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4章 惆悵と本懐
9話
噂が今ではそこかしこで聞こえてしまいできるだけ目立たないようの移動するしかなくコソコソと人通りのない道を進んで城まで向かっていく。それに比例するようにフランの噂はどんどん過激なものへと変わっていく。
護衛を籠絡し、隙を見て殺した
魔族と手を組みこの国を手に入れようとしている
魔族の愛妾となり情報を流していた
魔族に力を貸すのは魔族の血が流れているからだ
など
根も葉もない噂だがこれまでのフランの行いがこうも民を不安がらせたのだ、今更どうすることもできない。前にしたこととはいえ、だいたい嘘偽りない事実なのだから。
「後少しで城門付近に着く、慎重にいこう」
「うん」
ここまできて足を止めるわけはいかない。魔族との戦争が始まる前に、アスセーナとのことをみんなに伝えなければいけない。彼を苦しめている呪いをどうにかして解いてできるだけ被害を最小限にできたら一番いい。フランたちだけではいい解決案は浮かばない。
「?城門から入るんじゃ?」
「いや、あそこだと、人の目が多すぎる。騎士たちがよく使っている門から入る。あそこなら特定のものしか入らないから警備の時間も決まってる。今ならいないはずだ」
「う、うん」
城の南側、林に面しているところだ。こんな所に門があるなんて知らなかった。そっとあけ慎重に中に入り、フランはやっと一息つけたことで崩れ落ちてしまった。
「!大丈夫か?」
「う、うん。なんか緊張が解けて、、、」
「、、、、そうだな。嫌でなければ俺が運ぶが、、、いいか?」
「、、、うん」
今は急がないといけないし、それに今更であるので頷く。
軽々しくまるで重さを感じていないかのような足運びだ。
中心部に向かうにつれ騒がしくなっていく。
「ろ、ロイドヴァルト様!?そ、それにもしやフラン王子!?」
ボロボロの格好で唐突にメイドや兵士たちは面食らったように驚いてどこかに、おそらく陛下たちの元へかけて行ったのだろう。
その後数分もしないうちにドタドタと普段はしないような大きな音を立ててみんなが走ってこちらにやってくる。
「フラン!」
「!に、むぐ」
すごい勢いでこちらにきたかと思うと、ロイドがフランを下ろした瞬間に気づけば胸の中におり苦しいほどに抱きしめられていた。
「フラン、フラン、、あぁ、よく無事で、、、、怪我はないか?何もされなかったか?」
「う、うん。ロイが守ってくれた」
「そうか、、、。ロイド、よく弟を守ってくれた。お前も怪我はないか?」
「はい、私も怪我等は一切ありません」
「フラン!」
「あ、父様、兄上、、、、」
「フラン!!ほんとぉおおおおによかっよかっっっっっっった!!全っ然見つからないし、途中で転移魔法の跡があって痕跡途切れちゃうしもう!!!!本当に心配したんだから!!」
「ご、ごめんなさい」
「フランは悪くない!さらったクソどもが悪いんだよ!ふふ、俺の大事なフランをさらった奴らなんて×××を×××して、それで」
何やら危なさそうなことをぶつぶつと言っているレイドルト押しのけて陛下がやってきて、今度は優しく抱きしめてくれた。
「よく無事で戻ってきた」
「っ!、、、ふっ、、ぅん」
ボロボロと溢れる涙を優しく拭いてくれてやっぱりロイドの言ったことは正しかったようだった。
「あっ、、、ぐす、、と、父様、お、お話が」
「なんだ?」
「その」
「、、、、ここでは体も休まらないだろう。場所を移そう。君もきなさい」
「はい」
ここではなしがしずらいのを察してくれたのか一同は応接間へと移動した。
護衛を籠絡し、隙を見て殺した
魔族と手を組みこの国を手に入れようとしている
魔族の愛妾となり情報を流していた
魔族に力を貸すのは魔族の血が流れているからだ
など
根も葉もない噂だがこれまでのフランの行いがこうも民を不安がらせたのだ、今更どうすることもできない。前にしたこととはいえ、だいたい嘘偽りない事実なのだから。
「後少しで城門付近に着く、慎重にいこう」
「うん」
ここまできて足を止めるわけはいかない。魔族との戦争が始まる前に、アスセーナとのことをみんなに伝えなければいけない。彼を苦しめている呪いをどうにかして解いてできるだけ被害を最小限にできたら一番いい。フランたちだけではいい解決案は浮かばない。
「?城門から入るんじゃ?」
「いや、あそこだと、人の目が多すぎる。騎士たちがよく使っている門から入る。あそこなら特定のものしか入らないから警備の時間も決まってる。今ならいないはずだ」
「う、うん」
城の南側、林に面しているところだ。こんな所に門があるなんて知らなかった。そっとあけ慎重に中に入り、フランはやっと一息つけたことで崩れ落ちてしまった。
「!大丈夫か?」
「う、うん。なんか緊張が解けて、、、」
「、、、、そうだな。嫌でなければ俺が運ぶが、、、いいか?」
「、、、うん」
今は急がないといけないし、それに今更であるので頷く。
軽々しくまるで重さを感じていないかのような足運びだ。
中心部に向かうにつれ騒がしくなっていく。
「ろ、ロイドヴァルト様!?そ、それにもしやフラン王子!?」
ボロボロの格好で唐突にメイドや兵士たちは面食らったように驚いてどこかに、おそらく陛下たちの元へかけて行ったのだろう。
その後数分もしないうちにドタドタと普段はしないような大きな音を立ててみんなが走ってこちらにやってくる。
「フラン!」
「!に、むぐ」
すごい勢いでこちらにきたかと思うと、ロイドがフランを下ろした瞬間に気づけば胸の中におり苦しいほどに抱きしめられていた。
「フラン、フラン、、あぁ、よく無事で、、、、怪我はないか?何もされなかったか?」
「う、うん。ロイが守ってくれた」
「そうか、、、。ロイド、よく弟を守ってくれた。お前も怪我はないか?」
「はい、私も怪我等は一切ありません」
「フラン!」
「あ、父様、兄上、、、、」
「フラン!!ほんとぉおおおおによかっよかっっっっっっった!!全っ然見つからないし、途中で転移魔法の跡があって痕跡途切れちゃうしもう!!!!本当に心配したんだから!!」
「ご、ごめんなさい」
「フランは悪くない!さらったクソどもが悪いんだよ!ふふ、俺の大事なフランをさらった奴らなんて×××を×××して、それで」
何やら危なさそうなことをぶつぶつと言っているレイドルト押しのけて陛下がやってきて、今度は優しく抱きしめてくれた。
「よく無事で戻ってきた」
「っ!、、、ふっ、、ぅん」
ボロボロと溢れる涙を優しく拭いてくれてやっぱりロイドの言ったことは正しかったようだった。
「あっ、、、ぐす、、と、父様、お、お話が」
「なんだ?」
「その」
「、、、、ここでは体も休まらないだろう。場所を移そう。君もきなさい」
「はい」
ここではなしがしずらいのを察してくれたのか一同は応接間へと移動した。
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