとは言わない。全力でノウトをサポートするっす」
スクードは真っ直ぐにノウトを見た。ノウトは顔の下半分を手で覆って、それから手を離した。
「不死王を……って、そもそも不死王は不死身なんだろ? 殺すなんて、出来ないんじゃないか?」
「その意見はごもっともっす。あいつは極位魔人の元締めっすから、不死身で、そして不老だ。だけど──」
スクードは顔を上げてまばたきをした。
「あいつの不死には何かカラクリがあるんす」
「不死身にさせる絡繰り?」
「ええ。そうっす」そこまで言って、スクードはだけど、と言葉を繋げた。「それが何なのかは分からない。でも、勇者であるノウトなら、やつを殺せる」
「俺なら……?」
「神機と勇者に親和性があるのは知ってますよね?」
「ああ、それは知ってる。〈殺戮〉の勇者である俺がいるように、〈殺戮〉の神機であるこの剣がある……みたいなことだろ?」
「その通りっす。そして、その神機に本当の意味で真っ向から相手できるのは勇者だけ。つまり、不死王のカラクリに打ち勝てるのはノウトだけなんだ」
スクードがノウトの目を真っ直ぐと見つめる。
「これは…ノウトにしか、頼めないんすよ」
その切実なる思いに、ノウトはたじろいでしまった。どう答えるのが正しいのか。分からない。何とか思考をまとめてスクードを見返す。
「……どうしてスクードがそんなことを頼むのか、聞いていいか?」
ノウトが言うと、スクードは部屋をゆるりと見渡して、
「不死王は、……世界を終わらせようとしているんすよ」
小さく、蚊の鳴くような声でそう言った。
「……世界を、終わらせる?」
ノウトが反復すると、スクードは頷いた。
「そうっす。あいつの目的は魔皇を倒すことでも大陸の統一でもない。神機を集めて、世界を壊そうとしているんだ。それを俺は止めたい」
「世界を終わらせることになんの意味があるんだ。不死王は自殺願望でもあるのか?」
言うと、スクードは眉をひそめた。
「それは、分からない。ただ不死王が覇道を進んでいることは分かる」
スクードが膝の上に手を置いた。その時だった。ずどん、と小さく地響きが聞こえた。天井にぶら下がるランプが揺れる。
「な、なななんすか。地震…?」
「…もしかして」
『……ラウラかな』
ミカエルが小さく呟いた。ラウラは素手で岩すらかち割ることが出来る。やろうと思えばここまで岩盤を削って来ることは可能だろう。
「たぶん俺を探すために、俺が落ちたところから無理やり入ろうとしてるんだ」
「んなめちゃくちゃな……」
スクードは頬をひくつかせた。
「ここが見つかったらまずい。ノウト、一旦あんたを上に戻すっすよ。落ちてきた所に立ってください。のちのち、王都でもう一度会いましょう」
スクードがノウトの背を押して、クッションの上に立たせた。
『またね、ノウト』
「一緒に行けないのか?」
『ごめん』ミカエルは悲しそうな顔をした。『僕は今、レンやラウラたちには会えないから』
「……そっか」ノウトは深くは聞かないことにした。ミカエルにも何か事情があるのだろう。
「俺たちのこと、ノウトのお仲間には内密に頼みます」
「ああ、分かった」ノウトはすぐに頷いた。
「やっぱりノウトを信じてよかったっす」
スクードは純粋に笑ってみせた。
「不死王の件、考えといてくださいよ」
そう言ったスクードが壁から伸びたひとつのレバーをぐいっと下ろした。すると、
「わっ……」
床が動いて、凄い速さで上に移動した。もう、スクードやミカエルの姿は見えない。五秒ほど上昇していくと急に床が止まった。物理法則のままノウトは暗がりの坑道に叩き出された。
「ノウト!?」
ラウラの声が聞こえた。レンも、ダーシュも、フウカもいる。みんな何事もなかったようだ。
「大丈夫でしたか、ノウト」フウカがノウトに駆け寄った。
「ああ、ちょっと罠に引っかかったみたいで」
「罠って……」ラウラは呆れたように小さく息をついた。「アンタ気をつけなさいよね、ほんとに。足引っ張られたら困るんだから」
「ごめんごめん」
「ノウト」レンがノウトに近付いた。「ラウラ、お前のこと心配して泣きそうになってたんだよ」
「なっ……」ラウラが頬を染めた。「んなわけないでしょ!」
ラウラはノウトの胸を軽く叩いた。
「大丈夫だよ、ラウラ」
そんな様子を見て、ノウトが微笑んだ。
「俺は、絶対に死ねないから」
坑道の静寂の中、ノウトの明徴とした声がただ反響した。
失うことの恐ろしさを知ったノウトは、自らが死ぬこと拒否し続けた。それも、いつかはその命の灯火が消えてしまうことを知っているにも関わらずに。
人は絶対に死んでしまうから。誰も抗えないのだから。
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