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3章 不識と無情
4話
その後1週間は騎士団の訓練を見ていた。最初緊張気味だったものたちも二日目ぐらいになると普段通りに訓練をしだしていた。カロルとも話すことができなぜ彼が勇者と呼ばれることになるのか身に染みてわかるほどに彼は優しい人物だった。勇者として覚醒する前からルディアンと同等の力を持っていることも素晴らしいだろう。なぜかカロルと話しているとピエールとルディアンが変な顔をしているがアリアは気にしなくていいと言っていたので大丈夫だろう。
三日目になってカロルとルディアン以外の人が話しかけてきてくれたのだ。最初は驚いてなかなか話しずらかったがそれは相手もそうだったのかお互いがお互いで落ち着いてしまって今では普通に話せるようになって五日めになると皆と話し休憩時間には剣の振り方など教えてくれる程度には親しくなったのだ。
「騎士団はどうだった?」
「えっと、皆親しくしてくれた。いい、場所だったと思う」
「そうか、、、、少しきくがカロルとは一体どんな男だ?」
「?素敵な人」
「っぐ、、、、そうか」
「?」
「ふふ。陛下、失礼ながらまだ陛下の思っていらっしゃるところまではいっておりません」
「うむ、お主から聞いてはいるがどうにも、、、」
などといったよくわからない会話もあったがカロルが素敵な人なのは事実なので仕方ない。
期限は決めていなかったが次のレイドルトの仕事に付き添うこととなった。彼は忙しいので彼の仲間が色々と案内をしてくれるそうだった。続きもピエールがすると本人は言っていたが流石にずっと一緒に着いてくるのは申し訳ないし、彼には彼の仕事があるらしいのでやんわりと断っておいた。今回のルディアンのところの付き添いはただ危なかったためもしもの場合守ってくれるからこそ陛下はピエールに許可を出したのだ。だが次の場所は危険なんてものがあるとは思えないので守りはいらないのだ。
「兄上の仕事、、、」
「あぁ、お前はレイドルトの詳しい仕事は知らなかったな」
「うん」
「あいつは性格と運動神経は悪いが頭はすこぶるいいからな主に経済系の仕事を任せているな。他にもあるが」
最終決定は私だがというがそれでも国お金について任せられるだけでもすごいことだろう。
「そうそう、ただただ誰か悪いことしてないか確認するようなつまんない仕事だよ」
「!兄上」
「今日も俺のフランは可愛いぃなぁ」
すりすりと頭を撫でてくる兄に今少しなれてきているがやはりまだ照れくさい。
「なぜお前がいるんだ。エミナーザを呼んだはずだが」
「父上!俺の職場ですよ?俺が案内するのが筋ってもんじゃないですか!それにエミナーザはダメです。もしあいつがフランを気に入ったらどうするんですか!!こんな可愛いフランなんてペロリと食べられちゃうに決まってます」
「食べられ、、、」
レイドルトの言い様にそんな危ない人なのかと顔を青くしてしまう。そんな人と一緒にいても大丈夫なのだろうか、レイも一緒にいるのだから実質は二人と一匹なのだが。ちなみに今はアリアと部屋で待っている。
「ほらこんなこわがふっ!?」
「私が王子にそんな無礼なことするわけがないでしょう」
そんなことを言いながら王子であるレイドルトにチョップをかました女性こそエミナーザなのだろう。王子にも物おじしないその行いにフランはさらに顔を青くしてしまう。
「あら、失礼しました。そう怖がらないでくださいフラン王子。私はエミナーザ・ディ・ココレア。ココレア侯爵家のもの、フラン様の従兄弟に当たりますね。お会いするのは今日が初めてですが」
「!、、、従兄弟」
なの中にルイスもしくはディがあるものは王族の血縁者であることが基本だ。多くはないが一定数はいるのだ。彼女のココレア侯爵家は先王の弟君が婿に入った家だ。
従兄弟であるのならこれほど親しくても不思議ではない、、、のかもしれない。多分。
「(それにしても、、、)」
目の前に立っているからか年齢はレイドルトと近しいからそこまで離れているわけでもないのに首をとても上にあげないと行けないほど背が高いのだ。女性でここまで背が高い人は初めてかもしれない。圧を感じてみっともなく固まってしまう。
「、、、、」
「、、、、」
「ふむ、、、確かに可愛いですね。小動物みたいだわ」
「!」
何やら背筋がゾワっとするのを感じたまらずレイドルトの方に擦り寄ってしまった。
「ンン!!可愛い」
「あぁ、そういえば副官が探していましたよ。早く言って差し上げたらどうですか?どうせまた仕事を放り出してきたんですよね?早く戻ったらどうですか?」
「お前とフランを二人っきりにさせるか!」
「流石の私も陛下の前で可愛い王子様を味見なんてしませんよ。私のことなんだと思っているんですか」
「変態」
「婦女子に対していう言葉ですかそれは」
「お前が婦女子だったら世の中の男も女もみんな婦女子だ」
「あーひどいわ。女性にそんなこと言うなんてこついてしまうわよ」
「もうしただろ!」
レイドルトがここまで感情を露わにするのはとても珍しくついつい2人の会話を見てしまっていた。
「はぁとりあえず。エミナーザ明日からフランのこと頼んだぞ。レイドルトお前は早く戻って仕事を片付けろ。全部終わればフランと見回ればいいだろう」
「!?うぐぐぐっわかりました。すぐ終わらせるから!待っててねフラン!」
そう言って部屋を出て行ったレイドルトを見送り阻む者がいなくなってしまったため自然とエミナーザと対面してしまう。
