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4章 惆悵と本懐
17話
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「まずは第一部隊は、第一から第三騎士団と第一魔法部隊に任せる。城の周りにいる雑魚どもを蹴散らしてくれ、次に第二部隊は他の魔法部隊と第四騎士団、第一部隊の攻撃からすり抜けたものの相手と後方支援、あと回復担当だ。次にーーーー」
スラスラと組まれていく戦略に流石の一言しか出てこない。前の世界では距離があったこともあるし、彼自体がフランを疑っていたこともあって彼の戦略を近くで見る機会は全くなかった。いつもは優しい兄なだけに改めてすごいのだと尊敬の念が強まった。
「最後にフラン、お前には騎士団全部つけたかったんだが流石にできないからな、、、ロイドヴァルト、アリア、ルディアン、あと十数名騎士団員と魔法部隊をつけ、戦闘中の混乱の中、城に侵入し目的を果たしてほしい。アスセーナを止めることができればこちらの勝機はさらに上がることになる。こっちの戦闘が落ち着き次第合流はするが、、、危険な道だ。フラン、いくんだな?」
「、、、うん、いく」
「、、、よし!開戦は5日後だ。戦況は時間と共に変わっていく、情報が入り次第再度戦略は変わることもある。そのときのために覚悟を決めておいてくれ。今日はここで解散とする」
緊張の糸がスッと途切れ各々が自分たちの場所に戻っていった。残ったのはフラン達とレイドルトと数名だけだ。
「フラン、俺は今からお前にとって酷なことを言う」
「?」
「俺はもちろんだが父上も兄上も、もしアスセーナを止めることができなかった場合の最悪の状況を考えている。もしそのようなことがあればアスセーナを助けることは諦め、救出ではなく討伐へと変わる」
「!?」
真剣な眼差しで見てくる兄に返す言葉が見つからない。フランとて考えなかったわけではない、もし浄化が効かなかったら、アスセーナが自我を取り戻すことがなかったらっと、心の片隅では思っていたことだ。ただできるだけ考えないように奥の奥にしまい込んでいた。フランが思いついたことを兄達が考えないことなかったはずなのに、、、。
よぎるのは少し諦めたように笑う彼の姿だ。
「、、、っ、それでも、俺は、彼を諦めたくない!」
「あぁ、これは全ての作戦が失敗した時の最後の手段だ。兄上と魔王2人で彼を討伐する。これは最終手段だ。日を追うごとにアスセーナは力を増している。それでもまだ、兄上達には全く及ばないが、いつ並んでくるかわからない。フラン待てるのは開戦後1週間だ。それを超えた瞬間から、我々の目標はアバドンではなくアスセーナの討伐へと切り替わる。そこをよく考えなさい」
最後に頭をポンポンとされてレイドルトは天幕から出ていった。
▪️
▪️
▪️
兄に言われたことが根を張り少し不安を感じてしまう。もし自分が失敗してしまったら、ただ操られているだけのアスセーナは兄達によって殺されてしまう。そんなのはもちろん嫌だ。自分と同じ前の記憶を持って過去へ遡行した存在だ。本音をいうとフランは彼ともっと話してみたい。唯一フランのことをわかっていながらも態度を変えない彼に、色々と聞いてみたと思った。
「フラン様、大丈夫ですか?」
不安そうにこちらをみているアリアと同じように不安そうに手を舐めてくるレイ。不安そうな顔をしていたのだろう、自分でもわかるのだから彼女らが気づかないはずはない。
「レイドルト様がおっしゃっていたことですか?」
「、、、うん」
「、、、私も、もしフラン様に危険が及ぶ場合はすぐさまアスセーナ様を攻撃致します」
「!」
少し驚いてフランはアリアを見た。アリアは今までフランに対して優しい言葉しかかけてこなかった。だから今も優しく言葉をかけてくれるだろうと心のどこかで彼女に頼っていた。
「私は誰よりもフラン様が大切です。だからこそ、フラン様が望む結果にならなかった場合、そしてフラン様に危険が迫った場合、フラン様の意思に反することであろうと私はフラン様をお守りします」
「アリア、、、」
今から行うのは『戦争』なのだ。改めてそう認識した。殺し殺される、甘い考えを持てば自分が死に、仲間が死ぬ。そんな世界だ。
