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4章 惆悵と本懐
18話
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皆が隊をを組み、出発したあとにバレないように少し迂回をして目的の場所に向かっていった。ルディアンはすぐに戦いたかったそうで少し不服そうにしていたが、より強いやつと戦えると再度レイドルトに論され一緒に向かっている。馬車では目立つため各々馬に乗り、アスセーナの元へと向かっている。もちろんフランは一人で乗れないのでロイドの前に乗せてもらっている。
よくて半日ほどで目指す場所に到着することができるはずだ。アリアや魔法部隊はみんなに音がなくなる魔法と認識を阻害する魔法をかけてくれているのでとてもスムーズに進めている。聞いたことはあったが実際に体験はしたことなかったので少し緊張したが見た限りでは何が変わったかはわからなかった。外からだと自分たちは無音でしかも認識されていない。つまりいないようなものらしい。残るのは馬の爪痕ぐらいだ。できる限り戦場と離れているところを回ってはいるがゼロではなく、たまに遭遇するが敵も味方も誰1人として気づくものはいなかった。
森を入ってから数刻後、ガンディラスの中央街の入り口近くにたどり着くことができた。
「では、私たちは一度別行動を、目的を遂行致しましたらまたフラン様たちの元へ参ります」
「あぁ、よろしく頼む」
数名は霧のように消えていった。彼らはガンディラスの王族らを救うためにフランたちと共に来た暗部の人たちらしい。暗部が何かと詳しいことは言われなかったが、実際暗部がどういうものなのかフランは知っている。そもそも、前にフランの動向を探り、陛下に伝え、自分を捕まえたのが暗部だった。
暗部、言い方を変えれば国家に使える暗殺者の集まりとも言える。国の裏側、汚いことをする掃除屋のようなものたちだ。
彼らの実力は一人一人がとても高い。
彼らは誰1人として馬に乗っていない。にもかかわらず、気配も、足音も、フランたちが馬に乗って移動しているにもかかわらず彼らは自分の力だけでついてきていることを考えれば相当なものだろう。
「では、俺たちもいきましょう。ロイドとカロルはフラン様を、私たちが、前を行きます。アリアは私の後ろにルディアンは魔法部隊と共に後ろを頼む」
細身のその体で持っているのが不思議なほど重々しい剣を腰に下げながらもスラスラと説明しているのは第二騎士団の副団長であるレナンド・ベーラ、剣の腕前は騎士団長が認めるほどの実力者だ。
「「「はい」」」
「城の近くまでできる限り戦闘は避けていく。先ほどと同様にアリアと魔法部隊に目眩しをしてもらう」
門の奥からは何の気配もない。本当なら活発な音や人の気配がするだろうそこは何一つ感じることができなかった。
「ここからは時間との戦いだ。最優先事項はフラン様の身を守り無事に魔王の弟君の元までお届けすることだ。後ついでにルディアン様の身も「俺のことは気にしない約束だ。今の俺はルディアン・ルイス・ディ・アレリアではなく。ただのルディアンだ。もしここで死んでもそれはそれでその程度の人間だった。力が足りなかった。それに、いつかは俺は戦場で死ぬと決めてんだ。それが早まっただけだ。だから優先事項に俺は含めるな」、、、っとのことなので、後者はなしで。はぁ、ゲイルが言った通りのやつだな、、、」
ルディアンの言葉に少し驚き、少し寂しさも感じるが人にはそれぞれの覚悟があることをフランは知ってしまった。まだ見えない先の未来で本当にルディアンは戦場で死んでしまうかもしれない。その時フランは大いに悲しむだろうがそれでもルディアンは笑ってまだ戦いたかったというのではないだろうか、、、。
レナンドはわかっていたようですぐに次へと切り替えていた。
「では行きましょう」
緊張感がみんなの間を通り重々しく足を動かした。
よくて半日ほどで目指す場所に到着することができるはずだ。アリアや魔法部隊はみんなに音がなくなる魔法と認識を阻害する魔法をかけてくれているのでとてもスムーズに進めている。聞いたことはあったが実際に体験はしたことなかったので少し緊張したが見た限りでは何が変わったかはわからなかった。外からだと自分たちは無音でしかも認識されていない。つまりいないようなものらしい。残るのは馬の爪痕ぐらいだ。できる限り戦場と離れているところを回ってはいるがゼロではなく、たまに遭遇するが敵も味方も誰1人として気づくものはいなかった。
森を入ってから数刻後、ガンディラスの中央街の入り口近くにたどり着くことができた。
「では、私たちは一度別行動を、目的を遂行致しましたらまたフラン様たちの元へ参ります」
「あぁ、よろしく頼む」
数名は霧のように消えていった。彼らはガンディラスの王族らを救うためにフランたちと共に来た暗部の人たちらしい。暗部が何かと詳しいことは言われなかったが、実際暗部がどういうものなのかフランは知っている。そもそも、前にフランの動向を探り、陛下に伝え、自分を捕まえたのが暗部だった。
暗部、言い方を変えれば国家に使える暗殺者の集まりとも言える。国の裏側、汚いことをする掃除屋のようなものたちだ。
彼らの実力は一人一人がとても高い。
彼らは誰1人として馬に乗っていない。にもかかわらず、気配も、足音も、フランたちが馬に乗って移動しているにもかかわらず彼らは自分の力だけでついてきていることを考えれば相当なものだろう。
「では、俺たちもいきましょう。ロイドとカロルはフラン様を、私たちが、前を行きます。アリアは私の後ろにルディアンは魔法部隊と共に後ろを頼む」
細身のその体で持っているのが不思議なほど重々しい剣を腰に下げながらもスラスラと説明しているのは第二騎士団の副団長であるレナンド・ベーラ、剣の腕前は騎士団長が認めるほどの実力者だ。
「「「はい」」」
「城の近くまでできる限り戦闘は避けていく。先ほどと同様にアリアと魔法部隊に目眩しをしてもらう」
門の奥からは何の気配もない。本当なら活発な音や人の気配がするだろうそこは何一つ感じることができなかった。
「ここからは時間との戦いだ。最優先事項はフラン様の身を守り無事に魔王の弟君の元までお届けすることだ。後ついでにルディアン様の身も「俺のことは気にしない約束だ。今の俺はルディアン・ルイス・ディ・アレリアではなく。ただのルディアンだ。もしここで死んでもそれはそれでその程度の人間だった。力が足りなかった。それに、いつかは俺は戦場で死ぬと決めてんだ。それが早まっただけだ。だから優先事項に俺は含めるな」、、、っとのことなので、後者はなしで。はぁ、ゲイルが言った通りのやつだな、、、」
ルディアンの言葉に少し驚き、少し寂しさも感じるが人にはそれぞれの覚悟があることをフランは知ってしまった。まだ見えない先の未来で本当にルディアンは戦場で死んでしまうかもしれない。その時フランは大いに悲しむだろうがそれでもルディアンは笑ってまだ戦いたかったというのではないだろうか、、、。
レナンドはわかっていたようですぐに次へと切り替えていた。
「では行きましょう」
緊張感がみんなの間を通り重々しく足を動かした。
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