「ふふ、よろしくおねがします、、、フラン王子」
「!、、、、ぅん」
「(人選ミスっただろうか)」
見るからに怯えてしまっているフランを楽しげに見つめるエミナーザに少しだけ不安になった陛下だった。
三日目になってカロルとルディアン以外の人が話しかけてきてくれたのだ。最初は驚いてなかなか話しずらかったがそれは相手もそうだったのかお互いがお互いで落ち着いてしまって今では普通に話せるようになって五日めになると皆と話し休憩時間には剣の振り方など教えてくれる程度には親しくなったのだ。
「騎士団はどうだった?」
「えっと、皆親しくしてくれた。いい、場所だったと思う」
「そうか、、、、少しきくがカロルとは一体どんな男だ?」
「?素敵な人」
「っぐ、、、、そうか」
「?」
「ふふ。陛下、失礼ながらまだ陛下の思っていらっしゃるところまではいっておりません」
「うむ、お主から聞いてはいるがどうにも、、、」
などといったよくわからない会話もあったがカロルが素敵な人なのは事実なので仕方ない。
期限は決めていなかったが次のレイドルトの仕事に付き添うこととなった。彼は忙しいので彼の仲間が色々と案内をしてくれるそうだった。続きもピエールがすると本人は言っていたが流石にずっと一緒に着いてくるのは申し訳ないし、彼には彼の仕事があるらしいのでやんわりと断っておいた。今回のルディアンのところの付き添いはただ危なかったためもしもの場合守ってくれるからこそ陛下はピエールに許可を出したのだ。だが次の場所は危険なんてものがあるとは思えないので守りはいらないのだ。
「兄上の仕事、、、」
「あぁ、お前はレイドルトの詳しい仕事は知らなかったな」
「うん」
「あいつは性格と運動神経は悪いが頭はすこぶるいいからな主に経済系の仕事を任せているな。他にもあるが」
最終決定は私だがというがそれでも国お金について任せられるだけでもすごいことだろう。
「そうそう、ただただ誰か悪いことしてないか確認するようなつまんない仕事だよ」
「!兄上」
「今日も俺のフランは可愛いぃなぁ」
すりすりと頭を撫でてくる兄に今少しなれてきているがやはりまだ照れくさい。
「なぜお前がいるんだ。エミナーザを呼んだはずだが」
「父上!俺の職場ですよ?俺が案内するのが筋ってもんじゃないですか!それにエミナーザはダメです。もしあいつがフランを気に入ったらどうするんですか!!こんな可愛いフランなんてペロリと食べられちゃうに決まってます」
「食べられ、、、」
レイドルトの言い様にそんな危ない人なのかと顔を青くしてしまう。そんな人と一緒にいても大丈夫なのだろうか、レイも一緒にいるのだから実質は二人と一匹なのだが。ちなみに今はアリアと部屋で待っている。
「ほらこんなこわがふっ!?」
「私が王子にそんな無礼なことするわけがないでしょう」
そんなことを言いながら王子であるレイドルトにチョップをかました女性こそエミナーザなのだろう。王子にも物おじしないその行いにフランはさらに顔を青くしてしまう。
「あら、失礼しました。そう怖がらないでくださいフラン王子。私はエミナーザ・ディ・ココレア。ココレア侯爵家のもの、フラン様の従兄弟に当たりますね。お会いするのは今日が初めてですが」
「!、、、従兄弟」
なの中にルイスもしくはディがあるものは王族の血縁者であることが基本だ。多くはないが一定数はいるのだ。彼女のココレア侯爵家は先王の弟君が婿に入った家だ。
従兄弟であるのならこれほど親しくても不思議ではない、、、のかもしれない。多分。
「(それにしても、、、)」
目の前に立っているからか年齢はレイドルトと近しいからそこまで離れているわけでもないのに首をとても上にあげないと行けないほど背が高いのだ。女性でここまで背が高い人は初めてかもしれない。圧を感じてみっともなく固まってしまう。
「、、、、」
「、、、、」
「ふむ、、、確かに可愛いですね。小動物みたいだわ」
「!」
何やら背筋がゾワっとするのを感じたまらずレイドルトの方に擦り寄ってしまった。
「ンン!!可愛い」
「あぁ、そういえば副官が探していましたよ。早く言って差し上げたらどうですか?どうせまた仕事を放り出してきたんですよね?早く戻ったらどうですか?」
「お前とフランを二人っきりにさせるか!」
「流石の私も陛下の前で可愛い王子様を味見なんてしませんよ。私のことなんだと思っているんですか」
「変態」
「婦女子に対していう言葉ですかそれは」
「お前が婦女子だったら世の中の男も女もみんな婦女子だ」
「あーひどいわ。女性にそんなこと言うなんてこついてしまうわよ」
「もうしただろ!」
レイドルトがここまで感情を露わにするのはとても珍しくついつい2人の会話を見てしまっていた。
「はぁとりあえず。エミナーザ明日からフランのこと頼んだぞ。レイドルトお前は早く戻って仕事を片付けろ。全部終わればフランと見回ればいいだろう」
「!?うぐぐぐっわかりました。すぐ終わらせるから!待っててねフラン!」
そう言って部屋を出て行ったレイドルトを見送り阻む者がいなくなってしまったため自然とエミナーザと対面してしまう。
「ふふ、よろしくおねがします、、、フラン王子」
「!、、、、ぅん」
「(人選ミスっただろうか)」
見るからに怯えてしまっているフランを楽しげに見つめるエミナーザに少しだけ不安になった陛下だった。
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