フランは、今まで戦争に参加はしたことがなかった。させなかったというのもあるがフラン自身も危険な目に遭いたくないと逃げていた自覚はある。だからなのか、戦争というのがどういうものなのか忘れていた。
確かに、この戦争の真の犯人はアバドンであるが、それでも間接的にそれを行なっているのはアスセーナなのだ。魔王ならば、助けるという言葉は多少なりとも納得できても、人族である自分たちが彼を倒すのではなく救うことのメリットはほとんどない。
今のこの現状は、フランの我儘とみんなの優しさでできているのだ。
「、、、アリア、俺は」
◾️
◻️
◾️
◻️
◾️
「皆、よく集まってくれた」
作戦開始の早朝、皆集まりレイドルトの話を聞いていた。
「今から行う戦いは、今までとは違い、相手は人間でも魔獣や獣でもなく魔族だ。誓約があれど彼らの力は俺たちとはまるで違う。死傷者は多く出てしまうかもしれない。だからこそ、今一度問おう、死ぬ覚悟はあるか!」
「「「はっ!!」」」
「生きる覚悟はあるのか!!」
「「「「はっ!!!!!」」」」
「声が小さいぞ!!!死にてぇのか!!!」
「「「「「「はっ!!!!!!!!」」」」」」
「俺に従え!駒になれ!!俺がてめぇらを勝たせてやる!!!」
「「「「我ら一同、レイドルト殿下の御心のままに!!!!!!」
「やるぞてめぇらぁあああ!!!」
「「「「「うおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」」」」」
「、、、、なにこれ?」
ポカーンと耳を押さえばから、目の前で起こっている現象について?がいっぱい浮かんでいる。戦争の始まりはもっと粛々とした感じなのではないのだろうか?どちらかというと喧嘩をしに行くみたいな感じに近いきがするのは気のせいだろうか??
「レイドルト様の戦争前はこんな感じのことが多いのです。緊張をほぐすのと最後の引き締めに持ってつけであり、騎士の皆が進んでやるのでこれが通常となったのです」
「そう、、、なんだ」
「あぁ、それと、他のやつとは違って兄上の行う戦争での死傷者は少ないから、みんな兄上の戦略に間違いはないって、自分たちから駒になりに行くんだ」
ある意味一種の宗教っぽいよなっと若干遠いめで見ているルディアンに確かにちょっと似ているかもと思った。
*
多分25話いくか行かないかくらいでおわる、、、っと思いたい
もしかたらどこかの話と話をくっつけちゃうかも、、、
温かい目で見てくれると嬉しいです
スラスラと組まれていく戦略に流石の一言しか出てこない。前の世界では距離があったこともあるし、彼自体がフランを疑っていたこともあって彼の戦略を近くで見る機会は全くなかった。いつもは優しい兄なだけに改めてすごいのだと尊敬の念が強まった。
「最後にフラン、お前には騎士団全部つけたかったんだが流石にできないからな、、、ロイドヴァルト、アリア、ルディアン、あと十数名騎士団員と魔法部隊をつけ、戦闘中の混乱の中、城に侵入し目的を果たしてほしい。アスセーナを止めることができればこちらの勝機はさらに上がることになる。こっちの戦闘が落ち着き次第合流はするが、、、危険な道だ。フラン、いくんだな?」
「、、、うん、いく」
「、、、よし!開戦は5日後だ。戦況は時間と共に変わっていく、情報が入り次第再度戦略は変わることもある。そのときのために覚悟を決めておいてくれ。今日はここで解散とする」
緊張の糸がスッと途切れ各々が自分たちの場所に戻っていった。残ったのはフラン達とレイドルトと数名だけだ。
「フラン、俺は今からお前にとって酷なことを言う」
「?」
「俺はもちろんだが父上も兄上も、もしアスセーナを止めることができなかった場合の最悪の状況を考えている。もしそのようなことがあればアスセーナを助けることは諦め、救出ではなく討伐へと変わる」
「!?」
真剣な眼差しで見てくる兄に返す言葉が見つからない。フランとて考えなかったわけではない、もし浄化が効かなかったら、アスセーナが自我を取り戻すことがなかったらっと、心の片隅では思っていたことだ。ただできるだけ考えないように奥の奥にしまい込んでいた。フランが思いついたことを兄達が考えないことなかったはずなのに、、、。
よぎるのは少し諦めたように笑う彼の姿だ。
「、、、っ、それでも、俺は、彼を諦めたくない!」
