両翼少年協奏曲~WINGS Concerto~【腐女子のためのうすい本】

さくら怜音/黒桜

文字の大きさ
103 / 106
八冊目 黄金色のクリスマスキャロル

アフターストーリー 4 ♡

しおりを挟む
ただただ煩悩の赴くままに、光の素肌を撫でて求める。

(俺の好きにしていいって言ったのは光だし……)

過去の自分が思いっきり噛み跡を残した首筋の赤らみをねっとり舐めながら、光の胸の突起をころころと転がして遊ぶ。遠慮がちに声を殺していた光だったが、ついに耐えられなくなったか一気に嬌声をあげ出した。

「あ、あ……ぅあああっ……あ」

そんな悩ましい声を聴いたら、余計悪戯したくなるものだ。
こんなところを弄っただけで敏感に感じて善がる光のすべてが妖艶で、たまらなくそそられる。思わずかり、と甘く齧りながら、ぬるり薄い輪を舐め、ピンク色に染まった小さい蕾を唇の中で転がした。

「う、あぅっ、あ、ああーっ、や、吸ったら、だめぇ……っイクっ」
「全身びくびくしてるね、すごい……感じてくれてる?」

反対側の乳首もコリコリ摘んでいたずらしながら、シャツのボタンを全部剥がし、中身の体液を吸い取るかのように強く、つよく吸い付く。

あの心の闇から突如現れる『黒い男』も、自分の身体を使いこうやって噛んだり吸いついたりして、彼の性欲を満たしていたのだろうか。そう思うだけで、「あいつには負けたくない」という無駄な闘争心が湧いてくる。
例え身体が自分であっても、中身は違う。
赤の他人である『黒い男』に先に持っていかれたことが、悔しかった自分に勝行はようやく気が付いた。バカだな、と自嘲する。

「ねえ……いつもの俺と……比べて……どっちがいい……?」
「わっ、かんね……あ、ああ、ひあっ」

ジュルゥッと響く吸引音とその激しい快感に耐えきれず、喘ぎっぱなしの光の腰がベッドの上で跳ねた。張り詰めた男の怒張が勝行のそれに再び擦りつけられる。
それはもう、高熱を帯びて今にも中から張り裂けそうな形を模していた。

「あ……、あっ……あぁん……ひぃ……」
「辛そうだね」

目にいっぱい涙を溜め、ただただ息を切らしながら喘ぎ続ける光が視界に入った。濡れた胸上を指で厭味たらしくなぞると、いやいやと首を横に振りながら被っている布団を蹴り飛ばした。

「いや? ……やっぱりやめる?」
「やっ……あ……あ、やめな……」
「光……じゃあパンツ、脱がせる、よ」
「あ、あ、やっ、さわっ、ちゃ、あ、うぁ、ああああーッ」

片手でするり、張り詰めた竿全体を一撫でし、下着をおろしながらもう一度乳首に強く吸い付いただけで、光はあっさりイってしまったらしい。勝行の腕にしがみつきながら、ビクビクン、と暴れる一物の先から分泌液を飛ばしている。どうにか下着は汚さずに済んだが、互いの腹上はもうぐしょぐしょだ。

「はっ……か、つ、ゆきぃ……」
乱れた息遣いの中、甘えるようにか細い声で、その名を呼ぶ。

どうしたの、と聞きながら勝行はもう一度長くて深いキスを繋いだ。愛しい人が、不安に殺されてしまわないようにと、やさしく、ねっとり。

「好きだよ……ひかる……」

嘘偽りのない、本当の気持ちを受け止めてほしくて、気づけば自然に言の葉が落ちる。

それを気持ちよさげに無抵抗で受け入れてくれる光がかわいくて、手放したくない。汗ばむ額や頬を優しくさすりながら、リップ音を立てていつまでもその唇を食んだ。びくびくと脈打つ分身を零れたそれを塗りたくるようにやわやわと撫でながら、前に自分が愛撫されて気持ちよかったところを探る。肌に手を添わすたび、光の身体が慢性的に揺れ動く。

やがて光と繋がっていた唇を、名残惜し気にゆるりと離す。
途端、こてんとその頭が敷き布に横たわった。

「……え。光?」

大丈夫?
今、イッてたよね……?

