numb.

Ms.thirteen

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トラウマ2

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いつものように祖父に寝かしつけをされていた。

その頃えまは小学4年生になって心も身体も成長期だった。

背中がかゆいというと祖父は服の下に手を入れ背中をかいてくれた。



しかし、それはだんだんも背中から前に手が伸びるようになった。


まだ幼く性の知識がないえまは、その行為を変なのと思いながら受け入れていた。

しかし大人に近づくに連れて、いやだとわかってくる。

この頃はまだ大好きな祖父とのスキンシップにすぎなかった。



母は薬を拒み、病院をこばんだ。
嫌がる母を無理やり家族がひっぱって病院に連れていったり、薬を強引に飲ませる姿を見るのはえまには辛すぎて、見てられなかった。

そしてえまはこの期間、母のことは見ないように生きていた。


ギリギリまで友達の家にいて、自分の家では寝て起きるだけ。

こんな生活だった。
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