「あぁ、これは全ての作戦が失敗した時の最後の手段だ。兄上と魔王2人で彼を討伐する。これは最終手段だ。日を追うごとにアスセーナは力を増している。それでもまだ、兄上達には全く及ばないが、いつ並んでくるかわからない。フラン待てるのは開戦後1週間だ。それを超えた瞬間から、我々の目標はアバドンではなくアスセーナの討伐へと切り替わる。そこをよく考えなさい」
最後に頭をポンポンとされてレイドルトは天幕から出ていった。
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兄に言われたことが根を張り少し不安を感じてしまう。もし自分が失敗してしまったら、ただ操られているだけのアスセーナは兄達によって殺されてしまう。そんなのはもちろん嫌だ。自分と同じ前の記憶を持って過去へ遡行した存在だ。本音をいうとフランは彼ともっと話してみたい。唯一フランのことをわかっていながらも態度を変えない彼に、色々と聞いてみたと思った。
「フラン様、大丈夫ですか?」
不安そうにこちらをみているアリアと同じように不安そうに手を舐めてくるレイ。不安そうな顔をしていたのだろう、自分でもわかるのだから彼女らが気づかないはずはない。
「レイドルト様がおっしゃっていたことですか?」
「、、、うん」
「、、、私も、もしフラン様に危険が及ぶ場合はすぐさまアスセーナ様を攻撃致します」
「!」
少し驚いてフランはアリアを見た。アリアは今までフランに対して優しい言葉しかかけてこなかった。だから今も優しく言葉をかけてくれるだろうと心のどこかで彼女に頼っていた。
「私は誰よりもフラン様が大切です。だからこそ、フラン様が望む結果にならなかった場合、そしてフラン様に危険が迫った場合、フラン様の意思に反することであろうと私はフラン様をお守りします」
「アリア、、、」
今から行うのは『戦争』なのだ。改めてそう認識した。殺し殺される、甘い考えを持てば自分が死に、仲間が死ぬ。そんな世界だ。
フランは、今まで戦争に参加はしたことがなかった。させなかったというのもあるがフラン自身も危険な目に遭いたくないと逃げていた自覚はある。だからなのか、戦争というのがどういうものなのか忘れていた。
確かに、この戦争の真の犯人はアバドンであるが、それでも間接的にそれを行なっているのはアスセーナなのだ。魔王ならば、助けるという言葉は多少なりとも納得できても、人族である自分たちが彼を倒すのではなく救うことのメリットはほとんどない。
今のこの現状は、フランの我儘とみんなの優しさでできているのだ。
「、、、アリア、俺は」
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「皆、よく集まってくれた」
作戦開始の早朝、皆集まりレイドルトの話を聞いていた。
「今から行う戦いは、今までとは違い、相手は人間でも魔獣や獣でもなく魔族だ。誓約があれど彼らの力は俺たちとはまるで違う。死傷者は多く出てしまうかもしれない。だからこそ、今一度問おう、死ぬ覚悟はあるか!」
「「「はっ!!」」」
「生きる覚悟はあるのか!!」
「「「「はっ!!!!!」」」」
「声が小さいぞ!!!死にてぇのか!!!」
「「「「「「はっ!!!!!!!!」」」」」」
「俺に従え!駒になれ!!俺がてめぇらを勝たせてやる!!!」
「「「「我ら一同、レイドルト殿下の御心のままに!!!!!!」
「やるぞてめぇらぁあああ!!!」
「「「「「うおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」」」」」
「、、、、なにこれ?」
ポカーンと耳を押さえばから、目の前で起こっている現象について?がいっぱい浮かんでいる。戦争の始まりはもっと粛々とした感じなのではないのだろうか?どちらかというと喧嘩をしに行くみたいな感じに近いきがするのは気のせいだろうか??
「レイドルト様の戦争前はこんな感じのことが多いのです。緊張をほぐすのと最後の引き締めに持ってつけであり、騎士の皆が進んでやるのでこれが通常となったのです」
「そう、、、なんだ」
「あぁ、それと、他のやつとは違って兄上の行う戦争での死傷者は少ないから、みんな兄上の戦略に間違いはないって、自分たちから駒になりに行くんだ」
ある意味一種の宗教っぽいよなっと若干遠いめで見ているルディアンに確かにちょっと似ているかもと思った。
*
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