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「あぁぁっ!!どうして…どうして書けないんだ……」
俺の葛藤は一週間、二週間と続いてついに一ヶ月、更には二ヶ月が経った。毎日毎日ずっとペンを握っているのに、自分の思い道理に文字をかけたのは僅か十回程度。もう目の前が真っ暗になっていった。それは何年も続く…。それはただ字が書けないということに加えて、もう一つ事が大きくなっていたからだ。
「おい、さっさと出て掃除しろッ!」
《バシッ》
「うぅ、か、かしこまりました」
「うわっ、汚い。私に触らないで穢らわしい」
「……」
「見て、長男なのに字が書けない子よ」
「まぁ、髪も体も汚い!ジェネラル様はまだ四歳でご自分のお名前初めてかけたんですって!あの子とは大違い」
「でも、私達の仕事やってくれてて嬉しいわ。汚れたくないもの」
「ふふ、なんて優しいラヌーク様なのかしら~」
「……」
行き交う人は散々御託を言いふらした。俺はそれからは雑用にあたり、使用人にも蔑まれ、手を出される事なんて当たり前になっていた。何せ、親が手を出しているんだ。誰も俺を助けてくれる人はいない。食事は最近一日に一回あればいいところだ。頭を下げてやっと貰えた時の廃棄行きの古びたパンの美味しさを深く感じられる。風呂も雨水で浴び、乾くまで外にいなきゃ行けない。冬はひたすら風邪を引くだけ。屋根裏部屋も寒くって段々と体が凍えそうな季節に降りかかる。でも、それがいい所は誰も人が来ない事。殴られもしない、平和だった。勉強のための本やペンは全て焼かれなくなってしまった。俺はただ、月日が経つのを待つのみ。何を待っているかは自分自身分からない。
そんな日々の中で辛い冬がついに終わり、春にさしかかろうとした。その時には髪は伸び、服はボロボロで、体はやせ細った。
その時だった。あの固く閉ざされた扉が開いたのは。眩い光が俺の目に差し込んだ。目の前には笑顔な父と、隣にもう一人男の人がいた。
後ろには何か大きな箱を引きいていたが、久しぶりの父に俺は咄嗟にひれ伏す。
「お、お父様……い、今までの事も、申し訳ございませんでした…」
「ほう、なら一つ父の願いを聞けるか?」
「は、はい!何でしょうか…?」
「これからこの男について行きなさい。素晴らしい事が待っているだろう」
「わ、分かりました…あ、の、よろしくお願い致します」
俺は隣の男に深々と頭を下げた。そうするとニタッと笑みを浮かべてくれた。ゆっくり近づくや否や手袋と何やらケースから黒色の少し太い頑丈そうな鉄の輪っかを俺の首に巻き始めた。
「あ、あのこれは……?」
「かっこいいだろ?プレゼントだ」
「有難うございます」
「じゃ、両手を出して?」
言われるがままに両手を出すと、男は素早く両手に太い紐できつく結び始める。
「い、痛いです」
「大丈夫、あと注射するからね。君は本当にいい目をしている、魔法能力も高そうだな」
「……?」
「この目はあのお方の目の色に近いからな。龍が宿ったりしてな、ハハッ」
「それは面白い!フハハッ」
二人が楽しそうに笑っているのを俺も嬉しくなってきて、笑みを浮かべた。俺が役に立てた事を実感できている。嬉しかった。とても。
そして二人と大きな箱が部屋に入ると、また扉が固く閉ざされた。
俺の葛藤は一週間、二週間と続いてついに一ヶ月、更には二ヶ月が経った。毎日毎日ずっとペンを握っているのに、自分の思い道理に文字をかけたのは僅か十回程度。もう目の前が真っ暗になっていった。それは何年も続く…。それはただ字が書けないということに加えて、もう一つ事が大きくなっていたからだ。
「おい、さっさと出て掃除しろッ!」
《バシッ》
「うぅ、か、かしこまりました」
「うわっ、汚い。私に触らないで穢らわしい」
「……」
「見て、長男なのに字が書けない子よ」
「まぁ、髪も体も汚い!ジェネラル様はまだ四歳でご自分のお名前初めてかけたんですって!あの子とは大違い」
「でも、私達の仕事やってくれてて嬉しいわ。汚れたくないもの」
「ふふ、なんて優しいラヌーク様なのかしら~」
「……」
行き交う人は散々御託を言いふらした。俺はそれからは雑用にあたり、使用人にも蔑まれ、手を出される事なんて当たり前になっていた。何せ、親が手を出しているんだ。誰も俺を助けてくれる人はいない。食事は最近一日に一回あればいいところだ。頭を下げてやっと貰えた時の廃棄行きの古びたパンの美味しさを深く感じられる。風呂も雨水で浴び、乾くまで外にいなきゃ行けない。冬はひたすら風邪を引くだけ。屋根裏部屋も寒くって段々と体が凍えそうな季節に降りかかる。でも、それがいい所は誰も人が来ない事。殴られもしない、平和だった。勉強のための本やペンは全て焼かれなくなってしまった。俺はただ、月日が経つのを待つのみ。何を待っているかは自分自身分からない。
そんな日々の中で辛い冬がついに終わり、春にさしかかろうとした。その時には髪は伸び、服はボロボロで、体はやせ細った。
その時だった。あの固く閉ざされた扉が開いたのは。眩い光が俺の目に差し込んだ。目の前には笑顔な父と、隣にもう一人男の人がいた。
後ろには何か大きな箱を引きいていたが、久しぶりの父に俺は咄嗟にひれ伏す。
「お、お父様……い、今までの事も、申し訳ございませんでした…」
「ほう、なら一つ父の願いを聞けるか?」
「は、はい!何でしょうか…?」
「これからこの男について行きなさい。素晴らしい事が待っているだろう」
「わ、分かりました…あ、の、よろしくお願い致します」
俺は隣の男に深々と頭を下げた。そうするとニタッと笑みを浮かべてくれた。ゆっくり近づくや否や手袋と何やらケースから黒色の少し太い頑丈そうな鉄の輪っかを俺の首に巻き始めた。
「あ、あのこれは……?」
「かっこいいだろ?プレゼントだ」
「有難うございます」
「じゃ、両手を出して?」
言われるがままに両手を出すと、男は素早く両手に太い紐できつく結び始める。
「い、痛いです」
「大丈夫、あと注射するからね。君は本当にいい目をしている、魔法能力も高そうだな」
「……?」
「この目はあのお方の目の色に近いからな。龍が宿ったりしてな、ハハッ」
「それは面白い!フハハッ」
二人が楽しそうに笑っているのを俺も嬉しくなってきて、笑みを浮かべた。俺が役に立てた事を実感できている。嬉しかった。とても。
そして二人と大きな箱が部屋に入ると、また扉が固く閉ざされた。
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