何度話しかけても、返事はかえってこない。

気絶するかのように深い眠りへと誘われた光の手からは、するりと力が抜け落ちていった。


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

全寮制男子校でモテモテ。親衛隊がいる俺の話

みき
BL
全寮制男子校でモテモテな男の子の話。 BL 総受け 高校生 親衛隊 王道 学園 ヤンデレ 溺愛 完全自己満小説です。 数年前に書いた作品で、めちゃくちゃ中途半端なところ(第4話)で終わります。実験的公開作品

マネージャー~お前を甲子園に連れて行ったら……野球部のエース♥マネージャー

夏目碧央
BL
 強豪校の野球部に入った相沢瀬那は、ベンチ入りを目指し、とにかくガッツを認めてもらおうと、グランド整備やボール磨きを頑張った。しかし、その結果は「マネージャーにならないか?」という監督からの言葉。瀬那は葛藤の末、マネージャーに転身する。  一方、才能溢れるピッチャーの戸田遼悠。瀬那は遼悠の才能を羨ましく思っていたが、マネージャーとして関わる内に、遼悠が文字通り血のにじむような努力をしている事を知る。

穏やかに生きたい(隠れ)夢魔の俺が、癖強イケメンたちに執着されてます。〜平穏な学園生活はどこにありますか?〜

春凪アラシ
BL
「平穏に生きたい」だけなのに、 癖強イケメンたちが俺を狙ってくるのは、なぜ!? トラブルを避ける為、夢魔の血を隠して学園生活を送るフレン(2年)。 彼は見た目は天使、でも本人はごく平凡に過ごしたい穏健派。
なのに、登校初日から出会ったのは最凶の邪竜後輩(1年)!? 
他にも幼馴染で完璧すぎる優等生騎士(3年)に、不良だけど面倒見のいい悪友ワーウルフ(同級生)まで……なぜか異種族イケメンたちが次々と接近してきて―― 運命の2人を繋ぐ「刻印制度」なんて知らない! 恋愛感情もまだわからない! 
それでも、騒がしい日々の中で、少しずつ何かが変わっていく。 個性バラバラな異種族イケメンたちに囲まれて、フレンの学園生活は今日も波乱の予感!? 
甘くて可笑しい、そして時々執着も見え隠れする 愛され体質な主人公の青春ファンタジー学園BLラブコメディ! 月、水、金、日曜日更新予定!(番外編は更新とは別枠で不定期更新) 基本的にフレン視点、他キャラ視点の話はside〇〇って表記にしてます!

[BL]憧れだった初恋相手と偶然再会したら、速攻で抱かれてしまった

ざびえる
BL
エリートリーマン×平凡リーマン モデル事務所で メンズモデルのマネージャーをしている牧野 亮(まきの りょう) 25才 中学時代の初恋相手 高瀬 優璃 (たかせ ゆうり)が 突然現れ、再会した初日に強引に抱かれてしまう。 昔、優璃に嫌われていたとばかり思っていた亮は優璃の本当の気持ちに気付いていき… 夏にピッタリな青春ラブストーリー💕

陰キャ系腐男子はキラキラ王子様とイケメン幼馴染に溺愛されています!

はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。 まったり書いていきます。 2024.05.14 閲覧ありがとうございます。 午後4時に更新します。 よろしくお願いします。 栞、お気に入り嬉しいです。 いつもありがとうございます。 2024.05.29 閲覧ありがとうございます。 m(_ _)m 明日のおまけで完結します。 反応ありがとうございます。 とても嬉しいです。 明後日より新作が始まります。 良かったら覗いてみてください。 (^O^)

男子高校に入学したらハーレムでした!

はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。 ゆっくり書いていきます。 毎日19時更新です。 よろしくお願い致します。 2022.04.28 お気に入り、栞ありがとうございます。 とても励みになります。 引き続き宜しくお願いします。 2022.05.01 近々番外編SSをあげます。 よければ覗いてみてください。 2022.05.10 お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。 精一杯書いていきます。 2022.05.15 閲覧、お気に入り、ありがとうございます。 読んでいただけてとても嬉しいです。 近々番外編をあげます。 良ければ覗いてみてください。 2022.05.28 今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。 次作も頑張って書きます。 よろしくおねがいします。

モテる兄貴を持つと……(三人称改訂版)

夏目碧央
BL
 兄、海斗(かいと)と同じ高校に入学した城崎岳斗(きのさきやまと)は、兄がモテるがゆえに様々な苦難に遭う。だが、カッコよくて優しい兄を実は自慢に思っている。兄は弟が大好きで、少々過保護気味。  ある日、岳斗は両親の血液型と自分の血液型がおかしい事に気づく。海斗は「覚えてないのか?」と驚いた様子。岳斗は何を忘れているのか?一体どんな秘密が?

処理中です...